GOD SPEED STRATOS   作:ジャズ

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お待たせしました!ガタック戦です!!
戦いの神の戦闘、ご堪能ください!!
BGMは《FULL FORCE》がオススメです!!


第四話 vs戦いの神

〜管制室〜

 

総輝とセシリアの試合が終了した時、管制室は静まり返っていた。

しかしそれは、決して戦いの結果に白けたとかそういうのではない。皆驚きすぎて言葉も出ないのだ。

見たことのないIS、しかもそれは一次移行し、さらには一瞬でセシリアのISに致命的なダメージを与え結果的に勝利した。

 

沈黙を破ったのは、真耶のケータイの通知音だった。

 

真耶「……!あ、お、織斑君!君の専用機が届いたそうです!」

 

真耶の言葉に全員がはっと我に返り、

 

千冬「そ、そうか……加賀美、織斑。次の対戦はお前達だ。織斑は私について来い。加賀美、お前は試合の準備を……」

 

そこまで言うと、千冬はあることに気づく。

 

千冬「…加賀美、もしやお前も……?」

 

大牙「はい。俺も持っています」

 

そう言って、大牙は腰に巻いた銀のベルトを見せる。

それを見て千冬はため息をついて、

 

千冬「……分かった。ならば次の試合、お前はそれを使え。特別に許可してやる。但し、天道もだが試合後は尋問に付き合ってもらうぞ」

 

大牙「了解しました」

 

そう言って、大牙はアリーナの方へ歩いて行き、一夏は千冬に連れられ専用機の方へ歩いて行った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

〜アリーナ〜

 

約数十分後、一夏は専用機の《白式》を纏い、大牙は総輝と同様に制服の上から銀のベルトを巻いた状態で出てくる。

 

一夏「なぁ、大牙。総輝もそうだけど、お前らのそれって一体何なんだ?」

 

大牙「…試合前だから今は詳しく言えない。これが終わったら話すよ。今はとりあえず、試合に集中しようぜ?」

 

一夏「……そうだな。全力で行くぜ!」

 

そして、一夏は戦闘態勢に入る。

大牙は右手を天高く掲げる。

すると、空から何かが飛んでくる。それは、青いクワガタムシだった。

 

一夏「……総輝のやつとは違う?」

 

そして、それは大牙の右手に収まった。

 

大牙「よく見ていてくれ一夏。これが、俺が爺ちゃんから受け継いだ力だ!!」

 

そして、青いクワガタムシーー《ガタックゼクター》ーーを右肩に構え、あの言葉を力強く唱える。

 

大牙「変身!!」

 

《HENSHIN》

 

カブトの音よりもやや高でエコーがかかった音声が流れ、その直後に六角形のパネルが大牙の全身を覆っていく。

数秒後、大牙の全身は完全に覆われる。カブトのそれと同様に、かなり重厚な見た目だが、カブトと違い色味は青で、両肩にはバルカン砲ーー《ガタックバルカン》ーーが付いており、顔の部分は赤で染まっている。

 

大牙「行くぞ、一夏!!」

 

 

〜管制室〜

 

管制室では再びどよめきが起きていた。

 

真耶「また《全身装甲》のIS?!天道君といい、彼らは一体どこであれを……?」

 

千冬「いや、あれはおそらくISではない」

 

千冬の言葉に真耶は目を見開いて、千冬の方に顔を向け、

 

真耶「えっ、ISではないって……では、あれは何なのですか?」

 

千冬「天道の試合の時、加賀美が言っていた言葉で思い出した……数十年前、つまりISが登場するずっと前のことだ。この日本で、人知れず町の平和を守り続けた奴らがいたらしい。奴らの名は、《仮面ライダー》……そう言われている」

 

真耶「《仮面ライダー》……?私も、噂程度で聞いたことはありますが、それは都市伝説では無かったのですか?実在するかどうかは、記録が残っていないので検証のしようもありませんし……」

 

千冬「確かにな。まあそれは、この試合が終わった後にでもあいつらに聞けばいい……なぁ、天道?」

 

そう言いながら、千冬は後ろを振り返る。

その先には、先程試合を終えたばかりの総輝が歩いて来ていた。

 

総輝「やれやれ……こうなることは覚悟していましたが、なるべくお手柔らかに頼みますよ」

 

千冬「それは、お前たち次第さ……さて、私の愚弟はかつてのヒーロー相手に、どこまでやれるかな?」

 

そう言って、彼女は再び視線をモニターに移した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ガタックはその場から全速力で駆け出し、一夏に殴りかかる。

 

一夏「うわっ?!」

 

一夏はまだ操作に慣れていないのか、反応が遅れてそれを受けてしまう。

 

一夏「くっ……やったなぁっ!!」

 

一夏はお返しとばかりにISの右腕でガタックを殴りつける。ガタックはガードするものの、パワーが桁違い過ぎて吹き飛ばされてしまう。

 

一夏「今度はこっちの番だぁっ!!!」

 

今度は一夏が白式のスラスターを吹かせてガタックに急接近する。

そのままスピードに乗ってガタックを殴りつけるが、その拳はガタックの両手に受け止められた。

 

一夏「何っ?!」

 

大牙「そう簡単にーーテメェの番はくれてやるかぁ!!!」

 

大牙はそう吠えると、一夏に頭突きを食らわせる。ISには絶対防御があるので一夏自身にはダメージはないが、ISのシールドエネルギーは削られる。

そのまま頭突きを連打するガタックだったが、一夏が両腕を振りほどいて一蹴りしガタックとの距離を取る。

そして一夏は、装備である刀を取り出し、再びガタックへ肉迫し斬りかかる。

 

一夏「食らえ大牙あぁぁ!!!」

 

一夏は上段から刀をガタックに向けて振り下ろすが、ガタックはそれを片手で掴む。

 

大牙「甘いぜ一夏!!喧嘩ってのはなぁ……拳でするもんなんだよおぉぉ!!!」

 

そう言うと、ガタックは反対側の手で一夏の腹を思い切り殴る。

 

一夏「ぐっ……!!」

 

大牙「まだまだァァ!!」

 

ガタックの連続拳が休む間も無く一夏を襲い、白式のシールドエネルギーはみるみる減少して行く。

 

一夏「(くそっ……このままじゃ!)」

 

一夏はたまらずISのスラスターを吹かせて全力で後退する。

しかし、そこへ追い討ちをかけるようにガタックの両肩に装備された《ガタックバルカン》が火をふく。

 

バルカンの弾は白式に命中し、体勢を崩された一夏は地面へ落下する。

チャンスとばかりに、ガタックはバルカンを一斉射する。

一夏のいた場所から大爆発が起き、誰もがこれで勝負が決まったと思った。

 

しばらくして、爆炎の中から一夏が現れた。

しかしよく見ると、彼のISの形が大きく変化している。

 

それを見て、観客席からはざわめきが起こる。

 

「まさか……一次移行?!」

「織斑君って、今まで初期設定の状態で戦っていたの?!」

 

大牙「一夏……」

 

一夏のディスプレイには、《フィッティング完了》の文字が浮かび上がっている。

 

一夏「どうやら、この機体はようやく“俺専用”になったらしい」

 

すると、今度は別の画面が表示される。

 

一夏「《雪片弐型》……?雪片って、千冬姉が使ってたやつだよな……どうやら俺は、世界で最高の姉さんを持ったよ」

 

直後、一夏の持つ剣が展開し、エネルギーの刃が現れる。

 

一夏「…でもそろそろ、守られるだけの関係は終わりにしなくちゃな。とりあえず、俺は千冬姉の名前を守る!」

 

それを見て、大牙は一瞬ポカンとしていたが、直後に高笑いをあげる。

 

大牙「はっ……ははははっ!!いいねぇ、一夏!!お前は最高だ!!なら俺も、本気を出させて貰うぜ!!」

 

そう言うと、大牙はガタックゼクターの角を少し展開する。

すると、オレンジの電流が全身を走り、徐々に分厚い装甲が浮かび上がる。

 

大牙「《キャストオフ》!」

 

《CASTーOFF》

 

大牙はガタックゼクターは角を完全に後方へ持って行く。

すると電子音声が流れて、ガタックの装甲が吹き飛ばされる。その中から、青を基調としたスマートなボディのガタックが現れる。

両肩のガタックホーンが頭部へ上がり、さながらクワガタムシのような顔になる。

 

《Change Stag Beetle》

 

一夏「青い……クワガタムシか?」

 

大牙「まあ、そうだな。二つ名があるみたいだが忘れちまった」

 

一夏「そうなのか……でも、これで仕切り直しと行こうか!」

 

大牙「ああ!!こっからが俺たちのステージだぁ!!」

 

そう言って、大牙はライダーフォームになったガタックの両肩に装備されたガタックダブルカリバーを引き抜き、構える。

 

しばらく見合っていた二人だったが、飛び出したのは同時だった。

 

一夏の雪片が再び上から振り下ろされ、ガタックの左右の刀が上斜め方向から振り下ろされる。

それらは同時にぶつかり合い、激しい火花を散らす。

 

そこからはまさに両者互角の戦いだった。

一夏の剣をガタックが止め、ガタックの反撃を一夏がいなし、そして再び一夏がガタックへ仕掛けるーー

 

二人の漢が繰り広げる戦いは観客を魅了し、中には永遠に続くのではと思うものさえいた。

しかし、その均衡は長く続かなかった。

突如、一夏のシールドエネルギーが残り僅かなのを告げるアラートが鳴り響く。

 

一夏「なっ、どうして……まさか、この刀の影響なのか?」

 

一夏は冷静に原因を分析し、ガタックから一度距離を取る。

そして、真剣な眼差しでガタックを見据え、

 

一夏「……大牙、頼みがある」

 

大牙「どうした?」

 

一夏「俺のシールドエネルギーは、もう残り僅かだ。だから、次の一撃で決着をつけないか?俺は次の一撃に全力をかけるから、大牙も……」

 

大牙「……わかった」

 

納得した大牙は、ダブルカリバーを両肩に戻す。

 

一夏「……ありがとう」

 

大牙「おう……そのかわり、手加減は無しだからな?」

 

一夏「もちろんだ!」

 

一夏はにっ、と笑うと、雪片を中断に構える。

対してガタックは、腰のガタックゼクターにつけられたスイッチを押す。

 

《ONE》

《TWO》

《THREE》

 

そして、一度ゼクターの角を元に戻す。

タキオン粒子があるチャージアップされる音がなる。

 

大牙「……行くぞ一夏ぁ!!」

 

そう叫ぶと、大牙は走り出す。

 

一夏「これで終わらせるぞ……大牙あぁぁ!!」

 

一夏もスラスターを全開にして大牙に接近する。

そして、ある程度近づいたところで、一夏は雪片を右腰あたりに引く。

大牙はガタックゼクターの角を再び後方へ展開する。

 

大牙「《ライダーキック》!!」

 

《RIDERーKICK》

 

オレンジ色の電流が腰のゼクターから頭部へ上がり、ガタックホーンで増幅された後再び下へ行き、右足に収束される。

そして、ガタックは左足を起点に飛び上がり、ボレーキックの要領で一夏に向けて右足を振る。

一夏も雪片をガタックに向けて左腰めがけて振る。

 

「「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」

 

二人の全力の一撃がぶつかり合い、大きな放電現象を発した後に大爆発を引き起こすーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー《勝者:加賀美 大牙》

 

試合終了のアナウンスが流れ、それと同時に煙が晴れる。

その中に立っていたのは、堂々と胸を張って仁王立ちするガタックの姿だった。

 

 




お読みいただきありがとうございます!

ガタックの戦闘、いかがだったでしょうか?
自分の文章センスがないばかりに、至らない部分があるかもしれませんが、自分なりに精一杯書かせていただきました!!

感想などありましたらどんどんお願いします!
評価などもつけていただいたら嬉しいです!!
では、また次回!!
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