Emerald First Love (本編完結)   作:Shige_puni

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3話 勉強会

1学期 その3

 

 もうすぐ期末テストである。成績優秀なダイヤだが、生物においては隼人と江井という壁がある

 この手の話に出てくる男子にしては珍しく(?)、授業は寝ずにちゃんと受ける2人である

 

 

ダイヤ「隼人さん江井さん、今度こそ決着をつけますわよ!」

 

隼人・江井「お手柔らかに~」

 

果南「アハハ……」

 

鞠莉「もう、ダイヤったらそんなにこだわらなくても良いんじゃない?もっと気楽にいきましょう」

 

ダイヤ「そうは参りません。黒澤家に相応しいのは常に勝利のみですわ!」

 

 いつになく気合いが入っているダイヤ

 

ダイヤ「しかしながら、いつもの方法ではいけませんわね……そうだ、勉強会ですわ!」

 

4人「勉強会?」

 

ダイヤ「そうです。今日の放課後、この5人で私の家で行います。よろしいですね?」

 

果南「私たちも?」

 

ダイヤ「当然ですわ」

 

隼人「しかし」

 

江井「俺たちが行っても良いのだろうか」

 

 黒澤家はこの辺りではかなりの名家。その上、女子の家となるとなかなかハードルが高い

 

ダイヤ「何を仰いますの?私が好敵手と認めたお2人なら問題ありませんわ」

 

隼人「それは、光栄だ」

 

江井「それならお邪魔しようか」

 

 

 

━━━━

 

 

 

放課後、黒澤家にて

 

4人「「お邪魔します」」

 

ダイヤ「いらっしゃいませ。荷物はこちらへどうぞ。では早速始めましょうか」

 

 

……

 

 

~勉強会ダイジェスト~

 

 コドンと対応するアンチコドンが

 ピルビン酸がこうなって

 生態系の始まりとして

 

 

……

 

 

ダイヤ「一息つきましょうか」

 

隼人「なんか5人だといつもより捗るな~」

 

鞠莉「これは、敵にソルトを送ってしまったわね?」

 

ダイヤ「否定はできませんわね……」

 

江井「どうせテストは100点までだから、みんなで満点取れば良いんじゃね?」

 

果南「また大胆だね……!」

 

江井「まぁそれくらいの気持ちで、な」

 

鞠莉「そうだ、折角だし恋バナでもしない?」

 

果南・隼人「!?」

 

ダイヤ「いきなり何を仰いますの!?」

 

鞠莉「だって私たち夏の高校生なのよ。恋バナくらいしたいじゃない!」

 

江井「でもスクールアイドル的に恋愛はどうなの?」

 

 突然の鞠莉の話題に驚く一同。しかしプロのアイドルでは恋愛はご法度という風潮があるため、江井の懸念は尤もだ

 

ダイヤ「勿論ぶっぶーですわ!と言いたい処ですが……」チラッ

 

果南「?」

 

ダイヤ「全面禁止は流石に厳しいですわね。でもやはりアイドルですから、その辺りに理解と節度がないといけませんわね」

 

隼人「まぁ確かに、あんまり目立つと良くないわな」

 

 即否定するのかと思いきや、果南を一瞥した後に条件付きで恋愛OKを出したダイヤ

 

鞠莉「ダイヤにしては甘いわね~。もしかして!」ニヤニヤ

 

ダイヤ「なっ!私は何もありませんわ!アメフトのお2人はどうなんですの?」

 

隼人「俺たちは特にないな~」

 

果南(いないんだ……)ホッ

 

鞠莉(ふむ……♪)

 

江井「でも先輩でマネージャーと付き合ってる人はいたよね」

 

隼人「いたな~。まぁ俺たちには縁のない話だが」

 

果南「マネージャーと付き合いたいとか思わないの?」

 

江井「そういう訳ではないけど、なんかこう……な?」

 

隼人「ん~めっちゃサポートしてもらってるから恋愛よりも感謝、みたいな? 上手く言えないけど」

 

江井「まぁ、そんな感じだな」

 

鞠莉「う~ん、なかなかeasyにはいかないものね」

 

隼人「確かにな~。でも教科書に載ってたらロマンがないけどな」

 

果南「フフッ、ロマンって言いたいだけでしょ」

 

隼人「バレたか」ハハッ

 

ダイヤ「さぁ、そろそろ勉強を再開致しましょうか」

 

4人「「は~い」」

 

 

……青春に満ちた勉強会であった

 

 

 

━━━━

 

 

 

~数日後~

 

 無事にテストは終了

 全員で100点とはいかなかったが、各々それなりの点数は取れたようだ

 

 そして今日は終業式。校長先生のお話があったり、生徒指導の先生が夏休みの過ごし方について話したりする

 また、成績優秀な部活動の表彰もある。アメフト部もその1つ。キャプテンの隼人が壇上で挨拶するようだ。その横にはAqoursのリーダーが一緒に立っている

 

 

隼人「皆さんいつも応援ありがとうございます!秋大会は全国目指して頑張ります。また今日はこの場をお借りして、宣伝をさせて頂きます。今度の日曜日、オープンキャンパスにて招待試合をします。浦高グラウンドにて、10:00キックオフです。その際……」

 

千歌「ハーフタイムショーとして、私達Aqoursがライブをします!お忙しいとは思いますが、足を運んで頂けると嬉しいです!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

 

 

━━━━

 

 

 

~勉強会終了後に遡る~

 

 

まりだいなん「ハーフタイムショー?」

 

隼人「あぁ、やってみたいんだけど、どうかな? 静岡初優勝の俺たちと、近年更に熱を帯びているスクールアイドル。そのコラボとなれば話題性はそれなりにあるハズだ」

 

江井「東京の高校が対戦に来てくれるから、Aqoursを東京に広める切欠にもなる、かも?」

 

果南「面白そうだね♪良いと思うよ」

 

鞠莉「そうね♪アメリカでは大きな大会のハーフタイムショーに呼ばれるのは名誉なことみたいだし」

 

ダイヤ「悪くない試みですわね。細かい処は今から調整するとして、気になるのが……」

 

4人「?」

 

ダイヤ「ルビィは大丈夫かしら?」

 

4人「あらら」

 

隼人「まぁ勿論無理にとは言わんし、場慣れするため~とか気軽に考えてもらって構わんよ」

 

果南「うん分かった。他のみんなにも聞いてみるね」

 

 

 

━━━━

 

 

 

~とある日のAqours部室~

 

 

果南「……という訳なんだけど、どうかな?」

 

曜「私はやってみたいな。防具カッコ良いし!」

 

千歌「私もやりたい。何事も挑戦だよ!」

 

梨子「アメフトかぁ。確か果南ちゃんのお店で会った……」

 

果南「そう、隼人君からのお誘いでね」

 

梨子「お話を聞いてから、アメフト見てみたいって思ってたから私も参加したいな♪でも優しそうな方だったから、アメフトやってるって聞いてちょっと意外だった」

 

果南「確かに、普段とのギャップは凄いよね♪」

 

鞠莉(うふふ、果南ってばノリノリね♪)

 

花丸「そういえば、その八神さんって図書室でお会いしたずら」

 

善子「リトルデーモン・Blasterね……!」

 

鞠莉「Blaster?」

 

花丸「八神さんが善子ちゃんの堕天使設定に合わせてくれたずら」

 

善子「ヨハネ!あと設定言うな!」

 

果南「アハハ、隼人君らしいね」

 

ルビィ「でもルビィ、たくさんの男の人の前で上手くできるかなぁ……」

 

ダイヤ「ルビィ……」

 

 普段のライブとは状況が大きく違い、防具を付けた男子が大勢いる中で開催される。ルビィでなくとも不安に感じる処はあるだろう

 

花丸「ルビィちゃん、マル達が付いてるよ♪」

 

善子「そうよ!私たちでBlasterさんたちを堕天させるわよ!」

 

ダイヤ「ええ。しっかり練習頑張っていますし、ルビィなら出来ますわ!」

 

 他のメンバーも優しく見守っている

 

ルビィ「……うん!頑張ルビィ!」

 

果南「ふふっ、頑張ろうね!じゃあAqoursとしてはOKって隼人君に伝えとくね」

 

千歌「うん、よろしくね、果南ちゃん!」

 

 

 

━━━━

 

 

 

~終業式後・教室~

 

 

隼人「受けてくれてありがとうな。告知も終わったし、後は練習あるのみだな!先方も快くOK出してくれて良かった」

 

ダイヤ「お互い良いパフォーマンスが出来るように頑張りましょう」

 

隼人「おうよ!めっちゃ楽しみだな~。俺らはライブってあんま見られないし、しかも特等席!」

 

 ライブも試合も土日開催が多いため、お互いのイベントを見るタイミングは少ない。そのため今回は貴重な機会とも言える

 

隼人「とは言いつつ実際ハーフタイムはミーティング状態だから、集中しては見られないのが残念で申し訳ないが……」

 

鞠莉「あらぁ、それはノーシャイニーね。でもそれなら、ミーティングしてても釘付けにするようなライブにしないとね♪」

 

江井「それは楽しみだな。でも試合にも集中せねば……」

 

隼人「まぁぶっちぎりで勝ってれば余裕はあるだろ。その意味でも頑張らんとな!」

 

果南「ふふっ、応援してるよ♪ でも私たちもライブの準備とかあるから、前半はあんまり見られないかもだけどね」

 

隼人「そりゃそうだよな。なら、みんなが見てる間に1本タッチダウン取らなきゃな!」

 

ダイヤ「期待しておりますわよ」

 

果南(こうして話してるだけでも楽しいな♪ でも、なんかもやもやするような……?)

 

担任教諭「みんな着席~。お待ちかねの通知表も配るぞ~」

 

ダイヤ「いよいよですわ!」

 

隼人「まぁいつも通りだろうな~」

 

果南(……)

 

 毎度ながらダイヤはテンションが高い

 だが成績以外にも気になることが多い、夏の高校生たちである

 

 

 

つづく

━━━━

 

 

鞠莉「ねぇダイヤ、やっぱり果南って……」

 

ダイヤ「えぇ、恐らくは」

 

 

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