遅くなってごめんね!
さらなる絶望をこれからも届けるよ!
「超高校級のアイドル舞園さやかさんは最初は桑田怜恩君を殺害しようとしていましたが突如やって来た山田一二三クンに」
ガンッガンッ!ガッ!
「現場を見られ、なんやかんやあって山田クンを殺害。桑田クンはその殺害途中に部屋に逃げて布団の中でブルブル!」
ゴッスッ!ドン!
「その後舞園さんは毒殺のことを隠す為に包丁で串刺しにして、刺殺と誤認されるよう工夫。苗木クンに犯行の目が向くように部屋の掃除をしたけど…」
がァン!ガァン!がァァン!
ボキッ
「あ、折れた」
「ちょっと苗木クン!何してんのささっきから!どこから持ってきたのそのトンカチ!?そんなことしても扉は開かないよ!」
「帰りたい」
「即答!」
モノクマの問に簡潔に答え今度は足で扉を蹴りだす苗木。
「いや、だからやめろって!」
モノクマの制止の声は苗木には届いていない。
本来、連載漫画五話ほどかかる予定だったかもしれない学級裁判をたった一話で終わらせたので疲れが出ているから早く部屋に帰りたいと思っている。
あの人格に体を任せるといつも以上に体力が消費されるから早くベットで横になりたい。今こうして立っているだけで疲れと以前の頭痛の原因のせいで軸がフラフラしてくる。
「…えっ、あの…苗木君はともかく、本当なの…?本当に舞園さんが山田くんを殺したの!?」
「ま、まじであの苗木神とかいうやつの言うとおりだったんだべか?」
「だからそう言ってんじゃん!これは舞園さやかさんの犯行なの!同じこと繰り返さないでよもうぅ」
葉隠の戸惑いの疑問にモノクマが呆れを含めた答えを吐く。
「苗木クンが豹変したときはどうしたもんかと思ったけど、ま!一件落着ってとこだね」
「なんで………」
「んー?」
「なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんんんでなんでなんでなのよ!」
「ウッヒャァァァ!?」
突然の舞園さやかの錯乱にモノクマは驚き、体をビクビク震わせる。
「私は、私の帰りを待ってくれる人たちがいるのに!こんな所でこんな終わり方なんて!」
「うるせぇなガタガタ騒ぐな三流」
「……え」
腹の底から冷えた声が喉から口へ運ばれる。
「聞こえなかった?うるせぇつってんだよクソ女」
「苗木…君?…」
「喋んなこの※☆▽×○☆●□×※★(規制音)」
「え、何。何て言ったの!?」
優男、ショタの苗木から想像できない規制用語が飛び出てきたことに戸惑いを隠せない一同。
「さっきから聞いてればさ、何お前。何なの。何でさっさと死なねぇんだよ。というか逆に死んで。」
「苗、木君…?」
「お前気持ち悪いんだよ。中身と
「な、なんで…なんでそんなこと!?…」
「苗木君!言い過ぎではないかっ!僕たちはこの残虐な殺し合いを生き残るための仲「うっさいんだよ!このクソ★☆□○●★が!!!」
「なっ、なっ………」
「仲間だなんだ言っておきながら起きたことがこれじゃねぇか!
分かるかお前らが信じている信頼はこんなものなんだよ!信用も友情も欲望が絡めば何の意味もないんだよ!無価値なんだよ!
全部無駄なんだよ!」
「ハイ!おしゃべりはそこまでねもう、時間が押してるからさ!」
モノクマが苗木の罵倒を声を張り上げて止め、時間切れを告げる。
「あっそう。まぁ言いたいことは言い切ったし。あとは勝手に」
興味が失せた苗木はそのまま去っていく
「な、苗木君・・・」
舞薗はそれでもなお苗木に未練があろう目を向ける。
「ほんっとうざったいなぁ・・・・」
「ねぇ!
…………は?
「あれ?考えてなかったの。考えたことないの?黒幕がどうして僕達に殺し合いさせたいか…その理由って何か」
「何かって・・・私たちに殺し合いをさせて…」
「だからさ、その程度でこのくそ黒幕が満足するのかなぁ」
言っちゃおうかな。言っちゃっていいかな。言っていいよね。
「あのさあのさ、黒幕がわざわざ超高校級を拉致してさ。殺し合いをさせるなんて普通じゃないよね。普通じゃないよね」
また苗木の口調がおかしく変わり始める。子供のように皆に問いかけていく。
「だからね黒幕もモットもっとこの状況を楽しみたいからスンゴイことをしようと思ってるのね。例えば、この状況を外に流していたりとか!」
「そ、外に流す?」
今まで黙り込んでいた桑田は苗木の言葉に戸惑う。
「僕たちは腐りかけでも超高校級と呼ばれてるものだからね。だから、テレビにでもお茶の間に流して殺し合ってるのを流せばみんな食いついて視聴率アップじゃないかな」
「お待ちください。いったいそのためにどれほどの天文学的な額が必要になると思いますの」
「天文学の予算とか知らないけど希望ヶ峰相手にここまで立ち回っている黒幕だよ」
「このくらいはするんじゃないかなぁ」
苗木の呑気な声が裁判場に響く。
その中で舞薗さやかは肩を震わせ、膝から崩れ落ち涙を流し始める。
「そんな、そんあん、そんなあjjはあsだsdsdv」
「ありゃぁぁ壊れちゃった」
「ちょっと苗木君何すんだよ!オシオキってのはこの世の未練や後悔を身にともして、それらが全部一気に絶望に変わるのがいいんだよ‼それなのに君はもうぅぅ」
モノクマの文句に苗木は無関心を決め今度こそ帰ろうとする。
「は~締まりませんが、仕方ありません。それではもうさっさとやっちゃいましょうか‥‥早く終わらせたいし」
裁判長席の前にボタンがせり上がる。
「さぁささくっと行きましょう!!
オ・シ・オ・キタ〜イム!!!」
モノクマが木槌を振り下ろしボタンが押される。
あ、そうか
全部
夢、だ
『舞園さやかがクロに決まりました』
『オシオキを開始します』
CHAPTER1イ『』タイ COMPLETE
エレベーター内
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン
エレベーターの駆動音が響き、上へ上へと箱を運ぶ。
あの忌々しい裁判場から離れるごとに身体が軽くなっていくのを感じる。
目を開けては閉じて開けては閉じてを繰り返して目を潤す。苗木はこれからのことを考える。
舞園さやかが死んで桑田玲音は生き、山田一二三は死んだ。僕が
それにしても身体はだるいし、頭の頭痛は治まらない。
即刻部屋で睡眠を取らなければかなりキツイ。
早く横になりたいと思い、苗木は目を閉じエレベーター内の音に耳を澄ませた。
NEXT CHAPTER
OPEN YOUR EYES
CHAPTER2
絶望はいつも突然
終わらないジレンマ
終わらない夢
終わらない絶望
全てを
壊せ