仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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〜これまでのあらすじ〜

ティードの策に嵌り、時間警察へと捕らえられたリュウト ゲイツ 黒崎レイジの3人。
そんな彼らをモモタロスと仮面ライダーゼロノス 桜井侑斗が救い出し現代へと戻る2人だったが、ティードの差し向けたネガ電王とネオファンガイア達に追われる身となってしまう。 ライドウォッチを奪われ変身する力を失った2人の前に立ちはだかるネオファンガイアに窮地に追い込まれた時、未来からやってきた青年 紅正夫が2人へと加勢する。
果たしてリュウト達は力を取り戻し、アナザーキバとティードを破れるか?
アナザークウガから始まった因縁の対決に遂に終止符が…

『ゲイツとウォズ、3つの力を宿した大いなるジオウ…!』


「三位一体2020」

『キバっていくぜ!』

 

「ああ!!」

 

4体のネオファンガイアを前に果敢に立ち向かう仮面ライダーキバ 紅正夫。

ライドウォッチがないリュウトとゲイツはただそれを見守ることしか出来ない… 加勢したい気持ちを抑え、突如現れた謎の青年の勝利をリュウトは祈る

 

一方のキバもさすがに4体のネオファンガイアに苦戦を強いられた。

4体1、数からして圧倒的不利ではあるが正夫は諦めずに立ち向かっていく

その時だった。 どこからか放たれたミサイルの様な物がネオファンガイアとキバ目掛け着弾すると爆発を起こした。

突然の事に呆然とする2人。急いで正夫の元へと駆け寄り安否を確認する

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ…!」

 

「あのミサイル… 明らかにキバだけじゃなくネオファンガイアの奴らも狙って放たれた物だ」

 

それによって導き出される答えは、あの攻撃は味方でも相手への加勢でもない 第3勢力…!

 

カツ…カツ…カツ…

 

近づいてくる足音がする

顔を上げ、リュウト達の視線の先に居たのはかつて共に戦ったG3に似たような見た目をしたミサイル兵器を担いだ黒いライダーだった。

 

「貴様が… ティードの言っていたスウォルツの差し金か…!」

 

不意の攻撃によって負傷したネオファンガイアの1人 ネオ・キングは逆上し目の前の黒いライダー… 仮面ライダーG4へと襲い掛かる

 

「仲間割れか!?」

 

「チャンスだ逃げよう! えーっと…名前なんだっけ」

 

「正夫だよ… 正しい夫と書いて 正夫。 」

 

「そう正夫! 行こう!」

 

リュウトとゲイツは変身が解けた正夫へと肩を貸し、この場を乱入してきた謎のライダーに任せて去っていった

 

…………………………………………………………

 

「追手も来てない、ここで一旦休もう」

 

追手が来ていない事を確認して空き地へと逃げ込んだ3人。

2人は正夫を一旦座らせて束の間の休息につく。

 

「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

リュウトからの問いかけに、正夫は疲れから声も出さず無言で頷いた

 

「ネオファンガイア…?の事知ってたっぽいけどあいつらは何者?」

 

正夫が俺達の前に現れた際、ネオファンガイアについて何かか知っている口ぶりだったことを思い出して俺は問う。

 

「奴らは2030年…僕と同じ未来から来た。」

 

何と、正夫は未来からやってきた青年だった

 

「1度はパパンや伯父さん達と協力して倒したんだけど…」

 

「ネオファンガイアが正夫と同じ時代から来たのは分かったけど… 正夫はどうしてこの時代に?」

 

「それが…気づいたらこの時代に居たんだ。」

 

…? 今まで未来からやってきたライダーとは何人か出会った。

黒崎レイジにしても泊エイジにしても、彼らは自らの意思で過去へと飛び、共に戦ったが……

正夫の場合は意図せずこの時代へとやってきている。

じゃあ誰が? なんの理由で?

 

「とにかくだ、今は俺達の力を取り戻すのが先決だ。ウォズの元へと急ぐぞ」

 

ゲイツは立ち上がり、早急にウォズと合流する事を促す。

 

「正夫、一緒に来てくれないか? 俺達が力を取り戻したら君を未来に連れ戻すよ」

 

「本当!? 分かった、力を貸すよ!」

 

リュウトは正夫と握手をし、一時的な共闘同盟を結ぶ

 

……………………………………………………………

 

一方、ウォズはティードが3つのライドウォッチを手に入れた様をアナザーキバに敗れたことによって負った怪我により地面に伏しながら見ていた

 

「さて、後はこのウォッチをどう使うか…」

 

ジオウ ゲイツ ウォズライドウォッチを手に入れ優越感に浸るティード。

悔しいが力を失った以上、ウォズはそれを見ることしか出来ない

その時、3つのウォッチが眩い光を放ち始めた

 

「なんだ… この光!?」

 

突然の事に驚きながら眩い光を遮るため目を覆うティードとアナザーキバ達

ティードの手元から離れた3つのウォッチは宙へと舞い、光を放ちながら合体し、一つの力へと変わった

 

「(遂にこの世界でも完成したか! ジオウトリニティウォッチ!)」

 

待ち望んでいたかの様に心の中で喜ぶウォズ。

次に考えたのはどうやってあれを奪い返すかだった

ウォズは負傷した足の痛みを抑えながら立ち上がり、マフラーで伸ばして宙に浮かぶジオウトリニティウォッチを奪い取ると…

 

「礼を言うよティード君、君のお陰で完成しないと思っていたウォッチを手に入れた!」

 

「貴様ァ! …アナザーキバ!」

 

「また会おう、次はツクヨミ君。 君を連れ戻るよ」

 

アナザーキバが襲い掛かる寸前にウォズはその場から姿を消した

怒りに燃えるティードは悔しさの余り頭を抱えながらその場で断末魔に等しい叫びを上げた

 

「行くぞアナザーキバ、奴らは直々に殺しに行くぞ なぁ! アークキバット!」

 

『じゃあ行きますかぁ〜』

 

彼の元にアークキバットが飛びよると同時にキャッスルドランが現れティードとアナザーキバは乗り込むと、ジオウ達をこちらから討つことに決め、動き出した。

 

…………………………………………………………

 

「ウォズ、どこにいるんだよ〜」

 

ウォズを探しながら街を彷徨う3人。

いつもは意味のわからないタイミングで出てくるウォズを探すことになるとは…

現状追手は来ていないが、今来られると正夫1人に全てを相手して貰わないといけなくなってしまう

それはさすがに申し訳ないので早くウォズと合流したい所だが…

 

「はぁ…」

 

長時間の移動の疲れからベンチへと腰をかける3人。

あれだけ青かった空は綺麗な茜色に変わり、時刻はまもなく18時になろうとしていた。

 

「おい、あれ!」

 

ゲイツがリュウトの方を叩き何かを指さす

ゲイツの指の方向には服がボロボロになりながら足を引きずりこちらに向かうウォズの姿があった。

 

「ウォズ!」

 

駆け寄ってきたリュウトをみつけ安心したのか倒れかかるウォズ。

リュウトは咄嗟にそれを受けとめ、3人がかりでウォズ抱えてるとベンチへとそっと置いた。

 

「すまない…我が魔王。 …そこに彼は?」

 

自分? と言わんばかりに自らを指さす正夫

 

「彼は紅正夫 未来から来た仮面ライダーキバ」

 

「そうか… 君が紅正夫…。」

 

どうやらウォズは正夫の事を知っている様子だ。いつも持っているあの本に書かれているのだろうか?

 

「我が魔王、ゲイツ君。君達にこれを」

 

ウォズは懐からティードによって奪われていたジオウとゲイツライドウォッチをそれぞれに渡す

 

「これ!」

 

「彼に奪われていたが…ちょっとした想定外が起きてね。 それと…ツクヨミ君の事だが…」

 

ドオオオオン!!!

 

突如として巻き起こる爆発。

突然の事に驚く4人の元が一瞬暗くなると共に巨大な何かが4人の上空を駆け抜けた

 

「あれは…!」

 

「正夫、何か分かるの?」

 

「ああ、キャッスルドラン!」

 

キャッスルドラン、正夫がそう読んだ巨大な何かは上空に滞空すると共に何かがこちらへと向かってきた

 

「見つけたぞ、仮面ライダー!」

「…」

 

キャッスルドランから現れたのはティードと… ティードによって操られたツクヨミの姿だった

 

「ツクヨミ! お前!」

 

「ツクヨミ君は…彼に操られてアナザーキバになっている!」

 

「アナザーキバ…」

 

「ん…?見慣れない顔だな、誰だお前は?」

 

見慣れない顔… 紅正夫を見てそう語るティード

 

「僕の名は紅正夫 正しい夫と書いて正夫だ! 」

 

「お前の名前なんざどうでもいい… ウォズ、さっきはよくも奪ってくれたな…」

 

「奪うも何も、ライドウォッチは元々彼等の物だが?」

 

「ツクヨミ、正気を取り戻せ!お前はそんな奴に洗脳されるような奴じゃない!」

 

洗脳されティードにつくツクヨミへと説得をするゲイツ

しかし彼の言葉はまるで届いていない。

 

「無駄だ、こいつを返して欲しいなら 俺を倒すなりなんなりするんだな」

 

「言われなくてもやってやるよ! ジオウ、行くぞ!」

 

「ああ!」

 

ようやく取り戻したライドウォッチを起動させ構える2人

 

「キバット!」

 

『正夫、気をつけろ あいつから嫌な予感がするぜ!』

 

「ああ、変身!」

 

『ガブッ!』

 

『ライダータイム! 仮面ライダー… ジオウ!(ゲイツ!)』

 

「ほう、仮面ライダーキバか… ツクヨミ!」

 

「…」

 

『キバ…!』

 

ティードの指示のもとアナザーウォッチを起動させ、自らもアナザーキバへと変身するツクヨミ

 

「あれは…パパンの力!」

 

ツクヨミが変身したアナザーキバに反応する正夫

そんな彼女の後を追うように、ティードも動く

 

「来い! アークキバット!」

 

『行きますよぉ〜 ガブッ!』

 

「変身…!」

 

キバと同じようにティードはアークキバットに自らの手を噛ませると、宙へと浮きその身を巨大なライダー 仮面ライダーアークへと変える

 

「でっけえ!!」

 

「あれがパパンが言っていた仮面ライダーアーク!」

 

『忌わしいライダー… ここでお前たちは終わる! 来い!』

 

仮面ライダーアークの呼びかけと共に再び姿を表す4体のネオファンガイア。

そして…

 

「呼んだか…?」

 

先程までゼロノスとモモタロスが戦っていたネガ電王が空間を越え現れた。

 

「ジオウ!」

 

仮面ライダーアーク達と対峙するジオウ達の元へと再びゼロノスとモモタロス達が駆けつける

 

「戦っている最中に突然消えたと思ったらここに居たか!」

「俺達も加勢してやるよ!」

 

「モモタロス! ゼロノス!来てくれてありがとう!」

 

「行くぞ!」

 

「「「おう!!」」」

 

ついに始まる最後の戦い。

ネオファンガイアの相手はゼロノスが

アナザーキバの相手をゲイツが

仮面ライダーアークの相手をキバが

そしてネガ電王の相手をジオウで行う事に

ウォズはまだ先の戦いの傷が癒えておらず、今はまだ安静にすることとなった。

 

まずはネガ電王。

ゼロノスとモモタロスの2人がかりでも仕留め切れなかったネガ電王。

ジカンギレードとデンガッシャーによる剣の斬り合いが続き、力はほぼ互角

しかしネガ電王がデンガッシャーをガンモードに切りかえたことで戦況は一変、放たれた弾丸をまともに喰らい、ジオウは吹き飛ばされる

 

「あいつ、フォームを変えずに武器のモード変えんのかよ…」

 

フォームによって武器のモードを変える電王とは違い、そのままの状態で多様な攻撃を仕掛けてくるネガ電王。

見た目はまんま電王ソードフォームだが、確かにその強さは別格かもしれない

 

「ああ…もうジレってえ!」

 

ネガ電王に苦戦を強いられるジオウの姿に痺れを切らしたモモタロスはリュウトの身体をジャック

有無を言わさず乗っ取った。

 

『おい!また勝手に身体使うなよ!』

 

「うるせえ!お前があんな奴に苦戦してるからだろうが!」

 

『そんなこと言ったって…あいつ強いんだよ!』

 

「だから俺様の番だろ、お前は大人しく見とけ!」

 

「何を1人でごちゃごちゃ言ってる…」

 

「うるせえ俺の偽物野郎! 今度こそ地獄にたたき落としてやるよ」

 

『電王!』

 

『お前!なんで電王ライドウォッチ持ってんだよ!』

 

「あぁ? ここに来る前にお前の家から持ってきたんだよ! 俺様に感謝しろ!」

 

『俺ん家勝手に入ったのか!?』

 

「あーもう!うるせえ! まぁ見とけ!」

 

『アーマータイム! ソードフォーム… 電王!』

 

「掛け声行くぞ! 俺…」

 

「『 参上! 』」

 

「行くぜ行くぜ行くぜ〜〜!!!」

 

猪突猛進とばかりにネガ電王へと突っ込むジオウ

次々と放たれるガンモードによる攻撃を物ともせず間合いを詰め、ネガ電王の胴部目掛けてジカンギレードを切りつけるとネガ電王の装甲から火花が吹く。

ジオウその物にモモタロスのパワーが加わり先程とは比べ物にならないパワーがネガ電王を襲う。

再びデンガッシャーをソードモードへと変えて鍔迫り合いに持ち込もうとするネガ電王だったが、デンガッシャーそのものを手から叩き落とされ、追撃に蹴りを喰らい後ろへ飛ばされながら怯む

 

「さて、決めるぞ」

 

モモタロス(ジオウ)はジカンギレードに電王ライドウォッチを装填

必殺技の構えに入る

 

『フィニッシュタイム! 電王!ギリギリスラッシュ!!』

 

電王の力が宿ったジカンギレードにデンガッシャーの刃先が現れると、そのまま刃先を飛ばして、飛ばされ遠方にいるネガ電王を飛んでいる刃先十字で斬り捨てる

 

「俺の必殺技…Part2!」

 

「覚えていろおおおおお!!!」

 

かっこよく決めるジオウとは裏腹にジオウに敗れ断末魔の叫びを上げながら爆発し倒れるネガ電王

これで1人!

 

一方のゼロノスは4体のネオファンガイアに数では負けながらも、ある程度は互角に戦っていた

次々と放たれるネオ・キングによるエネルギー弾をゼロガッシャーによる射撃で撃ち落とし、ネオ・ルークによる肉弾戦も自慢の力で真正面からぶつかり合い、ゼロガッシャーで受け流す。

しかしネオ・ビショップに背後を取られてしまい、彼による一撃が命中するその寸前、何処からか放たれた弾丸がネオ・ビショップの手へと見事に命中し攻撃を妨害。

突然のことに驚く4体のネオファンガイアの視線の先に警察服姿の青年が愛用のピストルを構え立っていた

 

「すまない、遅れた」

 

「まさかあそこから生きて脱出したとはな」

 

黒崎レイジ。 時間警察の建物内では向かってくる怪人軍団に単身立ち向かい桜井侑斗やリュウト達を逃がした後連絡が取れなくなっていたが何とか生きていたようだ

 

「行くぞイヴ 変身!」

 

レイジはその身をG電王へと変えるとネオファンガイアとの戦いに参戦、4対2と言えど戦況はいい方向に傾いた

 

………………………………………………………

 

一方、アナザーキバと戦うゲイツは、アナザーキバが呼び出したアームズモンスターの1人、ガルルと衝突。

ガルルの鋭利な爪をゲイツリバイブのジカンジャックローで跳ね返しながらへし折り、怯んだ所に百烈タイムバーストを叩き込み撃破。

次に剛体を持つドッガに対してはゲイツリバイブ剛烈で対峙。

剛烈が持つ強大な防御力でドッガの攻撃を余裕で耐えながらカウンターとばかりに鋸モードのジカンジャックローでその剛体を切り付け、最後は一撃タイムバーストでドッガを破った。

残るバッシャーはゲイツが倒す前にバッシャーマグナムへとその身を変えるとアナザーキバの武器に。

次々に放たれるバッシャーマグナムの弾丸を剛烈の防御力で耐えながらジワジワとアナザーキバへの間合いを詰めるとジカンジャックローで切り付ける

 

「思い出せ!ツクヨミ! お前は…あんな奴に操られる様な人間じゃない!」

 

「ウゥ… ウゥ…!」

 

ゲイツの説得も虚しく、アナザーキバは攻撃の手を辞めない

だが先程とは違い、まるで何かに抗う様に苦しみ悶えている

まさか… ツクヨミは抗っているのか!?

 

「ウゥ… アアアアアアアア!!!」

 

雄叫びを上げるアナザーキバ。

彼女の周りには雄叫びに呼応するかのように多種多様なファンガイアが出現。

ゲイツは単身、ファンガイアを相手にしながらアナザーキバと戦う羽目になった。

 

別の場所ではキバとアークが戦っている。

3mという巨体から放たれる一撃はとても重い

ましてや頭部からはビームを放つ事も出来、迂闊にアーク本体へと近づくことが出来ない。

 

「奴を倒すには… キャッスルドランが!」

 

しかし現状キャッスルドランは敵の手中にある

何か逆転の手があれば!

と、考えている間にアークによるビーム攻撃がキバに迫る。

まずい! しかし時すでに遅し。

ビームがキバへと命中するその寸前

 

『クロックアップ!』

 

突然時の流れが遅くなったかと思えば、カブトアーマーのジオウがクロックアップによる高速移動でキバを救出

アークによってキバ目掛けて放たれたビームは的を外れ地面に命中。

衝撃で大きな穴が空いた。

 

「キャッスルドラン、あいつを取り戻せればアークを倒せるかも」

 

「キャッスルドラン…ってあれか?」

 

ジオウが指さす先に滞空する城とドラゴンが合体した物

 

「キャッスルドラン!俺を見ろ! 城主は俺だ!」

 

キャッスルドランへと説得を試みる正夫

しかしキャッスルドランはこちらへと火球を放ち攻撃してくる

 

「畜生ォ! このバカ〜!」

 

「なら俺が正夫をキャッスルドランまで連れてく!」

 

「でもその間誰がアークを?」

 

「私にやらせてくれ。」

 

ジオウとキバの元へと仮面ライダーウォズに変身したウォズが。

傷は癒えたのだろうか

 

「私が囮になってアークの気を引く。その間に君達はキャッスルドランの説得を」

 

「わかった! 行こう!」

 

『タイムマジーン!』

 

ジオウはタイムマジーンを呼び寄せキバと共に乗り込むと空中を漂うキャッスルドラン目掛け飛翔。

当然それをアークが許すわけもなく、撃墜すべく動くがウォズギンガファイナリーとなったウォズの重力攻撃によって身体の自由を奪い気をウォズへと逸らせる。

 

「我が魔王やゲイツ君が戦っているというのに私がいつまでも寝ている訳には…!」

 

しかしウォズギンガファイナリーでもアークを完全には止められない。

重力攻撃を破ったアークはウォズの狙い通り、標的をウォズへと変更

対するウォズもフューチャリングシノビへと姿を変え、複数の分身と共にアークを翻弄する

 

一方のジオウとキバはキャッスルドランへと接近。

当然それを快く思わないキャッスルドランによる攻撃は止まないが、何とかそれを回避しながらキバはタイムマジーンの手のひらに乗りながら説得を始める

 

「思い出せ…! パパンや伯父さん達の事を! お前はあんな奴に洗脳される様な奴じゃない! 一緒に アークを!」

 

キバの説得がようやく届いたのか、キャッスルドランは攻撃を辞め、今度はアーク目掛けて火球を放つ

 

「キャッスルドラン!」

 

同時に城の内部から何かがこちらへと向けて飛翔する

 

「お前は…! タツロット!」

 

『だ、誰!?』

 

「いや〜!出番がないかと思いましたが私タツロット、渡さんの息子さんである正夫さんに手を貸しますよ〜!」

 

「キャッスルドランの中で眠ってたのか!?」

 

「さぁ〜ドラマチックに行きましょう〜!」

 

「ああ!」

 

タツロットは嘴でキバの装甲を破ると、キバの姿が輝きに包まれ、本当の姿 エンペラーフォームへとその身を変えた

 

「これが…パパンの言っていた本当の姿!」

 

キャッスルドランにエンペラーフォーム、アークを倒すための勝利の法則は揃った

ジオウはアークの相手をキバへと任せると、自身はゲイツの元へと向かう

 

単身ファンガイア達と戦うゲイツは限界寸前、一撃一撃が先程とは比べとろくなり、攻撃は容易く躱される。

ましてや長時間のリバイブ使用、その代償を払う時がまもなくくる

そんな彼の窮地へとジオウが現れると、ジカンギレードで次々とファンガイアを切り捨てる

 

「遅いぞ…」

 

「ごめん…」

 

ジオウから差し出された手をゲイツが掴み立ち上がる

すると2人のライドウォッチが光り輝き始め、ライドウォッチが宙へと浮く

それはウォズも同じだった。

3つのライドウォッチが1つになるとジオウの手の平へと着地

 

「これは…!?」

 

「ジオウ、使ってみろ」

 

「ああ!」

 

『ジオウトリニティ!』

 

『トリニティタイム! 3つの力〜 ジオウ! ゲイツ! ウォズ! トリニティ〜!』

 

ゲイツ ウォズの2人はライドウォッチの起動共にその身が変形しジオウの両肩へと合体すると、ジオウの顔も胸部へ。

これこそ3つで1つの力、仮面ライダージオウ トリニティ

 

「俺たち…」

 

「合体してるううううう!!!???」

 

「ウォズ…こればどうなっている…?」

 

「これこそ三位一体の究極の力…仮面ライダージオウトリニティ… このまま完成しないのかと思ったが無事に完成したみたいだ」

 

「とにかく! この力でツクヨミを救おう!」

 

「ああ…!」

 

「さぁ行こう、我が魔王 そしてゲイツ君!」

 

ジオウトリニティは両手にジカンギレード ジカンザックスを携え、次々に向かってくるファンガイアを一蹴。

もはやファンガイア程度は敵では無い、ただひたすらアナザーキバ目指し向かっていく

アームズモンスターを失い、呼び出したファンガイアすらもジオウトリニティによる圧倒的な力によって容易く倒され、アナザーキバには焦りが見え始めた

 

「ゲイツ! ウォズ! 一気に決めよう!」

 

『ああ! ツクヨミを救うぞ!』

『右に同じく!』

 

『フィニッシュタイム! ジオウ! ゲイツ! ウォズ! タイムブレーイク!バースト!エクスプロージョン!』

 

エネルギー態のジオウ ゲイツ ウォズの力がトリニティに宿り、アナザーキバ目掛け3人の力を帯びるジオウトリニティによるキックがアナザーキバへと叩き込まれる

 

「きゃああああああ!!!」

 

断末魔と共に爆発するアナザーキバ。

アナザーウォッチから解放され、気を失いながらも地面に倒れるツクヨミ

彼女の近くに落ちていたアナザーキバウォッチは音を立て砕け散った。

 

アナザーキバを破り、元の3人へと分離するジオウ達

だがこれで終わりではない

 

「我が魔王」

 

「ああ、後はティードを!」

 

………………………………………………………

 

エンペラーフォームとなったキバにとってアークは先程とは比べ楽なものになった。

その上、キャッスルドランという手厚い後方支援も得た事により戦いは圧倒的な不利から五分五分まで持ち直す

先程までは圧倒的な力の差を感じ恐れていたパンチやビームの一撃も容易く受け止める程に。

これがキバの本当の力… 父親である紅渡もこの力でファンガイアを… 正夫はその身で感じ取る。

 

「おのれ…仮面ライダーァ!」

 

痺れを切らす仮面ライダーアーク(ティード)

まさかレジェンドアークに…!?

 

「正夫ー!」

 

「リュウト!」

 

アナザーキバを倒し、ツクヨミを取り戻したジオウ達はキバへと合流。

最後の敵、ティードが変身する仮面ライダーアークの前に立ち塞がる

 

「奴がこれ以上強くなる前に…終わりにしよう」

 

「ああ!」

 

『『フィニッシュタイム!』』

 

『ビヨンドザタイム!』

 

『ウェイクアップフィーバー!』

 

ジオウ ゲイツ ウォズ キバの4人は高く飛び上がると、アークへとキックを叩き込む

 

「ティード…! お前の野望はここで終わりだ!」

 

『この俺が… 二度だけではなく三度もお前らに敗れる…だ、と…!?』

 

「「「「 はぁぁぁぁぁぁああああ!!! 」」」」

 

4人はキックに込める力をさらに増やす

 

『俺の野望は… 潰える…のか…?』

 

ドオオオオオオオオオンンンン!!!!!

 

4人のキックをまともに喰らい大爆発を起こすアークの身体。

王を夢見て何度もジオウ達に挑んだティードの野望も遂に終わりを告げた

 

…………………………………………………………

 

ツクヨミの失踪から始まったアナザーキバの事件は遂に幕を閉じた。

ティードの仕向けた罠とは言え時間警察に捕まったり、ライドウォッチを失ったり… はっきりいって色々な事があったがこうしてジオウトリニティウォッチという新たな力まで手に入れた。

 

「リュウト、これ。」

 

「これ…キバライドウォッチ!」

 

「アークを倒した時にいつの間にか持ってた、僕には必要ないけど…リュウトはこれが必要なんだろ?」

 

正夫はキバライドウォッチをリュウトの手に握り締めさせる

 

「色々世話になったね、ありがとう正夫」

 

「ああ」

 

リュウトによって握手を求められた正夫は快く握り返す。

 

正夫の事は桜井侑斗とモモタロスに任せ、彼を元の時間へと連れて帰って貰うことになった

桜井侑斗とモモタロス 彼らにもまた世話になる事になった

 

「ありがとうモモタロス、侑斗」

 

「全く、これでお前達とは二度と会わなくて済むといいんだがよ」

 

「善処するよ」

 

「フン… あばよ」

 

紅正夫 桜井侑斗 モモタロス達を乗せたデンライナーは動き出し始めると空へと消えていく

窓から手を振る正夫に俺とウォズは手を振り返した

これで手に入れたウォッチは17個… 残すライドウォッチは後…2つ!

 

…………………………………………………………

 

「この俺は…まだ…!」

 

足を引きずりながら夜道を歩く1人の青年…

ティードだ。

ジオウ達に3度目の敗北を喫した彼だったが、黒崎レイジによって捕まる前に再起を図るべくあの場から逃げ去っていた

とはいえ身体はボロボロ… もはやいつ死んでもおかしくない状況だ。

足に強烈な痛みが走り、意図せずにその場へと倒れ込むティード

そんな彼の元へと何かが近寄ってくる足音が聞こえた

それも1人ではない。

 

「…オーラ。」

 

彼の元へと近づくオーラとアナザーライダーと思わしき怪物

彼女の表情は暗いながらでも憎しみに満ちた表情を見て取れた

 

「ティード… アンタが… ウールを!」

 

「ウール…?」

 

あのオーラと一緒にいたガキの事か…

だがなんの事やら身に覚えがない。

 

「あのガキがなんだ…?」

 

「とぼけないで! アンタが…アンタがウールを殺したのよ…!」

 

おかしい… 俺はウールに手をかけてはいない

何故だ…!?

まさか…スウォルツ…!?

 

「待て… 俺はウールを…!」

 

「黙れ!! アナザーウィザード、ティードを殺して」

 

アナザーウィザード、そう呼ばれた目の前の怪物は俺の首を掴み上げる

 

「やめろ… やめろおおおおお!!!!!」

 

暗い夜道にティードの叫び声が虚しく響き渡った

 

 

 

続く。

 




街で連続不審死が発生しアナザーライダー絡みの事件だと睨むリュウト達の予感は的中、自らを魔法使いだと名乗る男は仮面ライダージオウへと自らを止めてみろと挑戦状を叩きつける

次回、「魔法使いからの挑戦状2020」
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