仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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檀黎斗がタイムジャッカーの手を借り完成させた生き残りを賭けたゲーム ゾンビクロニクルにより街の人々がデンジャラスゾンビへ。 テストプレイと称しデンジャラスゾンビをエグゼイド ジオウらに嗾け、自らもアナザーエグゼイドとして対峙するも2人のコンビネーションプレイによって撃破。しかしタイムジャッカーのオーラが干渉したことにより檀黎斗はアナザーゲンムとして復活 これに対して勢揃いしたCRのドクターライダー4人とジオウ ウォズの共闘によりサイキョーフィニッシュタイムの一撃を喰らい今度こそ敗れ去った
次なるライドウォッチ継承を目指すリュウト達の前に再び増殖するライダーが行く手を阻む…


『目覚める魂! 大地の力! 進化し続けるライダーは…』


「アギトを狩るアギト2020」

「それで… あのアーマとかいう胡散臭い奴とは手を切ったって訳?」

 

アーマと決別して2日。 いつもの廃工場の中に集まる3人のタイムジャッカー達

スウォルツはアーマから得たアナザーディケイドウォッチを掲げ、2人へとこう語る

 

「勿論。私と奴では思想の違いがあった… このまま手を組んでも我々の目的と奴の目的が違う以上意味が無い、と… それに、この力は既に私にある もはやあの男は用済みだ…」

 

「それで… 次はどうする気? 奴は既に15個のライドウォッチを手に入れた。 残すはアギト ブレイド キバ ウィザード… 奴らの事だあと4個なんて簡単に手に入れるぞ」

 

ウールの言う通り、リュウト達の手元には既にクウガからビルドまでのライダーの力が15個ある

あと4人ライダーの力を継承しグランドジオウの力が手に入れば、タイムジャッカー側としても本格的に厄介な相手となる

 

「オーラ、お前は新たなるウィザードを生み出せ これ以上奴らの手に渡る前にライダーをこの世界から消しておく」

 

「…分かったわ」

 

命令された事を不服そうにしながらもアナザーウィザード誕生の為、廃工場を去るオーラ

廃工場にはスウォルツとウールの2人だけが残される

 

「僕は?アギトかブレイドのアナザーライダーを生み出せばいい?」

 

「いや、既にアナザーアギトの力はここにある」

 

スウォルツの言う通り、彼の手には既に生み出されたアナザーアギトウォッチがあった

 

「じゃあウォッチの適正者を探せばいいんだろ?早く渡せよ」

 

「いや、それも必要ない」

 

「はぁ!? じゃあどうするんだよ!! …まさかお前!」

 

「そのまさかだ。」

 

『アギトォ…』

 

「お前自身がアナザーアギトとなり、アギトを誘き寄せろ。 意見は求めん」

 

アナザーウォッチを起動させたスウォルツはあろう事か目の前のウールの腹部へとアナザーウォッチを埋め込んだ

 

「スウォル…ツ お…前! う… うわあああああ!!!」

 

『アギトォ…!』

 

埋め込まれたアナザーウォッチの力がウール包み込み、その身をアナザーアギトへと変える

スウォルツはウールがアナザーウォッチによって苦しむ姿を高笑いしながら見つめていた

 

……………………………………………………………

 

アナザーエグゼイド ゲンムを撃破して1週間が経った。

バクスターウイルスに感染し、ゲーム病を患っていたツクヨミ ゲイツの2人だったが、無事にアナザーエグゼイドが撃破された事により快復。無事に退院し戦線へと復帰した

 

「それで… 俺達が継承すべきライドウォッチは後4つ… アギト ブレイド キバ ウィザード。」

 

「私達…15個もライドウォッチを集めたのね 実感湧かないけど…」

 

「ああ、あと4つのライドウォッチを集め終えれば奴らに対抗する力が生まれる」

 

残すライドウォッチはあと4つ。

いつアーマが本格的に動き出すかは読めない。一刻も早くグランドジオウウォッチの完成が望まれる状況にある

 

「…ねぇ、ゲイツ リュウト!これみて!」

 

ツクヨミは持っていたタブレットの画面を2人に向けると、そこには街を荒らしながら歩く怪人のような者の姿があった。

 

「これは…」

「アナザーライダーか。」

「撮影場所は… 渋谷! ここから近い!」

「行こう!」

 

 

 

現場に到着した3人の目に入ったのは頭のみが先程の怪物となり街で人々を襲う謎の怪人の姿だった

 

「なんだあれ…! 頭だけさっきの動画の化け物だ!」

「いたぞ!アイツだ!」

 

ゲイツが指をさした先には本体らしきアナザーライダーの姿

アナザーライダーを中心に、頭部のみアナザーライダー化した者が囲み、人々へと襲いかかっている

 

「どう言う理屈は知らないが… まさか増殖してるのか?」

 

ゲイツの嫌な予感は的中。

彼らの近くでアナザーライダーに襲われた人間の頭部が彼らと同じく変化し、ゾンビの如く感染したかのようにアナザーライダーの群れへと加わる

やられた者が化け物となる。奇しくもゾンビクロニクルと同じ理屈で敵は数を増やしている

 

「これ以上被害が増える前にやるしかない 行くぞジオウ」

「ああ!」

 

「「 変身!! 」」

 

『仮面ライダー! ジオウ! ゲイツ!』

 

仮面ライダーへとその身を変えた2人は迷いなくアナザーライダーの群れへと突っ込み次々となぎ倒していく

アナザーライダー化した人はどうやら倒せば元の人間に戻るようで、ジオウ ゲイツの2人によって次々とアナザーライダー化から解放された人々がツクヨミの呼び掛けによって逃げていく

とはいえ大元はまだ健在、奴を倒さない限りアナザーライダー化する人々は増えていく一方だ。

 

すると突然、何処からか一斉に放たれた銃弾がジオウ達2人の目の前のアナザーライダーへと命中した

突然の事に驚く2人だったがそれはアナザーライダーと同じ、その場に膝を付いて銃撃が飛んできた方へと頭を向ける

 

「君達!大丈夫か!?」

背後からの呼び掛けに振り向く2人。そこには仮面ライダーの様な見た目をした戦闘ユニットを纏った男性3人とそれを指揮する男性の姿があった

 

「やっと追いつめたぞ…! G3ユニット、戦闘準備!」

 

戦闘ユニットを纏った男性達は指揮官らしき男性の呼び掛けと共に持っていた自動小銃を構え、アナザーライダーへ目掛け一斉に射撃を開始

弾丸の雨がアナザーライダーへと降り注ぐ中、それを振り切るように目の前のジオウとゲイツへと襲いかかる

 

「来るぞジオウ!」

「ああ!」

 

しかしアナザーライダーはくるりと回るとその場から逃げるように走り去っていく

想定外の事にポカーンと立ち尽くす2人、追うということも忘れてその場に立っている

 

「逃げられた… 3人は引き続き奴らを!」

 

G3ユニットを纏った3人はアナザーライダーの後を追う

そしてその場に1人残った男性は変身を解いたリュウトとゲイツの元へと近づいてきた。

 

「君達、怪我はないかい?」

 

「あ、はい。 それより貴方達は…」

 

……………………………………………………………

 

近くのレストランへと場所を移した4人

店員の女性に誘導されるまま席に座り、改めて自己紹介をする

 

「僕は時崎リュウトと言います、それでこっちのふたりが」

「ツクヨミです。」

「…ゲイツだ」

 

「僕は尾室隆弘、さっきも見たと思うけどG3ユニットという装備を使って対アンノウンの為に動いてるんだ」

 

アンノウン…

聞いたことない名前に困惑するリュウト達、つまり先程のアナザーライダーはアンノウンという敵に関連するライダーのアナザーライダーということになる

 

「そして、君達に頼みがある… あのアンノウン撃退に協力して欲しい!」

 

「そんな…顔あげてください… 僕達は最初から協力するつもりです! きっと尾室さん達が追ってる奴と僕達が追ってる奴は同じだと思うので!」

 

「協力するからにはこっちも情報が欲しい、お前たちはあのアナザーライダーの何を知っている?」

 

「僕達が現時点で把握しているのは奴にやられた人間は、奴と同じレベルまで身体能力が格段に上がる事位しかない。 奴が現れたのは5日前… 現時点では大した情報が集まってない状況だ。 あ、それと… 3日前に奴と交戦した際に興味深い事例があってね、その場に現れた奴と同じような姿のアンノウンが現れたと思ったら次々と増殖したアンノウンを蹴散らしてね…」

 

「仲間割れ、ですか?」

 

「僕はそう睨んでいる。本体はその後逃げたし、もう1人の方も逃げた本体を追ってどこかに消えたから詳しいことは分かってないけど。 とにかく、何か情報を手に入れたら君達にも知らせるよ。 君達を巻き込んですまない…けど奴を止めるには…」

 

「…僕達は大丈夫ですから! 好きでやってるんで!」

 

「こんな時に彼が居てくれたら… とにかくまた!」

 

尾室さんはそう言い残して支払いを済ませてレストランを出た

俺たちも今日は解散し、俺は1人寂しく帰路につく

 

「浮かない顔をしてるね、我が魔王。」

 

「もういきなり現れても驚かなくなったよウォズ。それよりこんな時間にわざわざ現れるってことは何か知ってる感じかな」

 

ウォズはその通りと言わんばかりに笑みを浮かべて、持っていた逢魔降臨歴を開く

 

「君達が追っているのは残すライドウォッチのライダーの1人でもある 仮面ライダーアギト のアナザーライダーだ。 能力は君達も目撃した通り、人を襲って増殖する厄介な力。 そんな事よりも面白い話を聞いてね、君も尾室という人物に興味深い話を聞かなかったかい?」

 

興味深い話…

そういえば尾室さんが言っていた、アナザーアギト同士で戦いが起こった と。

 

「恐らく思い当たる物があるんだろう、話を続けるよ。

どうやら2020年にアナザーアギトを誕生させたが故に歴史に混乱が生じて 仮面ライダーとしてのアナザーアギトと アナザーライダーとしてのアナザーアギト の2つが存在するという起こりえない事がこの世界で起きてる」

 

「つまり片方は俺たちの味方って事?」

 

「それは分からない。いくらアナザーアギトを狩る側とはいえ我々に協力してくれるかは別だ とにかく私はまだ彼について調べてみる 何かあったらまた報告するよ」

 

 

……………………………………………………………

 

「はァ… ハぁ … なんデ僕ガ…」

 

肩を抑えながら暗い高架下を歩くウール。

その姿にかつてのタイムジャッカーとしての姿は感じられない

スウォルツに裏切られアナザーアギトへと変身させられた彼はG3ユニット部隊による追跡から何とか逃れ、こうして逃げ惑っている

 

「覚エてろよ スウォルツ… ぐ… 」

 

このアナザーウォッチは何かがおかしい…

ウールは自らの身体が自分ではない何かになろうとしているのを感じ、そう確信する

そんな彼の向こう側からジリジリと近づく人影

追手か…? スウォルツか…?

追手なら厄介だ、今1番会いたくない

だが、来て欲しくない人間は来て欲しくない時に来るものだ。

僅かに光った明かりに照らされて露になる顔。

サングラスに中心で分けられた前髪、黒いサングラスの向こうで明らかにウールを睨んでいる

 

「お前が… 俺と同じ力持つ者か。 こんな子供だとはな…」

 

「お前… 何者だ…!」

 

「仮面ライダー… アナザーアギト。」

 

男が腕を交差させると腰にベルトのような物が現れる

 

「変身…!」

 

掛け声と共に男の姿は仮面ライダーアナザーアギトへと変わり、ウールへと襲いかかる

当然、ウールもその身をアナザーアギトへと変え男を迎え撃う

同じ姿をする両者による戦い、ぶつかり合う拳と拳の音が高架下へと響き渡る

 

 

 

 

 

 

 




街に再びアナザーアギトが現れ、街の人々が次々にアナザーアギト化!
混乱を収めるべく現場に向かうジオウ ゲイツ ウォズ達がアナザーライダー撃破への解決法を探る中、仮面ライダーアギトが…!?

次回、「目覚めろその魂 2020」
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