STRIKEWITCHES 02 REVOLUTIONS   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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設定


扶桑皇国宇宙軍

扶桑皇国海軍旧第七艦隊(=扶桑皇国が保有する宇宙でも運用可能な全戦力)を中心に1949年に創設された軍隊。制服・制帽は航空自衛隊のもの。最高組織は航宙幕僚本部。現在(未だに交代の兆しがないが)の航宙幕僚長(初代)はアンジェラ・サラス・ララサーバル大将(ただの大将ではなく元帥待遇を特別に許された大将)。宇宙軍全軍を総括指揮する宇宙艦隊司令部(最高幹部:宇宙艦隊司令長官)が置かれている。

航宙幕僚長:アンジェラ・サラス・ララサーバル 大将

航宙幕僚副長:絢瀬絵里 中将

宇宙軍参事官:園田海未 中将

軍医総監:西木野真姫 中将

総務部長:河野つばさ 少将

人事教育部長:南ことり 少将

防衛部長:高坂穂乃果 少将

指揮通信情報部長:小泉花陽 少将(皇国元帥付次席副官を兼務)

装備計画部長:佐々木原正子 少将(皇国元帥付主席副官を兼務)

監察官:工藤俊作 少将

首席会計監査官:絢瀬亜里沙 少将

首席法務官:児島俊平 少将



宇宙艦隊司令長官:竹井醇子 中将
宇宙艦隊司令部幕僚長 兼 宇宙軍大学校校長:坂本美緒 少将
宇宙艦隊司令部次席幕僚:高坂雪穂 大佐

第一艦隊司令官:宮藤芳佳 中将

第二艦隊司令官:ヨハンナ・ヴィーゼ 中将

第三艦隊司令官:雁淵ひかり 中将

第一偵察艦隊司令官:星空凜 少将

第二偵察艦隊司令官:ウィリアム・メラン 少将

補給艦隊司令官:服部静夏 大佐

練習艦隊司令官:若本徹子 少将






補給本部長:内田あんじゅ 中将










防衛省最高評議会 委員

防衛大臣(評議会議長) 矢澤にこ (予備役 海軍大将 元統合幕僚長)

統合幕僚長 ジーン・コリニー 海軍大将

統合幕僚副長 加藤武子 陸軍大将

海上幕僚長 北郷章香 大将

陸上幕僚長 杉田一子 大将

航宙幕僚長 アンジェラ・サラス・ララサーバル 大将






雁淵ひかり

扶桑皇国宇宙軍中将。第三艦隊司令官。大佐時代、広島の軍募集事務所に一時勤めていた影響なのかワンピースのサカズキ元帥よろしく広島弁になっている。ハバナ産葉巻を吸っている。貫禄ついたな。



松浦果南

扶桑皇国宇宙軍大尉。TACネームはターコイズ。現在のコールサインはオメガ3。使用機はショルダーアーマー・胴体が紫に塗装されたスタークジェガン。まんま『ラブライブ!サンシャイン!!』の松浦果南。固有魔法は『ヘラクレス』。現在研修のため同僚や後輩達と海軍第八艦隊ヴェトナム駐留艦隊に出向中。メビウス7、8の上官。



固有魔法“ヘラクレス”

この固有魔法を持つ者は11回死んでも甦る。本家ヘラクレスには遥かに劣るが高い耐久力を持つ。命のストックは5年に一つ回復する。松浦果南大尉の固有魔法。モデルはFate版 ヘラクレスの宝具『十二の試練〈ゴッド・ハンド〉』。唯一の例外は神造兵装で、一撃でも喰らうと命を落としてしまうので注意。



始まりの笛音

「我々に楯突くことがどういう事か、 このワシが教えちゃる!!」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

ラウ・ル・クルーゼ元帥 事実上退任

 

ラウ・ル・クルーゼ皇国元帥 兼 統合幕僚副長 兼 第七艦隊司令長官(19)が今年度末を以て実質的に退任する見通しとなった。二年前に終結した第二次ネウロイ大戦(通称:大陸戦争)を軍官僚としてもエースとしても勝利に導いた英雄とされる元帥だが、陛下との協議の結果、退任する方針になった。これに伴い第七艦隊は海軍から独立し新たなる軍隊「扶桑皇国宇宙軍」が創設される。後任の統合幕僚副長には杉山茂子 陸上幕僚長が就任する見通し。

 

退任にあたりクルーゼ元帥は本紙限定で談話を開いてくださった。全文を掲載する。

 

 

 

「よろしくお願いします閣下。」

 

「こちらこそよろしく。」

 

「今回退任されるにあたり理由をうかがってもよろしいですか?」

 

「はい。一言で申し上げるなら、これからの新時代の扶桑皇国軍には、たった一人のスーパーヒーローは必要ないと判断したからです。はっきり申し上げて、もう私の力は扶桑軍には必要ないです。そして何より、現在の扶桑軍のトップに要求されるのは自らビジョンを打ち出すトップダウン型のリーダーです。しかし私はそうではなかった。温和に組織をマネジメントする調整型のリーダーでした。調整型リーダーは未来においてはいざ知らず今に合ったリーダーではありません。だからこそ私はトップ・エースとして敵を叩き落とし、また扶桑軍将兵の皆さんを飢えさせないように采配することが精一杯だった。だからこそ軍全体の指揮は、当時の統合幕僚長であった寺内さんのようなトップダウン型リーダーに任せていたのです。私が統合幕僚長職に就く必要は全くなかった。私は形式的にはともかく、実質的にはNo.1になる器ではなかった。」

 

「最後に閣下、関係者の皆さんに一言お願いします。」

 

「皆が一緒に働いてくれたから、戦ってくれたから、私はここにいます。 ありがとう。」

 

 

 

読売新聞 1949年3月1日 朝刊 一面より

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし揃ってるな。んじゃブリーフィングを始める。オレ達の世代が大陸戦争に終止符を打って早11年。オレ達に続いて空に上がったお前らのお陰で、世界は平和を保ってきた・・・・・・今日まで。」

 

「「「・・・。」」」

 

「11年振りに平和が破られた可能性がある。クイニョンにある我々ISAFヴェトナム支部所属のレーダーサイトが20分程前所属不明機接近の報を我々ISAFカムラン湾駐留艦隊に送ってきたが、その直後にレーダーサイトからの通信が途絶した。所属不明機から攻撃を受けたものと判断する。AWACSによると所属不明機は後30分で我々の上空に到着するとのことだ。オメガ大隊は全力出撃、先遣隊を第一小隊に任せる。所属不明機に警告し、カムラン地上基地への強制着陸を促せ。まあもっとも、所属不明機がネウロイじゃなかったらの話だが。」

 

 

皆が乾いた笑いを部屋に響かせる。

 

「あ そうだ。メビウス7、8お前らに言っとくぞ。」

 

「「?」」

 

言いたいこと?なんだろう。

 

「統幕から連絡だ。『今回の事態がISAFヴェトナム支部の限界を超えるものと見なされた場合、直ちに唯一即応可能な“メビウス中隊”を召集、事態にあたる。心されたし。』だ。」

 

「うげっ。」

 

お姉様が露骨に嫌っぽく反応した。無理もない。まだ自分の力が足りない現時点でお父様お母様と飛ぶなんて僕だって恥ずかしいもの。

 

「実力なら問題ねえよお前らならよ。この前の模擬戦で大陸戦争で30人もいねえ扶桑人撃墜数三桁超えベテランのオレを片手間程度で叩きのめしたんだ。他のメビウス中隊の連中もお前らのことは認めてると思うぜ?腕に自信を持て。」

 

菅野隊長はそう言うと僕とお姉様の肩を軽く叩く。

 

「行くぞ“オメガ大隊”!!」

 

「「「了解!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちら瑞鳳管制塔。メビウス7、8 聞こえるか?」

 

「おう。感度良好。問題ない。」

 

「こちらメビウス8。こちらも問題ありません。」

 

「お前らより先にオメガ11(菅野)が発進する。オメガ11発進の後カタパルト上にて待機せよ。」

 

 

 

 

 

「風向き北西追い風18ノット。発艦に支障なし。オメガ11、発艦を許可する。」

 

「オメガ11(菅野)、ブルデュエル 出るぞ!」 ヒューン ガシャン

 

「続いてメビウス7、 発艦を許可する。」

 

「メビウス7 ジェガン 出る!」 ヒューン ガシャン

 

「メビウス8、発艦を許可する。」

 

「はい。メビウス8 出ます!」 ヒューン ガシャン

 

これが僕の初陣。緊張はしていないけど、北の方から邪悪なプレッシャーを感じる。これがネウロイ・・・

 

「相棒、まさか緊張してるなんてことは無いよな?」

 

「大丈夫ですお姉様。この程度で緊張していたら、初陣で平気で三桁撃破していたお父様に申し訳が立ちません。」

 

「それでこそ“メビウス”だ。行くぞ!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回 STRIKEWITCHES shattered skies 「白い悪魔」 王は そして空へ還る


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