Angel Beats! the after story   作:騎士見習い

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咬ませ犬という名の忠犬
大乱闘スマシュブ○ザーズX


波乱だった秋蘭祭も終わり、11月になった。

気温も低く息を吐くと白くなる。こんな寒い日は誰かの家で暖房を効かせワイワイ騒ぐのが1番ということで

 

「お前らなんで俺ん家に許可なく来てんだよ!?why!?」

 

日向の家で暖房を効かせながらワイワイしている。そんなことよりも……

 

「日向、お前それ流行らせたいのか?全然流行ってないぞ」

 

「んなもん知ってるわ!てか、流行らせてないわ!俺はなぜお前らが俺ん家に来ているのかを聞いているんだ!」

 

「そんなの寒いからに決まってるじゃない」

 

ゆりは持ってきたクッキーをつまみながら答える。

 

「いや、他に方法あるだろ!音無の家とかよ!」

 

ここで俺を持ってくるのはやめてほしい。

 

「それも考えたけど、暇つぶしの道具が全くないんだもん」

 

「音無さんの家はシンプルすぎます」

 

あれ?目から大量の汗が出てきたぞ。暖房が効きすぎてるんじゃないか?

 

「僕はどこでも構いませんけどね」

 

今回は日向の家に俺、ゆり、かなで、ユイ、TKの5人でお邪魔していると言っても日向はアパートの一室で一人暮らしをしているから気を遣う必要があまりないんだがな。

 

「何かおもしろい物とかないかしら?」

 

ガサゴソと勝手に辺りを捜索するゆりを見て日向は何かを言おうとしたが諦めたのか何も言わなかった。

ゆりの動きが止まった。罪悪感でも出てきたのだろうか?というありえないことを思いつつ、ゆりは俺たちの目の前に手に持っているのを見せてくる。

 

「みんな見て頂戴!スマブラよ!スマブラ!早速やるわよ!!」

興奮気味のゆり。

 

「ゆりっぺ先輩ナイスチョイスです」

 

かなでがいるのにゆりに先輩と付けている。まぁ、かなでは何にも気にしてはいないんだけどな。

 

「ゆりちゃんやろやろ」

 

目をキラキラさせるかなで。ん〜カワイイすぎる、世界遺産にいつなるんだろな?

 

「僕も手加減しませんよ」

 

「じゃあ、お前らにスマブラやらせてやんよ!」

 

「「「ふぅぅ〜〜〜」」」

 

ということでテレビの電源をつけて、ソフトをwiiに入れ、最大で四人できるらしいのでコントローラを四人分接続する。

 

「なぁ、俺これやったことないんだけど」

 

みんなが『えっ?』という顔で俺を見てくる。名前ぐらいは知ってるよ。でもさ、知り合いに持ってるやついなかったんだもん。

 

「まぁいいわ。四人しかプレイできないんだから、音無くんは最初は説明書を読んで学びなさい」

 

ソフトに付属してある説明書を俺に手渡す。

 

「じゃあ私も後でいいよ。音無さんと一緒にゲームしたいし」

 

ほんと!天使!!エンジェル!!

 

「かなでがいいなら、それでいきましょ。そして、毎戦ビリとブービーは次の人と交代することとキャラは二回連続で使わないこといい?」

 

みんな了承して始めに戦う日向、ゆり、ユイ、TKがコントローラを構える。

説明書を見る限りだと、最大四人プレイのアクションゲームで、色々なゲームのキャラが戦い合うオールスター系。

 

そして、説明書とテレビ画面を交互に見るとキャラクターの選択画面に移る。

 

「俺はやっぱりマルスだな」

 

「僕はリュカです」

 

「私はカービィです」

 

「私はまぁ、ファルコンかしら」

 

ゆり以外はキャラを見る限り、らしいちゃあらしい選択だった。

 

「じゃあスタート!」

 

ステージはランダムにしたらしく、結果ステージはポケモンでお馴染みのポケモンスタジアム2なった。

 

 

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こんな感じのステージだ。このステージは特殊で時間が経過すると『でんき』『じめん』『こおり』『ひこう』の四タイプの地形に変化するらしい。

なにそれ、そのすごく心がウキウキするんだけど。

 

そして、始まったが

 

日向のマルクがジャンプしたところにTKのリュカがPKフリーズが直撃し、マルクが凍り。凍って落ちてきたマルクをユイのカービィが吸い込む。

 

確かカービィは吸い込んで飲むとそのキャラの能力をコピーするらしいのだが、カービィはなぜかコピーをせずトテトテとちょっと歩きてマルクを吐き出した。吐き出したところにファルコンの大技のファルコンパンチが的確にマルクに当たり、マルクは画面外に消えていった。

 

「はぁぁぁーーーって何今の?」

 

洗練されたコンビプレーに何が起きたのか、わからなかったらしい日向。

 

「邪魔者は消えたわ。これからが本番よ」

 

邪魔者扱いされた日向は何も言わずお茶を飲んでいた。

 

「ひなっち先輩の仇は私が討ちます」

 

やった犯人の一人が何を言ってるんだ?

 

勇敢にファルコンに向かうカービィ。吸い込もうとした瞬間、赤い風船らしきものを出し綺麗にカービィの背後に回り込む。

 

「まだまだねユイ」

 

ファルコンはカービィにパンチを繰り出す。一発だけかと思ったが連続パンチらしく、目にも留まらぬ速さでパンチが一頭身のカービィに次々と打ち込まれる。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!無駄!!!」

 

カワイイマスコット的存在のカービィに容赦なくパンチを打ち込むゆり。どうやらゆりは人間をやめたらしい。

避けてはパンチの連続だったがそこに一人の救世主が現れた。

 

「僕を忘れてもらっちゃ困りますよ」

 

突如現れたTKのリュカによってファルコンはステージの外に吹き飛ばされるがギリギリのところで生き延びる。

 

「その威力まさか!?」

 

「そのまさかですよ。僕はこのゴールデンハンマーでゆり嬢あなたを倒します!」

 

ゴールデンハンマーそれはただでさえ強力なハンマーの進化したバージョンらしい。

 

「ふっ、まだまだね。そんな振り続けるしか脳のない武器に私がやられるとでも」

 

そのままファルコンは器用にジャンプしたり、技を利用して移動を速くしたりと器用に逃げまわる。

 

「あっ、しまっt…………」

 

リュカのゴールデンハンマーがユイのカービィに当たり、カービィが画面外に吹き飛ぶ。

 

「手間をかけさせてくれたわね」

 

そこからは語るまでもない。

 

「じゃあ、日向くんとユイは交代」

 

日向たちと交代してまた、キャラの選択画面に戻る。

 

二回同じキャラを使ってはいけないルールなのでゆりとTKは違うキャラになるはず。

 

「じゃあ、私はアイクかな」

 

「私はクッパね」

 

「僕はロボットですね」

 

「俺はリンク」

 

また、ランダムでステージが決まり、次は『終点』という

 

 

 

 

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こんな感じの何もないステージだ。

 

 

 

 

 

そしてスタートする。

 

しかしこれは勝負と呼べるのだろうか?一方的な殲滅の間違いじゃないだろうか?

 

「音無さん見てください、アイクの『天空』かっこいいですよね」

 

「あ、ああそうだな」

 

中二心をくすぐられて無邪気に笑っている。カワイイのだがTKのロボットに何度も何度も『天空』を器用に当てまくっていなければの話だ。

逃げようとするロボットを追いかけ当たる範囲に入ったら迷わず『天空』をぶつける。狩る者と狩られる者そう思ってしまった。

 

ちなみに俺のリンクはゆりのクッパによって瞬殺された。

 

「さすが、かなでね。ここまでのゲーマーだったなんて、私の予想を遥か上をいくわ」

 

そしていつの間にかロボットがやられ、クッパ対アイクの一騎打ちになったがそれはすぐに終わった。

 

「おい!スマッシュボールが出てきたぞ」

 

日向がそう指摘する。

『スマッシュボール』とはキャラによって違う最後の切り札という大技を出すために必要なアイテムなのだ。

取り方は簡単、ただ『スマッシュボール』に一定のダメージを与えると割れて、割ったキャラにその力がもらえる。

 

「チャンスね」

 

ゆりはクッパをすぐさま『スマッシュボール』に向けて動く、かなでのアイクもそれを追うがクッパがもう取っていた。

 

だが、アイクの攻撃がクッパに数回当たると『スマッシュボール』がクッパから出てきた。それをアイクがすぐに取る。

 

「油断は禁物だよゆりちゃん」

 

そういい、当てるのが困難なアイクの最後の切り札をクッパに当てる。

 

その名も…………『大天空』!!

 

剣を振り上げ、クッパを空中に飛ばし空中で滅多斬りにし、地上に叩きつける。一撃必殺の技。

この勝負はかなでの圧倒的な強さでかなでが勝った。

 

「く〜〜悔しい!!こうなったら日向くん、TK分かってるわね」

 

そうゆりが言うとコクリと二人は頷きコントローラを手に取る。

TKが交代しないのは完全なるルール違反なのだが、かなでに本気で勝とうとしてるらしい。

 

ユイは何も言わない、そんなにもゆりたちに勝って欲しいんだろうな。

 

「さぁ、次よ!」

 

最後のキャラ選択画面に戻り、キャラを決め合う。

 

「ゆりちゃんたちもルール違反したから、私もしてもいいよね」

 

かなではさっきと同じアイクを選ぶ。

 

「ええ、構わないわ」

目がマジのゆりは攻撃力は最強っぽいガノンドロフを選ぶ。

 

「まさかこいつ使う日が来るとはな」

日向はサムスを選ぶ。

 

「僕の本気を見せてあげましょう」

TKはMr.ゲーム&ウォッチを選んだ。

 

ステージはランダムで決めずにこの戦いにふさわしい場所が選ばれた。

 

 

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こういうノーマルなステージになった。

名前は………『戦場』

 

 

 

ゆりたちの空気はピリつき、コントローラを持つ手は微かに震えていた。

たかがゲームされどゲームなのだろう。

 

そして、始まった。

 

「先手必勝!」

 

ゆりはそう言い放ち、ガノンドロフを突撃させるが、かなでは読んでいたかのように避け『天空』を繰り出そうとしたが、それを日向のサムスがエネルギー弾によって阻止される。だが、それをも読んでいたかのように当たって飛ばされたのを装いうまくサムスに近づき空中で『天空』を使い、急降下の斬りを当てる。硬直時間を見逃さず、TKはMr.ゲーム&ウォッチの数字によって威力が変わる『ジャッジ』を使う。

 

「出ました!8!」

 

TKの運の強さによって、アイクを凍らせる。

 

そんな五分五分の死闘が続く。

 

「クッ、長く続くと私たちが不利ね」

 

集中力がだんだん減ってきているためチームプレーに支障が出てきている。

だが、一人の行動によって戦況が変わる。

 

「ゆり嬢、お達者で」

 

「TK何をするつもりなの!?」

 

TKのMr.ゲーム&ウォッチはガムシャラにアイクとの距離を詰める。

 

「まさかTK!」

 

日向が何か気づいたらしく、目の端に涙が浮かんでいた。

Mr.ゲーム&ウォッチをよーく見ると手には……

 

「スマートボムだと!?」

 

スマートボムとは殺傷能力最強の座を持つ爆弾のことだ。爆破の範囲も広く当たると大ダメージを負う。

 

それをMr.ゲーム&ウォッチは自分の足元に投げつけて爆発させる。

Mr.ゲーム&ウォッチは自分の命と引き換えにアイク共々死のうとした。

 

「「「ティィィーーーケェェェェーー!!!」」」

Mr.ゲーム&ウォッチは消えた。

 

「ふっ、まさか私をここまで傷つけるなんて面白いです。初めてですよ………ここまで私をコケにしたおバカさん達は…」

 

まさかこんなところにフリー○様がいるなんてな。

 

「ひなっち先輩!『スマッシュボール』です!」

 

突如空中に現れた『スマッシュボール』

 

「日向くんここは私が食い止めるわ。だから…….早く取ってきなさい!」

 

「そんなことしたら、ゆりっぺが……」

 

「いいのよ。少しはリーダーらしいことさせなさいよ」

 

「すぐに戻る」

 

日向の宣言通り、すぐに『スマッシュボール』を割り、日向のサムスが戻ってくる。

 

「どけ!ゆりっぺ!俺が片を付ける!」

 

「少し釈だけど任せるわ!」

ガノンドロフはジャンプする。

 

「食らえーーーーー!!!!」

 

サムスの最後の切り札『ゼロレーザー』を繰り出す。

 

その技はあまりの威力ゆえに使用したら、スーツが大破する。諸刃の剣なのだ。

だが、日向はお構いなしにフルチャージされたエネルギー波を撃ちだす。

 

「はぁぁぁぁぁーーーー!!!!」

サムスの身を削った攻撃。

 

「やったか?」

 

スーツが大破したサムスは素顔を晒す、ゼロスーツサムスになっていた。

 

「まさか、こんなかめはめ波みたいな攻撃で私のアイクが倒れるとでも?」

 

かめはめ波でも相当な威力だからね。月とか地球とか壊せるから。

 

「ウソ!?まだ生きてるなんて信じられない!?」

 

多少はダメージを負っているものの、立っている。

 

「すまんゆりっぺ。俺はダメなようだ」

 

「何言ってるのよ!まだ、これからよ」

 

「ほんと、甘いなお前は……後は頼んだぞリーダー」

 

「ちょっ、日向くん待ちなs………」

 

日向はゼロスーツのままのサムスじゃ足を引っ張ると思い、自分から飛び降り命を落とした。

 

「私がみんなの仇を必ず取る!!」

 

「さぁ!私をもっと楽しませてください!」

 

まるで、日向、TKから力を受け取ったみたいにゆりの操作能力が上がっていく。

 

「二度目の『スマッシュボール』ですよ!ゆりっぺ先輩!」

 

ガノンドロフは『スマッシュボール』めがけて移動するが

 

「遅いね」

 

アイクの疾風の如くのような剣戟で『スマッシュボール』はすぐにアイクが手に入れる。

 

「これで終わりです」

 

必死にガノンドロフは避けようとするがアイクは的確に初期モーションを当て『大天空』を繰り出す。

一撃、二撃と当たり、そして地面に叩きつけられる。

 

「まだ、まだよ!」

 

画面外ギリギリで踏みとどまりステージに戻る。

 

「なぜ、なぜあなたはそんなにボロボロになってまで立ち上がるの!?」

 

「私はみんなためにあなたを倒す!はぁーーー!!!」

 

ガノンドロフの攻撃は次々と当たりアイクを吹き飛ばす。

 

「まさか、私が負けるわけが……そんなのありえない!ありえない!」

 

アイクは後ろに置いてあったハンマーを手に取る。

 

「こんどこそ、吹き飛んでください!」

 

だが……

 

「ウソ!?ハンマーの先端の部分がはずれた!?」

 

ハンマーはたまに先端の金属の部分がはずれることがある。今アイクはダメージを与えられないただの木の棒を振りまわしているだけだ。

 

「あなたの敗因は最後の最後で武器に頼るところよ!!吹き飛びなさい!!」

 

ガノンドロフは大きく攻撃モーションに入る。

 

『魔人拳』………『ファルコンパンチ』に似ているがタメと攻撃力は遥かに上回る。

 

「はぁぁぁぁぁーーーー!!!」

 

ドォォンという音と共にアイクは画面外に吹き飛んだ。

 

「やった!勝ったーー!!!!」

 

三対一だったことを忘れ、日向、TK、ユイと喜びを分かち合う。かなではそれを生暖かい目で見ている。

かなでがこの中で一番大人にのかもしれない。

 

 

 

さて、感動的に終止符をうったが………

 

ここで一つ言っておこう。これはただのゲームだ。

 

 

 

 




これを書いていたら、久々にスマブラをやりたくなってきました。かなでちゃんはやっぱり最強ゲーマーが似合う気がします。目にも止まらない速さで操作する姿……それもそれでありです!
そして、スマブラという選択には意味がありません!!頭にポッてでてきただけです。これからも戦線のみんなが色んなゲームでワイワイするところを書きたいです。(戦線に遊んで欲しいゲームを募集します。)
ある人を出そうとしましたけど、スマブラの話だけで5500文字超えちゃいましたので次回にしたいと思います。
では、あらためてまして読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。(意見・感想・評価などなどお待ちしてます)






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