ていうのは建前で只単純に感想が欲しいと言うだけなんです。
プリーズミー感想!
目の前の信号が赤から青へと変わる。
また間に合わなかったとレキは自分の隣にいる人物を見ながら溜息をつく。
本来であれば彼女はとっくに武偵校について校長の長話を聞いていたはずだった。
それも隣にいる南雲薫のせいだ。
彼女…顔が海や空もビックリな程真っ青なのだ。
何でも昨日「飲みすぎた」とのことらしい。
自分は二日酔いの相手を想定した訓練など受けているはずもないので扱い方が分からない。
それに相手は自分が疑ってかかっている相手だ…あまり接触するのは好ましくない。
「うぅぅぅぅ…ぎもぢ悪いぃ~」
だがさっきからこんな調子なのでなんか疑う事すら馬鹿らしくなっている。
と言うか未成年での飲酒は違憲では?と思い質問をしてみたら「完璧な人でも欠点くらいあるさ…
うぅぅぅぅ…」といった感じではぐらかされた。
そして今に至るのだが…彼女が動こうとしないのでかれこれ1時間くらいここで立ち止まっている。
「あの…そろそろよろしいでしょうか?」
「うん…まだちょっと気持ち悪いけどいいよ」
もう武偵校は遅刻決定だ。
それなら彼女をどこか安全でそれでいて地面の安定している場所に置いて行ってからの方がいい。
もし、武偵校で吐かれでもしたら私も一緒に後始末をしなければならない。
こめかみに薄い頭痛を覚えながらレキは歩き出した…隣の人物への警戒心は消えていた。
だからこそ…だからこそ彼女は気付かなかった。
南雲薫が顔に似合わない口が張り裂けるような凶悪な笑みを浮かべていることに気付くことが
出来なかった。
彼ー井吹勇作ーは自身の昼寝の為の時間を得るために肉体を酷使していた。
ここはどこぞの熱血車輌科生徒の修行場所になっているため普通は誰も寄り付かない。
なのだが…彼は違った。
日当たりのよい屋上と言う理由で彼は熱血車輌科にここの使用の許可を求めたのだ。
まぁ帰ってきた答えは当たり前と言うべきか「俺の修行に付き合え」と言うものだった。
「これでェェェェ…どォォォォォォだァァァァァァ‼」
「なァァァァァァァァんのォォォォォォォォ此れしきィィィィィィ‼」
此処はどこぞのコロッセオのような凄まじい傷跡を見せていた。
本当は此処で先生が出てきて二人を殴りつけ止めるのだが、先生はもうこの件については
諦めているのでもうここは所謂無法地帯と化している。
二人の制服はすでにボロボロで手に持っている得物も始めたときとは比べ物にならないほど消耗
していた。
「武藤剛気ィィィ…もうそろそろ昼寝していいかァァァァ?」
手に持っている小太刀を軽く横へ振り腰を落としながら彼は聞いた。
「ダメに決まってんだろぉがァァァ…二回戦行くぜェェェェ!」
武藤剛気は両手に持っているトンファーをくるくる回しながら駆ける。
そして授業の時間が迫るまで彼らは死闘を繰り広げた…
井吹の目的は昼寝では?と思う方もいるかもしれない。
そんな方にこの言葉を贈ろう…気にしたら負けだ。
死闘を繰り広げた彼はようやく手に入れた昼寝の時間を有意義に活用するべくまだ傷痕の残る
屋上へ寝そべる。
そして気付いた、自分の携帯が青く光っていることに…
彼は携帯を開きどんなメールが来ているのかを確認する。
彼はその中に不穏な命題のメールを見つけた。
「貴様の姫様を預かった」
これだけで何を言っているのかはおおよそ見当がついた。
「フン…誰か知んないけど俺の姫様に手ェ出した奴ァ…皆殺しだ」
彼はメールに付属していた写真で理性と言う鎖が吹っ飛んだ。
そこには鎖につながれているレキとそれをいとおしそうに見つめる‥‥
『南雲薫』の姿が写っていた…