スウォルツによってアナザーウォッチを埋め込まれたウールはアナザーアギトとなり暴走するも仮面ライダーアナザーアギト 木野薫に出会い圧倒的な力の差で追い込まれる
一方のリュウトはG3部隊の総指揮をとる尾室隆弘によって連れてきてもらったレストランにて仮面ライダーアギト 津上翔一と接触、アナザーアギト撃破の為協力関係を築く。
街では木野薫から命からがら逃げ延びたウールがアナザーライダーの能力で街の人々を次々にアナザーアギトへと変えてしまい、街にアナザーライダー化した一般市民が溢れかえる。そんな中アナザーアギト撃破の為に結託した木野薫と津上翔一の2人のアギトによる攻撃によってウールの変身するアナザーアギトは敗れるのだった…
残すライドウォッチはあと3つ、次なるライドウォッチ継承へ向け動くリュウト達の前に再びあの男が立ちはだかる。
アナザーアギト撃破から数週間が経った
しばらくぶりの平和な日常が戻り、連戦続きだったリュウト達も久方ぶりに身体と精神を休める機会を得て随分リフレッシュすることが出来た。
とはいえタイムジャッカーとアーマはいつ動き出すかは分からない、残すライドウォッチはあと3つ。
こちらの陣営にとって最後の切り札であるグランドジオウウォッチ完成までは目前に迫っている…
…………………………………………………………
「残すライドウォッチはブレイド キバ ウィザード… 手がかりって言ってもそんなに簡単に見つかるもんじゃないか…」
街道を1人で歩く女性が1人。ツクヨミだ
残すライドウォッチの手がかりを求めリュウトとゲイツとは別行動で動いていた
とはいえここまで成果は0。 ツクヨミ自身もある事に気づいていた
「これまでリュウトやゲイツがライドウォッチを継承した時には必ずアナザーライダーが居た。アナザーライダーが産まれる事でオリジナルの力を持つライダーが引き寄せられるのか、それともリュウトの存在がライダーを引き寄せているのか… うーん分からない…」
頭を抱えながらブツブツとつぶやきながら下を向いて歩いていると誰かと肩がぶつかり、ポケットからファイズフォンXが落ちる
「あ!ごめんなさい!下向いて歩いていて… 」
肩をぶつけてしまった人へと謝罪しながら顔を上げるとツクヨミは言葉を失った
「貴方は…」
「久しぶりだな… 戦国時代で会った以来か?」
ツクヨミが肩をぶつけた相手それはタイムジャッカーの1人、ティードだった。
1度はジオウ達によって敗れたティード、まさか生きているとは…!
「ツクヨミ、お前を探していた。 着いてきて貰うぞ」
ティードは手のひらに描かれた黒い円を左眼に翳す
ティードの能力の1つ、洗脳だ。
まずい、ツクヨミはそう思ったが時すでに遅し、意識を失い力なくその場に倒れる。
ティードはそのままツクヨミを担ぎその場を去ろうとすると背後に人影を感じ、振り返るとそこには黒い帽子と黒いスーツを身にまとった男性が1人佇んでいた。
「死に損ないが…まさか生きているとはな」
男の声を聴き、ティードはツクヨミを降ろすとジッと男を睨みつけ口を開く
「お前こそ、随分と偉そうだな… あの男から奪った力でイキるだけはあるな」
「ならば試してみるか? 奴から奪ったこの力を。 お前自身が1番身をもって理解したはずだが」
『ディケイド…!』
黒いスーツの男 もといスウォルツはアナザーディケイドウォッチを起動させその身をアナザーディケイドへと変える。
「その女を渡せ。」
「断る、俺には俺でやる事があるんでな」
「そうか…ならば死ね!」
スウォルツの言葉と共にどこからか現れた時空の扉が開き、中から2人のライダーが姿を表す
「紹介しよう、仮面ライダーG4 仮面ライダーガオウ お前を死へと導くアナザー世界のライダーだ」
「ならば俺も紹介しよう 俺のアナザーデンライナーに継ぐ新たな移動基地をな」
ティードの言葉と共に姿を表す巨大な城
と言ってもただの城ではない、ティードが呼んだ城にはあるはずのない竜の頭と手足があった
「キャッスルドラン、奴らを焼き払え」
ティードの命令に応える様にアナザーディケイド達へ向け火球を放つキャッスルドラン
辺りに起こる爆発に狼狽えるスウォルツ達の隙を突き、ツクヨミを抱えてキャッスルドランへとティードは乗り込むと、ティードを乗せたキャッスルドランはその場から去っていった
「チィッ!」
悔しそうに地面を踏み付けるスウォルツ、変身を解くとガオウとG4の2人へとティードを追うように告げ、自らはその場から姿を消した。
…………………………………………………………
ツクヨミがティードに連れ去られて数日が経った。
ツクヨミに連絡がつかない事を不審に思ったリュウトは数日ぶりに近くの喫茶店にてゲイツと再会。2人はライドウォッチの手がかりを何一つとして得られていないことを話し、その直後直ぐにツクヨミの話題になる
「やっぱりゲイツも?…」
「ああ、数日前からツクヨミにいくら連絡をかけても応答がない。 それで昨日、街でこんなものを見つけた」
ゲイツはポケットから少し焼け焦げたファイズフォンXを取り出してリュウトへと見せた
「これ…」
「数日前に起きた謎の爆発事故を知っているか? その現場にあったものだ。 恐らくこれはツクヨミのファイズフォンX、少し焼け焦げているのを見るに爆発事故とツクヨミが消えたことに何らかの関係があると睨んでいる それにこれを」
加えてゲイツは写真を取り出してリュウトへと見せる
「なにこれ?城?」
「ただの城じゃない、よく見ろ。 竜のような顔と手足が付いてる」
「本当だ!すげえ! ってこれがなんだよ」
「爆発事故の現場の近くで撮られた物だ。こいつが本当に竜の類いなら炎を吐ける位はしそうだろ こいつが何者か、そしてこいつを操っているのは何かが分かればツクヨミ失踪の手がかりを掴めるかもしれない」
「成程… でもこれ本当に何なんだ…」
「さあな、とりあえず俺からの報告は終わりだ」
話を終え、帰路につく2人。並んで歩いていると先程からずっと背後から人の気配を感じとっていた
「(なぁ、ゲイツ前を向きながら聞いてくれ)」
俺は小声で前を向きながらゲイツに語り掛ける
「(さっきからつけられてる気がしないか?)」
「(俺もさっきからずっと感じていた)」
ゲイツはいきなり歩みを止め振り返ると、
「居るんだろ、コソコソ隠れるのは辞めたらどうだ」
自分たちを追跡しているであろう何かへと声をかけた
その直後、観念したかのようにどこか見覚えのある警察服を纏った男達が銃を構えながらゲイツとリュウトの2人を囲んだ
「お前ら…」
「何者だ?」
両手を上げながら警察らしい人物に問いかける2人
するとその中のリーダー的人物らしき人間が口を開く
「明光院ゲイツ 時崎リュウトだな?」
「人に物事を聞く時はまず自分から名乗ったらどうだ?」
「…我々は時間警察、お前たち2人には様々な容疑がかかっている 抵抗せず降伏しろ!」
「まて、時間警察なら黒崎レイジはどうした? お前たちの組織の人間のはずだ」
リュウトは戦国時代でアナザー電王とアナザー響鬼と戦った際に、共に戦った同じく時間警察の警官である黒崎レイジの名を上げた
「黒崎レイジ…同じく捕らえる予定だ。奴も様々な容疑がかかっている」
「俺達が大人しく捕まるような奴らに見えるか?」
「…捕まえろ!」
あろう事か時間警察の警官達の姿はそれぞれバグスターウイルスやワーム、ロイミュードといった怪人の姿に変わるとジオウとゲイツ達へと襲いかかり始めた
「人間じゃない…!?」
「狼狽えるな! 行くぞジオウ!」
「「変身!」」
2人はそれぞれ仮面ライダージオウ ゲイツへと変身すると怪人達へと応戦。
次々に襲いかかる怪人達を倒していく。
とはいえ怪人の数は減る所はますます増えていく一方。序盤は優勢だった2人も次第に押され始めていく
「やばいぞゲイツ! こいつら!」
「ああ!減る様子がない!」
『タイムブレーイク!』
『タイムバースト!』
2人が放つ渾身のキックでその場のロイミュードや魔化魍を次々と蹴散らすも、2人を嘲笑う様に次々と増援が如く増え始め2人はドンドン力を消耗していく
「クソ! ゲイツリバイブの力を使いたいが… この状態で使えば!」
最初にゲイツリバイブへと変身した頃と比べ、ゲイツリバイブの力へと耐性は出来ていたものの、未だに使えば力の消耗が激しいウォッチ。
今この場で使えば万が一一掃出来たとしてもその後の増援があった際に対処は出来ない…
正直に言うと既に詰みの段階であることを既に理解していた
そしてこれはジオウも同じ。誰が仕向けた刺客か分からないが見事に術中にハマることとなった
そして恐れていた自体がついに起こる
「変身が…!」
減る事の無い怪人軍団の戦いの果てに力を消耗しすぎたのか、ゲイツの変身が解ける事態が発生
あっという間に時間警察(?)側の人質となり、ゲイツを人質にとられたジオウもやむ無く変身を解除。 2人まとめて時間警察に捕まり、時間警察本文のある未来へと連行される事となった
…………………………………………………………
引っ捕らえられた2人はそれぞれジクウドライバーとゲイツウォッチとジオウウォッチを没収された後、牢屋へと投獄される事となった。レジェンドライダーウォッチを全て家に置いてきたのは今思い返すと我ながらいい判断だったと思う… ツクヨミを救う所か警察に捕まるというまさかの事態に陥ったとはいえ。
これまでも色々なピンチに遭遇してきたがその中でも上位に入るほどには厄介な事になった…
そして2人が投獄された数時間後、牢屋には新たな人物が投獄されることとなる
黒崎レイジだ。
黒崎レイジも時間警察に捕まった後、相棒であるイヴと愛用の拳銃を奪われ、リュウト達と同じ牢屋へとぶち込まれる事になった。
「久しぶりだな、お前ら。まさか再会が牢屋の中になるとは思わなかったが」
「同感。」
「教えろ、何が起こってる 奴らは本当に時間警察か?」
何故時間警察側の人間である黒崎レイジが追われる立場に?そして何故俺達は時間警察に?聞きたいことは山ほどある。
「数日前から時間警察の内部で不審な動きがあった、お前ら2人を拘束するようにと言う上からの命令がな。そしてその直後に俺を捕まえる命令も出た。だから俺は逃げ回って居たが…まさか時間警察の中にあんな奴らが紛れ込んでるとはな…」
あんな奴ら… 恐らく俺達が戦った怪人の軍団だろうか?
「黒幕の目星はついているのか?」
「俺達3人には共通点がある 分かるだろ?」
「アナザー電王とアナザー響鬼と戦ったことがある…かな?」
「それだけじゃない、ティードだ。」
「…!」
タイムジャッカーティード、俺達は過去に2度ティードと交戦している。
1度目はアナザークウガ、2度目は戦国時代でのアナザー響鬼とアナザー電王。
そして2度目の交戦時には黒崎レイジもG電王として俺達に力を貸してくれている
ここにいる3人はまとめてティードの恨みを買ったメンバーだ。
「つまり…」
「これは推測に過ぎないが… ティードは恐らく時間警察のトップを洗脳して俺達を追わせた。怪人軍団も奴がけしかけたと考えれば納得が行く。」
「だとしたら… 俺達のライドウォッチがやばい!」
…………………………………………………………
「"ティード様"」
ティードの元へとある物を携えやってくる警官姿の男性。
ティードによって洗脳された彼は、本来は捕まえるべき犯罪者であるはずのティードを様付けで呼び、持っていたジオウライドウォッチとゲイツライドウォッチをティードへと渡す
「ご苦労… ツクヨミ、どんな気分だ。 もはやお前を救いにくる仲間とやらの力は俺の手元にある。」
ティードは椅子に座らせ、両手両足を鎖の様な物でで縛り付けたツクヨミへとジオウとゲイツのライドウォッチを見せつける
「まだよ、まだ私には仲間がいる!」
「ウォズとかいう預言者擬きか、安心しろ そいつからもライドウォッチを奪う予定だ。 ただ、奪いに行くのは俺じゃない お前だ。」
ティードは妖しく笑うと共にアナザーウォッチを取り出す
「それは…!」
「俺の手駒になれ、ツクヨミ。」
『キバ…!』
「きゃああああああああ!!!!!」
抵抗出来ない状態のツクヨミへとアナザーキバウォッチを埋め込むティード。
アナザーウォッチの力が彼女を包み込むと、彼女はアナザーキバへとその身を変化し、自分を縛っていた鎖を断ち切った
「待っていろライダー共、お前達はここで終わりだ! フフ… フハハ!!!!!」
アナザーキバとティードのみが存在する部屋の中でティードの高笑いがただ響いた
ティードによって洗脳された時間警察によって捕らえられたリュウト ゲイツ レイジの3人。牢屋から何とか脱走を試みるその裏ではティードによりアナザーキバへと変身させられたツクヨミが残す1人であるウォズを狙う
次回、「操られたクイーン2020」