Emerald First Love (本編完結)   作:Shige_puni

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ド遅筆ですが何とかクリスマスイブに間に合いました
前回から数日後の処から始まります
飲酒描写がありますが、早生まれでも大学3年生なら20歳です。念のため
ダイビングのライセンスの話が出ますが、詳しくは知らないので大目に見て頂けると嬉しいです


真冬と真夏のクリスマス

~隼人宅~

 

「それでは、果南の留学成功を祈って~……」

 

「「かんぱ~い!!」」

 

「ありがとう~♪」

 

 果南の留学前に、隼人宅にてパーティーをしている。メンバーは、いつもの4人だ

 

「ふふっ、偶にはお酒も良いものですわね♪」

 

「そうだね~♪みんなで飲むの久し振りかな?」

 

「確かにな~」

 

「しかしお2人は部活で飲むのではないですか?運動部は凄いと聞きますが……」

 

「うん……。納会とかだとめっちゃビール出てくるんだけど、俺も隼人もビール好きじゃないんだよな」

 

「ホントそれ。だからこうやってゆっくり飲むの良いな~って……」

 

 因みに隼人はカルーアミルク、江井はハイボール、果南とダイヤは果実系のサワーを持っている

 

「全くだぜ……。って果南さんは何処に留学するんだっけ?」

 

「オーストラリアだよ。やっぱり世界有数のダイビングスポットだし、一度行ってみたいと思ってたんだ♪」

 

「良いですわね♪グレートバリアリーフを始めとして、美しい海が広がっているのでしょうね」

 

「おぉ~俺も潜りたい! けどなんか色々と問題に直面してるらしいな。生態系の講義で言ってた」

 

「マジかよ」

 

 気候変動・オニヒトデ・人為的な要因などが、グレートバリアリーフのサンゴに少なからず影響を与えている

 

「う~ん、そうなんだよね。でもダイビングを通じて、海や生き物の大切さを伝えたいんだ」

 

「それは素晴らしい心がけですわ!」

 

 

……

 

 

「続いて、隼人のオールスター選出を祝って~」

 

「「かんぱ~い!!」」

 

「おぉ、ありがとう~!」

 

「やっぱすげぇわお前は」

 

「まぁ流石に控えだけどな~」

 

 オールスターは実力的に4年生が選ばれることが多い。隼人が務めるセンターは、別チームの4年生がスタメン出場する見込みだ。隼人が出場するとしたら、キックオフでのブロッカーや、パントなどでのロングスナッパーだろう

 

「それでも凄いよ!見に行けないのが残念だなぁ」

 

「うむぅ……それならオーストラリアまでロングスナップ飛ばさなきゃだな」

 

「マジか。しかも果南さんのいる処ピンポイントだろ。人工衛星もビックリな精度だわ」

 

「……お2人とも酔っぱらってますわね」

 

「そう言うダイヤも、顔が赤くなってるよ♪」

 

 

……

 

 

 その後もまったり宴会が進んでいく。隼人が成人祝いに山口県の祖父母からもらった日本酒をみんなで飲むなどしているうちに、段々と酔いが回ってきた面々である

 

「ふぅ~良い感じにほろ酔いじゃのう」

 

「口調が変わってますわよ」

 

「あぁ、隼人は酔うとちょっと山口弁が出るんだわ」

 

「そ、そうなんですのね……。あら、どうされました果南さん?」

 

「……」

 

 とろんとした目でダイヤの方をじっと見つめて動かない果南。眠いのか、具合が悪いのかと皆が思った瞬間

 

「ダイヤ……ハグ、しよ♪」

 

「ピキャッ」

 

 突然のハグに可愛い悲鳴を上げるダイヤ

 

「「Oh、Heavenly……!」」

 

 美女同士のハグは何ともプライスレスだ。男子は思わず感嘆の声をあげる

 

「ふふっ、なんだか少し懐かしいですわね……って、ちょっと隼人さん何を撮っているのですか!?お止めなさい!」

 

「こんな光景を撮らずにはいられんって。後で江井ちゃんにも送るわ」

 

「サンキュー!」

 

「だからお止めなさいと言うのに!」

 

「流石にネットとかには載せんけぇ大丈夫。あ、でもマリーには送ろう」

 

「ぶっぶーですわ!!」

 

 

 

「じゃあ今度は……江井君、ハグしよ♪」

 

「おぉっと」

 

 "ハグ上戸"と言うべきだろうか、続いて江井にハグする。この組み合わせは初めてだろう

 

「ちょっと果南さん、隼人も見てるから!」

 

「えぇ~良いじゃん~」

 

 正直言って、男としては悪い気はしない。少し鼻の下が伸びている。だが、親友の視線が痛い

 

「江井ちゃん、次は無いけぇ覚えときんさい」

 

「いや、だから怖ぇよ!」

 

 

 

 そして最後は隼人にハグ……するかと思いきや

 

「えへへ~♪」

 

「……?」

 

(俺にはないのかな?)

 

 期待が膨らむ隼人に対し、なかなか焦らし上手な果南。笑顔で隼人を見つめたままだ

 

「う~ん、どうしよっかな~♪」

 

(諦めることに慣れた訳じゃなかっ……!?)

 

 半ば諦めたその時

 

 

ムギュッ

 

 

「とびっきりのハグ、しよ♡」

 

 

 果南がその豊満なおもちで隼人の顔を包み込む!

 

「果南さん!いけませんわ!」

 

「出た、大胆果南さん……!」

 

(これが、極楽浄土か……)

 

 三者三様の反応を示す。隼人にとっては確かに極楽ではあるかも知れないが、煩悩にまみれているため浄土ではないだろう

 やがてグッとサムズアップをした後、ゆっくりと彼の身体から力が抜けていった……

 

「おもちで窒息……。まぁ、本望だろうな」

 

「ぐぬぬ……」

 

「ぐぬぬ、って? あっ……」

 

「江井さん?」

 

「何でもないです!」

 

 そんな2人を尻目に、耳元で隼人に囁きかける果南

 

(ねぇ隼人)

 

(ん?)

 

(留学したらしばらくハグできなくなるからさ、今日はいっぱいハグしていたいな……)

 

(うん、そうだな……)

 

 だらんと下がっていた腕を果南の背中に回し、そっと抱き返す

 その優しい抱擁は、煩悩すらも溶かしていく……

 

(俺たちもいるの分かってるかな……?)

 

(お2人が幸せそうですから許して差し上げましょうか……)

 

 

……

 

 

 そこそこの時間になり、今日はお開きとなった。ダイヤと江井は帰ったが、果南は眠ってしまった

 2人の帰り際

 

「くれぐれも、くれぐれも健全に!ですわよ!」

 

「大丈夫だよ。隼人ヘタレだし」

 

「それもそうですわね」

 

「おい」

 

「悪い悪い。まぁあんま気にすんな。じゃあまた」

 

「ごめんください」

 

「おう。おやすみ」

 

 

……

 

 

(とりあえず……よっと)

 

 部屋に戻った隼人は、クッションを枕にして眠る恋人を優しく抱きかかえ、セミダブルの布団に横たえた。何とか起こさずに済んだようだ。因みに隼人はベッドより布団派だ

 すぅすぅと、規則正しく寝息をたてている果南。そんな彼女も愛おしく、目を細めてそっと頬に触れ、そして髪を撫でる。呼吸と共に微かに揺れ動くおもちも気になるが、ヘタレと言われようとここは我慢だ

 

(ふふっ、かわいい寝顔だな……)

 

 隣に横たわり、起こさないように優しく頭を撫でながら、じっと果南の寝顔を見つめる。お酒を飲んだせいだろう、彼女の頬は少し赤い。少しタレ気味の瞳は、睫毛と共に静かに閉じられている。そしてぷるんとした唇はわずかに開いており、その無防備さがまた愛おしい

 すぐに寝たがる隼人だが、今は眠るのがもったいない。この無防備な表情を目に焼き付けておきたいのだ

 

 しばらくそうしていると

 

「んん、ハグぅ……」

 

「!」

 

 かわいい寝言と共に、果南がハグしてきた。起こしてしまったか?と一瞬思ったが、そうではないようだ

 

(これは……動けねぇな。んなら俺も寝るか。おやすみ、果南……)

 

 果南の額に軽くキスをしてそっと抱き返し、隼人もゆっくりと眠りについた

 

 

……

 

 

 ~翌朝~

 果南が目を覚ますと、ほぼゼロ距離に隼人がいた。当然2人とも寝返り等で動いたハズだが、今はまたハグしている状態だ

 

「!? え~っと私、どうしたんだっけ……?」

 

 驚きで少し覚醒した頭を回転させ、昨晩のことを思い出す。4人で飲んでいたこと。酔いが回ってみんなにハグしたこと。その後は……

 

「途中で、寝ちゃったのかな?」

 

 隼人に"とびっきりのハグ"をした後の記憶が曖昧だ。恐らくその辺りで寝てしまったのだろう。だがいつの間にか布団にいる上に、毛布も掛けてある。自分でやってはいないだろう

 だとすると

 

(隼人がしてくれたのかな?ふふっ♪)

 

 確証はないがその可能性は高いだろう。その優しさに思わず頬が緩む

 

(う~ん、やっぱり隼人の抱き心地は最高だね♪)

 

 アメフトで鍛えた筋肉の上に、程よく脂肪がのっているためハグの感触はそれなりに良い。その上体格が大きいため安心感もある。抱き枕、或いは抱かれ枕としての性能は良いのではないだろうか。ただ、上に乗られたら重たいのが難点ではあるが

 などと考えていると、隼人も目を覚ました

 

「ん~……Oh、おはよう、果南」

 

「おはよう♪」

 

「「……」」

 

 

チュッ

 

 

「「……」」フフッ

 

 軽く口付けを交わし、見つめ合って微笑む

 

「もう少し、こうしてようか♪」

 

「おう♪」

 

 優しい時間がゆっくりと流れていた……

 

 

 

━━━━

 

 

 

 ~数日後~

 

 果南の留学の日

 

 空港にて。見送りは"都合が合わず"隼人だけとなった

 

「気を付けてな。体調とか治安とか……」

 

「うん。同期とも一緒に行くし、ホストファミリーも優しそうな人達だったから、そんなに心配しなくて大丈夫だよ」

 

「そっか。でもやっぱ、寂しいな」

 

 

ギュッ

 

 

「!」

 

「いつだかしてくれた、行ってらっしゃいのハグだ」

 

「ふふっ、ありがと♪」

 

 

「……」

「……」

 

 

 多少人目はあるが、それを気にする余裕はない

 何せこれから半年の間、会えなくなるのだ。もちろん連絡は取れる。だがこうして触れ合うことはできない

 

「このまま、何処かへ連れて逃げたいな」

 

「もう、寂しがり屋なんだから……」

 

「果南は寂しくないの?」

 

「そりゃあもちろん寂しいよ……?でも、戻ったらいつでもハグしてあげるから、ちょっとだけ我慢しよ?」

 

「……わかった。じゃあ改めて、体に気を付けて、頑張ってな!」

 

「うん!隼人もオールスター戦、頑張って!ケガしないでね」

 

「おう!」

 

 

 

━━━━

 

 

 

 恋人を乗せて南半球へ飛び立った飛行機。やがてそれが見えなくなっても、虚空を見上げて佇んでいる青年が1人。その横顔は……と、そんな彼に戦友が声をかけた

 

「果南さん、行っちゃったな」

 

「……来てたのか」

 

「私もおりますわよ」

 

「こりゃあ、賑やかだねぇ」

 

「ったく……んじゃまぁ、寂しい隼人の為にカラオケでも行きますか!良いかな、ダイヤさん?」

 

「構いませんわ♪さぁ、早速参りましょう」

 

「おう。……ありがとな」

 

 

……

 

 

 ~カラオケ。ダイジェスト~

 

 

 君にさよなら、告げるため僕ら~

 

 弓がしなり弾けた炎、夜空を凍らせて

 

 もう一度、キスしたかった……

 

 

(アカン)

 

(この調子で大丈夫でしょうか……)

 

 

 

━━━━

 

 

 

 ~冬~

 

 アメフトのリーグ戦は終了しているが、オールスター戦へ向けて練習やトレーニングに励む日々である。就活は……とりあえず置いておく

 男の原動力になるものとして、"女の子に良い処を見せたい!"というものがある。好きな女の子なら尚更だ

 "戦場で女の名前を出すのは野暮だ"という人がいるのも事実だが、精神力や状況にも依る

 

 だがやはりパフォーマンス云々よりも……

 

(やっぱり、寂しいな……)

 

 寂しがり屋である自覚はあるが、これは自分でもビックリするほどだ

 これまでも、合宿や遠征などで果南と会えない日は当然あった。しかしこれほど遠く、長い間というのは初めてだ。特に付き合ってからは

 

 今までの人生に於いて考えてみると、果南と一緒に過ごす時間の方が圧倒的に短い。当然である。出会ったのが高校1年生、付き合い始めたのが3年生の晩秋だ。だがこんな時間の長さの計算など意味はない。大事な人に会えない。それが寂しいのは当然だ

 果南は忙しい日々を過ごしているため、連絡を取れるタイミングは限られてしまっている

 

(ちょいと街に出てみるか~。ん?これって……)

 

 今日はオフ。気を紛らわすにも外に出た方が良いだろう。そう思って準備をしていると、去年のデートで買った2人用のマフラーを見付けた。これを巻いていれば、少しは寂しくないだろうか

 

 

……

 

 

 クリスマスシーズンということもあり、街の雰囲気もそれ相応になっている。夕方になると、木々に施されたイルミネーションが街中を彩り始めた

 道行く人の中には、若い男女が手を繋いだり、腕を組んでいる人も珍しくない

 

(ハハッ……逆効果だったかな)

 

 本来クリスマスはイエス・キリストの降誕祭であって、恋人達がちゅんちゅんするための日ではない。浦の星がミッション系なため、この辺りのことは教わっている。だが今の日本に於いてはこんなことを嘆いた処でもう手遅れである。とは言え、街が盛り上がること自体は悪いことではない

 実際、隼人の中でもクリスマスに対する認識が変わっている

 

 "クリスマスなんていらないくらい、日々が愛のかたまり"

 

 とある男性デュオの名曲の一節。カラオケでも人気の曲で、隼人と江井もよく歌っている。以前はこの歌詞の意味がよくわからなかったが、果南という恋人ができてからは実感しているように思う

 でも今は

 

(寒いな)

 

 去年も巻いたマフラーなのに、何故だかぬくもりが足りない。2人用を1人で巻いているため物理的には暖かいハズだが

 

(帰って筋トレでもするか)

 

 一度立ち止まって空を見上げ、遥か南の彼方に想いを馳せる

 

 果南は、元気にやっているだろうか

 

 

……

 

 

 ~クリスマス~

 

 今日は軽めの練習だったため、終わってから江井や他の友人と遊びに行った

 "愛しの果南ちゃんがいなくて寂しいな!"などと揶揄われたりしたが適当に流した。まぁ彼らなりに元気を出させようとしたのかも知れないが

 

 男だけでパーティーをする気にはならず夕方には解散し、自宅でゴロゴロ。夜用のプロテインを飲みながらテレビでも見ようかと思った時

 

 

 久し振りに、電話があった

 

 

 

━━━━

 

 

 

 ~その頃の果南~

 

 ダイビングのインストラクターになるため、オーストラリアに留学している。海外は高校の卒業旅行で行ったイタリア以来だ

 自分で潜るだけのダイビング免許では数日程度で取得できるが、インストラクターやマスターと言った上位のライセンスとなると、より長期の課程が必要だ

 そうなると実習は勿論のこと、座学も重要になってくる。船舶免許や救急救命法、指導法や客の安全確保など学ぶことは山ほどある。そういった知識を深めることは楽しい

 そしてやはりダイビング実習は最高だ。どこまでも広がる海、日本であまり見ない鮮やかな魚の群れ、広大なサンゴ礁など、内浦とはまた違った魅力がある。オーストラリアに来て良かったと潜る度に思う

 

 そんなある日、ホストファミリーとの団欒

 

『カナン、ここでの生活は慣れたかしら?』

 

『うん!おかげさまで。マムやみんなが優しいからね』

 

『あたしも、新しいお姉ちゃんができたみたいで嬉しい!』

 

『ふふっ。ダイビングの方はどう?』

 

『今のところ順調だよ。勉強することも楽しいこともいっぱいで、毎日充実してるんだ♪』

 

『それは良かったわ♪ でもカナン、たまに遠くを見るような時があるわね』

 

『あ~気付いてたんだ……』

 

『ひょっとして"ハヤト"のこと?』

 

『カナンにボーイフレンドがいるって知った時はちょっとショックだったんだぜ俺!』

 

『アハハ……』

 

『もう、カナンを困らすんじゃないよ。でもやっぱり、寂しいのかい?』

 

『うん、ちょっとね』

 

『もうすぐクリスマスだし連絡してみたら?日本では恋人と過ごす日なんだろう?』

 

『うん、そうしてみる♪』

 

 

 

 そう、当然と言うべきか、果南も寂しさを感じていた

 マムを始めホストファミリーはみんな優しくフレンドリーで、ダイビング関連のこともあり充実した日々を過ごしているのは間違いない

 だが時折空を見上げて、遥か彼方に想いを馳せる

 

 隼人は、元気にやっているだろうか

 

 

……

 

 

 ~クリスマス~

 

 今日はダイビング講習は休み。日中は南半球の陽気なクリスマスを大いに楽しんだ

 水上バイクで海から颯爽と現れたサンタクロース、話には聞いていたが実際に見るととてもファンキーに見える。豪快なBBQではダディたち男の腕の見せ所だ。クリスマスツリーは少し日本と違って涼しげな色合いだ。ケーキだけは日本と同様かも知れない

 

 (ふふっ、こういうクリスマスも楽しいな♪ でも隼人がいたらもっと……ね)

 

 

 その夜、久々に隼人へ電話することにした。場所にも依るが時差は±1時間(サマータイム除く)。まだ起きてはいるだろう

 

『は~いもしもし』

 

「メリークリスマス!隼人♪」

 

『お~メリークリスマス、果南!』

 

「寂しいからって1人でお酒飲んだりしてない?」

 

『ハハッ、練習後の酒は良くないからな。今日は飲んでない』

 

「そっか。ゴメンね、なかなか電話できなくて」

 

『ん~まぁそれだけ忙しいってことだろ。大丈夫だ』

 

「うん、ありがと。それでね……」

 

……

 

『忙しい処電話ありがとう。またな!』

 

「こちらこそありがと。久しぶりに声が聞けて嬉しかった♪」

 

『そうだな♪』

 

「じゃあ、またね」

 

『おう』

 

 互いの近況を簡潔に話し、通話が終了した

 メッセージではちらほら連絡しているが、声が聞けるのは久しぶりだ。それだけでも充分価値がある

 

 だが、一番伝えたいことは胸の奥に秘めたまま

 

 

 

      会いたい

 

 

 

 でもそれを伝える訳にはいかない。相手が心配してしまうから……。お互いに変な処で意地っ張りである

 

 ふと、夜空を見上げる2人

 

「ん~やっぱり東京は、あんま星が見えねぇな」

 

「今日は、南十字星が綺麗に見えるな」

 

 2人が見上げている星空は違っても、2人が感じている寂しさはきっと同じ色をしている

 再会の日はまだ先だが、この2人ならきっと大丈夫。お互いを信じてその日を待とう

 

 

 

おしまい

━━━━

 

「さて、気持ち切り替えて頑張りますかね!」

 

「一発で合格できるように頑張らなきゃね!」

 




恐らく今年最後の投稿です。初投稿から半年余り、お付き合い下さりありがとうございました!
皆様良いお年をお迎えください

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