仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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オーマジオウとなる未来を変えるために戦う青年 リュウトは仮面ライダージオウとなりライドウォッチを集めていた。
高校で小耳に挟んだ噂にアナザーライダーが関わっているのでは無いかと睨んだリュウトは、男の子の幽霊が現れるとされる場所へと向かう
そこに現れた仮面ライダーゴーストのアナザーライダー、アナザーゴーストが人々の魂を奪っていた。
アナザーゴーストを撃破する為にはゴーストライドウォッチを手に入れなければならない、ゲイツ ツクヨミの2人は4年前の2015年へ向かい事件の真相を探り、リュウト ウォズの2人は仮面ライダーゴーストへと接触を図る
ゴーストライドウォッチを手に入れるキーワードは·····

大天空寺

・リュウト
物語の主人公、オーマジオウとなる最低最悪の未来を変えるために仮面ライダージオウへと変身する。

・ゲイツ
2068年からやってきた青年、オーマジオウとなるリュウトを消すために仮面ライダーゲイツへと変身する。

・ツクヨミ
ゲイツと同じく2068年からやってきた少女

・黒い服の男
リュウトの夢の中に現れる謎の男
王の試練と称し、ライドウォッチの力を使いライダーを召喚する

・ウォズ
オーマジオウの家臣を名乗る男、未来の魔王であるリュウトに仕える



「燃やすぜ命! 開眼2015」

2015年へ向かったゲイツ ツクヨミの2人と別れ、仮面ライダーゴーストへと接触を図るリュウトとウォズの2人は大天空寺へと向かっていた

 

「ずっと不思議だったんだけどさ、2017年には仮面ライダービルド 2015年には仮面ライダーゴーストがいるってことはそのほかにもライダーは居るってこと?」

「その通りさ我が魔王。 この本には平成の前の昭和にも仮面ライダーは居たと記されている。」

 

ウォズは持っていた本を閉じてそう語る

 

「ふーん·····じゃあウォズやゲイツ達が居た時代にも仮面ライダーは居るの?」

「この本には2019年以降に仮面ライダーが現れたという事は書いてない。それもそうはず、君がオーマジオウとなるオーマの日以降、仮面ライダーは存在しなくなったからね」

「オーマの日? なにそれ·····」

「いずれ分かるさ。それより着いたよここが大天空寺だ」

「ここに仮面ライダーゴーストが····· 行くよウォズ!」

 

大きく聳え立つ大天空寺へと到着した2人は石の階段を登り、大天空寺へと入っていく。

階段を上る途中、目を引く張り紙があった

 

「不可思議現象解決します····· どういう事だろう·····」

「どうやらこの大天空寺では幽霊関連の悩みを解決しているらしい」

「つまりあの男の子の霊も分かるかな?」

 

「あのー····· 何か用ですか?」

寺から黒縁のメガネをかけた男性がリュウトとウォズの2人へと問いかける

 

「あの!俺達·····天空寺タケルに用事が·····!」

「天空寺タケルって俺だけど·····」

 

さらに奥からリュウトと同じ歳くらいの青年が姿を現した。

 

 

〜2015年〜

 

「本当にここでアナザーライダーが生まれるのか」

 

タイムマジーンで無事に2015年へと到着したゲイツとツクヨミ。土砂降りの中、傘をさし歩く2人の機嫌は雨によりいいものでは無い。

 

「でもあのアナザーライダーには2015の数字が刻まれてた、アナザービルドの時と同じなら確かなはず·····!」

「待て·····誰か来る!」

 

物陰へと隠れた2人は花を片手に歩く1人の青年を見つけた。

 

「間違いない····· あのアナザーライダーに変身した子!」

「更に誰か来るぞ·····!」

 

青年の元へと近づく少女の姿を確認したゲイツ。

しかし気がつくと目の前にはあのアナザーライダーが既に姿を現していた。

 

「なんで!?いつの間に·····!」

「まさか·····あいつタイムジャッカーか! 行くぞ!ツクヨミ!」

 

物陰から飛び出した2人はアナザーゴーストの前へと立ち塞がる

 

「誰だ·····お前ら·····?」

「アナザーライダー·····お前の目論みもここまでだ!変身!」

 

『ライダータイム! 仮面ライダーゲイツ!』

 

「俺は裕也を蘇らせるんだ····· 邪魔するなあああああ!!!!」

 

アナザーゴーストは怒りの声を上げると共に、眼魔コマンドを生み出し 、ゲイツへと襲わせる

 

「同じ手が効くと思うな!」

 

『クローズ アーマータイム!』

 

ゲイツはクローズライドウォッチを起動させ、仮面ライダークローズゲイツアーマーへと姿を変えると、ビートクローザーとジカンザックスを巧みに使い、眼魔コマンドを蹴散らしていく

 

「こんな物か····· 後はお前だけだ·····!アナザーライダー!」

「こうなったら·····! 」

 

アナザーゴーストは唐突に姿を消し居なくなる

 

「逃げたか·····! ツクヨミ、帰るぞ·····」

 

「逃げたんじゃない·····!狙いはそこの女だ!」

 

アナザーゴーストはツクヨミの背後へと姿を現すと、なんとツクヨミの魂を奪いとった。

 

「ツクヨミ!」

 

アナザーゴーストへと魂を奪われたツクヨミは力なくその場へと倒れ込み、アナザーゴーストは再び消えていった

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

〜2019〜

 

「それで·····ここにその男の子の幽霊が·····?」

「うん、噂だけどね」

 

男の子の幽霊の謎を探る為、幽霊が現れるとされる場所へと向かう天空寺タケルとリュウト。

 

「そう言えば·····さっき君と一緒に居た男の人は?」

「え?ウォズの事? ウォズならここに····· って居ねえ!?」

 

リュウトが辺りを見回しても、ウォズの姿はない。

ウォズはいつの間にか姿を消したようだ

 

「えっと····· 何処だったかなー····· 」

「もしかして·····場所忘れたとか·····?」

 

ギクッ····· 痛いところついてくる·····

今自分が迷子になりやすい事を思い出した·····

「それならあの男の子に聞いてみようか」

タケルは男の子を指さすが、俺には何も無い所を指さしているようにしか見えない。

 

「あの、男の子どこ·····?」

「え·····いやあそこに!」

 

タケルは再び指をさすが、相変わらずそこには誰もいない

 

「まさか·····!」

 

タケルは唐突に走り出すと、急に屈んで虚空へと話しかける

 

「君·····もしかして····· 幽霊?」

 

男の子は静かに首を縦に振った

「??????」

リュウトはタケルの行動にただ困惑する

それもそのはず、リュウトには男の子の姿は見えてないのだ。

 

「お兄ちゃんを·····助けてあげて·····」

 

男の子はそう言い残すとタケルの前から姿を消した

「待って! ·····消えた」

 

 

 

 

「恐らくリュウトが言ってた男の子の霊は、俺が出会ったあの子だと思う·····」

 

近くの公園のベンチに座り込むリュウトとタケルの二人。

 

「何か言ってた?」

「お兄ちゃんを助けてあげて····· そう言ってたよ」

「お兄ちゃん····· タツヤか····· あのさ、タケルは何時から幽霊とかが見えるようになったの?」

「昔から修行してた!ってのもあるけど····· これをいつの間にか持ってからな·····」

 

タケルはそう言うと、胸元からオレンジ色のライドウォッチを取り出す

 

「それ·····!」

 

ライドウォッチに記されている2015の数字、間違いないゴーストライドウォッチだ。

 

「ジオウ!」

 

タケルとリュウトが居る公園へとゲイツが焦った表情で駆けつける

 

「ゲイツ!どうしたんだよそんなに焦って·····」

「ツクヨミが····· アナザーライダーに·····!魂を!」

「まじかよ·····!? ツクヨミは何処に!?」

「タイムマジーンへと休ませてる····· 早くあのアナザーライダーを倒すぞ!」

「分かった!」

「何だか大変そうだけど·····俺もついて行こっか?」

「ありがとう! 行こう!」

 

3人は急いで公園を出る

 

 

「魂を····· もっと·····! 待ってろ·····裕也·····!」

 

アナザーゴーストは市街地へと姿を現すと、今度は無差別に人々から魂を奪っていく

 

「そう·····その調子で力を集めるの·····そうすればあのオーマジオウに負けない力を·····」

 

1人の少女がアナザーゴーストが魂を奪っていく姿を見守る

 

「待て!」

 

アナザーゴーストの前へとリュウト、ゲイツ、タケルの3人が立ち塞がる。

 

「リュウト····· 邪魔すんな·····!」

「これ以上·····誰かの魂を奪わせる訳にはいかない·····!」

「ツクヨミの魂、返してもらうぞ!」

「うるさい····· うるさあああい! 俺はどんな事をしても裕也を蘇らせるんだ····· 邪魔するなあああああ!!!」

 

アナザーゴーストの咆哮と共に、今までとは比べ物にならない程の眼魔コマンドが姿を現す。

 

「ウォズ!居る!?」

 

「なんだい我が魔王?」

 

リュウトの呼び掛けにウォズは何処からか姿を現した

 

「ウォズ·····!?」

「久しぶりだね、ゲイツ君」

 

ウォズの姿を見たゲイツの表情が歪んだ。

 

「ライドウォッチの力は持ち主に一旦返す事って出来ないの?」

「出来るとも、ただしアナザーライダーがいる以上·····長くは持たないけどね」

「少しだけでもいい····· この数なら少しの戦力があれば! タケル、あのライドウォッチ出して!」

「ライドウォッチ? もしかして·····これ?」

 

タケルは再び胸元からゴーストライドウォッチを取り出した。

 

「これを····· こうだ! 」

 

リュウトはゴーストライドウォッチを起動させると、タケルの腰へとゴーストドライバーが姿を現す

 

「·····ッ! 思い出した!俺は仮面ライダーゴースト!なんで忘れてたんだろう·····」

「これで3人!行くよ皆! 変身!」

「変身·····」

「変身!」

『ライダータイム!』

『ライダータイム!』

『カイガン!オレ!』

 

『仮面ライダー ジオウ!』

『仮面ライダー ゲイツ!』

『レッツゴー覚悟 ゴゴゴゴースト!』

 

「これなら行ける気がする!」

「覚悟しろ·····アナザーライダー!」

「命·····燃やすぜ!」

 

ジカンギレード

ジカンザックス

ガンガンセイバー!

 

3人はそれぞれの武器を構え、眼魔コマンドの大軍へと果敢に突っ込んでいく

 

「数が多い·····なら!」

 

『カイガン!ニュートン!』

 

仮面ライダーゴーストはニュートン魂を使い、仮面ライダーゴーストニュートン魂へと姿を変えると、引力で大量の眼魔コマンドを引き寄せる

「えーっと右手が·····斥力!」

斥力の力を使い、引き寄せた眼魔コマンドを吹き飛ばし撃破した。

「まだまだ行くよ!」

カイガン!ムサシ!

今度はムサシ魂となると、ガンガンセイバーを二刀流に変えて次々に斬り捨てていく。

「俺達も負けてられないな!ゲイツ!」

「ジオウ·····ビルドライドウォッチを貸せ!」

「はいよ·····! 」

リュウトはゲイツへとビルドライドウォッチを投げると、ゲイツはビルドアーマーへとアーマータイムし、右手のドリルクラッシャークラッシャーの力で真正面の眼魔コマンドを蹴散らす

 

「なら俺はタツヤを!」

 

眼魔コマンドが次々と倒されたことでアナザーゴーストへの突破口が開き、ジオウはアナザーゴーストへ向かっていく。

「リュウト····· 俺の邪魔をするなと言っている·····!」

「それは出来ない!俺達は裕也君からお前を助けてくれと頼まれたんだ!」

「何·····裕也が·····!? ····· そんなはずは無い····· 勝手な事を言うなああ!!!」

激昴したアナザーゴーストはパーカーゴーストを生み出しジオウを襲わせて、圧倒していく。

 

「はああああ!!! ·····力が安定しない·····!」

どうやらゴーストにもタイムリミットが来たようで、仮面ライダーゴーストとしての力が段々と薄れていき、ついには変身を強制的に解除されてしまった。

「····· リュウト! これを!」

「えっ?」

タケルから投げられたのは……ゴーストライドウォッチだ!

「それを使って彼を····· 弟の願いを叶えてあげて!」

「よし·····分かった! タツヤ、お前は俺達が止める!」

 

『ゴースト アーマータイム! 』

 

リュウトはゴーストライドウォッチを起動させベルトへ装填すると仮面ライダージオウ ゴーストアーマーへと姿を変えた。

 

「祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ····· 時空を超え、過去と未来をしろしめす 時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ゴーストアーマー!また1つ·····ライダーの力を継承した瞬間である·····! さて、我が魔王。存分に力を·····」

 

ウォズの祝福の言葉に困惑しながらもジオウはアナザーゴーストへと向かっていく。

 

「邪魔····· だああああ!!!」

 

激昴しながらジオウへと向かうアナザーゴースト

それを迎え撃つ形で、ジオウはタイムブレイクの構えに入る。

「これ以上····· お前の手は汚させない·····! 」

オメガ! ターイムブレーイク!

右足にパワーを貯め、向かってくるアナザーゴーストへと強烈な蹴りを叩き込むジオウ。

その一撃にアナザーゴーストは吹き飛ばされ、変身を解除されるとアナザーゴーストライドウォッチは跡形もなく破壊された。

 

「そんな····· 俺は·····!」

地面に倒れ込みながら粉々となったアナザーライドウォッチに手を伸ばすタツヤ。

その手を男の子……裕也の手が優しく包みこむ。

 

「裕也·····! ごめん·····俺にはもう·····!」

「ありがとうお兄ちゃん····· でももういいよ····· お母さん達と元気でね·····」

「裕也·····? おい! そんな····· 」

 

アナザーゴーストの奪った魂で無理やり現界していた裕也は、アナザーゴーストの力が消えたことで光と共に消滅していく

裕也を助けられなかったという後悔がタツヤを襲うが、最後に裕也の笑顔を見ることが出来た今、再び力なく倒れ込む

「裕也····· ごめん····· な。」

そう呟いたタツヤの頬を1粒の涙が伝った。

 

そんな様子を見てその場に立ち尽くすジオウ。

これで本当に良かったのかは分からない

アナザーゴーストを倒す事が本当と正解だったのかは分からないが、魂を奪われた人間は次々と意識を戻していった。

 

···········································································

 

「はい!これが君たちには必要なんだろ?」

タケルからゴーストライドウォッチを受け取るリュウト達。

ツクヨミもあれから何とか意識を取り戻したようだ。

「彼の事は残念だけど、きっと立ち直れるよ。そんな気がする」

「ああ。」

「それじゃあ、後は託したよ!リュウト!」

「ありがとうタケル!」

ゴーストライドウォッチをリュウトへと託したタケルは大天空寺へと戻っていく

 

「これでライドウォッチは2つ····· ビルドとゴースト」

「残す力は後17個、まだまだだな····· 本当に集めたらお前が魔王になるという未来を変えられるのか?」

「変わるさ、いや·····変えてみせる! 俺は魔王なんかにはならない、最低最悪の未来は訪れさせない!」

「まあいい····· もしお前が本当に魔王になる俺が確信したら、その時は必ず殺す·····」

「構わない、ゲイツが本当にそう確信したなら、俺を殺せ。」

「まあまあ、そんな話は置いといて····· 次のライドウォッチを探さないと!」

「ツクヨミの言う通りだ、最低最悪の未来を変えるために·····後17個·····!」

 

 

 

 

〜どこかのビル〜

 

「うわあああ!!!!」

深夜のビル····· 誰もいないはずのこのビルに、警備のために巡回していた警備員の叫び声が虚しく響き渡る

「う····· ぐっ·····」

首を絞められた警備員は苦しそうに藻掻くも、解放される様子も無い。

「社長に伝えろ····· 必ず殺すと·····」

ファイズ·····

男はアナザーライドウォッチの力に包まれると怪物へと姿を変えた

フォトンブラッドが妖しく光ると、警備員を投げつけ怪物はその場から姿を消した。

 




ゴーストの力を継承したリュウト達は、次なるライドウォッチを探していた。
ニュースで様々な企業の社長が次々と襲われる事件が発生、襲撃後に凄まじいスピードで姿を消すという事に気づいたリュウトはアナザーライダー関連ではないかと睨む。

次回 「恨みの始まり 2003」
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