仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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アナザークウガを生み出し、平成仮面ライダーの歴史を消そうとするティードにより力を失ったライドウォッチ。
かつてリュウトにディケイドライドウォッチを与えた門矢士と再会し、協力して歴史を取り戻そうとするジオウとディケイドの前へと再びアナザークウガが立ちはだかる·····
果たしてジオウはクウガライドウォッチを手に入れアナザークウガを撃破し、歴史を取り戻せるか


「15の力 2019」

次々と飛び交う銃弾と戦闘員を掻き分けながらアナザークウガへと向かっていくディケイドとジオウ

2人が放つ攻撃がたとえアナザークウガへと効いていないと思いながらも、今はただ攻撃する他ない

「そろそろへばって来たんじゃないか?」

「そっちこそ·····」

お互いに悪態を付きながらも2人は攻撃を止めない

口ではまだ戦えると言いながらも、2人の体は連戦もありほぼ限界·····

何とか出せる力の限りを尽くしているがもう長くは無いだろう

一方のアナザークウガは何ともないと言った所だろうか

警察の援護もあり逆転すると思っていた戦況は少しずつ敵側に傾き出している

アナザークウガを睨みつけるジオウとディケイド。

そんな彼らの背後から銃弾が飛びアナザークウガへと命中すると、今まで2人の攻撃を食らっても怯みもしなかった巨体が少し怯みを見せた

リュウトと士が振り返ると、ライフルを構えた1人の男がアナザークウガ目掛けて銃弾を放っている。

先程 部下へと指示を出していた男性だ。

「やはり·····五代に似た姿をした奴にも神経断裂弾が·····」

男性はそう呟くと共に、再びアナザークウガへと狙いを定めて引き金を引く

間違いない。あの男性が放つ銃弾はアナザークウガへと確実にダメージを与えている·····

とはいえど黙ってやられるほどアナザークウガも簡単な相手では無いのだ

アナザークウガは飛び上がると共に、ジオウ ディケイド、そして自分へとダメージを与える攻撃を放つ男性目掛けて火炎弾を放った。

放たれた火炎弾は爆発を起こし、ジオウ ディケイドだけでなく男性までも爆発の影響を受けてその場へと倒れ込む

「しまった·····!」

爆発の影響で持っていたライフルは損傷、アナザークウガ撃破の切り札であった神経断裂弾を封じ込められてしまった。

勝利を確信するように雄叫びをあげるアナザークウガ。

次第に暗雲が青空を隠し始めた

既にジオウとディケイドの体は限界寸前。

立ち上がろうとしても体が言う事を聞いてくれない·····

万事休す

そう思ったリュウトの前をバイクが駆け抜ける

 

「どうやら来たようだ····· 状況を打開する男がな·····」

門矢士はそう言いながらニヤリと笑った。

 

「五代·····!」

バイクを降り、ヘルメットから現れた青年の顔を見た男性はポツリと呟く

 

「お久しぶりです、一条さん。」

青年は警察官の男性を一条さんと呼びニコりと笑うとアナザークウガの方を向いた

青年は腰に両手をかざすと、ベルトが姿を現す

「まさか····· クウガ!?」

 

「変身!」

 

掛け声と共に赤く光るベルト。

青年の体は次第に変化すると輝きと共にその姿を 戦士 へと変えた。

「五代! これを使え!」

一条はクウガへと持っていた拳銃を投げつける

それをキャッチしたクウガは·····

 

「超変身!」

 

今度はベルトが緑色に光ると赤い姿を緑に変え、更には持っていた拳銃はボウガンの様な物へと姿を変えた。

「俺達も行くぞ」

「お、おう!」

再び立ち上がるジオウとディケイド。

クウガ ジオウ ディケイドと並んだ3人はアナザークウガの前へと立ちはだかる

「行くぞ!」

アナザークウガへと持っているペガサスボウガンを放つクウガ

その攻撃は狙い通りに命中し、オリジナルの力を持つ者による攻撃もあり、一条が放っていた神経断裂弾とは比べ物にならない程のダメージをアナザークウガへと与えている。

「今なら!」

高く飛び上がったジオウとディケイドはジカンギレード、ライドブッカーでアナザークウガの巨大な羽を切り離して逃走手段を奪いとり、羽を失ったアナザークウガは地面へと叩きつけられた。

「これで終わりだ·····!」

 

フィニッシュタイム! タイムブレーイク!

ファイナルアタックライド ディディディディケイド!

 

飛び上がったジオウとディケイドはディメンションキックとタイムブレイクを放ちアナザークウガへとキックを叩き込む

 

「ハァアアア·····! 」

そしてその反対方向からもクウガはマイティキックをアナザークウガ目掛けて放つ

 

ジオウとディケイド、そしてクウガによるキックを喰らったアナザークウガはついにその巨体と共に爆発し、警察と交戦中の戦闘員達もその場から消えた。

「よっしゃああああ!!!」

強敵、アナザークウガを打ち破ったリュウト達。

その証拠にブランクライドウォッチは元の力を取り戻していた。

消えかけていた平成仮面ライダーの歴史は再び取り戻されたのだ。

 

喜ぶリュウトは肩をポンポンと叩かれ振り向くと、そこには五代雄介 仮面ライダークウガが

「これは君に託す」

五代雄介はそう言いながらリュウトの手へとクウガライドウォッチを渡した。

「クウガライドウォッチ·····! 良いんですか!?」

「大丈夫! 例え俺がクウガの力を失っても····· 俺はクウガだもん!」

五代雄介は笑いながらリュウトへとサムズアップをする

 

戦いの果てに取り戻した歴史·····

今はそれを祝うように、空は青空が広がっていた。

 

「あとは····· ティードとやらを倒すだけか·····」

「そっか! まだティードが!」

まだこの戦いは終わってはいない·····

門矢士とリュウトは街の中心に聳え立つ塔へと向かった。

 

 

 

「くそがくそがクソがあああああ!!!」

塔の内部には苛立ちを募らせ暴れるティードの姿があった。

アナザークウガを撃破され、消えていた平成仮面ライダーの歴史は再び取り戻された今

ティードにとっては非常に面白くない事態だ。

 

「随分と悔しそうだな····· ティード·····!」

 

ティードの元へとゲイツがゆっくりと近づく。

「仮面ライダー·····ゲイツ·····!!」

「お前の企みは終わりだ、今すぐこの塔事この時代から消えろ」

「うるさい····· うるさいうるさいうるさいうるさい·····!!! 俺は王だ·····!俺こそが!王に君臨するのはオーマジオウでは無い····· この俺だ!」

「お前は負けた。素直に認めろ」

「断る·····! まだ俺には切り札があるんでな·····!」

ティードはニヤリと笑うと戦極ドライバーを取り出した

「それは·····!?」

「平成仮面ライダーの力を使えるのはお前らだけじゃない····· 今度は····· 仮面ライダーの力でお前らを消してやるよ·····」

ティードはロックシードを構え、解錠する

 

フィフティーン!

 

ティードの姿は仮面ライダーフィフティーンへと変わり、巨大な剣でゲイツを襲撃する

「貴様····· どうやってその力を!?」

「·····」

ゲイツからの問いかけに何も答えずにただひたすらゲイツを付け狙うフィフティーン。

ゲイツは一瞬の隙を突いて仮面ライダーゲイツへと変身すると、壁を蹴破って塔の外へとフィフティーンを掴んで共に落下する。

 

ティード撃破のために向かっていたリュウトと門矢士の2人の前へと落下するフィフティーンとゲイツ。

瓦礫を押しのけ、立ち上がるフィフティーン

「お前は····· フィフティーン·····!」

門矢士はフィフティーンとは面識があるようだ。

「ジオウ·····」

「ゲイツ!? 大丈夫か!?」

ゲイツの元へと駆け寄るリュウトを斬ろうとするフィフティーンを士は見逃さない。

持っていたライドブッカーを銃へと切り替えると共にフィフティーンを狙い撃ち動きを止めた。

「平成仮面ライダー····· お前らは····· 俺が殺す·····!」

フィフティーンは別のロックシードを取り出すと共に解錠する

 

フォーゼ!

 

ロックシードが起動すると共にクラックが現れると、仮面ライダーフォーゼの顔の様な物が現れると、フィフティーンはそれを身に纏う。

 

フォーゼアームズ! 青・春 スイッチ オン!

フォーゼの力を纏ったフィフティーンは仮面ライダーフィフティーン フォーゼアームズへと姿を変え、手に装備されたロケットモジュールを使って周囲を飛び回りながらリュウト 門矢士 ゲイツへと攻撃を仕掛ける

 

「好き勝手やりやがって·····!」

アーマータイム! ディケイドディケイド! ディケイードー!

 

仮面ライダージオウ ディケイドアーマーへと姿を変えたジオウはヘイセイバーとジカンギレードの二刀流で巧みにフォーゼアームズの攻撃を受け流し、ジカンギレードで腹部を切り裂いて地面へとフィフティーンをたたき落とす。

攻撃を喰らい地面へと転がるフィフティーン、まだまだやられるまいと再び平成15ライダーロックシードで次のライダーの力を使う。

 

ディケイド!

 

「何!?」

「オリジナルの俺が居るのに····· お前らディケイドの力使いすぎだろ·····」

少し呆れ気味の士

 

ディケイドアームズ! 破壊者・オンザロード!

 

フォーゼアームズからディケイドアームズへと姿を変えたフィフティーン。

これ以上はやらせないとディケイドとジオウはフィフティーンを迎え撃つ。

戦いを繰り広げる仮面ライダーディケイドとジオウディケイドアーマーとフィフティーンディケイドアームズ

2対1と言えど戦況はフィフティーンに傾く

 

「お前·····! フィフティーンの力をどこで?」

「答える気はない·····!」

フィフティーンのライドブッカーはディケイドを切り裂くと、門矢士は変身が解けてしまう。

「ディケイド!」

「他人の心配をしてる場合か!」

一瞬の隙を突かれたジオウも士と同じくライドブッカーによる攻撃の餌食となりジオウの変身が解ける。

 

目の前には殺意に満ちたフィフティーン

そしてこちらは先の戦いで限界状態の3人。

間違いなくまずい状態だ

 

ジリジリとこちらに迫り来るフィフティーン

 

そんなフィフティーンを突然現れたオーロラのような物が呑み込むと、フィフティーンはリュウト達の前から姿を消した。

 

「何が····· わっ!」

 

眩い光がリュウト ゲイツ 門矢士を包みこむと、彼らもまたその場から姿を消したのだった。

 

 

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「ここは·····」

 

目を覚ましたリュウトは起き上がると、辺りを見渡した

リュウトの目に映るのはどこまでも広がる荒廃した大地この世界には自然などないのだろうかと疑う程に何も無い。

 

「目を覚ましたか」

 

リュウトへと声をかけたのはゲイツだ

どうやら先に目を覚ましていたらしい

「ここはどこだ?」

「ここは恐らく·····2068年、俺達が暮らしていた時代だ」

「ここが·····2068年····· つまり·····!?」

「お前がオーマジオウとして君臨している時代だ。」

「でもどうして俺達はここに?」

 

「私が呼び出したのだ·····」

 

「!?」

「·····!」

 

リュウトとゲイツの前に巨大な砂煙が巻き起こると同時に声の主が姿を現す。

 

「お前は····· オーマジオウ·····!」

「こいつが·····未来の俺·····?」

 

目の前に現れた圧倒的なオーラを放つライダー

腰に巻かれたジクウドライバーらしき物

そして ライダー と刻まれた顔

未来の自分かは置いておき、目の前のライダーはジオウに似ていた

 

「若き日の私よ·····」

 

 




平成仮面ライダーの力を使い3対1という状況下でありながら優勢状態のフィフティーン。
戦いの決着はオーマジオウによる干渉で有耶無耶となった。
遂に対峙するリュウトとオーマジオウ
未来の自分とであったリュウトは何を思う·····

次回、「最低最悪の魔王2068」
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