なぁに?
僕の席そこの空いてる席と交換してよ
ええーなんでよ自分の絵が書かれているところに行きなよ
そう言わずにさぁ、ね?おねがぁい
ううぇ、キモイよ苗木クン。首を45度に傾けるのは天然女子のみに許された特権だよ。
そんなこと言わないでさぁ
もうわかったよ!一回だけだからね一回だけ!
「それではこれより学級裁判の説明を始めます!」
エレベーターを降りた先に佇まれた円形の裁判場。
奥の玉座にモノクマが居座り、次第に全員が席に移動して説明が始まる。
「ええ。皆さんにはこれから被害者を殺したクロは誰か、議論してもらいます」
モノクマの声が反響して耳に幾度となく流し込まれていく。
「議論の結果。多数決でクロを指名してもらって、そのクロが見事正解ならクロだけがオシオキ。そのクロが間違いだったらクロ以外の全員がオシオキされます!」
もう何回聞いたセリフだろう。ゲシュタルト崩壊しそうなほど聞いたかもしれない。
「投票はお手元のスイッチでお願いしまぁす! それでは、とっと議論始めちゃってくださいなぁー!!」
議論開始!
「議論なんて始める必要ありませんよ」
でしょうねずっと僕のこと睨んでいるようにしているもん。
舞薗さんの対面になるように調節してもらった席で彼女を見据える。
「犯人は苗木君です」
「おいおいおいおいおいい舞薗さん。酷いじゃないかぼくをわざわざご指名して犯人だなんておふざけもほどほどにしてよ君はそうやって人を睨んだりするのは向いてないよ」
出だしとともにフルスロットルで言葉を紡ぎ、マシンガンで飛ばしていく。
「苗木クン。犯行はあなたにしか出来ません」
「ボクの部屋で起きたことだから僕が犯人って。舞薗さんは安直に物事を決めつけすぎじゃないかな」
「他に誰がいるんですか! あなたの部屋で起こったことは間違いないですよ!」
ボクの部屋で起こったから犯人はボクね……。
背中に入っている証拠品をバッグ越しにさわる。
「じゃあ取り敢えず議論だけでも始めようよ。皆が納得するように説明しないと投票タイムに入っても僕に票は集まらないよ」
証拠品を出すのは簡単だ。けどこれを出せば後々の説明に時間が食われる挙げ句僕への信頼度が完璧に地に落ちる。
……別に落ちても構わないが。
「……わかりました。そこまで言うなら始めましょう」
あなたの裁判を。
舞園さんはそう言って向き合う。
ああ本当に笑いが止まらなくなりそう。笑ってもないのにだけど心中大爆笑したいくらい振り切ってる。
ノンストップ議論突入!
じゃあまず凶器の確認をしよう!
山田クンの殺害に使われたのは、えぇと
断言しよう! 凶器は包丁だ!
まぁあの傷だとな
でもどこにも包丁なんて無かったよ
きっと処分したんですわね犯人が
即死だね。即死。
あああああ。
面倒だ。もともとある言弾が足りないもんだから迷っちゃうな〜。引っ掻き回したくても信用なくすと面倒だし。
苗木は議論を呑気に眺めながらどうしたものかと思案していた。
お困りのようだね。
え、誰?
苗木の頭に何かが声をかける。
俺を知らないだと。
うん知らない。
チッ、まぁいい俺のことはこの際お前の助言者だと思え。
助言者?
そうだお前は今この議論をどう動かすか悩んでいるはずだろう。
悩むってほどじゃないけど、下手な発言は出来ないね。
なら教えてやる。薄汚い絶望共は皆殺しだ……!
何だか面倒な人が僕の頭の中に出てきたなと思いつつその話に苗木は耳を傾ける。
お前の言弾を装填しろ
準備ね
そして構えろ
集中ね
そして発言に弾を撃ち込んでみろ
馬鹿じゃねぇの
いいからやれ。これはただの論破とは違う
わかったよ。やれやれ……
声の言うとおりに言葉を発言に向ける。
断言しよう! 凶器は包丁だ!
↑
「包丁の本数」
5本あった包丁が4本になっていた。
╋
即死だね。即死。
↑
「ドアの内側の傷」
爪で引っ掻いたような傷。舞薗との部屋交換時にはなかった。
血が滲んでいる。
一気に行かせてもらう!
W BREAK!!
もう面倒だ。あとは頼むよ。
苗木誠神
「はいっ! というわけで山田一二三クンを殺したのは、超高校級のアイドル『舞園さやか』さんでした〜!」
この小説にオープニングつけるならジャスティΦだと勝手に思います
推理ってやっぱ難しい
後日空白の間に起こったこと書きたいと思います