仮面ライダージオウのカブト編をみて書きたくなりました。
駄文なので暖かい目で読んでいただけると幸いです。
ーー二〇XX年ーー
『ーー続いてのニュースです。世界で初めて《IS》を動かした男性の《織斑一夏》君が、《IS学園》に入学することが決まりました。調べによりますと、織斑君はあらゆる国や機関からの干渉を受けないIS学園にて、彼の身の保護のため』ープツンー
???「…やれやれ、あの日から毎日このニュースか」
そう言って、少年はうんざりしたようにテレビのスイッチを切る。
少年の名は《
???「無理もない。今の女尊男卑の風潮がひっくり返るかもしれないんだ。おそらく、世界中があいつに注目しているだろう」
総輝のつぶやきに答えたのは、彼の祖父である《
ちなみに総輝の両親は海外で働いており、今はこの屋敷に総輝と総司の二人で生活している。
総輝「“女尊男卑”か……お祖父ちゃんがライダーだった頃はまずなかったんじゃないか?」
総司「まぁな。もし今《仮面ライダー》が現れたら、女性権利団体が黙っていないだろうな」
総司の言いたいことを察し、総輝も苦笑いを浮かべる。
総司「…それより、今日は学校でISの適性検査があるんだろう?」
総輝「ああ.あまり気乗りはしないがな…」
総輝はやれやれと首を振って答える。
織斑一夏がISを動かしたということがあってから、現在全国で男性を対象としたISの適性検査が行われている。彼以外のIS操縦者を見つけるためだ。
だが総輝はそれを受けたいとは思っていなかった。なぜなら、ISというのは女性しか扱えないものなので、織斑一夏という男性操縦者が現れたからと言って自分がISを動かせるとは限らない。つまり時間の無駄だと思っていたからだ。
そんな彼を見て、総司は軽く笑って
総司「おばあちゃんが言っていた……」
そして、人差し指を上に立てて
総司「“真の才能は少ない。そしてそれに気づくのはもっと少ない”…ってな。お前の中にも、まだ隠された才能があるかもしれない。“食わず嫌い”はダメだぞ。何事にも挑戦してこそ、新たな発見というものがあるんだ」
総輝「…そうだな、分かった。とりあえず受けてみる」
そして、制服に着替えて準備を済ませた時、玄関のインターホンが鳴った。
総輝「お出迎えか……人気者は辛いな…」
???「総輝ーーー!!学校行こうぜーーー!!!」
玄関からは少年の活発で元気な声が響く。
総輝はやれやれと首を振って、玄関から出る。
門の前には総輝と同じ制服を着た少年が立っていた。
総輝「うるさいぞ大牙。朝っぱらから大声を出すな。近所迷惑だ」
玄関から総輝を呼んでいた少年の名は《
彼ら祖父どうしのつながりもあり、総輝と大牙は幼馴染の関係にある。
大牙「何だよ、今日は一緒にIS適性検査を受けに行くって約束だったろ?」
総輝「分かってるさ」
そう言いながら総輝はガレージへと向かう。そこには赤いバイクが止めてあった。先端にはカブトムシの角のような意匠が見られる。
これは、かつて天道総司が仮面ライダーカブトとして活動していた頃に使っていたバイク、《カブトエクステンダー》だ。もう何十年も前のバイクなのだが、総司が普段念入りに手入れしており、さらにカブトエクステンダーの耐久が非常に高いのもあって今も何の問題もなく動く。
ちなみに総輝は中学を卒業すると同時にバイクの免許を取ったので、現在は総輝の移動手段として用いられている。
総輝がバイクのエンジンをふかしていると、玄関から総司が出てきた。
総司「よう、大牙。わざわざ総輝を迎えにきてくれたのか」
大牙「あ、総司さん!おはようございます!!」
総司「…相変わらず朝から元気だな。その性格も、あいつ譲りなのかもしれないな」
総司が懐かしむように呟く。
そして、総輝がヘルメットをかぶり、いよいよ出発の準備が整った。
総輝「じゃあ、行ってくる」
総司「ああ、気をつけてな」
大牙「総司さん、行ってきます!」
そして、総輝と大牙は同時に走り出した。
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二人が学校につき、会場である体育館には既に行列ができていた。
そして、行列の先には日本製のISである《打鉄》が二つ置かれている。
総輝と大牙が列に並ぶと、皆の視線が一斉に二人に向けられる。
『おい、天道だ』『加賀美もいるぞ』『あいつらも受けにきたのか……』
総輝と大牙は、学校では知るものがいないと言っていいほどの有名人だった。二人とも勉強、スポーツ面で誰よりも秀でており、かなりのイケメンである。
それに加えて、片や絵に描いたような俺様系男子、片や学校随一の熱血系男子だ。これほどのスペックを持ちながら、注目を集めない方が無理な話だ。
そして、いよいよ総輝と大牙の番に回る。
総輝の目の前には《打鉄》が鎮座しており、その横にメガネをかけた童顔の女性が立っていた。
「では、このISに触れてみてください」
言われて総輝はISへと手を伸ばす。
するとその時だった。
総輝「(?!な、何だこれは?!頭の中に、情報が無理やり……!)」
咄嗟に手を離すと、打鉄が光を放っていた。
???「そんな!ISが反応した?!」
童顔の女性は目を見開いて両手で口元を押さえている。
すると隣でも、同様の騒ぎが起こっていた。
総輝が隣を見ると、そこには《打鉄》を纏った大牙が何とも言えない表情で立っていた。