みんなは学校の授業の最中、居眠りしちゃったことある?怒られて嫌な気分になるよね。
先生が怒るのは、自分の授業を聞かない事でイライラして、親が金を払っているのにその行為を無駄にすることに怒ってるんだって。
でもさ、障害とか病気の関係で四六時中眠たい人にとったら、地獄の時間にきわまりないよね。わざとじゃないのに怒られるなんてさ。同情しちゃうよ。
まぁ、事情を説明しない生徒も生徒だけどさ!
「コラコラ!危ないじゃないか!もぉー最近のゆとり世代はこれだからもぉ〜」
しまクマが爆発して、すぐにスペアであろうクマが演台から飛び出る。
「学校の先生っていい悪い関係無しにイライラするからさ。なんかゴメン」
「『なんかゴメン』って!苗木君!先生は悲しいです!こんな子供がこの年になるまで生意気な生徒に成長して入学して来るなんて…悲しいです!」
「一応僕の名前、知ってるんだね。なんかゴメン」
「二回目!」
下らない。本人たちもおそらくそう思っているであろう短めのコントを広げる。
「ぬ、ぬいぐるみと喋っておりますぞぉぉ!!」
「ど、どういう神経してんのよ。あいつ…」
山田と腐川の発言が示す通り。周りはかなりドン引きした目で苗木を見ている。ただ彼はその視線を感じるほどの
「ヌイグルミじゃないよ!ボクは『モノクマ』だよ。キミたちの…この学園の…〝学園長〟なのだッ!!」
「こんな肉食動物に教えを乞わなければいけない程、希望ヶ峰は財政難なのか」
「さっきからなんだよ君は!失礼じゃないか、学園長だぞ!ボクは!そして、クマは雑食動物です」
「ええ、では改めまして。起立!オマエラ!おはようございます!」
「おはようございますっ!!」
「おはようパンダ先生」「おい!僕はパンダじゃないぞぉ!!モノクマです(ドヤッ)」
このふざけたクマの挨拶に応じたのは、元から愚直な程に真面目の石丸。最近、若干気が狂いつつある苗木の二人だけであった。
「いやぁ、本日はこの希望ヶ峰学園に入学「学園長自主退学させて下さい。マジでお願いします」
「なんでだよ!入学早々学園長に対する暴力に続いて自主退学させてくれなんて何言ってるんだよ君は!マジでって何だよ…」
「学園長の壊滅的なフォルムを見るのは苦痛なので」
「うがァァァ!もう苗木君は黙ってろオォォォ!!グレートな体罰食らわせっぞっコラァァ!!!」
先程から、緊張感が吹き飛ぶ程に繰り広げられる苗木の悪口トークはモノクマの怒りの脅しによって、ため息をついたことで止まった。
「では、これより記念すべき入学式を執り行いたいと思います!まず最初に、これから始まるオマエラの学園生活について一言……えー、オマエラのような才能溢れる高校生は、『世界の希望』に他なりません!そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには…〝この学園内だけ〟で共同生活を送ってもらいます!みんな、仲良く秩序を守って暮らすようにね!」
(最初と変わらない…基本的な軸の部分は多少のことじゃ、変わらないということなのかな)
直接、誰かの殺人を止めるとか殺す。兇器を破壊するなどをしないと時間の流れは変わらないということを仮定として認識する。
「えー、そしてですね…その共同生活の期限についてなんですが…期限はありませんっ!!〝一生ここで〟暮らしていくのです!それがオマエラに課せられた学園生活なのです!」
「何て…言ったの?一生ここで…?」
「あぁ…心配しなくても大丈夫だよ。予算は豊富だから、オマエラに不自由はさせないし!」
「そ、そういう心配じゃなくて……!」
ここもまぁ前回と同じように話が進んでいくので流石に飽きてきた苗木は、みんなを置いて探索に出かけようと入り口に行くのでした。
「コラコラ苗木君?まだ、話は終わってないよ」
ですが、それをさせてくれないのがモノクマです。ステージから飛んだと思いきや、空中で3回転キリモミジャンプを繰り出し体操選手顔負けの着地て苗木の目の前に立ちふさがりました。
「邪魔だからどいてくれない?もう、興味無いからさ」
「冷たいなぁ苗木くん。そんなんじゃモテないよ。あ、苗木君は幸運以外は全部普通だったか!ゴメーン君に酷いこと言っちゃた!アハハハハハ!!!」
「…邪魔だよお前。臓物引きずり出されてミンチにされる?」
『!?』
これまでにない抑揚の無い声。確かな殺意、否もしくは台所に出てきたゴキブリを目障りに思う嫌悪感を孕んだ目でモノクマを睨みつける苗木に一同は底しれぬ何かを感じ取る。
「……うぷ、うぷぷぷ。怖い、怖いねえ苗木君。思わず僕、そこしれぬ敵にブルちまったよ」
「行くね。じゃあ」
体育館のドアに手をかけ出ていく苗木はそうそうと言い残す。
「生徒を敵と言ってる時点でボクはお前を先生とは見ていないから」
「窓は鉄板で内側からボルトで固定。二階につながる階段はシャッターが下りていて当然上に上がれない。これは寄宿舎も同じで動ける範囲は一階に限られる・・・ここまで同じだとさすがに飽き飽きしてくるな」
まあ繰り返しているのは僕だけだし当然の事かと呟いてため息をつく。
苗木が今いるのは寄宿舎の食堂。一通り軽く学園一階を調べた彼は休息をとここに寄っていた。取り合えず厨房の冷蔵庫を見たが特に欲しい物が無かったので、椅子に背中を預け天井を見上げて時間を潰していた。
「電子生徒手帳があればまだ調べられる場所もあるけど、やっぱりあの時もらうべきだったな」
トラッシュルームはあれで開けることができるし、何より今後の問題に必要になってくる。
「あいつに頭下げなきゃいけないなぁ・・・ああやだやだ」
ぐちゅぐちゅピャクピャクキィィィィィン
ぐキグキミーンちゅくちゅくビチャチャチャ
「っ!い、まかよ…!ウッ!ガッ!」
突如広がる頭痛。たくさんの擬音語が要せられるほどに彼の頭が解ける鮭の身のようにパラパラと飽和して砕けていくような痛み。
「・・・ここまで酷いッ、なん!て、ガッ・・・」
痛みに耐えられず、椅子から転げ落ちて床で暴れだす。椅子を蹴り飛ばし、頭を床にぶつけて痛みから逃れようと必死に抗う。
「痛い、痛いよあああがああああごめんなさいごめん見捨てて見捨てないでぼぼっぼ僕君がああ暑い暑い虫が!虫が僕を食ってる!!はややややくくっ逃げ逃げにげええぇぇぇぇええええ!!!!」
支離滅裂な言葉を口から飛び出す飛び出せるほど吐いたら、静かに消えた。
「………………………………」
寝ている。疲れたか。死んでいるか。はたまた灰になったか。
彼が流す涙は、誰の悲しみだろうか。
やあやあ、始めまして。
新しい苗木君。
懐かしい匂い。ヒタヒタと鼻につんざく鉄臭いsmel.
かわいい可愛いボクの記憶。
あなたは僕の失敗。
あなたは全てを間違えて死んだ。