Emerald First Love (本編完結) 作:Shige_puni
出会いは1年生の時
「松浦さん、だっけ? 隣同士よろしくな!」
「あ、うん。よろしく。八神君、だよね」
……
「へぇ~果南さん家ってダイビング屋さんなんだ」
「うん!良かったら来てね」
「おうよ。泳ぐのは好きだけど、ダイビングはあんまり経験ないな~」
「ふふっ、じゃあビシバシ教えてあげるね!」
「お手柔らかに~」
最初は、なんかめっちゃ美人でかわいい女子が隣になってラッキー!って感じだったかな
思わず話しかけてしまったけど、俺にしては攻めたな……
「隼人君、部活何にするか決めた?」
「うん、アメフト部に入るわ」
「アメフト!?カッコいいね!」
「ははっ、ありがとう。果南さんは?」
「実はスクールアイドル始めるんだ! ダイヤと鞠莉と一緒に」
「アイドルか~。あんまりわかんないけど果南さんがやるなら見てみようかな」
「うん♪ よろしくね。お互い頑張ろ!」
「おう!そういやグループ名は?」
「Aqours だよ!」
……
「試合凄かったね!隼人君も初出場おめでとう!」
「ありがとう! いやでもホント先輩たちすげぇわ。俺もあんな風になりたいな~」
「そのためにもっと練習だね!」
「ガンバリマス……」
最初は、なんか隣の男子が話しかけてきた、くらいにしか思わなかったな
でも話してる内に段々打ち解けて、気付けばクラスで一番仲の良い男子になってた
「ライブ来てくれてありがとう♪ どうだったかな?」
「ああいうの初めて見たけどめっちゃ楽しかった! 曲とか衣装も自作なの?」
「うん。3人で分担してね」
「ほぇ~。練習もキツそうなのに凄いな」
「えっ、見てたの?」
「屋上で踊ってるのがグラウンドから見えた」
「なんかちょっと恥ずかしい……」
グラウンド上の彼は、燃えていた
ステージ上の彼女は、輝いていた
「八神さん、江井さん。最近よく応援してくださってるみたいですわね。ありがとうございます♪」
「これからも、私たちのシャイニーなパフォーマンスを楽しんでね!」
「おう。ひっそりと応援してるぜ!」
クラス内では、この5人でいることが増えた
しかし……
「……この前のライブ、どうしたんだ?」
「……急に、頭が真っ白になっちゃって……」
「そっか。まぁ、俺も似たようなことあるし、何となくわかる気はする」
「でもまぁ次頑張ろうぜ!」
「……もう、スクールアイドルは辞める」
「えっ!?」
……
「果南、帰宅部も何だし、良ければウチのマネージャーとかどうかな?」
「マネージャーかぁ……気持ちだけもらっておくね。家の手伝いもあるし」
「あ、あぁ。わかった」
「ごめんね」
「いや……大丈夫」
━━━━
2年生になり
「休学?」
「うん。お祖父ちゃんがケガしちゃって、お店の方も大変なんだ」
「それは災難だな。でも仕方ないとは言え、寂しくなるな」
「ごめんね?」
「まぁお店に行けば会える訳だし、ちょいちょいお邪魔しようかな」
「うん、お待ちしてるね」
……
「あれ?今日も来てくれたの?」
「おう。何か手伝えることある?重たい物運ぶくらいならできるけど」
「じゃあお言葉に甘えて、そこのボンベをお願い」
「任せろ!」
(やっぱり優しいんだね……)
いつからかな。こんな気持ちを抱くようになったのは
でもこの気持ちが何なのか、まだよくわからなかった
「ふふっ、すっかり常連さんだね。部活の方はどう?」
「あ~……一応今年からレギュラーになった」
「凄いじゃん!おめでとう♪」
「ははっ、ありがとう。でも出番が増えた分ミスも多くなって、先輩に怒られまくり……」
「あら、そうだったんだ」
「でもさ、前に果南が "海も空もすごく広くて、自分はなんて小さいんだろうって思う"って言ってたのを思い出して」
「そんなことも言ったかな」アハハ
「だからこうして海と空を見てると、また頑張ろうって思えるんだわ……ありがとな」
「いえいえ♪ っていうか、私何もしてないよ?」
「いやいや、充分に力をもらってる。今日も元気出たわ」
「それなら良かった♪」
「おう。じゃあ今日は帰るわ。しばらく忙しいから、次はいつかわからんけど、またな!」
「うん、またね!」
━━━━
そして3年生
「復学したんだな。御大はもう大丈夫なの?」
「うん、おかげさまで」
……
「優勝おめでとう!しかも初優勝、すごいね!!」
「ありがとう!果南に色々励ましてもらったおかげだな」
「どういたしまして♪」
果南が復学、マリーはなんと理事長に。ダイヤさんは生徒会長、似合う。
俺と江井ちゃんはまぁぼちぼち。静岡大会初優勝したからちょっと有名にはなったかな
クラスではかつての5人が揃ってはいるけど、雰囲気はなんとなくぎこちない
1人1人と話すのは問題ないんだけど
そしてあの出来事が起きる
「強情なのも大概に……!」
「うるさい!」
「2人ともお止めなさい!みんな見てますわよ!」
「あれヤバいだろ。何とかしたいが……」
「しかし女子の争いに俺たちでは無力……」
流石に傍観はできず、立とうとしたその時
「いい加減に、しろぉぉーーーー!!」
「「!?」」
━━━━
この日以来3人は仲直りし、さらに絆を深めたみたいだ
なんとなく気まずかったのも解消したし、勇敢なみかん嬢には感謝だな
うぅ、恥ずかしい処を見せちゃったね……
でも心機一転、頑張るよ!
- 此処から始まる、彼らの日常の物語 -