しかしそんな俺の束の間の日常はアナザーワールドからやってきた明光院ゲイツが変身するゲイツリバイブによって破壊され、一転追われる身となる。
オーマジオウを破った救世主の力に苦戦を強いられるゲイツとジオウの2人だったが、ゲイツの窮地に未来視で見た未来に従い、ゲイツリバイブのタイムバーストからゲイツを庇って倒れてしまう。
果たして残された3人はゲイツリバイブを破れるか·····
「おい! 目を覚ませ!」
ゲイツに体を揺すられるリュウト
しかし反応は鈍く、更には出血が多い。
このままこの状態が続けば間違いなくリュウトは死ぬ。
「ゲイツあんまり揺すっちゃダメ! 早く病院に連れていかないと!」
「しかし·····!」
ウォズが睨みつける先にはゲイツリバイブが健在している。
ゲイツリバイブ側も簡単には4人を見逃すつもりはないだろう、それに全員この場で殺すと宣言している。
「(我が魔王····· )」
ウォズは心の中である葛藤をしながらポケット中の何かを強く握り締める。
「み·····んな·····」
どうやら何とか意識を戻したリュウトが途切れ途切れになりながら3人を呼んだ
「ジオウ!なぜ俺を庇った!?」
「ゲイツリバイブを·····倒すには····· こうするしかなかった····· 」
同時にリュウトの口から大量の血が流れ、酷く咳き込む
確実に不味い状況だ。
「リュウト!喋っちゃダメ!」
「ごめん····· ゲイツ、ツクヨミ、ウ·····ォズ·····」
リュウトは3人の名前を呼ぶと、再び意識を失い力なく項垂れる。
「別れは済んだか。」
ゲイツリバイブの冷酷な発言に、ゲイツは激怒し立ち上がる。
「お前·····!お前ええええ!!!」
怒りに身を任せるまま、ジカンザックス片手にゲイツリバイブへ切りかかるゲイツ
『スピードタイム!』
「遅い。」
ジカンザックスの一撃を全て見切り、逆にジカンジャックローの連撃をゲイツへと叩き込み、ゲイツは地面へと倒れ込む。
「ゲイツ!」
「ツクヨミ····· 逃げ·····ろ·····」
「この世界の俺が、これ程に愚かだとはな。」
地面に倒れ込むゲイツへと蹴りを入れ、仰向けになったゲイツを強く踏み付ける。
「お前だけは····· 絶対に····· 殺す·····」
「残念だな。 お前に次はない。哀れな魔王と共にここで死ね。」
「やめて!!!」
「·····」
「ツ·····クヨミ·····」
ツクヨミの言葉にゲイツへとトドメを刺そうとするゲイツリバイブの腕が止まった。
「興醒めした。 命拾いしたな、次こそ絶対に殺す。」
その言葉を残してゲイツリバイブはその場から姿を消した
脅威が去った今、ウォズとツクヨミの2人はリュウトとゲイツを抱えて急いで病院へと向かった。
················································································
リュウトが倒れかれこれ2日が経ったが依然としてリュウトは意識がないままだ
リュウトが倒れたとの一方を受けて病院へと飛んできたリュウトの両親は生命維持装置に繋がれた息子の姿を見て深く項垂れていた様子がツクヨミとウォズの2人の眼に強く焼き付いている。
ゲイツは幸いリュウトに比べ傷は浅く、1日で復帰した。
「恐らく奴は必ず俺達を殺しにくる。 その時が来たら····· 例え刺し違いになっても俺を殺す。」
「ゲイツ·····。」
今までに見たことの無い殺気を帯びたゲイツ。間違いなく、ゲイツがこの時代のジオウを殺しに来た時よりも強い殺気をもう1人の自分へと向けている様だ。
「とはいえ、彼に勝てるという確証もない。 まさか君1人でゲイツリバイブを打ち破るつもりかい?」
「逆に誰を頼る? 何もせず祝え祝え言ってるお前を頼れというのか?」
「落ち着きたまえ。」
激怒してウォズの襟首を掴むゲイツと落ち着く様に促すウォズ。
ゲイツの手を自らの服から離させて、改めて口を開く
「我が魔王がやられたのは私も許せない、私も必ず一矢報いてやりたいさ。 だから、私もゲイツリバイブ討伐に力を貸そう。」
「お前に·····何が出来る·····」
「できるさ、封印しておくつもりだったが····· 状況が状況だ。 とっておきは今こそ使うべきだと判断した。」
「·····」
·····················································································
「ここは·····」
リュウトが目を覚まし起き上がって辺りを見渡すと、そこは荒野が拡がっている。
このだだっ広い荒野には見覚えがあるが·····
「若き日の私よ·····」
突然、背後からした聞き覚えのある声に振り向くと、そこには未来の自分 オーマジオウの姿があった。
「オーマジオウ·····! まさかお前が俺をここに?」
「勿論だ、 警告も兼ねてお前をここに呼んだ」
「警告だと?」
「ゲイツリバイブの事だ、奴はアーマがアナザーディケイドの力を使ってアナザーワールドから呼んだ男。はっきり言おう、今のお前では奴は倒せん」
「随分とはっきり言ってくれるな、じゃあどうしろって言うんだ!」
「私は お前では 倒せんと言っただけだ」
「·····つまり俺以外なら勝てるってか」
「お前が土壇場で何を視たのかは知らん、だがお前の取った行動によりゲイツリバイブを倒せる可能性は上がった。」
「なんだ、褒める為にわざわざ呼んだのか?魔王のくせに回りくどいことしてくれるな。」
「お前は今死の瀬戸際にいる、ここで死ねば何もかも無駄になる手に入れた10のライドウォッチも全てだ。 生きろ、生きて全てのライドウォッチ得た先にお前の求める答えがある。」
「お前が····· 未来の俺が魔王と呼ばれるようになった理由もか」
「当然だ。 答えを得たいのなら、生きろ 若き日の私よ。」
そう言って、オーマジオウはその場から消え、リュウトは再び深い眠りに落ちる。
·····················································································
「救世主よ、何故ゲイツとジオウにトドメを刺さなかった。」
廃工場の中で、黒い外套の男と明光院ゲイツが話をしている
話題は当然、ゲイツリバイブの行動についてだ。
「何度も言わせるな、興醒めしただけだ。」
「そうか····· 私はてっきり彼女の声で君の世界では死んでいるツクヨミを思い出して攻撃を止めただけかと。」
「貴様、見ていたのか·····」
「確かに君の気持ちも分からないでは無い····· 亡くした彼女の面影を感じたのだろう。 だがな····· 君を呼んだのは奴を消す為だ。この世界の明光院ゲイツをな。」
「····· ジオウはどうするつもりだ·····」
「ジオウは私の計画に不可欠の存在だ····· だが、ゲイツは違う。 私の描きたい物語に奴は不要だ。だからこそ圧倒的な力の差を持つ君をわざわざこの世界に呼んだんだ。」
「·····」
「もう一度言う、仮面ライダーゲイツを殺せ。それが君に与えられたこの世界の任務だ。 救世主。」
················································································
「ん·····」
「リュウト! 意識が!」
うっすらだが目を開けたリュウト気づいたツクヨミは病室の外にいたリュウトの両親を呼ぶ
ここ3日、1度も家に帰ることなく付きっきりでリュウトを見ていた両親も限界が来ていたがこれにより幾分か気持ちは楽になったようだ
とはいえまだ気軽に動ける体調では無い、ましてや変身してゲイツリバイブの決戦に向かおうなど言語道断だ。
ツクヨミはリュウトが意識を失ってからの3日感の出来事をリュウトへと伝える。
ゲイツは思ったより傷が浅く無事に復帰した事、ゲイツとウォズの2人がゲイツリバイブを追っている事などをリュウトに伝えた。
「だから安心して治療に専念して、きっと·····ゲイツ達が!」
「·····」
リュウトは無言で虚空を見つめたまま静かに頷いた。
··························································································
アナザーワールドのもう1人の自分 ゲイツリバイブを捜索するゲイツは自らとジオウが倒れた高架下に戻っていた。
「まさか····· この俺が·····あいつに救われるなんてな」
未遂に終わったとはいえ、自らもまた罪のないリュウトを殺そうとした身。
一方的にもう1人の自分を責めたてるなど出来はしない
だからこそ····· 罪滅ぼしとは言えないがこうして仇を取る為にここにいる。
するとこちらへと近づいてくる足音が聞こえ、ゲイツはライドウォッチを握り警戒態勢に入る
「来たか·····。」
足音の主は正しく探していた男、もう1人の明光院ゲイツだ。
「ここに来れば····· お前がいる気がしたが、来て正解だったようだな。」
「俺も同感だ。 やはり同じ人間同士、考えることは同じのようだな。」
その後暫くの沈黙が続き、痺れを切らしたもう1人のゲイツが口を開く
「何故お前はジオウを共に動く、お前も····· オーマジオウ憎しでこの世界に来たはずだ」
「····確かにこの時代に来たのはジオウを殺す為だ。だが、いつの間にかアイツと行動をすると共に奴があの最低最悪の魔王にならないと思うようになった。 どう考えても、俺が知っている冷酷無比な魔王と今のジオウは別人だ。」
「それはお前騙しているだけかもしれないんだぞ!もし奴がオーマジオウになった時、お前はどうする気だ!」
「奴はオーマジオウにはならない! もし、仮に奴がオーマジオウになった時は·····」
「俺が止める·····!」
「·····やはり、愚かだ。 お前はオーマジオウを甘く見ている! 奴がやった非道な行いを思い出せ!」
「分かっている! 確かに奴は俺の仲間を殺めた····· だから、俺達は最低最悪の未来を変える為にこの時代に来た!この思いは俺だけじゃない! ジオウもおなじだ····· 過ちは·····くりかえさせない!」
「あくまでも意見の一致は無しか····· やはりお前はここで殺す!」
『スピードタイム! リバイリバイリバイ リバイリバイリバイ リバイブ疾風! 疾風! 』
『ライダータイム! 仮面ライダー·····ゲイツ·····!』
お互いに変身したと同時に駆け出し、ジカンジャックローとジカンザックスがぶつかり合う
しかしゲイツリバイブは1度オーマジオウを葬った力。圧倒的な力と凄まじいスピードに翻弄され、あっという間にゲイツリバイブへと押され始める
「速い·····!」
「お前のスピードでは俺に追いつけない!」
「スピードなら、これがある!」
『ドライブ! アーマータイム! ドライブ ドライブー!』
「行くぞ。ひとっ走り付き合え。」
「何!?」
ドライブアーマーへと姿を変えたゲイツは先程まで翻弄されていたのを覆すようにゲイツリバイブ疾風の素早さへと追い付き互角に渡り合えるようになった。
「·····なら今度はこれだ!」
『パワードタイム! リバイブ剛烈 剛烈!』
スピード戦法はドライブアーマーの前には無意味と悟ったゲイツリバイブは剛烈へと姿を変える
「知るか!喰らえ!」
『ヒッサツ タイムバースト!』
ジクウドライバーを回転させ、タイムバーストを放つゲイツは高速移動しながらジカンザックス片手に回転してリバイブ剛烈へと猛攻を叩き込むが剛烈の硬さがそれを上回り、トドメの一撃を片手で受け止められ、反撃にジカンジャックローの連撃を叩き込まれる
地面を転がるゲイツはドライブアーマーが解け元の姿へと戻ってしまう
疾風を破ったものの再び剛烈に苦しめられる結果となった。
「ここで倒れる訳には·····!」
再び立ち上がるゲイツはゲイツリバイブを睨みつける
すると再び高架下へと何者かの足音が聞こえ、ゲイツは振り返るとそこには腰に見慣れぬベルトを巻き、こちらへと歩いてくるウォズの姿がそこにはあった。
「·····遅いぞ、ウォズ·····」
「悪いね、ゲイツ君。でも連絡位してくれても良かったじゃないか」
「誰かと思えば、愚かな魔王の家臣とやらか·····」
「君の世界に私が居たかは分からないから挨拶しておこう····· 私の名はウォズ。 偉大なるオーマジオウの家臣にして····· 」
「仮面ライダーだ。」
『ウォズ! アクション!』
「何·····?」
「何!?」
『投影! フューチャータイム····· スゴイ・ジダイ・ミライ 仮面ライダーウォズ····· ウォズ!』
「行こうゲイツ君、我が魔王の仇討ちだ·····。」
「ああ·····!」
『ジカンデスピア!』
戦況は2対1、それでもまだ勝てるか分からないのがゲイツリバイブの恐ろしい所だ。
「ゲイツ君、私が必殺技を放って彼の動きを止める。その時君もタイムバーストを叩き込んで欲しい」
「分かった。」
「例え2対1になろうが····· この俺は倒せない·····!」
「それはどうかな·····」
『ビヨンドザダイム!』
突如として現れたキューブ状のエネルギー体へと、ウォズの力を纏った回し蹴りでゲイツリバイブを叩き込み、身体を封印させ身動き止める
「今だ!」
『フィニッシュタイム! タイムバースト!』
「いっけえええええ!!!」
いつもより高く舞い上がったゲイツは身動きの取れないゲイツリバイブへと今出せる最大の力を足へと込めた渾身のキックを叩き込みむと、ゲイツがキックを叩き込み終わり、地面へと着地したと同時にキューブ状のエネルギー体が凄まじい爆発を起こす
ウォズのタイムエクスプロージョンとゲイツのタイムバーストを組み合わせた強大な力にはさすがの剛烈も耐えきれずに遂に敗れた。
地面を転がるもう1人のゲイツと粉々になったジクウドライバー、そしてゲイツリバイブウォッチ。
咄嗟にもう1人のゲイツはゲイツリバイブウォッチを回収しようとするも、手が届く前にウォズはマフラーを伸ばしてゲイツリバイブウォッチを奪い取った。
これには負けを悟り、ゲイツは力なく項垂れるとその身は光へと包み込まれる
「俺の負けか·····。 お前達は必ず後悔する····· オーマジオウを····· ジオウを生かした事にな·····」
「何度も言わせるな、奴がオーマジオウになった時は 俺が倒す。」
「·····救世主の力は容易いものでは無い、覚悟なしに使えば死ぬぞ·····」
もう1人のゲイツは最期にゲイツリバイブウォッチの恐ろしさを警告すると同時に光の粒となりその場から消えた。
·····················································································
「かくして、我が魔王を襲うアナザーワールドの救世主は私と、ゲイツ君の活躍により無事に倒され、仮面ライダーゲイツは新たにゲイツリバイブの力を得たのでした····· 新たな戦力を手に入れた時崎リュウト達の前に次なるレジェンドが·····」
入院する病院でかつての幼馴染 マモルと再会したリュウト。久しぶりに再会した幼馴染は大病を患っていたがある日を境に病院から忽然と姿を消す。
更にマモルの消息と入れ替わるようにある学園へとアナザーライダーが現れ·····
次回、「復・活・時・王2020」