次なるライドウォッチを探す彼らの前に現れたのはタイムジャッカーのオーラによって生み出されたアナザー龍騎だった。
恋人 裕子を救う為に仮面ライダージオウとゲイツの命を捧げる様に唆された青年 タツヤはアナザー龍騎となりミラーワールドへとジオウとゲイツを封じ込めることに成功。
ミラーワールドへと閉じ込められたリュウトは鏡の世界の自らと交戦状態へ
『鏡の世界でライダーバトル!赤いドラゴンライダーは·····』
『龍騎だ·····!』
『ボルテックタイムブレイク!』
ミラーワールドのジオウが放つ一撃を受け入れるリュウト
目を閉じ命中するのを今か今かと待つ。
「我が魔王!」
突如としてジオウを布の様な物が巻き付けると同時に、リュウトはその場から姿を消し、ミラーワールドジオウのボルテックタイムブレイクは不発に終わった
「ウォズか·····」
苛立ちを隠せないミラーワールドのリュウトは変身を解くと、同じくその場から消えた。
················································································
「大丈夫かい、我が魔王?」
「お前は·····この世界のウォズか?」
「いや、君と同じ世界から来たウォズさ」
「そっか·····なら良かった·····」
ウォズによって窮地から脱したリュウト。
2人はミラーワールドジオウと戦っていた場所から少し離れた住宅街で身を潜めていた。
「それより我が魔王、何か不自然だと思わないかい?」
「ああ、全てが反転している上に人が全く見えない·····まるでこの世界全てが廃墟みたいだ·····」
「この本によればここはミラーワールド····· 仮面ライダー龍騎が戦っていた世界·····」
「ミラーワールド····· つまりここに龍騎が?」
「可能性はある。 だが、ミラーワールドで戦っていたのは龍騎だけじゃない·····」
すると突然、ウォズとリュウトの2人の居る場所へと強風が吹くと共に巨大なコウモリのようなものが上空を横切った。
「この世界には龍騎の他に12のライダーがいる·····」
「12人のライダー·····」
「ミラーワールドは1度閉じられた····· だが、アナザー龍騎が生まれた事によって歴史に混乱が生じ、再びこの世界は生まれてしまった····· 」
「つまりここから出るには·····」
「アナザー龍騎を撃ち破るしかない····· その為にも我が魔王、ジオウllライドウォッチの力を使うんだ。その力があれば龍騎ライドウォッチがなくてもアナザー龍騎を倒せる筈だ。」
「だけどこの力を使えば·····俺はオーマジオウに近づく·····」
リュウトはジオウllライドウォッチを取り出すと、オーマジオウの言葉を思い出す。
来た 頭痛だ。
「うっ·····!が、 ああ·····!」
「我が魔王!?」
あの時と同じ、内側から何かが溢れ出るような感覚が体中に現れる。
視える視える視える視える視える·····!
黒き闇の奥で光る、赤き目が·····!
脳裏を激しく焼く様な痛みと共に視えた戦士。
「う·····ああああ!!」
痛みをかき消す様にリュウトは声を上げる
「我が魔王! やはりジオウllの力はまだ·····」
「あの時と同じだ····· 未来が、見えた·····!」
「·····! 何が見えたんだい?」
「赤い目をした黒いライダー、うっすらとだけど·····俺とゲイツがアナザー龍騎と戦ってた時に現れた黒い龍も見えた····」
「仮面ライダーリュウガ·····! ミラーワールドの最強の戦士····· 厄介な事になった様だ····· 我が魔王とにかく1度ここから離れよう」
ウォズがリュウトを抱え動き出したその瞬間、ウォズの前へと青年が立ち塞ぐ。
「君は?」
「お前も、この世界のライダーか? もしそうでなくても····· 消えろ。」
青年はサメの模様が描かれた四角い箱の様なもの前へと掲げると、何処からか現れたベルトが青年の腰へと巻かれた
「変身·····!」
掛け声と共にデッキをバックルへと差し込むと、青年の姿はサメを模した様なライダーへと姿変え、ウォズとリュウトへと襲いかかった。
·····················································································
一方、ゲイツは走りながら何かから逃げていた
誰も居ない路地を駆け抜けるゲイツは電柱へと身を隠すと苦しそうに息を吐いた。
「全く····· ジオウと離れただけでなくライダーに追われるとは·····」
ゲイツを追う者の正体、それはサイを模した見た目のライダーとカメレオンを模した見た目のライダー、ガイとベルデだ。
「鬼ごっこは終わりだ····· 姿を現せ·····!」
ゲイツへと呼びかけるベルデ
「自分は姿を消して俺へと襲いかかったのに·····言ってくれるじゃないか!」
ゲイツは身を隠していた電柱から飛び出すとゲイツライドウォッチを構える
「変身!」
『ライダータイム! 仮面ライダー·····ゲイツ!』
「やはり貴様も仮面ライダーか·····!」
「ここで死ね!」
「断る····· オーマジオウを倒すまで、俺は死ねないんでな!」
ゲイツは飛び出してガイとベルデへと殴りかかる
しかし状況は2対1
人数的には圧倒的に不利に近い
しかしゲイツは巧みに2人のライダーの攻撃を躱しながら少しづつガイとベルデを圧倒していく
「さっさと終わりにさせて貰うぞ!」
ゲイツはジカンザックスを取り出すと、ガイはその瞬間を待っていたと言わんばかりにデッキからカードを抜き取り使用した
『コンファイン』
なんという事だろうか、ゲイツの手元にあったはずのジカンザックスはその場から姿を消した
まさか·····!
「コンファインベントは相手の効果をかき消すことが出来る····· お前のソードベント、かき消させて貰った!」
「ソードベント·····?」
ソードベントが何かが分からないが厄介なことには変わりない、ならば·····!
『ファイズ!』
『アーマータイム! complete····· ファイズ!』
ファイズアーマーへと姿を変えたゲイツはベルデとガイへ向けてファイズフォンXで威嚇射撃を行いその場から逃げようと試みる
しかしそんなゲイツへと紫色のライダーが背後から蹴りを喰らわせてゲイツはその場に倒れ込んだ
「なんだ····· お前は·····!」
「俺か·····? 」
剣を片手にその場へと立ち尽くす紫色のライダー、その姿を見たベルデとガイはこう言った
「王蛇·····!」
「随分と楽しそうに戦ってるじゃないか····· 俺も混ぜて貰おうかぁ!」
倒れ込むゲイツの腹部へと追い討ちの如く蹴りを叩き込む王蛇
無惨なるその戦い方ぶりにベルデとガイも流石に慄いたようだ
「く····· 来るなぁ!」
「まずは····· お前からだ!」
王蛇は狙いをベルデへと向けると走り出し、ロッドの様な物へと引き抜いたカードを差し込む
『アドベント』
王蛇の背後から巨大なキングコブラが現れると共に王蛇は高く飛び上がる
『ファイナルベント』
高く飛び上がった王蛇はベルデへとファイナルベントを叩き込むと、その衝撃でベルデの変身は解かれてしまう
仮面ライダーからスーツ姿の男性へと戻ったベルデは衝撃で粉々になったデッキへと、地を這いずりながら手を伸ばす
「私は·····! 私は負ける訳にはいかないのに·····! すまない·····明子ォ!」
伸ばしたその手がデッキに届く事はなく、男性はミラーワールドから姿を消した。
「嘘だ····· 嘘だ嘘だ嘘だ!!!」
目の前で人が消えたことを受け入れられないガイ。
間違いなくあの男性は死んだだろう、その事はゲイツにも分かった。
「次は·····お前か?」
次の標的をガイへと狙い定め、じわじわと近寄っていく
「近寄るなぁ!」
『ソードベント』
王蛇はソードベントで呼び出したべノサーベル使い、ガイの体を次々に叩き斬る
切りつけられガイの体から度々起こる火花がその行為の凄まじさを表していた。
「お前も·····さっきの男の様にゲームオーバーだ·····」
「嫌だ·····!死にたくない·····!」
べノサーベルがガイへと振り下ろされるその瞬間、赤い龍が王蛇へと襲いかかる
「あれは·····」
間違いない····· アナザー龍騎と戦っていた時に姿を表した赤い龍!
「龍騎·····!」
王蛇 ガイ ゲイツのいる場へと向かってくる赤き戦士
彼こそがアナザー龍騎を倒す手掛かりを持つライダー、仮面ライダー龍騎。
「王蛇! お前が倒すべき敵はそいつじゃない!」
「お前に似たあの化け物とやらと言いたいんだろ? 生憎だが俺は····· この世界からの脱出とやらに興味は無い····· 俺が興味があるのは、この世界のライダー全てをこの手で皆殺しにする事何だよ!」
次なる標的をガイから龍騎へと変えた王蛇はべノサーベルを片手に龍騎へと向かっていく。
『ソードベント』
ドラグセイバーを構え、王蛇を迎え撃つ龍騎
その隙を見てガイはその場から離れようと立ち上がると、ガイの身体が炎に包まれその場へと転がり出す
「何·····?」
目の前で起こった事に困惑するゲイツ
原因はすぐに分かった
「戦え····· 鏡の世界のライダー達····· 戦わないならば、死ね。」
「アナザー龍騎·····!」
················································································
「我が魔王、走れるかい?」
「お陰様で、何とかね」
仮面ライダーアビスからの襲撃から逃れる為、ウォズとリュウトは再び住宅街へと逃げ込んで難を逃れていた。
「あのライダーからも長くは逃げれるとは思えない、倒す以外に手は無いだろう」
「やっぱりそうだよな·····」
「ウォズの言う通りだ。」
ウォズとリュウトの潜伏先に現れたのはアビスではなく鏡の世界のリュウトだ。
「お前·····」
「俺から逃れられると思ったか? 言ったはずだ俺はお前だと·····」
「チッ·····!」
「さあ、決着をつけるぞ!」
『ジオウ!』
『ジオウ·····!』
「変身!」
「変身·····」
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』
『ライダータイム····· 仮面ライダー····· ジオウ·····』
鏡の世界のジオウと再び対峙するリュウト
2人の戦いは住宅地を飛び出し別の場所へと移る
「忠告しといてやる····· お前に最高最善の未来は訪れない·····! お前がその力を手にした時から、お前のこれからの未来は碌でもない!」
「そんなの····· 分からねえだろ!」
「お前は何も知らないからそう言えるんだ····· その愚かさがいずれお前の身を滅ぼす····· お前は最低最悪の魔王だ! 」
「確かに·····俺はお前やゲイツの言う通り、最低最悪の魔王となって君臨するのかもしれない····· だけど俺はそんな未来を変える! 俺が手に入れたこの力は·····未来を切り開く力だ!」
『フィニッシュタイム! タイムブレーイク!』
「ならば見せてみろ····· お前の言う力とやらを·····!」
『フィニッシュタイム····· タイムブレーイク·····!』
2人のジオウが放つキックはぶつかり合うと、凄まじい衝撃波を起こし住宅街のガラスなどが割れ始めた
「いっけええええええ!」
力と力のぶつかり合いを制したのは現実世界のリュウトだった
変身が解かれ、その場に膝をつく鏡の世界のリュウト
「さっきも言った通りだ、俺はオーマジオウにはならない!」
「フッ····· そこまで言うなら見せて貰おうかお前が最低最悪の未来を変える様をな。まずはアナザー龍騎を倒してこの世界から出ることを目指すんだな·····」
鏡の世界のリュウトはそう言い残すとその場から姿を消した。
「ぐはあ·····!」
突如としてリュウトの前に転がり込むライダー。
間違いない、ゲイツだ!
「ゲイツ!」
「ジオウ····· ここに居たか····· 気を付けろ、奴だ!」
「我が魔王!」
ウォズからの呼び掛けと共にアナザー龍騎がリュウトめがけ襲いかかる。
「危ね!」
リュウトは間髪入れずアナザー龍騎の襲撃を躱すとゲイツの元へと駆け寄った
「龍騎も見つけた····· あとはアナザー龍騎を倒せば·····」
「分かったゲイツ、俺も戦うよ」
「仮面ライダージオウ、貴様の魂頂くぞ」
「それはどうかな! 変身!」
『ライダータイム! 仮面ライダー!ジオウ!』
交戦を始めるジオウとアナザー龍騎
ジオウはジカンギレードでアナザー龍騎の一撃を巧みに躱しつつ少しずつ圧倒していく
鏡の世界のジオウとの戦いがリュウトを成長させたようだ。
一方、龍騎と王蛇の戦いもまもなく決着がつこうとしていた
第三者の介入によって·····
『ファイナルベント』
『ファイナルベント』
両者の放つファイナルベントはぶつかり合い、お互いに弾かれ地面へと叩きつけられる
「面白い····· やはりライダー同士の戦いは俺を昂らせてくれる! もっと俺を楽しませろ·····!」
べノサーベルを拾い上げ龍騎へ襲いかかる王蛇、しかしそんな彼を黒い龍が妨害する
「あれは····· ドラグブラッカー·····!?」
すると突然、オーロラのような物が龍騎の前に現れると共に、黒いライダーが姿を現した。
その姿はまさに龍騎に酷似しているが、龍騎とは比べ物にならない程の殺意を漂わせると王蛇へとゆっくり向かっていく。
「おもしれえ····· お前がミラーワールド最強の戦士·····仮面ライダーリュウガ! お前でもいい、俺を満たしてくれよォ!」
王蛇はべノサーベルを振るい、リュウガへと斬りかかるもその斬撃をリュウガは片手で受け止める。
「何·····?」
驚きを隠せない王蛇の隙だらけの腹部へと強烈なパンチを叩き込むリュウガ。
その一撃で王蛇のデッキへとヒビが入る
「ガッ·····! なんて力だ·····!」
『ファイナルベント·····』
虚しく響き渡るファイナルベントの音声
正しくそれは王蛇への死刑宣告。
ゆっくりと上昇するリュウガはキックの体勢へと入ると共に王蛇めがけてファイナルベントを叩き込む
「この俺が·····殺られるなんてな····· ククク·····フハハハハハ·····!」
鏡の世界で幾つものライダーの命を奪った男の最期は呆気なく終わりを告げる
狂気的な笑いと共に。
王蛇の変身が解かれた男は口から大量の血を流すと共にその場へと倒れ込み、ミラーワールドからその身を消した。
「お前は·····?」
王蛇を殺した自分とそっくりな姿のライダーへと仮面ライダー龍騎 城戸真司は問う。
「仮面ライダーリュウガ。 ミラーワールドで仮面ライダー龍騎に勝利した世界からやってきたライダーだ。」
リュウガの代わりに答えるように、紫色の服装を纏った男が姿を現す。
「仮面ライダー龍騎、お前には·····ジオウ共々ここで消えてもらう」
·····················································································
「これで終わりだ!」
『フィニッシュタイム! タイムブレーイク!』
『フィニッシュタイム! タイムバースト!』
放たれるゲイツとジオウによる2人のキック
これをまともに喰らったアナザー龍騎も流石に耐え切れず、アナザーウォッチ破壊までは行かないが変身が解けてしまった。
「やはり龍騎の力じゃないと·····!」
「うわああああ·····!」
突如ジオウとゲイツの前に投げ出されたのは仮面ライダー龍騎だ。
「何が起きた·····!?」
「全員集合か。」
奥からリュウガと共に姿を表したのはタイムジャッカーのスウォルツだ。
「黒いライダー····· やっぱりジオウllライドウォッチに触れた時に見えたのは!」
「お前、ジオウとゲイツの2人に敗れた様だな·····」
スウォルツはその場に倒れ込むアナザー龍騎の変身者 タツヤの髪を掴みあげる
「俺はどうなってもいい····· だが、裕子だけは·····!」
「ならばお前には····· 俺の手駒になってもらおう、意見は求めん。」
スウォルツはブランクウォッチを取り出すと、あろう事か後ろに居た仮面ライダーリュウガの力を奪い取る
『リュウガ·····!』
「こうすれば龍騎の力があろうがこのアナザーライダーは倒せない·····! 」
スウォルツはアナザーリュウガウォッチを起動させるとタツヤへと埋め込むと、アナザーウォッチの力がタツヤを包み始めた
『リュウガ·····!』
「完成だ·····最強のアナザーライダー! アナザーリュウガ·····!」
鏡の世界のジオウを破ったリュウトはゲイツと合流し、アナザー龍騎を破る
しかしタイムジャッカーのスウォルツによってオリジナルのウォッチの力が存在しないアナザーリュウガが生まれてしまう
最強のアナザーライダー アナザーリュウガに苦戦するゲイツ ジオウ 龍騎の3人。
そしてリュウトはついにジオウllライドウォッチを·····
次回、「オーマの力 2019」