戦いはミラーワールドから現実世界へと変わり、アナザーリュウガが召喚した大量のミラーモンスターが街へと溢れかえる中、遂にリュウトは自らがオーマジオウに近づくかもしれないという不安も打ち破って覚悟を決めジオウllへと姿を変える。
゛攻撃を跳ね返す ゛というアナザーリュウガの能力を、゛跳ね返しきれない威力の攻撃゛をぶつけるという策で対抗したリュウトの狙いは的中。
追い込まれたアナザーリュウガは再びミラーワールドへと逃げようとするも龍騎の機転でストライクベントを使ってガラスを粉々にし逃げ場を失わせると、サイキョージカンギレードの一撃でついにアナザーリュウガを破った。
これで手に入れたライドウォッチは8つ。
次なるライドウォッチを探すジオウ達の前にあの男が再び立ちはだかる。
『鬼の力! 音の力! 太鼓で戦うライダーは·····』
「ふぅー! いい朝だぁー!」
リュウトは部屋のカーテンを開け大きな声で叫んだ。
リュウトの声はリビングまで聞こえていたようで、リュウトの両親は思わず笑う。
とはいえ久しぶりに清々しい朝だ。
ここの所ライドウォッチを巡る戦いが相次ぎ、身体も少しばかり疲れが溜まっていた。久々の休息もとれ、身体も割かし元気。
あの悪夢もしばらく見ていないし久しぶりに何事もやる気に満ち溢れている。
「今日は····二手に別れてライドウォッチの手がかり探すんだったな。」
これまでに手に入れたライドウォッチの数は8つ。
そして残すライドウォッチは11個
まだまだ道は長い····· それに、いつこの平和な日常がタイムジャッカーによって変えられるのかも分からない
気を引き締め、リュウトは家を出た。
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一方のゲイツとツクヨミの2人は街の図書館で色々な文献を探していた
「ねぇ、ゲイツこれ!」
「·····?」
とここでツクヨミが何かを見つけたらしく、ゲイツを呼び寄せる
「この猛士ってやつ、どっかで見覚えない?」
「これは·····」
ツクヨミが指を指す古びた本に鬼の様な者が巨大な龍と戦っている様子が描かれていた
鬼の姿を見たゲイツはどこか引っかかる
この鬼·····どこかで見覚えが·····
「あの像に居た響鬼·····!」
既視感の正体、それは2068年の未来に存在する19人のライダーの石像のひとつ、仮面ライダー響鬼だった。
「つまり·····戦国時代にも響鬼が居たって事?」
「そういうことになりそうだ····· こいつからライドウォッチの力を継承すれば·····!」
「行こうゲイツ! 戦国時代に!」
「ああ!」
ツクヨミとゲイツの2人は次なるライドウォッチの手がかりを見つけ図書館を後にする。
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「ライドウォッチの手がかりっても·····そんな簡単に見つからないよなあ·····」
1人街の中を歩きながらそう呟くのはリュウトだ。
二手に別れライドウォッチの手がかりを探すリュウトは街の隅々を歩き、何かのライドウォッチ継承へと繋がるヒントがないかを探していた。
「ふぅ····· なんか疲れたなぁ」
家を出て2時間
特に手がかりも無いまま時間だけが過ぎ、疲れが見え始めたリュウトは公園のベンチへと腰掛けて大きくため息をついた。
「それにしても·····なんか不穏だな·····」
ベンチに腰を掛けたリュウトは公園を包み込む不穏な空気を感じ取る
ここは休みの日なればたくさんの人が訪れる大きな公園だ。
それなのに·····
まるで人1人見えない。
「見つけたぞ、ジオウ」
リュウトの背後から何者かが語りかけると共にベンチ目掛け何かが飛んできた
咄嗟に身を地面へと伏せ、それを回避すると攻撃してきた男の姿を見て、リュウトは思わず声が出る
「ティード·····!」
「久しぶりだな·····」
リュウトの目の前に現れたのは、過去にクウガの歴史が消えた際に裏で暗躍していた男 タイムジャッカー ティードだ。
戦闘中にオーマジオウの干渉を受けて以来、姿を眩ませていたが·····
「何の用だ·····」
「何の用、 決まってるだろ お前を殺しに来た。」
ティードの言葉と共に、アナザーライダーが姿を現す
「だよな。 だけど····· はいそうですかって感じでやられるわけにはいかないんでな!」
対抗するようにリュウトもライドウォッチを取り出し起動させる
「フ····· フハハハ·····! お前のそのブランクウォッチで何が出来る?」
「は!?」
なんという事だ。
ティードの言う通り、右手に握られたジオウライドウォッチはいつの間にかブランクウォッチへと変わっている
同時にリュウトの腰に巻かれていたジクウドライバーも光と共に消滅し、ここに来て反撃の手立てを一瞬にして失った。
「なんで·····! 」
「アナザー電王の力を使って過去へと飛び、お前が仮面ライダージオウとなる未来を変えてやった。 本当はそのまま殺してもよかったが····· どうせなら無抵抗なまま殺した方が楽しいからな·····!」
「嘘だ·····」
「ハハハハハ!!! 良いねぇ····· その顔が見たかった! でもよかったじゃないか、これでお前は最低最悪の魔王となる未来から逃れた····· そして今日ここでこの世ともおさらばだ! さぁ行け、アナザー電王ぉ!」
ティードは従えたアナザーライダーをアナザー電王と呼び、リュウトを襲わせる
「クソ·····!」
リュウトは向かってくるアナザー電王へと掴みかかり何発か殴るも·····
「·····効かない!」
生身ではアナザーライダーに適うはずもなく、今度はアナザー電王に首を掴まれ宙ずりになってしまった
次第に強まるアナザー電王の力に次第に息苦しくなり目の前の視界が眩み始める
(俺、こんな終わり方で死ぬのか····· )
薄れていく意識の中でそんな事を考えるリュウトの視界へと何も無かった空間から突如として現れる列車が見えた。
「チッ·····! やはり来たか!」
列車はリュウトの近くを通り過ぎると、1人の青年が突如として姿を現す。
青年の姿を見たアナザー電王はリュウトを投げ捨て、青年の方を向いた
「悪いがその男をここで死なせる訳にはいかない!デネブ!そいつをデンライナーに担ぎこめ!」
「了解! ささ!こっちにおいで!」
デネブと呼ばれた顔の黄色い怪物?に担がれると共に目の前の列車へと連れていかれるリュウト
「お、おい!なんだよお前!」
「いいから!いいから!」
デネブに押し切られデンライナーへとリュウトとデネブは乗り込んだ
「何故·····! 何故こうもライダーは俺の邪魔をしやがる!! アナザー電王!そいつを殺せ!」
無言で頷くアナザー電王は目標を青年へと変えると、青年もカードのようなものをベルトへと差し込み変身した
「変身!」
『アルタイルフォーム!』
青年の体はみるみるうちにライダーへと代わりに、巨大な剣を担いでアナザー電王にこう言い放つ。
「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」
専用武器のゼロガッシャーを使いアナザー電王と戦うゼロノス。
その隙を付くように、リュウトを乗せた列車 デンライナーは動き出し、再び姿を消した。
「チッ·····! こんな事ならあの時殺すべきだったか····· アナザー電王! 奴らを追うぞ!」
ティードの言葉と共に、デンライナーと同じように突如としてデンライナーを禍々しくさせたアナザーデンライナーが現れ、アナザー電王 ティードの2人を乗せてデンライナーを追うべく去っていく。
「デンライナーを追って行ったか。」
1人残されたゼロノスもマシンゼロホーンへと乗り移り、消えたアナザーデンライナーを追う。
·····················································································
リュウトがアナザー電王に襲われる中、戦国時代へと飛ぼうとするツクヨミとゲイツの2人
図書館を後にし、リュウトへ連絡を取ろうとした2人の前へと警官の格好をした男が立ち塞がる。
「そこまでだ。」
「お前、何者だ?」
金色の銃を構え2人へと近づく男へとゲイツは問いかける
「俺は時間警察の黒崎レイジ。明光院ゲイツ、ツクヨミ これ以上お前らの好き勝手に時間は変えさせない。これよりお前達を逮捕する」
「何·····!?」
「ちょっと!好き勝手に時間を変えたってどういうことよ!」
心当たりのない罪を被せられ怒るツクヨミ
そんなツクヨミを尻目にレイジは淡々と語り出す
「2068年から2019年へと介入し、タイムジャッカーと共謀し ゛時崎リュウト゛の殺害を試みた。違うか?」
「時崎リュウト····· まさかジオウの事か?」
「ふざけないで!アナザービルドはゲイツとリュウトが協力して戦ったの!私達がタイムジャッカーと共謀する訳無いじゃない!」
「殺そうとしたのは確かだが、タイムジャッカーと手を組んだ覚えはない」
「しらばっくれるな。 俺は確かにこの目で見た 貴様らが赤と青の怪物と共に時崎リュウトを襲う様をな。」
「夢でも見たんじゃないか? そこを退け、俺たちはやる事がある。」
「あくまでも聞く耳を持たない訳か····· ならば実力行使だ。 行くぞイブ、変身!」
黒崎レイジは警察手帳の様な物をベルトへとスキャンさせるとその身をライダーへと変えた
「まさかお前も·····仮面ライダーか!?」
「俺は仮面ライダーG電王。」
「G電王·····!」
『明光院ゲイツ、時間を変えた罪で逮捕する!』
「やるしかないか·····!変身!」
『アーマータイム! 仮面ライダー ゲイツ!』
ゲイツもその身を仮面ライダーゲイツへと変え、G電王へと立ち向かう
「ツクヨミ!逃げろ!」
「でも·····!」
「いいから早く!」
「·····わ、分かった!」
ツクヨミはその場から走って立ち去るもレイジはそれを見逃さない
「させるか!」
逃げるツクヨミを追おうとするG電王を何とか抑え込み、ゲイツはパンチを叩き込む。
「警察を名乗るお前には·····こいつだ·····!」
『 アーマータイム! ドライブ!! ドラーイブ!』
ドライブアーマーへとその身を変え、素早いスピードでG電王を翻弄するゲイツ
しかしレイジも黙ってやられる訳にはいかない
「イブ!」
『右33° 左314° 右68°』
人工イマジン イブは素早いスピードでG電王を翻弄するドライブアーマーの動きを全て読み取り、今どの方角にゲイツが居るのかをレイジへと助言して、レイジはデンガッシャーのガンモードで提示された位置へと光弾を撃ち込む。
「がああああ!!!」
手に取る様に動きを読まれ、更には反撃を食らったゲイツは地面を転がる
恐ろしい程隙のないG電王に小細工は通用しない·····
そう確信したゲイツは正面から突っ込む事を決め·····
『クローズ! アーマータイム! Wake up burning! クローズ!』
ドライブアーマーからクローズアーマーへとその身を変え、
『フィニッシュタイム! ドラゴニック タイムバースト!』
身体に龍の力を纏い、G電王へとキックを叩き込む。
「甘い。」
『パーフェクトウェポン』
クローズアーマーのタイムバーストはG電王を包み込むバリアに阻まれ、逆にデンガッシャーの赤と青のエネルギー弾をその身へと全弾命中してしまった。
これが引き金となり、遂に変身が解けその場に力なく倒れ込むゲイツ。
肝心のG電王はデンガッシャーガンモードを構えたままゲイツへとゆっくりと近づく。
『この男はここで処刑だ。』
「分かっている。 ·····我々時間警察に逆らった事を恨め。」
G電王のデンガッシャーガンモードから放たれるエネルギー弾はゲイツ目掛けまっすぐ飛んでいく
もはや立ち上がる気力すらない程に打ちのめされたゲイツは目を閉じ、終わりを受け入れる·····
「ゲイツ!」
ツクヨミの呼びかけと共に現れたのはゲイツのタイムマジーンだった。
放たれたエネルギー弾をタイムマジーンで受け止めるツクヨミ。何とか防いだとは言えかなりの衝撃が起こり、操作ルームは衝撃で激しく揺れる。
「ツク·····ヨミ·····!?」
「ゲイツ逃げるよ!」
タイムマジーンはゲイツを掴んで操作ルームへと招き入れると、モードを変えてG電王から逃げる様に2019年の時空から姿を消した。
「俺の追跡が逃れられると思うな····· 行くぞイブ。」
G電王はその場から姿を消し、逃げた2人と行方を追う
················································································
「ったく、なんだよこいつら·····」
リュウトがデネブに招き入れられたデンライナーの車内では赤 青 黄 紫の怪人が既に乗っていた。
ある者は絵を。
ある者は昼寝を。
ある者は優雅にコーヒーを。
ある者はずっとこちらを睨んでいる。
「君が時崎リュウト君ですね·····」
車両の奥から正装の男性がリュウトへと問いかける
「あんたは?」
「私はこのデンライナーのオーナー·····」
「デンライナー·····?」
「時の列車デンライナー、仮面ライダー電王が過去と未来を移動するのに使う乗り物さ、君が使うタイムマジーンの様にね。」
「ウォズ!! お前なんでここに!?」
「我が魔王、心配したよ。怪我は無かったかい?」
「ちょっと首が痛いけど·····何とかね。 で、このデンライナーとやらはどこへ向かってる訳?」
「決まってんだろ、お前がライダーとしての力を無くした日にちだ。」
赤い怪物がリュウトへと答える
「そうだ····· 俺ジオウの力を·····」
リュウトはブランクウォッチと化したジオウライドウォッチを見つめ呟く。
「おそらく今から向かう2019年の6月4日に君が力を失った理由が分かるはずです」
6月4日····· なんの日だ·····?
リュウトは頭を回転させ6月4日に何が起こったかを思い出す。
「そうだ!俺がジオウになった日! そういえばティードがアナザー電王を使って俺の未来を変えたって言ってたような·····」
「アナザー電王だとぉ!?」
赤い怪物はアナザー電王というワードに驚いた様にリュウトの肩を持ち、リュウトを揺する
「ちょっと先輩·····落ち着いて·····」
「落ち着けるかよ! 俺様の偽物が暴れてるんだぞ!? おい!ボウズ!その俺様の偽物はどこにいやがる!?」
「知るかよ!揺するな揺するな! 」
揺らすのを辞める様に促すリュウトと、止める気配のない赤い怪物。
それを遮る様にデンライナーが衝撃で大きく揺れる。
「なんだぁ!?」
『見つけたぞ····· デンライナーァ!』
ティードとアナザー電王が乗るアナザーデンライナーとぶつかり合うデンライナー。一行は2019年6月4日へと向かいジオウ誕生の阻止をするティード達を止めに·····
一方のゲイツとツクヨミはG電王の追跡から逃れ戦国時代へ。戦国時代に存在した響鬼からライドウォッチを継承しようとする2人の前にアナザー響鬼が立ち塞がる。
次回、「時の列車と戦国の鬼2007」