女性恐怖症の一夏君 IFルート   作:のんびり日和

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13話

次の日、本音と一夏は何時もと変わらず教室へと入って来て教科書などを机へと仕舞っていた。

すると

 

「おはよう二人共」

 

と一夏に声を掛けてきたのは、デュノアであった。一夏はまたあれなのかな?と思い若干嫌そうな顔を浮かべる。

 

「お、おはよう、ございます」

 

「うん、おはよう! それで、そのさ。昨日の件どうかな?」

 

「あの、まだ、悩んでいるので、その…」

 

「けど、もうタッグを組み始めている生徒もいるみたいだしさ。早めの方がいいよ。だからさ、僕達も《ジャキッ》え?…ヒッ!?」

 

デュノアの目の前にはチェーンソーが向けられていた。無論誰が向けたか言わずもがな

 

【貴様、よっぽど死にたいらしいなぁ。冥土に送ってやろうかぁ? あぁ?(゚Д゚#)】

 

怒気迫るメサにデュノアは顔を真っ青に染め上げながら「ご、ごめんなさぁい!」と叫びながら自分の席へと足早に戻って行った。

 

デュノアが自分の席へと戻って行くと一夏の表情は幾分か良くなり、メサも【大丈夫ですか、坊ちゃま? (;´Д`)】と心配そうに傍に寄り添っていた。

 

隣にいた本音も心配した表情を浮かべながら昨日考えていた事を思い返す。

 

(やっぱり織斑先生に一回相談した方がいいかなぁ。このままだとイッチーが可哀想だし)

 

 

 

~放課後~

 

「――ではSHRを終える。織斑、挨拶を」

 

「は、はい。起立、礼」

 

「「「「ありがとうございました!」」」」

 

一夏の号令と共に生徒達は一礼をし終えると談笑を始めたり、部活動に向かう。一夏もカバンに教科書を仕舞い席を立ちあがる。

 

「あ、イッチー。ごめん、先に帰っててくれる?」

 

「え、あ、はい。その、どうしたんですか?」

 

「今日の授業で分からないところがあってさぁ、ちょっと聞きに行こうと思ってねぇ」

 

「そ、そうですか。それじゃあ先に帰っていますね」

 

【ではお先に失礼します (・ω・)ノシシ~】

 

一夏とメサは本音にさようならと言いそのまま教室から出て行った。

二人を見送った本音はカバンを持って千冬の元に向かって行った。

 

廊下に出て千冬の後を追うべく、足早に歩く本音。

すると廊下の曲がり角から丁度千冬が曲がり出てきた。

 

「あ、織斑先生ぇ」

 

「む、布仏か。どうかしたか?」

 

「ちょっと、イッチーの事でご相談したことがありましてぇ」

 

「織斑の事で? 分かった、ついて来い」

 

一夏の事で相談と言われ、怪訝そうな顔付を浮かべた千冬。そしてそのまま本音を引き連れ、近くにあった空き教室の中へと入る。

 

「それで織斑の事で相談とはどのような事だ?」

 

「えっと、実は―――」

 

本音は一夏が悩んでいた事を千冬へと告げた。デュノアからの視線、最近のデュノアの行動などすべてを。

それを黙って聞いていた千冬は本音の話を聞くにつれ、眉間にしわが寄り険しい表情を浮かべて行く。

 

「――という事なんです」

 

「なるほど、事情は分かった。…布仏」

 

「なんでしょうか?」

 

「今から言う事は他言無用だ。いいな?」

 

鋭い眼光と圧を放ってくる千冬に、本音はは、はい。と震えながら答える。

 

「私は奴を女だと思っている」

 

「えっ? ほ、本当なんですか?」

 

「恐らくな。服の厚みなどでわかりずらいが、胸の厚みが通常の男性よりも厚いんだ。それに一見平気そうに見えているが、奴の呼吸が若干苦しそうにしているのが何度か見た事があるんだ。その為奴は胸を何かしらの方法で圧迫して胸を小さくしていると考えている」

 

千冬はそう言い、腕を組みながら窓枠にもたれ掛かる。本音は千冬の話に茫然と言った表情を浮かべていた。

 

「布仏。もし奴が女だった場合、何で女性ではなく男性に変装までして此処に入学してきたと思う?」

 

「え? …ッ!? イッチーのISを盗む為?」

 

「もしくはそのデータだろう。織斑と同じ男なら警戒される事なく近づけると思った為変装したんだろう」

 

「そ、それじゃあどうしてディッチーを拘束しないんですか?」

 

「先程私が言ったのはあくまで私の見解で、証拠としては不十分だ」

 

「そ、そんなぁ」

 

千冬の言葉に本音はガックシと首を落とす。

 

「だが、一つだけ奴の証拠をつかむ方法が有る」

 

「え? そうなんですか?」

 

「あぁ。だが、これは布仏の協力が無ければ無理な事だ。頼めるか?」

 

「……私で出来る事ならいいですけどぉ」

 

その言葉に千冬は申し訳ない。と一言言い、その方法を説明し始めた。

 

「―――という事だ。やってくれるか?」

 

「分かりました。イッチーの為、頑張ります」

 

そう言い本音は教室から出て行った。一人残った千冬ははぁ。と深い息を吐く。

 

「私は酷い教師だな。生徒にこんなことを頼むなんてな」

 

そう自虐しながら教室から出て行った。




次回予告

相談事をした翌日、千冬に頼まれた事を実行する本音。
その頃一夏はアリーナにてMr.kと対峙していた。

次回
一夏対Mr.k
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