仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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ライドウォッチを探すリュウトの前に現れたタイムジャッカーのティードはアナザー電王使ってジオウへと変身するはずだった過去のリュウトを襲い、現代のリュウトからジオウの力を奪った。
そんなリュウトはデンライナーと仮面ライダーゼロノス
の協力の元、アナザー電王を介入した時間へと向かった
変身できないリュウトの身体を使い、4人のイマジンは電王へと変身しアナザー電王を破るもアナザーウォッチ破壊までとはいかず、ティードを逃してしまう。

一方のゲイツ達もG電王から逃れつつ戦国時代へ到着。
仮面ライダー響鬼を探す2人の前に響鬼をよく知る少年 明日夢と出会い、彼から響鬼の話を聞いて案内をしてもらう事に。
しかし響鬼と接触あと少しという所でG電王と再び激突、G電王に圧倒されるゲイツだったがジオウの力を取り戻したリュウトが加勢し一気に戦況はひっくり返る
ジオウとゲイツの2人のフィニッシュタイムはG電王のパーフェクトウェポンを撃ち破りG電王を倒すと、黒崎レイジはティードを追っていた間に洗脳されていたことが判明
1度形勢を立て直す為に撤退した黒崎レイジと別れ、リュウト達はついに響鬼と接触する




音撃の戦士 2005

「この時代の響鬼、一体どんな人なんだろ」

明日夢に連れられるまま響鬼の元へと向かうリュウト達3人。

目的地の小屋はすぐそこまで見えている

後は響鬼が快くライドウォッチを継承させてくれるかどうかにかかっている。

響鬼ライドウォッチを継承すれば10個、残すライドウォッチは遂に10個を切る

「響鬼さんー!」

小屋の近くに生えている作物を収穫している男の姿を見つけた明日夢はその男を響鬼さんと呼びながら走り出す

「あれが·····仮面ライダー響鬼·····」

「恐らくこの時代の奴は仮面ライダーとは呼ばれてはいなさそうだがな」

 

「おっ少年!どうした?」

「あの人達が響鬼さんに用事があるらしいんです」

明日夢はリュウト達3人を指さし響鬼へと告げる

明日夢に指を刺されたリュウトとツクヨミは響鬼へと挨拶代わりに頭を下げた。

 

「·····まぁとにかく入れよ」

 

響鬼に促されるまま3人は彼の小屋へと入っていく。

 

··························································································

 

「それで·····話ってのは?魔化魍が出たか?というかお前らこの周辺じゃ見ない格好だな?」

ツクヨミ リュウト ゲイツの3人の服装をジロジロ見たがら響鬼はそう語る

それもそうだろう百歩譲ってツクヨミはまだしもゲイツと俺の服装はこの時代には不釣り合いもいい所だ。

「仮面ライダー響鬼····· 単刀直入に言う、お前の力を寄越せ」

「ちょ!ゲイツ!単刀直入すぎるよ!」

「力?」

「あの!これに見覚えないですか?」

リュウトはポケットからブランクライドウォッチを取り出して響鬼へと渡す

「なんだこれ····· 見た事ないカラクリだな····· 悪いけど俺は見覚えがないぞ」

「そうですよね····· あ、それは貴方が持っててください」

「へ?くれるのか?」

「貴方が持っててくれた方が都合がいいので·····」

なら·····という様な顔をした響鬼は渡されたブランクウォッチを仕舞った

「それで、力を寄越せってのはなんか訳ありっぽいな····· 」

「それが·····」

 

 

 

「響鬼さん!やっぱりここに居た!」

 

突然 響鬼の小屋の扉が開き、屈強そうな男が響鬼を呼びに来た。

相当急いでいたようで少し息切れをしている。

 

「轟鬼····· どうしたそんなに急いで?」

「街に····· 響鬼さんにそっくりの鬼が人を襲ってるんです!」

「俺にそっくりな!?」

「間違いない、アナザー響鬼だ!行くぞジオウ!」

「ああ! その響鬼の偽物はどこに!?」

「街の方っス!」

「行こうゲイツ!」

 

小屋から飛び出した6人は響鬼の偽物が確認された街の方へと向かっていく

 

·····················································································

 

「これは·····」

街に到着した6人の目に映ったのはおそろくアナザー響鬼にやられたであろう壊滅寸前の街の一部だった。

幸いにも被害は1区画で済んでおり、全部が全部壊滅した訳では無さそうだが、店屋や家屋はまるで炎に焼かれたかのように黒焦げになっていたり、襲われて亡くなった父親の遺体に寄り添う子供や恐らく妻であろう女性の姿などが見えた

「なんて事を·····」

「もう少し到着が早ければ·····!」

悔やんでも悔やみきれない気持ちになるリュウト

そんな彼らの前に1人の青年が姿を現す

青年の姿を見た明日夢と響鬼は思わず声を失った

 

「兄さん·····」

 

響鬼と明日夢の前に現れた青年、それはかつて死んだはずの明日夢の兄 猛士だった

「死んだ筈じゃ!兄さん!」

死んだと思っていた兄と感動の再会を果たした明日夢は猛士の元へと駆け寄る

「明日夢·····」

「兄さん!生きてたなんて!」

猛士に抱きつき号泣する明日夢

その瞬間、嫌な予感を感じとった響鬼は明日夢へと叫ぶ

「猛士から離れろ!」

「へ?」

 

「悪いな明日夢·····」

 

『響鬼·····!』

 

「あれは!?」

「アナザーウォッチ!?まさか!」

猛士の身体をアナザーウォッチの力を包み込むと、その身をアナザー響鬼へと変えて明日夢の首を力強く掴む

「兄さん····· なんで·····」

 

「行くぞジオウ!手遅れになる前に!」

「ああ!」

 

『ライダータイム! 仮面ライダー!ジオウ』

『ライダータイム! 仮面ライダー!ゲイツ』

 

「明日夢から離れろおおお!!!」

ゲイツとジオウは2人がかりでアナザー響鬼へと掴みかかり、明日夢を解放して2人でパンチを叩き込むと明日夢をツクヨミへと託す

「ツクヨミは明日夢を連れて逃げて!」

「分かった!」

「響鬼さん!俺たちも行きましょう!」

「あ、ああ·····!」

 

轟鬼と響鬼もその身を変え、アナザー響鬼へと攻撃を開始する

これで4体1。戦況は完全にこちらに傾いている

しかし、そう簡単にいくほどかつてのアナザーライダーは甘くなかった。

アナザー響鬼は大量の魔化魍を呼び出すと人数差で一気に4人は不利となる

「こいつら·····どこから出てきやがった!」

「一気に蹴散らすしかない!」

 

『クウガ!アーマタイム! クウガー!』

『ディケイド! アーマータイム! ワーオ ディケイドディケイド ディケイドー!』

 

それぞれ仮面ライダーゲイツ クウガアーマーと仮面ライダージオウ ディケイドアーマーへと姿を変えた2人は街に溢れる大量と魔化魍の群れへと怯む事無く突き進む

負けじと響鬼と轟鬼もその後を追い、響鬼はアナザー響鬼の元へと向かった。

「猛士····· 何故お前がこんな事を!」

「·····」

響鬼の問に黙り込む猛士

しかしアナザー響鬼の攻撃の手は止む様子はない。

 

一方のジオウ ゲイツは溢れかえる程の魔化魍の群れに苦戦を強いられていた

倒しても倒しても減る様子のない敵に痺れを切らしてジオウはライドウォッチを取り出す。

 

「あまりに多すぎる·····! これで一体でも多く!」

『W!』

 

Wライドウォッチを起動させたジオウはそのままディケイドライドウォッチへと差し込んだ

 

『ファイナルフォームタイム! ダダダダブルー!』

 

ディケイドアーマーの装甲が仮面ライダーWファングジョーカーの物へと変わり、胸部の文字もファングジョーカーに変わった。

「力が····· 湧いてきたあああ!!!」

雄叫びをあげるようなポーズをしたジオウはショルダーファングを放ち、目の前のバケネコ達次々と切り裂いて行く。

『アームファング!』

今度は腕に刃が現れると、暴走するような戦闘スタイルで次々と敵を薙ぎ倒していった

 

一方のゲイツもクウガアーマーによる格闘で敵を次々と撃ち破っていった

 

「終わらせてやる!」

 

『フィニッシュタイム! マイティ タイムバースト!』

 

高く飛び上がったゲイツはクウガのマイティキックを真似る様に上空で一回転するとキックの体勢に入り、タイムバーストを叩き込んだ

 

「響鬼さん!」

アナザー響鬼と交戦する響鬼に加勢するようにやってきた轟鬼は音撃弦・烈雷を巧みに扱い、アナザー響鬼を攻撃する

2体1となった戦況は響鬼轟鬼の2人へと徐々に傾き始め、次第にアナザー響鬼は追い込まれていく

流石のアナザー響鬼も分が悪いと察したのか遂にはその場から去ろうとする

「猛士! 本当に·····本当にお前なのか!? 俺を恨んでいるから·····お前は!」

「·····」

響鬼の問に相変わらず何も答えないままその場から消えるアナザー響鬼

同時に街に溢れかえっていた魔化魍は姿を消し、ゲイツとジオウも疲れからかその場に座り込む。

「猛士·····!」

 

··························································································

 

「ん·····」

アナザー響鬼に首を絞められいつの間にか気を失っていた明日夢が目覚めるといつの間にか響鬼の住む小屋で寝ていた。

外では響鬼とリュウト達が焚き火をしながら話こんでいるのがわずかに聞こえてくる。

明日夢はバレないようにそっと聞き耳を立てて話の内容を聴く。

··················································

 

「それで、その猛士って人は明日夢のお兄さんなんだ」

「そうだ、そして俺との修行の最中に大雨で緩んだ地盤の土砂崩れに巻き込まれて死んだ····· それ以来、俺はずっと後悔の日々だ。1度は鬼を辞めるつもりでいた」

「けどまだ戦ってると。」

「俺も本気で辞めようと思った、だが明日夢から頼まれたんだ戦ってくれと。それが猛士の望みだとな」

響鬼は短剣のような物を取り出してそう呟いた

短剣には 響鬼 の文字が刻印されている

「でも、なんで死んだはずの猛士さんがアナザー響鬼に·····?」

「そうだ·····! アナザー電王を倒した時にティードが言ってた····· 手はまだあるって! もしかしてアナザー響鬼を生み出したのは」

「ティードかもしれないという訳か·····」

 

「おい!リュウト!ようやく見つけたぞ!どこいってやがった!」

 

リュウトの名前を呼ぶ赤いイマジン モモタロスだ。

思い返せばこの時代までデンライナーで来ていたのだった。

「いきなりデンライナーから飛び出しやがって!」

「ごめんごめん·····モモタロス ゲイツがピンチそうだったからさ!」

「こいつ·····魔化魍か!?」

「あ?マカモー?なんだそりゃ?」

「怪しいな貴様····· 」

モモタロスの事を敵判定したゲイツはライドウォッチ片手に立ち上がる

「ちょっと!ゲイツ! こいつはモモタロス、ジオウライドウォッチの力を失った時に一緒に戦ってくれたイマジンだよ!後、ほら!電王ライドウォッチをくれた!」

「お前が電王だということか?」

「あぁ? そうだよ·····俺様がな」

 

「響鬼さん。」

 

わちゃわちゃした状態のモモタロスやリュウト達の前に再び猛士が姿を現す

「猛士!」

「兄さん!」

聞き耳を立てていた明日夢も兄の猛士の登場に小屋から飛び出し猛士の名を呼ぶ

「明日夢····· 迎えに来た」

「僕を·····迎えに?」

 

「待て、猛士 明日夢に何をする気だ!」

「·····」

 

『響鬼ィ·····!』

 

アナザーウォッチの力を包まれアナザー響鬼へとその身変えた猛士

そんな彼から明日夢を守るように響鬼が立ち塞がる

「どいて下さい····· 響鬼さん·····」

「猛士、俺の話を聞け!」

 

「いや、聴く必要は無い。」

 

「この声!ティード!!」

聞き覚えのある声に即座に反応するリュウト

リュウトが言った通り、アナザー響鬼の元へとタイムジャッカーのティードが姿を現した。

「アナザー響鬼を生み出したのはやっぱり貴様ということか!ティード!」

「ほぉ誰かと思えば、あの時単身で俺に挑んで来た仮面ライダーゲイツか 久しいな」

激高するゲイツの姿を見てティードは笑いながら語る

「お前は死んだと思っていたが·····中々しぶとい男だな」

「それはお互い様だ」

 

「お前が····· 猛士をこんな姿に·····!」

「お前は····· そうかこの時代の響鬼か。むしろ感謝して欲しい位だ、本来の歴史では土砂崩れに巻き込まれて死んだ奴をわざわざこの俺が蘇えらせてやったんだ 大体、お前があんな土砂降りの日にこいつを連れ回さなければ死ななかった····· 違うか?」

「ッ·····!」

拳を強く握り締めティードからの言葉に耐えるヒビキ

 

「さて、明日夢は貰うぞ 行け!アナザー響鬼!お前の師を 殺せ。」

ニヤリと笑いながらティードはアナザー響鬼へと命令し、アナザー響鬼も明日夢を奪う為に立ち塞がる響鬼へと襲いかかる

アナザー響鬼と掴み合いになったヒビキは猛士へと語る

「お前は·····! 俺を 恨んでいるのか·····?」

「·····」

答える気配のない猛士を押し返すと、音叉を鳴らしその身を変えてアナザー響鬼に掴みかかる

「俺は····· お前が生きていてくれて嬉しかった! だが、お前が明日夢を襲うなら····· 俺はお前を倒す」

「·····」

 

一方のゲイツとジオウもティードの前に立ち塞がり明日夢を渡さない様に守る

「ツクヨミ、明日夢を連れて逃げろ! こいつは俺たちが相手をする」

「分かった! 行こう!」

ゲイツに促されるまま明日夢の手を引っ張り逃げようとするツクヨミ

肝心の明日夢は対立する猛士と響鬼を止めようとツクヨミの手を離し2人の元へと駆け寄った

「明日夢くん!」

ツクヨミは再び明日夢の手を掴もうとするも既に遅く猛士と響鬼の元へと走る

 

「兄さん! ヒビキさん! もうやめてください!2人が争う姿なんて見たくない!」

駆け寄った明日夢は掴み合う2人を引き離そうと近寄る

「少年!? 逃げろ!」

しかし響鬼の警告は間に合わず、アナザー響鬼は響鬼を押し返し明日夢を掴む

「兄さん·····! お願いだから·····正気に戻って·····!」

「よくやった!」

アナザー響鬼が明日夢を捕らえたのを確認すると目にも止まらぬスピードでアナザー響鬼の元へと向かう

「なんて速さだ·····!」

「タイムジャッカーめ·····!」

 

「タイムジャッカー·····? オーマジオウの代わりになる新たなる王を生み出そうなんて甘い考えの奴らと一緒にするな····· 王はこの俺、その為にもジオウ 貴様は必要ない! 覚えておけ、俺はタイムジャッカーを超えた存在····· スーパータイムジャッカーだ!」

リュウト達に高らかに宣言するティード

その手にはリュウトとモモタロスが破壊までには至らなかったアナザー電王ウォッチが握られていた

「あれは·····!」

「俺様擬きの·····!」

アナザー電王ウォッチを見て思わず声を上げるリュウトとモモタロス

「王の家臣の誕生だ!」

アナザー電王ウォッチを起動したティードはあろうことか明日夢へとウォッチを埋め込む

「少年!」

「明日夢!」

「ぐ····· う····· う、うわああああああ!!!!!」

雄叫びと共にアナザーウォッチの力に取り込まれる明日夢は次第にその姿をアナザー電王へと変えた。

 

『電·····王·····!』

 

「俺····· 参上····· 」

アナザー電王ウォッチに意識を乗っ取られた明日夢は電王の決めポーズに似たポーズを決めると、リュウトとゲイツへと両手に握られた短剣で襲いかかる

「くそ·····!」

 

『ジオウ! (ゲイツ!)』

 

「「変身!」」

 

『ライダータイム! 仮面ライダー ジオウ! ゲイツ!』

 

それぞれ仮面ライダージオウとゲイツに姿を変えてアナザー電王と対峙する2人

響鬼 対 アナザー響鬼

ジオウ ゲイツ 対 アナザー電王

それぞれの想いが交差しながら戦いが幕を開ける




アナザー響鬼、アナザー電王の2人のアナザーライダーと対峙するリュウトゲイツヒビキの3人。
そんな彼らの前にゼロノスと轟鬼が現れるも何故かアナザーライダーに加勢し3人は窮地に追いやられてしまう
劣勢に陥った響鬼達の前に現れたのは響鬼が過去に打ち破った歌舞鬼だった

次回、「鬼と電車と時の王 2020」
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