仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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ウォズの口から語られた真実、それはリュウトの5歳の記憶が欠落していた理由とウォズの正体だった。
同時に語られたアーマの狙い、それはグランドジオウウォッチをリュウトから奪う事。
自らの野望の為、いくつもの世界を巻き込んできたアーマの計画に終止符を打とうとするリュウトは残るライドウォッチ8つの継承を急ぐ。
グランドジオウウォッチはアーマ撃破の最後の希望となるか·····それとも·····


『メダルのコンボでタカ・トラ・バッタ 動物パワーのライダーは·····』


「王と欲望と力の器2020」

「おはよう〜」

 

眠い目を擦りながらリビングへと向かい先に食事を取っていた両親へと挨拶する。

 

「ほら、リュウト。早く食べないと遅刻するわよ。早く顔洗ってきなさい」

 

母親に促されるまま洗面台へと向かい、冷水て意識を現実に戻す

鏡に映った自分を見つめ、ふとある言葉を口にする

 

「鏡の世界の俺。」

 

なーんて、呼びかけに答えるわけないか。

さっさと飯食って学校に行こう

俺は濡れた顔をタオルで拭き、リビングへと向かうと食事を取り、用事を済ませて学校へと向かう。

 

 

昼休み、母親に作ってもらった弁当を食べながらスマホを見ていると、いつも見ているニュースアプリから緊急速報の通知が。あまりにも気になるので見てみるとそこには国会議事堂が映し出されニュースが始まった

 

『速報が入りました、国際テロ組織 REDENDのメンバーでがライフル片手に国会議事堂を占拠中です。』

 

国会議事堂を占拠·····!?

とんでもないことが起きている····· 国を揺るがす大事件だぞ·····!?

すると再び続報が入った。

 

『ここで新しい情報が入りました!まもなく国会議事堂を占拠中のREDENDのメンバーによる声明が発表されるとの事です』

『·····始まったようです、ここからは番組の内容を1部変更してお送り致します。 えー·····それでは映像を切り替えます。』

 

映像が変わり、そこにはライフル片手に赤いバンダナで顔を居った男の姿が映し出されている

男はバンダナを剥ぎ取るとマイクを掴み、口を開く

 

『我々は国際テロ組織 REDEND。 我々はこの国会議事堂を占拠した。私たちからの要望は2つある! 1つ!今から48時間以内に拘留され死刑判決を受けた我々の同士8名を解放しろ。 2つ!人質の解放後、現政権の閣僚は総辞職。そして我々が代わりにこの国を導く。 1つ目の要求に関しては受け入れられない場合、3時間事に5人ずつ自ら飛び降りて死んでもらう。 2つ目の要求に関しては受け入れられない場合、我々の同士が設置した爆弾を起爆させてもらう。 我々は本気だ。これはこの腐りきった国を1から変えるための革命だ。REDENDは容赦はしない。 これを見ろ。』

 

再び映像が変わり、どこかの高台から都内のショッピングモールを捉えた映像に変わった。

すると再び男の声が入る

 

『これは我々が本気だという証明である。 起爆!』

 

起爆!?

まさか·····!

嫌な予感は的中。起爆の合図と共にショッピングモールの4階部分が爆発。あまりの衝撃に映像を映していたカメラも振動している

こいつらは·····本気で国を·····!

映像は再び戻った。

 

『ご覧の通りだ、我々は容赦しない。 君たちの賢明な判断を期待している。予め宣言しよう、我々は交渉には応じない。 我々の要望が通らない限り、再びどこかが爆発すると思え。 これはこの国の新たなる"王"になるべき男からの警告だ。』

 

男が宣言と共に取り出したのは·····

アナザーライドウォッチ·····!?

 

『変身·····』

 

『オーズ·····!』

 

アナザーライドウォッチの力が男を包み込むと、その身をアナザーオーズへと変え、大量の化け物を生み出した

 

『それではさらばだ。』

 

男がアナザーオーズになると共に映像は途切れた。

まさかアナザーウォッチの力が関わっているとは·····

俺は急いで弁当をかきこみ、屋上へと急いだ。

 

「ウォズ!」

 

屋上へと繋がるドアを開けると、俺の狙い通り屋上にはウォズがいた。

 

「どうしたんだい我が魔王?そんなに慌てて?」

「これ····· これを見て·····!」

「これは····· アナザーオーズ·····!」

「アナザーライダーの力を持ったやつが国会議事堂を占拠してる····· 革命とかなんとか言ってる!」

「いつかアナザーライダーの力を公にする犯罪が起こるとは思っていたが····· まさかその力で国会議事堂を占拠するとはね····· 非常に厄介な事になった·····」

 

さすがの事にウォズも頭を抱えている。

それにしても今回はアナザーライダー絡みでもトップクラスに·····いや間違いなく想定できる中で1番やばい。

これまでアナザーライダーが起こした事件は全てアナザーライダーの存在が噂程度だった。被害者が見た幻覚、その程度の認識たったものが、今回公にアナザーライダーとして姿を現しながらの犯行となった。

面倒なことになったぞ·····

 

「とにかくゲイツとツクヨミの2人にも連絡しないと!」

 

「その必要は無い。」

 

背後から聞きなれた声。 まさかのゲイツとツクヨミの2人だ。しかも何故か2人ともうちの高校の制服を着ている·····

 

「お前ら····· なんで制服·····?」

「ゲイツがね、 『奴がいつオーマジオウになるか分からない、1番近くで奴を見張るぞ』っていきなり言い出したから。 本当はリュウトと一緒に学園生活したいだけなんじゃないかな♪」

「ば、馬鹿言うな! 俺はまだお前を完全に信用したわけじゃない! 1番近くで見張るのが安全だと提案しただけだ!」

「「本当かなぁ·····」」

「いいからその視線をやめろ!」

「我が魔王、仲良く喋るのはいいが·····」

 

ウォズの言葉でふと我に返る

そうだ、今はおしゃべりしてる場合じゃない

 

「状況はこっちでも知ってる」

「アナザーライダー絡みなら俺たちがやるしかない」

「恐らくアナザーオーズはヤミーを召喚して国会議事堂内に放ってるはずだ もしかしたらタイムジャッカーの入れ知恵で私達を誘き寄せてるのかもしれない。」

「どうだろうと関係ない! 人質を助けないと! それに·····今までの感じだとオリジナルの力を持った人間が現れる!」

 

アナザーライダーとオリジナルの力は引かれ合う。

これまでアナザーライダーが現れる所に仮面ライダーはいた、例えライダーの記憶を失っていたとしても。

だとしたら、今回もきっと。

 

「放課後向かおう、国会議事堂に!」

 

·····················································································

 

放課後のチャイムが鳴ると共に校門を自転車で飛び出す俺は急いで駅へと向かう

REDENDの犯行声明から4時間が経った。特に目立った動きはないがいつ動き出すかは分からない。

痺れを切らし誰かの命が犠牲になる前に、奴らを止めなければならない·····!

そんなことを考えながら駅へと到着。既に3人は俺の到着を今か今かと待っていたらしい。

 

「電車がもうすぐ出るわ!行きましょ!」

「ああ!」

 

まもなく出発するため、ドアが動き出した電車へと4人は駆け込みなんとか間に合った

さて、向こうにつくまで20分。

俺はスマホでREDENDの動向を確認する

·····特に追加情報はない。 とはいえ事態は一刻を争う

電車に乗って20分が経過した

 

「ここで降りよう」

「我が魔王、降りるのは次の駅の筈では?」

「俺たちがこのまま次の駅まで乗った未来を見た、通行規制がかかって進めなくなってた。」

「ここで降りて歩くしかないわね·····」

 

俺達は一駅前で電車を降り、駅を出る

ふと見上げた空には国会議事堂があるであろう場所の上空を複数の報道ヘリと警察ヘリが飛んでいる

 

「急ごう。」

 

俺達はダッシュで国会議事堂近くまで向かう

国会議事堂に近づくにつれ、大量の警官が街に溢れかえっている

未来視で見た通りだ、国会議事堂付近は警官による交通規制で近くまで寄ることは出来ない

 

「どうするつもりだ、ジオウ」

「うーん····· 警備が薄いところがあればそこから中に侵入できるけど」

「上空には警察ヘリもいる、できるなら姿がバレない方がいい」

「裏の方から回ろう。」

 

正面突破は無理と判断した俺達は議事堂の裏側へと回る

どうやら俺達の読み通り裏側は正面に比べ警備が薄い

まぁ、普通の人間ならテロリストが占拠をしている建物

の中など余程の命知らずでもない限り入ることなどないだろうが

 

「私が警備員の注意を引く、皆はその内に議事堂の中に!」

「分かった、行こうゲイツ ウォズ」

 

 

「あのー·····すみません·····」

 

ツクヨミは警官へと話しかけ注意を引き始めた

警官の注意はツクヨミに行っている、今しかない

 

「行こう·····」

 

ツクヨミのおかげでなんとか敷地内に入った。

さて、あとは何処にアナザーライダーが·····

国会議事堂の中へと入ろうとしたその瞬間、敷地内に銃声が鳴り響く

間違いなく議事堂の上の方からだ·····!

俺達は内部へと侵入すると、それを待っていたかのように俺達を待つ"者" が居た

 

「これはこれは····· 手厚い歓迎だな」

「そんなこと言ってる場合か!」

「こいつらはヤミー····· 恐らくアナザーオーズが呼び出した兵隊みたいなものだ。」

 

議事堂内に侵入した俺たちを待っていたのは包帯を巻いたゾンビの様な化け物 屑ヤミー。

それも大量にだ、ざっと数えるだけでも60体以上はいる

 

「さっさと突破しよう 『ジオウ!』」

「言われなくてもだ 『ゲイツ!』」

「さぁ、私達3人の初の共闘と行こうか 『ウォズ!』」

 

「「「 変身!!! 」」」

 

『ライダータイム! 仮面ライダージオウ! (ゲイツ!)』

『フューチャータイム! スゴイ・ジダイ・ミライ 仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

それぞれライダーへとその身を変え、屑ヤミーの大軍に向かっていく3人。

ここで止まっている時間はない。3人はそれぞれライドウォッチを使い、その身を響鬼アーマー、ドライブアーマー、フューチャーリングシノビへと変え一斉撃破を目指す

 

「数が多い·····!」

 

屑ヤミー 一体一体の強さはそれ程でもない、しかしそれ以上に数が多すぎる。序盤は優勢だった3人も次第に屑ヤミーの数の暴力に押され始めている

このままではまずい····· そう思ったゲイツはゲイツリバイブウォッチを取り出した

ベルトに装填しようとした瞬間に脳裏によぎるもう1人の自分の言葉。

救世主としての力の代償·····。 まだ完全にこの力を克服した訳では無い、はっきり言って危険すぎる

だが·····。

 

「俺は·····止まらない·····! 俺こそが·····この世界の救世主に!」

 

『疾風!』

 

「変身!」

 

『スピードタイム! リバイブリバイブリバイブ! リバイブリバイブリバイブ! リバイブ疾風ー! 疾風!』

 

「俺が突破口を開く!ジオウお前はアナザーライダーの所へいけ!」

「でも·····!この数じゃ!」

「我が魔王、私達のことは気にせずアナザーオーズの元へ·····! 手遅れになる前に!」

「·····分かった!」

 

上階へと行こうとするジオウの前へと立ち塞がる様に再び大量の屑ヤミーがジオウの行く手を阻む

その瞬間、凄まじいスピードでゲイツリバイブが行く手を阻む屑ヤミーを蹴散らし、突破口を開く

今しかない·····!

階段を駆け上がり、ジオウはアナザーオーズが待つ上階を目指す。

 

「行ったか·····。」

「ゲイツ君、私を置いて1人で倒れるのは勘弁してくれ この数だと自分の身を守るのが私といえど精一杯だ」

「勝手に言ってろ、お前に頼らなくても俺は俺で自らの身を守れる。お前こそ倒れるなよ·····」

「ふふ····· さて、我が魔王がアナザーオーズを破るまでの時間稼ぎと行こうか!」

 

ジオウが離れ、取り残された2人は目の前に広がる屑ヤミーの群れへと果敢にも向かっていく。

 

一方のジオウも道中、行く手を阻む屑ヤミーを倒しながらアナザーオーズのいる場へと進んでいた

議事堂の中はまさに迷宮。内部構造を知らないままに片っ端から手当り次第でアナザーオーズを探す。

 

「どこだどこだどこだ·····」

 

REDENDの犯行声明から7時間。敵の動向が分からないせいでREDENDが動き出したのかすらも分からない。

途方にくれるジオウの元へと、赤い鳥のようなものが現れる

 

「·····? 迷い込んだのか? けど、あんな色の鳥っていたっけ?」

 

ジオウの上空をクルクルと回る鳥?の様なものは突如として、まるでついてこいとジオウに語りかけるように廊下を駆け抜けていく

何かのメッセージかもしれない····· そう思った俺は素直に目の前を飛ぶ鳥の様なものを追いかけていく

 

··························································································

 

議事堂内の何処かでは議事堂内に侵入し、屑ヤミーと戦うゲイツとウォズの姿と、廊下を走るジオウの姿をモニターで男が確認している。

男は笑みを浮かべると、この隣にいた少年 タイムジャッカーのウールへと問う

 

「これがお前の言っていた邪魔者とやらか·····」

「そうだ、君が倒すべき相手····· 王に相応しい君の行く手を阻む憎むべき敵だ。こいつのせいで未来の人間は苦しんでいる。」

「そうか·····。 私の行く手を阻む敵となれば····· 容赦する必要はないか。 人質の様子はどうだ? オーラ。」

 

男の呼びかけに答えるように、別の部屋からウールと同じタイムジャッカーのオーラが姿を現す。

 

「特に変わった様子はないわ。 それより、ジオウは確実に私達の元へと向かってる。まるで私達の居場所を知ってるように」

「分かっている。 となれば私もそろそろ動くとしよう····· 革命の為の第1歩だ、最低最悪の魔王を·····

 

私が討つ。 この国のトップに立つに相応しいこの私が!」

 

男はアナザーオーズウォッチを見つめると不敵な笑みを浮かべた。

 

 




自らがこの国の頂点に立つに相応しいと酔いしれるアナザーオーズ。
アナザーオーズの野望、そして人質解放の為にアナザーオーズへと立ち向かうジオウ
そんな時、オーズの力が·····!

次回、「王と野望とオーズのウォッチ2020」
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