Angel Beats! the after story 作:騎士見習い
君との出会い (新)
俺、日向、ゆり、かなで、直井この5人で俺たちは卒業式をした。
卒業証書をもらい戦線の歌を歌い。
伝えたかった事を伝えた。
最初は直井、次はゆり、そして日向、そして俺とかなでも消えた。
俺は消える寸前、みんなのことを思い出した。
最初は変な奴らだと思ったがそんなのはあいつらと過ごして気づいた。
そうあいつらは変な奴ではない、もっと変な奴らだということに...。
ほんとに楽しかった。バカバカしいオペレーションをこなしながらも幾つもの危機に落ちたがみんなが助けてくれた、支えてくれた。そんな奴らに出会えてほんとによかったと思う。
心の中で語りかける。
お前らはどうだった?
俺はお前らといて楽しかった。
またいつか近い未来一緒に現実でもバカやろうぜ。
そう思いながら、俺の意識は消えていった。
☆
季節は夏
駅前にはサラリーマンや夏休みで遊びにきている学生たちが溢れている。
その中に、俺は何をするでもなくただポツンとたたずんでいた。
俺の名前は音無 結弦。医科大学に通う1年である、まぁ、今でもなんで医科大に進学しようとしたかは俺にも分からないままなんだけどな。
でも、前からそこに通うのが俺の目標と感じることが今もある。
「なんで俺、駅なんかにいるんだ?」
額の汗をぬぐいながら、自分でも言ってる意味がわからなかった。
ここに来た理由を考えていると一人の高校生ぐらいの少女が目の前を通る。
その少女は、ガラスのように透明な髪を揺らし、その瞳は髪と同じように透き通っている美しい少女だった。
俺は彼女を見た瞬間思った。
「まるで天使みたいだ」
それを言い終えたと同時に頭が割れるような痛みが走る。
これまでに何度も体験したことがあったがこれは今まで以上の痛みだと、痛みに顔を歪めながらも彼女の姿を目で追う。そして彼女はケータイを取り出し誰かに電話をする。
「もしもし私、かなでだよ。ごめん少し遅れるから待っててくれないかな?」
「うん、ありがとう。じゃーね」
俺は彼女の声、名前を聞いた瞬間、からまっていた紐がほどけたかように頭の痛みと共にすべてのモヤモヤが消えた。
そうか、俺は死後の世界で消えて生まれ変わったんだ。死後の世界でかなでに言った。『一緒にこの世界に残ろう』かなでは喜んで賛成してくれるかと思ったが、答えは逆だった。かなでは首を横に振った。
そしてかなでは、なぜ規則正しい学校生活を送っているのに消えなかった理由を俺に教えてくれた。
そして俺は───。
☆
俺は無我夢中で人混みを別けながら彼女のもとに全力で走った。
「かなで!かなで!」
あの世界で愛した一人の大切な人の名前を呼ぶ。
「かなでぇー!」
また君に会える──
また君と触れ合える──
また君と話せる──
また君と笑い合える──
そして俺は彼女の手首を掴んだ。
初めての投稿なのでまだ下手ですが
これから頑張ります。