姫に恋した一人の侍   作:賢者

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原作前 アプローチ
プロローグ


一つ…一つ昔話をしよう…

 

お前の祖先は元々武家嫌いだったそうだ。

 

そいつは京に向かう途中追剥にやられてな、金目のものを全部盗られて行き倒れてたらしい。

 

どんくさいだって?ハハッそう言ってやるなよ

 

それでも一応私たちの祖先なのだぞ?

 

そして行き倒れていたところを芹沢鴨に助けられてな…

 

芹沢鴨とは誰かって?

 

そのお人は昔新撰組ーその頃は壬生浪士組だがーの局長をやっていたお人だよ。

 

その縁のおかげでそのお方の小姓として仕えていたそうだ…

 

芹沢様のお人柄は豪快で大胆だったそうだ?。

 

だが芹沢様は少々やりすぎて幕府側から暗殺の命が下ったそうだ。

 

その頃にはもう自分の御身が危ないことを知っていたそうだよ。

 

そして私たちの祖先はソレを見てしまってね…無駄に正義感はあったんだよ…多分…

新撰組に命を狙われたんだよ。

 

それでよく生き残ってられたなって?

 

まぁ生き残れたんじゃなくて正確には生き残らせてもらったんだ。

 

新撰組の沖田総司に見つかってしまったんだけど祖先に少しばかり情がわいたんだろうね

逃がしてくれたんだよ。

 

まぁその逃がし方って言うのが川に突き落とすって言う少々手荒な方法だったんだけどね

 

その後は日本を巡って思い人を見つけ出して添い遂げたそうだ…

 

だけど彼も新撰組を忘れられなかったらしくて刀の練習をいつもしていたそうだ。

 

それはもう愚直に、真っ直ぐに子供のようだったらしい。

 

でも添い遂げた相手とはよろしくやっていたそうだ。

 

だがそれも長くは続かなかった…

 

近藤勇と言う人を知っているかい?

 

しってる?そいつは良かった。

 

その人が首を落とされたって聞いたらしくてね

 

血相変えて家を飛び出したそうだよ。

 

その後は想像の通りさ…

 

新撰組に合流して戦に参加

 

大した腕は持っていなかったけどそれなりに練習していたし短い期間だとはいえ腕のいい剣士の

振るう剣をまじかで見ていたから何とか生き残れていたそうだよ

 

でもその戦の旗色が悪くなっていくと反逆者が増え始めてね…

 

あろうことかその時指揮を取っていた新撰組副長土方歳三に刃を向けた輩がいたそうでね

そいつの凶刃から土方さんを守るために肉盾…つまり自分を犠牲にして守り切ったそうだよ

 

これは全部土方さんが伝えてくださったことだ。

 

祖先の思い人はひどく落胆して食事ものどを通らなかったらしい…

 

まぁ立ち直ってくれたからこそ今の私たちがあるんだけどね。

 

んでお前隣の美人は誰だい?彼女?

 

成る程…お名前はレキさんって言うのか…

 

アンタ大切にしなよ?

 

少なくとも祖先の様に思い人より先立つなんてこと私は許さないからね

 

まぁ武偵校にいる限りは保証できないだろうけど…

 

自分の名前…井吹勇作と言う名前に誓いな、思い人より先に死ぬなんてことは絶対にしないと‼

 

うん?『斎藤2代目』の名にも誓ってやるって?

 

そいつは良かった…絶対その子を不幸にするんじゃないよ?

 

井吹家の男なんだ、それくらいの甲斐性は見せなよ?




まだ本編に入らないと言うね?
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