アギトウォッチを継承し、次なるライドウォッチを集めるリュウト達。
1度はアーマとスウォルツによってアナザーワールド送りとなったティードだったがゲイツリバイブが倒されたことで復活、ティードはツクヨミを拐った。
一方、別行動をしていたリュウト達もツクヨミが失踪したことに気づき数週間振りの再集合。街で起こった爆発事故の現場にツクヨミの物と思われるファイズフォンXが落ちていた事を知り事故と失踪の関連性を疑う中、ティードによって差し向けられた時間警察に扮した怪人軍団がリュウト達へと襲いかかる。
倒しても倒しても減ることの無い怪人軍団との戦いの果てに力を消耗し変身が解け、2人は問わられの身となり牢屋へと投獄。
牢屋内で再会した黒崎レイジと共に脱出を試みる裏で、アナザーキバとなったツクヨミがウォズを狙う…
「ウェイクアップ! 受け継がれる力、ヴァンパイアのライダーは…」
牢屋に入れられてから何時間が経っただろうか。
時間の把握も出来ないまま俺達3人は牢屋の中でこれからについて語り合っていた。
「俺達の力は奪われたままか… もし俺達のライドウォッチがティードの手元に渡っているとしたらまずいぞ」
「今思えば… ツクヨミが失踪したのもティードのせいなのかな…」
「ツクヨミ…? ああ、一緒に居た女か。 ティードの事だ、俺達にここまで仕掛けて女に何かしてないなんて事はないだろうな」
「クソ…!」
悔しそうに壁を叩くゲイツ。
俺もレイジも、ただそれを見守ることしか出来なかった。
ジオウの力も、G電王の力も奪われてしまった以上俺達は無力、誰かがこの状況をどうにかしてくれない限り希望はない。
「俺達を狙ったなら当然の如くウォズも狙うはずだ。ウォズが俺たちの異常に気づいてくれればいいが…」
「そうだな…」
項垂れる3人。 どうにかこの状況を変える何かが起これば…
「…随分と面白れえ顔ぶれじゃねえか!」
「!?」
牢屋の外から懐かしい声が聞こえた。
顔を上げ声の主を確かめるとそこには過去に共闘した正義のイマジン モモタロスの姿がそこにはあった
「モモタロス! どうしてここに!?」
「俺から説明しよう」
モモタロスの背後からは仮面ライダーゼロノス 桜井侑斗が姿を現すと、何処から手に入れたのか牢屋の鍵を取りだしてロックを解き、牢屋が開いた。
「あんたは… ゼロノス!」
「早く出ろ! 説明は後だ!」
…………………………………………………………
無事に牢屋内から脱出した3人。施設内部に詳しい黒崎レイジに案内されるまま一行は時間警察の施設から脱出を試みる
「待て!!」
背後から一行を追う警察官達。
一部の人間はその姿をあの時と同じくロイミュードやワームへと変え逃げるリュウト達へと襲いかかる
「やるしかないか… モモタロス!」
「しょうがねえ… 丁度暴れたくて堪らなかったんだ!」
どこからか剣を取り出して向かってくる怪人達を次々切り伏せて行くモモタロス。
桜井侑斗はその隙に黒崎レイジへとある物を渡した。
「お前の相棒は何とか見つけた、ライドウォッチは恐らく既にティードの手の内だ。」
「そんな…」
「また変身できるならここは俺が1人で請け負おう」
「1人でなんて無茶だよ!」
「ヤバいと思ったらちゃんと逃げる、早く行け!」
「ここはコイツに任せるぞ、こい! モモタロスお前もだ!」
単身怪人軍団へと挑もうとする黒崎レイジを残し、逃げるリュウト達
1人残ったレイジは再びこの手に戻ったイヴと共に、リュウト達を追う怪人の行く手を阻んだ
『無事だったかレイジ』
「ああ、何とかな。 悪いが奴らは追わせない、俺が相手だ。 変身!」
…………………………………
レイジが追っ手の相手を請け負った事で無事にデンライナーへと辿り着いた一行。
リュウト達は急いでデンライナーへと乗り込み、リュウトが元々暮らしていた時間へと向かう。
「ティードは今どこにいる」
「さあな、だが奴がアナザーキバを生み出した事は確かだ」
「アナザーキバ…」
残す3つのライダーの力の1つ、仮面ライダーキバのアナザーライダー…
「とりあえずお前達を元の時間に連れていく、その間に"俺達の邪魔をした奴"を叩いておく」
「邪魔?」
「お前達が時間警察に捕まっていた事はもっと早く分かっていた。だからこそすぐに助けに行くつもりだったが予想外の邪魔が入っ…」
桜井侑斗の説明が終わる前に突如として車体が大きく揺れ、凄まじい衝撃音が列車内に鳴り響いた。
咄嗟に窓を見るとそこには同じデンライナーがこちらへと向けてぶつかっている様が見て取れた
「噂をすれば…」
「あれデンライナーだよな!? どうして!?」
「あれはデンライナーであってデンライナーじゃない "ネガデンライナー"だ。 お前ら衝撃に備えろ!」
窓からは再びネガデンライナーが接近する様子が伺える
またぶつけるつもりか!?
「来るぞ!」
ドオオオオオオオン
再び車体が大きく揺れ、俺とゲイツの2人は近くの壁にしがみつき何とか耐えた
「もうすぐ2020年だ! 耐えろよ…!」
〜2020年〜
時を超え、何とか2020年へと戻ってきた俺達。
だがその後ろからはネガデンライナーがデンライナーを追いかける
「着いた…!」
「馬鹿、まだこれからだ!」
デンライナーを降りた俺達の前へと黒いイマジンが立ちはだかる
「お前…誰だ!」
「俺は…ネガタロス。 ティードに頼まれて…お前らを消しに来た」
「お前もティードの部下か…」
「部下…?笑わせるな、俺達イマジンとネオファンガイア、そしてタイムジャッカーのティードが結託した軍団 俺はその幹部だ。 とりあえずここで死ね…!」
「なっ…!それは!」
ネガタロスはライダーパスとデンオウベルトを取り出し装備するとパスを翳して姿を変える
『ネガフォーム』
「電王と同じ姿…!?」
「…強さは別格だがな さぁ、死ね!」
デンガッシャーを片手にリュウトへと襲い掛かるネガ電王、間髪その間に仮面ライダーゼロノスがゼロガッシャー片手に入り、攻撃を受け止める
「今のお前たちにはベルトもウォッチもない!ここは俺に任せて行け!」
「侑斗…」
「行くぞジオウ! ウォズの身に何があるかわからん」
「…ああ! 頼んだ!」
ゼロノスにネガ電王の相手を任せ、2人はこの場を去る
「お前… 俺に勝てるとでも…?」
「勝てるさ、俺は1人じゃない! ここにはモモタロスもいる それに…俺はかーなーり強い!」
「俺様も暴れたくて堪らねえんだ! おい!俺のパクリ野郎! てめえはこの俺がギタギタにしてやるよ!」
「面白い… かかって来い!」
モモタロス&ゼロノス VS ネガ電王の戦いが始まる中、リュウト達はウォズの元へと急ぐ
………………………………………………………
一方、行方を眩ませたリュウト ゲイツを探すウォズ。
そんな彼の前へと同じく行方を眩ましていたツクヨミが姿を現した。
「これはこれは…ツクヨミ君…丁度いい所に。我が魔王やゲイツ君の行方が分からなくてね、君なら知っていると思って探していんだが…」
「ウォズ… …げて」
「?」
明らかにツクヨミの様子がおかしい。
いつもの明るい様子とはうってかわり、まるで何かに抗っているような声の出し方だ
「ツクヨミ君?」
「に…げて! 早…く!」
そう語るツクヨミの手に握られた"ある物"を見て、ウォズはツクヨミの不審な動きの理由を瞬時に理解した
『キバ…!』
起動したアナザーウォッチの力がツクヨミを包み込むと、その身をアナザーキバへと変えてウォズへと襲いかかる
「こうなるとは思っていたが…!」
ウォズはアナザーキバの拳が命中する寸前に間髪避け、後ろへと下がりながらウォズライドウォッチを取りだしベルトへと装填する
「誰が君をそうさせたのかは分からないが… 君がそうなったのと我が魔王が行方不明なのは関係がありそうだ… 我慢してくれたまえ、今すぐ君を解放しよう」
『フューチャータイム! スゴイ! ジダイ! ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ!』
「アアアアアアア!!!」
ツクヨミの声で咆哮の様な声を上げると共に姿を現す三体のアームズモンスター ガルル バッシャー ドッガ
三体のアームズモンスターは巧みなチームワークでウォズを追い込んでいく
「これはまずいかな…」
『投影! フューチャータイム! 誰じゃ? 俺じゃ? 忍者! フューチャーリングシノビ! シノビ!』
「3人には3人で!」
シノビへと姿を変えたウォズは能力で分身を三体生み出しそれぞれをアームズモンスターと戦わせると、本体であるウォズ自身はアナザーキバへと襲いかかる
さらにその身を分身にて増やし、アナザーキバを翻弄するウォズ。
「甘い…!」
突如としてバッシャーの姿がバッシャーマグナムへと変わりアナザーキバに握られると、放たれた水の銃弾はフューチャーリングシノビの分身を纏めて消し飛ばし、再びウォズは数で劣勢となってしまう。
しかしアナザーキバの攻撃はこれで終わりではない。
今度はドッガがドッガハンマーへとその身を変え、アナザーキバの武器となると、拳を模したハンマーが変形し、中の眼の様な紋章が姿を表すとウォズの身体が痺れ、その場から動けなくなってしまう
身動きの取れないウォズへと容赦なく叩きつけられるハンマーによる連撃にウォズは吹き飛ばされると、限界を迎えたのか地面を転がりながら変身が解けてしまった
同時にウォズライドウォッチがアナザーキバの元へと転がり、ツクヨミは変身を解きそれを拾い上げる
「ツクヨミ君… !」
瀕死のウォズをウォズライドウォッチ片手に冷たい目で見下ろすツクヨミ。
そんな彼女の元へと現れた男の姿にウォズは顔を歪めた
「スーパータイムジャッカーのティード…!」
「お前とは会うのは初めてな筈だが… どこかで会ったか?」
「いや、君の悪名は色んな所に轟いていてね それより… 私のライドウォッチを返して貰いたい」
ウォズからの提案にティードは笑い始め、いきなり真顔になると共に冷酷に言い放つ
「断る。」
「だろうね…」
「ツクヨミ、お前のお陰で…これで3つの力が揃った! ハハハハハハハ!!!!」
ティードは奪ったウォズライドウォッチに加え、ジオウ ゲイツのライドウォッチを取り出してウォズへと見せつけ高笑いをした
「我が魔王と、ゲイツ君のライドウォッチだと!?」
当然、奪われているとは知らなかったウォズは困惑
状況が自分の想像を遥かに超えるほどに非常にまずい事になっているのを再確認し、額を嫌な汗が伝う
「お前らライダーには散々苦い想いをさせられたが、変身できない以上 もはや俺の邪魔はできない! ネオファンガイア、イマジンと手を組んだ俺達とはな!」
「ネオファンガイアにイマジンだと…」
…………………………………………………………
ウォズライドウォッチが奪われた事を知らないリュウトとゲイツの2人。
急いでウォズを探す2人だったが、そんな彼らの行く手を阻むものが居た。
「ジオウ、 ゲイツだな?」
2人の前へと現れる4人の男女
こちらの正体を知っている以上、敵か…?
「お前ら、何者だ?」
「我らはネオファンガイア! 我らが同盟を結んだティードからの頼みだ。 ここで死んでもらおう!」
4人の顔にステンドグラスの様な紋章が浮かび上がると共にその身を怪物へと変えると、一斉に2人へと襲い掛かる
変身する術を持たないリュウト ゲイツにとってこの襲撃はまずい物だ。リーダー格であろうネオ・キングへと生身の体によるキックを叩き込んでも当然効いている様子はない。
「なあゲイツ、まずいよなこれ…」
「ああ…」
じわじわと2人へと近づく4体のファンガイア達
万事休す… そう思ったその時だった。
「パパンの時代に来たと思ったら… お前たちもこの世界に来ているなんてな ネオファンガイア!」
背後からの声に振り返る2人が目にしたのは、なんとも派手な黄色いサングラスをかけ、派手な衣装を纏った青年の姿だった
こいつは…味方か?
「アンタ、誰?」
「あっ俺? 紅正夫、仮面ライダーキバだ! 」
「キバ…!」
残された3つのウォッチの一つ、キバ
俺達の窮地にまさかこんな出会いがあるとは!神は俺達を見捨てなかったらしい。
「キバット!」
正夫の呼び掛けに応えるようにコウモリの見た目をした何かが正夫の元へと飛びよると、正夫をそれを掴みわざと手を噛ませた
『ガブッ!』
「…変身!」
先程のファンガイアと同様、顔にステンドグラスの様な紋章が現れると共に、彼の体が変形し、仮面ライダーキバへとその身を変えた。
「貴様、キバか!?」
『正夫、キバっていくぜ!』
「ああ!」
続く。
ライドウォッチを奪われ変身する力を失ったリュウトとゲイツ。彼らの前に未来からやってきた敵 ネオファンガイアが現れ窮地になるも、同じく未来からやってきた青年 紅正夫が参戦。
果たしてリュウト達はティードによって操られたツクヨミ アナザーキバを撃ち破り、キバウォッチを継承出来るか? 長く続いたティードとの戦いは遂に最終決戦へ!
次回、「三位一体 2020」