仮面ライダージオウ 〜もう1人の魔王〜   作:ももももると

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仮面ライダーファイズ 乾巧から託されたファイズライドウォッチと共に2003年へと飛んだゲイツは、仮面ライダーゲイツ ファイズアーマーへと変身しアナザーファイズを撃破、アナザーファイズとして悪事の限りを尽くしていた岩田は歴史が元通りになり、再び会社員としての普通の日常を過ごしていた。
手に入れたライドウォッチはこれで3つ。
新たなるライドウォッチを探す仮面ライダージオウ ゲイツ ツクヨミの3人の前に現れる次なるレジェンドとは·····
次のライドウォッチの鍵は 「探偵」

『メモリの力で戦う2人で1人のライダーは…』


「その名はW / 風都の探偵2019」

「うぅ····· お兄ちゃんと離れ離れだなんて嫌だよ!」

「泣くなよ龍太。 本当、お前の泣く癖は変わらないな」

 

家の中で号泣をする弟と、それを笑顔であやす兄。

弟が号泣する理由、その答えは兄弟がいるリビングに飾ってある夫婦の遺影にあった。

 

「いいか、龍太? 俺たちは離れ離れになっても兄弟だ。 それに·····父さんや母さん達を殺した奴は絶対に俺が探してみせる····· だから泣くな?な?」

 

しかし弟の龍太は泣き止まない·····

 

俺たち兄弟はある事件で両親を殺された。

両親を失った俺達は2人とも別々の親戚に迎え入れられる事となり一緒に生活出来なくなる·····

俺は絶対に親を殺した奴を許さない····· 何としてでも見つけて·····

 

「本当に可哀想ね·····」

 

「誰だ····!?」

 

見知らぬ女が親の遺影を持ちながらそう呟いた

 

「お前·····どうやってこの家に·····!?」

 

玄関のチャイムが鳴った覚えもない、それにこんな奴を家にあげた覚えもない····· 仮に親の知り合いだったとしても葬式にこんな奴は居なかった·····。

 

「龍太、お前アイツの知り合いか?」

「ううん····· お姉さん誰?」

 

頭が混乱してきた·····

龍太すら知らない奴なら一体目の前の女は·····

 

「·····貴方達兄弟にいい知らせと悪い知らせがあるの」

 

名前も知らない女は、親の遺影を伏せると俺達へとそう語り掛ける。

 

「なんだ·····」

 

 

とりあえず話だけでも聴いてみよう·····

俺は女の話へと耳を傾ける事にした。

 

「貴方達の親を殺した犯人を警察は見つけられないまま時効を迎える。」

「どういう事だ、まるで未来を見てきたみたいな言い方だな」

「見てきたわ、残念だけど····· そういう未来が貴方達を待ってる····· ·····だけど私と契約すれば貴方達の両親を殺した犯人へと復讐できる力が手に入る····· どう?契約する?」

犯人へと復讐できる力·····?

それがあれば····· 母さんや父さん達を殺した犯人に復讐を·····?

いつもならこんな胡散臭い話なんて信用もしなかっただろう。

だが、何としてでも親を殺した犯人を見つけたい思いに駆られ·····

 

「·····分かった、契約する 」

「いい子ね·····」

 

ダブル·····

 

タイムジャッカーのオーラはアナザーWウォッチを起動させると、兄の悠太へとウォッチを埋め込む

「か、体が·····! うぐ····· うわああああああああ 」

「お兄ちゃん!?」

 

オーラにウォッチを埋め込まれ、その場に倒れながら苦しむ様子の悠太。

そんな兄の様子を心配し、弟の龍太は兄の方へと近づいた

 

「兄弟仲良くね」

 

アナザーウォッチを埋め込まれ苦しむ悠太へ近づいた弟の龍太までもアナザーウォッチの力に包まれると、2人はアナザーWへと姿を変えた

 

「おめでとう。歴史が変わって、今日から貴方達兄弟が仮面ライダーWよ。」

「俺達が·····!」

「W·····!」

 

アナザーWの笑顔と涙の2つが表情が重なった顔はまさに悠太と龍太の2人を現している様だった

 

················································································

 

「最近物騒だな·····」

リュウトの父、修平は新聞を読みながらそう呟く

時刻は朝7時 家族勢揃いで朝の食事中だ。

修平が読んでいた新聞の見出しには大きな文字で

『両親殺害事件の犯人、未だ見つからず!!』

と記されていた。

「両親を殺害された息子兄弟が可哀想ね····· リュウトも変な人には近づかない様にするのよ?」

「俺ももう高校三年生だしそんな事は分かってるよ····· ご馳走様。」

俺はもう18歳だと言うのに相変わらず心配性の母親だ·····

リュウトは身支度を済ませて高校へと向かう。

 

 

「それにしても·····今日も風が強いな····· 」

リュウトは自転車を漕ぎながら呟く

ここの所あからさまに風が強く、自転車通学のリュウトには中々面倒な思いで通学していた

「あーあ、俺もバイク通学許されるならバイクで行くんだけど。」

そんな事をぶつぶつ言いながら学校へと到着した

今日も一日が始まる。

 

·····················································································

 

学校を終え、帰路につくリュウト。

今日は寄るところがある為、いつもとはちがう道を自転車で駆け抜けていると·····

 

「順調に力を受け継いでいるようだな」

 

聞き覚えのある声がリュウトへと語り掛け、リュウトは思わずブレーキを踏んで自転車を止めた

間違いない、この声は····· あの時の夢に出てきた!

リュウトが振り返った先にその姿はあった

「アンタやっぱり····· 俺にライドウォッチを集めるように言った!」

「また会ったな、魔王」

男はそう言うと、持っていたカメラでリュウトを撮った

「ずっと気になってた、アンタ何者なんだ?」

「俺は····· 世界の破壊者····· この世界を破壊しに来た」

「!?」

何を言っているのかさっぱり分からない·····

この世界を破壊·····?

「俺はこの世界が本当に存在すべきか見極めている」

「もし存在するべきでないと思ったら·····?」

「答えは1つだ」

 

男は仮面ライダーらしき者が映ったカードを取り出すと、ベルトに差し込んだ

 

「変身!」

 

カメンライド ディケイド!

 

「ピンク色のライダー!?」

「マゼンタだ····· ちょっと力を試させてもらうぞ」

 

ディケイドはライドブッカーを剣へと変えると、リュウトへと襲いかかる

 

「なんだか分からないけど·····そっちがやる気なら! 変身!」

ライダータイム! 仮面ライダー ジオウ!

ジカンギレード!

「とりやああああ!!!」

ディケイドのライドブッカーをジカンギレードで受け止めるジオウ

そのままディケイドを跳ね除けると、ジカンギレードをジュウへと変えてディケイドへと撃ち込む

 

「中々やるようだな·····! ならこっちもこれで行くか」

 

はね飛ばされたディケイドは仮面ライダーゴーストが映ったカードを取り出すと、先程と同じようにベルトへと差し込んだ

カメンライド ゴースト!

なんという事だろうか、目の前のディケイドはカードを入れ替えて仮面ライダーゴーストへと姿を変えた。

「ほかのライダーになれるのか·····!?」

「驚くのはまだ早い!」

今度は仮面ライダーゴーストのマークが映った黄色いカードをベルトへと差し込むと、ディケイドゴーストの背後にゴーストの紋章が浮かび上がり、浮遊を始めた

「そっちがゴーストならこっちも!」

ジオウも負けじとゴーストライドウォッチを取り出し、ジュウモードのジカンギレードへと取り付ける

 

ゴースト! ギリギリシュート!

ファイナルアタックライド! ゴゴゴゴースト!

 

「「はああああああああ!!!!」」

 

ぶつかり合うファイナルアタックライドとギリギリシュート。

しかし力と力の押し合いに勝ったのはディケイドゴーストのファイナルアタックライドだった。

ギリギリシュートの一撃を跳ね除けながら放たれるファイナルアタックライドは、そのままジオウへと命中しリュウトは変身解除へと追い込まれる

 

「ぐわあああああ!!!! くそ·····! 」

 

ディケイドゴーストのファイナルアタックライドが命中したリュウトはそのまま地面を転がり倒れ込む

 

「所詮、まだこの程度か·····」

 

ディケイドの変身を解き、近づいてくる男を睨みつけるリュウト

そんな男はリュウトへと何かを投げつける

「お前が本当に最低最悪の未来を変えたいならもっと強くなれ····· 」

男が投げたのは、通常のライドウォッチとは形がちがうディケイドのライドウォッチだった

 

「·····風都へ迎え、そこに次のライドウォッチの鍵を持つ探偵が居る また会おう、平行世界の魔王」

「待て·····! 」

 

リュウトの制止も聞かぬまま、男は突如現れたオーロラのような物へと進んで行きそのままその場から姿を消した。

 

「リュウト!」

「ジオウ!」

 

戦いに敗れ、その場へと倒れていたリュウトの元へとツクヨミとゲイツが駆けつける

「リュウト!リュウト!しっかりして!」

「ツクヨミ·····! 俺なら大丈夫だから·····」

「ジオウ、何があった?」

「ディケイドとかいう奴に負けて·····これを·····」

リュウトはゲイツへとディケイドライドウォッチをみせた

「ライドウォッチ·····!」

「とにかくリュウトを休める場所へ!」

「ああ、分かった!」

 

·····················································································

 

「う·····ん·····?」

 

リュウトは起き上がり辺りを見回す。

どうやらここは公園だろうか·····

ツクヨミとゲイツがここまで運んでくれたらしい

「リュウト大丈夫!?」

「何とか····· ってそうた!ライドウォッチ!」

「これの事か。 ほら」

ゲイツは持っていたディケイドライドウォッチをリュウトへと渡した。

「これをくれた男が言ってたんだ····· 風都に次のライドウォッチの鍵を持つ探偵が居るって·····」

リュウトはディケイドライドウォッチを持ちながらツクヨミとゲイツへとそう語った。

「風都····· 隣町ね。 本当にそこにライドウォッチがあるなら!」

「行ってみる価値はあるかも知れん。ただ、行くにしても今日は止めておけ」

「俺なら大丈夫だから·····!」

「ダメと言ったらダメだ! 時間も時間だ、日を改めて行くぞ」

「分かったよ·····」

 

·····················································································

 

ディケイドライドウォッチを手に入れて2日後。

3人は次なるライドウォッチを手に入れる為、電車で風都へと向かっていた

「見て!あれがこの街のシンボルの風都タワー!」

電車からは風都が誇る巨大な風車 風都タワーが見えていた

「ここに仮面ライダーが!」

 

風都へと到着した3人はまず街を目指す

この風都は都市ながら自然に恵まれている上、街の至る所に風車や風見鶏等があり風がよく吹くことが分かった

「どうする?手分けして探す?」

「そうね、私は街の北側を探すわ」

「ならゲイツは南の方をよろしく!」

「俺に指図するな! ·····まあいい、何かあったら連絡しろ」

それぞれ手分けをする事にした3人は別れてツクヨミは街の北側 ゲイツは街の南側 リュウトは街の中心部へ向かいライドウォッチの鍵を握る探偵を探す。

 

「色んな物があるなあ·····」

街を見渡すリュウトは地元ではあまり見ないような店に心ときめかせながら捜索をしていた。

「それにしても····· 腹減った·····」

実は朝から何も食べておらずに空腹状態のリュウト。

時刻は昼を回り、そろそろ空腹の限界だった

「ん·····?あそこにあるのは·····屋台?」

空腹状態で見つけたのはラーメン屋の屋台。

なんでもいいから食べたいリュウトは捜索を一旦中止して屋台へ向かった。

「あのー····· ラーメン1つ!」

「あいよ! 」

何とも気さくな店主だ。

小さな屋台だが、隣には美味しそうに帽子を被った男がラーメンを啜っている

「はい、風都ラーメンお待ち」

「ありがとうございます····· って、ナルトでかっ!」

頼んで出てきたラーメンを見て、リュウトは思わず声を上げた

想像していた百倍でかいナルトが本来の主役の麺の上へと覆いかぶさり、麺自体がナルトに隠れてしまっている·····

「なんだ·····? お前風都ラーメン食うの初めてなのか?」

隣でラーメンを食べていた男はリュウトのあまりの驚きように思わず話しかけてきた

「ええ·····まぁ····· ちょっと人探しの為に風都まで来たから·····」

「風都に人探しねぇ····· で、誰を探してんだ?よかったらこの街で探偵やってる俺が手伝うぜ?」

「探偵!?」

見つけた、この街の探偵!

 

··························································································

 

「へぇ····· それでそのライドウォッチって奴の手掛かりを俺が持ってるって言ってた奴が居たのか····· 」

男とリュウトは場所を変え、男の探偵事務所に居た

「それで·····これに見覚えはない?」

リュウトはポケットからジオウライドウォッチを取り出して男へと見せる

「····わりぃ、そんなもの見覚えはねぇ····· 」

「そっかあ·····」

男の返答に項垂れるリュウト

そんな中、2人の男女がこの探偵事務所を訪ねてきた

「あのー·····」

「ここに、この街の探偵がいると聞いて·····」

 

「それで依頼は·····?」

「私達、子供を探してて·····」

「子供·····? 」

「子供と言っても、血の繋がってない息子なんですが····· 最近この街で起きた両親の殺害事件は知っておられますよね·····?」

両親殺害事件····· 父の修平が読んでいた新聞の見出しに書いてあったあの事件か!

「ええ····· 存じてますが·····」

「あの事件で生き残った息子を私達親族でそれぞれ迎え入れる予定だったんです·····」

「ご親族でしたか····· ご愁傷様です·····」

「いえいえ····· それで、2日前に迎えに行く予定だったんですが2人とも家から姿を消していて·····」

「家に居なかったって事ですか?」

「はい、今親族総出で探しているんですが電話も繋がらない状況で····· もしも彼らが親の後を追って····· なんて考えると····· 」

「分かりました、必ず我々が探してみせます」

ん?我々·····?

「本当ですか!?ありがとうございます! 」

夫婦は安心したのか泣きそうな顔だ。

「それで····· 何か手掛かりはありませんか?ちょっとした事でもいいので」

「そう言えば昨日····· 街の公園で2人で並んで歩く姿を近所の人が見たとか····· 確証はないですが、ですが片方の兄は高校生で片方は小学生なので見間違えることはあまりないかと·····」

「分かりました、必ず見つけます おい、行くぞ」

「えっ!?ちょっ!!」

男はリュウトの服を掴むとそのまま探偵事務所から出ていった。

 

「ちょ!?なんで俺まで!?」

「この依頼、なんかいつもとはちょっと違う気がすんだよ。お前が探してるライドウォッチとやらに何か関係があるかも知れねぇ」

「そうかな·····」

「まあいい、とりあえず着いてこい」

「ハイハイ·····」

「てか、名前言ってなかったな 俺は左翔太郎」

「俺はリュウト。」

「よし!リュウト行くぞ!」

 

················································································

 

「ここにあの夫婦が探してた子供達が居たのか」

「見る限り、公園だから子供なんて幾らでも居そうだけどね」

「人探しの基本はまずは聞き取りだ、俺はあそこの子供達に聞いてくるからお前はあっちの方を頼むぜ、相棒」

「いつの間に相棒になったんだよ····· 」

リュウトはいやいや公園で遊んでる子供達に聞き取りを始めた

「ごめん、ちょっといいかな? ここら辺で高校生くらいの男の人と並んで歩く小学生の2人組見なかったな?」

「うーん····· 龍太君の事?」

「お友達?」

「うん!龍太君なら昨日もここでお兄ちゃんと2人で居たよ」

「それは何時位かな?」

「お母さんと買い物行ってた帰りに見たから·····5時位?」

「ありがとう!」

 

「で、なんか情報得たか?」

「昨日も5時くらいにこの公園に2人とも居たらしい····· そっちは?」

「こっちも同じだ、ただ2人とも何かを探してたとか言ってたな」

「探す? 人とか?」

「さぁな、とりあえず今日の5時にも来るかもしれねえ 張り込みだ」

 

 

 

〜午後5時〜

時刻は午後5時となり、一昨日昨日と公園で兄弟の姿が確認された時刻となった。

公園には子供の数も減り、辺りも暗くなり始めていた

一方の翔太郎とリュウトの2人は公園の遊具に隠れ、兄弟の登場を今か今かとまっていた

なんでライドウォッチを探しに来ただけなのにこんな事をしているのだろう····· これが本当にライドウォッチに繋がるのか·····

なんてことを考えながら姿を隠す

「おい、誰か来たぞ!」

翔太郎の言葉の通り、暗くなり始めた路地を高校生と小学生と思われる兄弟が歩き、公園方へと近づいてくる

間違いない····· 依頼の通りの2人だろう

「どうするの? 」

「決まってるだろ、2人に家に帰るよう促すんだよ

ほら!行くぞ!」

翔太郎とリュウトの2人は遊具から飛び出して兄弟の前へと姿をみせた

「兄の悠太くんと弟の龍太君だな?」

「おじさん·····誰·····」

「お、お、お、おじさん·····!?」

おじさんと呼ばれ錯乱する翔太郎

そんな翔太郎を尻目にリュウトは2人へと話しかける

「親族の方たちが心配してるんだ、2人ともせめて親族の方に顔を見せてあげて?」

「嫌だ·····! そんなことになったら俺達兄弟はバラバラになる·····! それに、俺達は親を殺した犯人を探してるんだ!」

「親を殺した犯人を·····?」

「お前達が犯人に恨みを持つのは分かる、だが親族の人達を心配させるのは良くねぇ·····」

「アンタに何がわかる! 邪魔をするな!」

「お兄ちゃん·····」

「俺達は兄弟だ! 俺達2人の仲を割くってんなら·····!」

 

ダブル·····!

 

なんという事だろうか、目の前の兄弟2人はアナザーウォッチの力に包まれるとアナザーライダーへと姿を変えた

「アナザーライダー·····!」

「化け物になった·····!」

「邪魔だああああ!!!」

アナザーWは強力な風を生み出すと、翔太郎とリュウトへ向けて放つ

「危ない!」

リュウトは翔太郎を押し倒して何とか回避した

「流石、相棒だ」

「俺は相棒じゃないって····· 兎に角、ここは俺が何とかする! 変身!」

リュウトもジクウドライバーへとジオウライドウォッチを差し込み、仮面ライダージオウへと姿を変えた

「お前も変身できるのかよ!」

「話は後で! とりあえずあの兄弟は俺が止める!」

「わ、分かった!」

 

「お前か····· あの女が忠告してたジオウってのは!」

「そんなに名を知られてんの·····? なんか照れるなぁ·····」

「ほざけ!」

アナザーWは再び竜巻のような物を生み出してジオウへ向けて放つ

「そうだ!これを使って見るか!」

ジオウは男に貰ったディケイドライドウォッチを取り出すとそのままベルトへ差し込む

 

アーマータイム! ディケイド!ディケイド! ディケイド!

 

アーマー装着時に発生したカードのような物が竜巻を弾き、ジオウは仮面ライダージオウ ディケイドアーマーへと姿を変えた

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!

その名も仮面ライダージオウ ディケイドアーマー、まさに生誕の瞬間である!」

 

「誰だあいつ·····?」

突然現れたウォズの姿に翔太郎は困惑する

 

「ウォズ! あのアナザーライダーが何か分かる?」

「この本によれば、彼ら兄弟が変身したのは仮面ライダーWのアナザーライダーだ」

「仮面ライダーW·····」

「それより、そのディケイドライドウォッチにはもう1つライドウォッチを指すことができる 使ってみるといい。」

「そんな力が·····! 」

「何をごちゃごちゃ言ってる! 邪魔はさせない!」

緑と黒だったアナザーWは突如黄色と黒へと色が変わり、腕を伸ばしてジオウへと攻撃を始めた

「こうすれば俺には近寄れない!」

「腕伸びるとか卑怯じゃん!ええい!こうなったら!」

ジオウはファイズライドウォッチを取り出してディケイドライドウォッチへと装着する

 

ファイナルフォームタイム! ファファファファイズ!

 

ディケイドと書かれていた胸部のアーマーには、ファイズライドウォッチを指すと同時に アクセル の文字へと変わり、顔も変わった

「これなら、行ける!」

「姿が変わろうと無駄だ!」

再びアナザーWは腕を伸ばしてジオウへと攻撃開始した

「ついてこれるか?俺のスピードに!」

ジオウへとアナザーWの攻撃が命中する直前、超速で動いたディケイドアーマーファイズフォームはアナザーWの背後に回ると、懇親の蹴りを命中させる

「なんだこのスピード!?」

「まだまだぁ!」

目にも止まらぬ速さで縦横無尽に動くファイズフォームの攻撃に怯むアナザーW

「これで終わりにしてやる!」

 

ファイナルフォームタイムブレーイク! ファファファファイズ!

 

ファイズのアクセルクリムゾンスマッシュと同じように、全方位からアナザーWをロックオンすると、同時に全方位からクリムゾンスマッシュをアナザーWへと叩き込んだ

 

「ぐわああああ!!!」

「うわあああああ!!」

 

アナザーWの変身が解け、元通りの兄弟2人となる悠太と龍太

リュウトも変身を解除してアナザーWウォッチを破壊する為に2人へと近づく

 

「我が魔王!危ない!」

 

危険を察知したウォズがあの時と同じようにマフラーを伸ばし、襲いくる弾丸からリュウトを守る

「ありがとうウォズ!」

「リュウト!大丈夫か!? 誰だ!出てこい!」

翔太郎はリュウトを撃った者へと叫ぶ

 

「俺の依頼人の邪魔をするな」

 

闇夜に包まれた路地から白い帽子を被ったライダーが静かにそう告げた

 

「仮面ライダー·····?」

 

リュウトの呼びかけに答えるように、目の前のライダーは静かに銃口を向けた。

 




探していた兄弟がアナザーWと知ったリュウト達。
兄弟を依頼人と呼び、守ろうとする謎のライダーと交戦が始まる中、リュウトは兄弟を救い仮面ライダーWの力を受け継ぐことが出来るか。
状況を打開する切り札は────翔太郎の手の中に。

次回「その名はW / 数えたくない罪 2009」
これで決まりだ
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