女性恐怖症の一夏君 IFルート   作:のんびり日和

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更新が最近遅くなりがちで申し訳ないです。
出来る限り早めの更新が出来る様頑張って行きます。


それではどうぞ


18話

一夏が襲撃された日の後、一夏襲撃に加担した教師達は学園には最初から在籍していない事になり、生徒は強制送還され監獄行きとなった。

 

そして彼女達に指示を出したシャルロットの実家、デュノア社の社長夫妻は束が学園から拉致した教師達と共に爆弾で消し飛ばされた。

無論夫妻の死亡はフランスで大々的にニュースとなった。爆発の原因は不明のままでガス漏れによる爆発として世間に流された。

 

 

夫妻が死亡したことによりデュノア社の経営者が居なくなり後任には社員、そして夫妻の犯罪に加担しなかった一部の重役から人望が溢れる人物が選ばれ、経営を立て直した。

本来ならば社長の娘であるシャルロットが会社を引き継ぐのだが、会社の重役達が社長夫妻がやろうとした犯罪に携わった者すべてを切り捨てた為、シャルロットは会社を引き継ぐ事が出来なくなってしまったのだ。

その代わりとしてデュノア社の新社長は、シャルロットに企業の代表として引き続き籍を置く事を容認した。勿論企業代表である以上、それなりの成績を残さなければ企業代表の籍を解任すると言う条件付きでだ。

 

 

 

それから数日が経ち、遂にタッグマッチ戦当日となった。大勢の生徒達がアリーナの観戦席に座り、今か今かと胸を高鳴らせながら待つ。

 

その頃一夏はアリーナの廊下に設けられているベンチに座りながらジュースを口にしていた。

 

「はふぅ。今日、だいじょうぶかな?」

 

<心配し過ぎよ。アンタは普段通り操縦すればいいんだから>

 

「うん、分かった」

 

コアに居るアイラとそう会話をしていると、ジュースを持った本音がタッタッタと一夏の元に走り寄ってくる。

 

「イッチー、お待たせぇ」

 

「い、いえそんなに待ってませんよ」

 

「そう? それじゃあ私達の対戦相手を確認しに行こぉ」

 

「分かりました」

 

そう言い一夏と本音は歩き出す。

さて、一夏と本音はタッグマッチ戦のタッグとなり、試合に臨むことになったが、何故一夏と本音がタッグになったのか。その理由は至って簡単。

一夏のタッグは本音以外無理だからだ。無論多少無理をすれば他の参加者とタッグを組むことは可能だが、絶えず緊張状態が続くのは一夏としても気が気では無い為、気を少し許せる本音とならタッグを組めると思い、一夏の方が勇気を出して本音を誘ったのだ。

最初は断られることを恐れて、言えずにいたが勇気を振り絞って誘った所二言返事で了承してもらえたのだ。

こうして一夏と本音はタッグを組んで、タッグマッチ戦に臨んだのだ。

 

2人は対戦表が映し出されたモニターがある部屋まで到着すると、モニターに映し出されている対戦表を上から見て行く。

 

「えっとぉ。あ、あったぁって、うそぉ」

 

「え、どうしたんですか? ……えぇ、あ、あの人達とですか」

 

本音は対戦相手を見た瞬間、嫌そうな顔を浮かべ一夏は若干怯えた表情を浮かべる。

2人の対戦相手は

 

織斑一夏&布仏本音VS篠ノ之箒&ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

と表示されていた。

 

「イッチー、嫌なら棄権するけどぉ?」

 

「だ、大丈夫です」

 

そう言い一夏は大丈夫だと本音に見せる。本音は心配な表情を浮かべつつも、わかったぁ。と返し一夏と共にピットへと向かう。

ピットに到着すると一夏はバレットホークを身に纏い、本音はイージスベルトを腰に巻き青と白のボタンを押しパスを重ねる。

 

「変身!」

 

変身 サガ!

 

ベルトからそう音声が流れ、本音は仮面ライダーサガへと変身する。

 

「それじゃあイッチー、頑張って行こう!」

 

「は、はい」

 

本音の掛け声に応え、一夏は本音と共にアリーナへと出た。

アリーナには既に箒とボーデヴィッヒが出ており、互いにいがみあっていた。

そして両者が出たのを確認した管制室から放送が流れる。

 

『ではこれより第1試合を開始します。3…2…1…試合開始!』

 

「うぉおおおぉ!!」

 

開始の合図と共に箒は打鉄に載せられている葵を構えながら本音に迫り、ボーデヴィッヒがチッと舌打ちを放ちつつ一夏にワイヤーブレードを放つ。

 

 

「喰らえぇ!!」

 

「おぉとぉ!」

 

葵を振ってくる箒に本音はベルトに付いているジャコーダーを掴みジャコーダーロッドに変形させ、振り下ろされてきた葵を払い除ける。

その後も次々に襲い掛かる刃を本音は慌てることも無くジャコーダーロッドで振り払ったり、体を逸らすなどしてひょいひょいと避けて行く。

 

「えぇい避けるなぁ!」

 

「えぇ~、負けるの嫌だから避けるぅ」

 

そう言いながら本音は箒の攻撃を避けつつ、箒の動きを観察する。そして箒の攻撃に一瞬の隙が生まれることを見つけ直ぐにジャコーダーロッドから剣状から鞭状のジャコーダービュートに切り替え、箒が持っている葵に向かって鞭を飛ばす。

鞭は葵にがっしりと絡まり、箒は力一杯引っ張るもビクともしなかった。

 

「貴様、何のつもりだ!」

 

「なにって、こうするんだよぉ!」

 

そう言い本音は葵に絡まったジャコーダービュートを勢いよく振り上げると、鞭で絡められた葵が上に持って行かれそうになり箒は慌てて取り上げられない様握りしめ直そうとするも間に合わず、葵は勢いよく取り上げられる。

 

「か、返せ!」

 

「うん、良いよぉ。ちゃんととってよねぇ」

 

本音は取り上げた葵を付けたままジャコーダービュートを振り回し、そのまま勢いよく絡まっていた葵を箒に向かって放り投げた。

 

「っ!?」

 

投げられてきた葵に箒は反応するのが遅れ、投げられた葵とぶつかる

葵をぶつけられたことで箒の打鉄のSEは大幅に削られた。

本音の攻撃に箒は怒り心頭となり落ちた葵を拾い上げ本音に攻撃を仕掛けようとするも、その前に本音がジャコーダービュートの鞭攻撃で残ったSEを刈り取られ

 

『篠ノ之箒、打鉄SEエンプティ―!』

 

とSE切れを宣告された。宣告を受けた箒は本音を睨みつけるも、もう既に其処に本音は居らず一夏の援護に向かっていた。

 

『何をしている篠ノ之。さっさと退場せんか!』

 

千冬からのアナウンスに悔しそうに顔を歪ませながらアリーナから退場する箒であった。

 

箒が退場された事にボーデヴィッヒはまた舌打ちを放ち、一夏に向けワイヤーブレードを放つも突如横から現れた鞭にワイヤーブレードを弾かれる。

鞭が来た方に顔を向けると、ジャコーダービュートを構えた本音がおり自身に向け勢いよく攻撃をしてきた。

 

「チィ!!」

 

攻撃を紙一重で躱しながら後退していると、今度はビーム弾がボーデヴィッヒを襲いSEを大きく削られる。

ビーム弾を撃ったのはデンガッシャーを構えた一夏であった。

2人からの攻撃にボーデヴィッヒは苛立ちを募らせつつも自身の最後の手、AICを使おうとする。

意識を集中し、AICを発動した。だが、バレットホークのアイラがボーデヴィッヒの行動を阻止するようにアームが持っているマシンガンなどで攻撃しボーデヴィッヒの集中を阻害、結果AICは発動できず、更にはSEを削られる結果となった。

 

(クソッ! 何故だ! 何故あんな奴らに私が押されてるんだ!)

 

そう吐き捨てながらワイヤーブレードなどで攻撃するも、2人の息の合ったコンビネーションに翻弄され攻撃してもすぐに躱され逆に攻撃を受ける。

すると突如空間ディスプレイが現れた。

 

『外部からのハッキングを確認。ファイヤーウォールを展開。……ファイヤーウォール突破。不正なデータがインストールされました。《VTシステム》起動します』

 

「なっ……」

 

ボーデヴィッヒは突如現れたディスプレイに驚いているも束の間、意識を失ってしまう。

 

 

 

ボーデヴィッヒの動きが突如止まった事に一夏と本音は互いに顔を見合い首をかしげる。

すると突如一夏の前に空間ディスプレイが現れた。ディスプレイには束が映っていた。

 

「えっ? 束お姉ちゃん、どうし『いっくん、急いで逃げて!』えっ? 「GAaaaaAaaAaaaAAaAA!!!」っ!?」

 

束からの言葉に驚いていると、更にボーデヴィッヒから獣の様な咆哮が轟き一夏と本音は驚きボーデヴィッヒの方をみると、ボーデヴィッヒの機体からドロドロとスライム状の物が現れボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・レーゲンを覆って行く。

そしてもごもごと動くのが止まり現れたのは

 

 

 

一夏の姉、千冬がかつて乗っていた機体『暮桜』だった。




次回予告
VTシステムによって暮桜となったボーデヴィッヒの機体。
一夏と本音はVTシステムを止めるべく、力を合わせる。

次回
暴走、VTシステム
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