Emerald First Love (本編完結) 作:Shige_puni
書き溜めの都合etc.で今後は更新遅くなりますが、ぼちぼち頑張ります。
夏休み その2
~試合の数日後、学校の屋上にてAqoursが練習中~
果南「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー……」
果南「はいオッケー!一旦休憩にしようか」
千歌「ふぅ~、良い汗かいたね~」
曜「はい千歌ちゃん、スポーツドリンク」
千歌「曜ちゃんありがと~。ぷはぁ、生き返る~」
ダイヤ「みなさんも水分補給はしっかりしてくださいね」
鞠莉「でも1年生も大分練習に着いてこられるようになったわね!」
善子「フフッ、このヨハネにかかれば造作もないわ!」
花丸「善子ちゃん、無理はしない方が良いずら」
善子「ヨハネ!」
ルビィ「でも、最初の頃よりは辛くなくなってきたよ!」
ダイヤ「日々の練習のお陰ですわね」
アメフト部マネージャー「残り1分でーす!」
隼人「OK!ラスト3本!」
「行きます。セット、レディーゴー!」
ゴン!ガゴン!……
マネ「終了でーす!」
隼人「おっし、水入れよう!」
グラウンドを見ると、アメフト部も練習中のようだ
因みに隼人はラインキャプテンも兼務。ラインの練習を指揮する
梨子「うわぁ、練習も凄いね……!」
千歌「ただでさえ暑いのにあんな格好したら溶けちゃうよ~」
真夏の太陽が照り付ける中、防具を着けてグラウンドを暴れ回る彼ら
クソ暑い日こそ「アメフト日和だぜ!」と言って、喜び勇んでグラウンドに飛び出る隼人ら。よく考えなくてもおかしい
だが練習が終わって防具を脱いだ時の爽快感、シャワーで汗と泥を流し、腹いっぱい昼を食べた後にアイスを食べて昼寝する
何事にも代えがたい、青春の日々である
果南(隼人君、どこかな?……あ!)
自然と彼の姿を探す果南。マネージャーからボトルを渡され、笑顔で答える彼が見えた
果南(むむ、あの子と仲良いのかな?)
恋は盲目。マネージャーとは恋愛になりづらいと彼は言っていたのに、ついそんなことを考えてしまう
すると隼人がこちらに気付いたのか、大きく手を振っている
果南(あっ!気付いた!)
こちらも笑顔で手を振る
果南(ふふ♪)
鞠莉「ほ~ら、果南もちゃんと水分摂ってね。はい」
果南「ありがとう」
ダイヤ「ではそろそろ練習を再開致しましょうか」
果南「うん! そうだダイヤ、鞠莉」
2人「?」
果南「練習終わったらちょっと良いかな? 話というか相談があるんだけど……」
ダイヤ「ええ、構いませんわ」
鞠莉「大丈夫よ♪」
果南「ありがとう、よろしくね。じゃあ練習戻ろっか!」
そう言って踵を返す果南
ダイヤ「ふむ……。ひとまず練習に集中しましょうか」
鞠莉「そうね♪」
━━━━
~練習後~
ダイヤ・鞠莉「好きな人がいる?」
果南「うん、そうなんだ……」
思い切って打ち明けてみた。すると……
鞠莉「それってハヤトのことかしら?」
果南「!?」
ダイヤ「やっぱりそうなんですのね」
果南「えっ?やっぱりって?」
鞠莉「だって果南ったら彼への視線がシャイニーだもの♪」
ダイヤ「バレバレ、とは言いませんが、気付いている方はいるかも知れませんわね」
果南「そうなんだね……。恥ずかしいな……」アハハ
ダイヤ「果南さん、勉強会の時も言いましたが私たちはスクールアイドル。それなりの節度が必要です」
果南「うん。わかってる」
ダイヤ「まぁ彼はその辺りに理解はあるようですから、安心してお任せできますわね」
鞠莉「ふふっ。でも嬉しいわ♪」
ダイヤ「何がですの?」
鞠莉「だってあの果南がSecretなheartを打ち明けてくれたのよ!」
ダイヤ「うふふ、それもそうですわね♪」
果南「も、もう!2人とも!///」
鞠莉「ゴメンゴメン!」(果南かわいい♪)
ダイヤ「おっと私としたことが。失礼致しました」
2年前、相手のことを思いやりすぎて真意を隠し、それですれ違っていたことを思うと、今回の恋愛相談は半ば予想外とも言えるだろう
果南「でも隼人君は、私のことどう思ってるんだろう……?仲は悪くないと思うんだけど……」
鞠莉(これは……)
ダイヤ(どうお伝えしましょうか)
果南「ダメそうかなぁ……」
ダイヤ「……いえ、むしろ逆ですわ」
果南「!?」
鞠莉「ええ、そうね♪」
果南「えっ、ホントに!?」
ダイヤ「お2人の仲は良好に思いますわ」
鞠莉「でも隼人はシャイな処もあるから、もう少し積極的になればイチコロよ!」
果南「積極的にかぁ」
ダイヤ「あまり急だと不自然ですから、少し意識する程度で良いのではないかと」
果南「うん。頑張ってみる!」
ダイヤ「私たちもできる限りサポート致しますわ」
鞠莉「ハヤトを果南のトリコにしなくちゃね♪」(既になってるかもだけど♪)
果南「2人とも……ありがとう!」
━━━━
~数日後・アメフト部練習後~
江井「隼人~、一緒に飯食って帰ろうぜ~」
隼人「お~う。あ、でもなんかマリーとダイヤさんに呼ばれてるんだわ。食ったら解散でよろしく」
江井「そうなのか。了解~」
江井(あの件かな)
隼人「なんの話だろうな~。合同イベか文化祭とか?」
江井「まぁ、行ってみてのお楽しみ、だろ」
隼人「? まぁそうだな」
━━━━
~理事長室~
隼人「失礼しま~す」
鞠莉「どうぞ~」
ダイヤ「練習お疲れ様です。お呼び立てしてすみません」
隼人「いえいえ。しかし理事長室でとは」
ダイヤ「プライベートな話なので本来ならば相応しくありませんが……」
鞠莉「固いことはいいじゃない♪ ただ、人目のない場所が良くてね」
隼人「? そうなんだ。それで話って?」
ダイヤ「……果南さんのことです」
隼人「!!」
ダイヤ「私が言うのも何ですが、そんなに緊張しなくて大丈夫です。ただ、お気持ちを伺いたいんですの」
ダイヤ「単刀直入にお聞きします。隼人さん、果南さんのことは……」
隼人「あぁ、好きだ」
ダイヤ「即答ですわね」
隼人「お2人には隠す必要はないし、むしろ相談したいなって思ってたからな」
当初は暢気に構えていた隼人。予想外にシリアスな展開に、やや困惑気味だ
スクールアイドルだから、と釘を刺されるのだろうかと思っていると……
鞠莉「誤解させたならゴメンナサイ。何もハヤトと果南の仲を邪魔したい訳じゃないの」
隼人「?」
ダイヤ「むしろ応援したいと思っています。だからこそ、果南さんへの気持ちと、その強さを確認させて頂きたいのです」
隼人「気持ちの強さ?」
鞠莉「私たちはスクールアイドルだから、もし付き合うならその辺りの配慮が必要って話は以前したわよね?」
隼人「あぁ、そうだな」
ダイヤ「隼人さんならご理解頂けているとは思いますが、もし何かお考えなら聞かせてもらえますか?急に申し訳ありませんが…」
ダイヤと鞠莉にとって、果南はスクールアイドルである前に大事な親友だ。いくら隼人とは言え、中途半端な気持ちであるならば、応援などできない
隼人「ふむ……」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
隼人「俺は果南が好き。これは揺るがない。でも万が一にもAqoursの活動に支障は出したくないし、ウチの部にも影響があるかも知れない。だから、しばらく思いは伝えないつもりだ。臆病者の言い訳かも知れないが……」
ダイヤ「臆病だなんて思いませんわ、ちゃんとしたお考えがあってのことですし」
隼人「そう言ってもらえると助かるな。だからもし告白するとなれば……Aqoursのラブライブ優勝を見届けてから、かな」
隼人「……ごめんちょっと調子に乗った」アハハ
ダイヤ「いえ、素晴らしいですわ!」
隼人「へ?」
鞠莉「Yes!もうPerfectよ!」
隼人「Oh. んじゃあ……合格?」
意外にハードルは低かったようだ
ダイヤ「えぇ。私たちで出来る限りサポート致しますわ」
隼人「それは心強い。けど一番の問題は果南が俺のことをどう思ってるかだけどね」アハハ
鞠莉(あらあら♪)
ダイヤ(うふふ♪)
隼人「? どうかした?」
果南と同じようなことを言う隼人。それを聞いて、2人は微笑ましく感じた
ダイヤ「いえ。客観的に見て、お2人の仲は良好に思いますわ」
果南の時と同じ言葉を返すダイヤ
鞠莉「だから、自信を持ってね♪」
隼人「……ありがとう!」
ダイヤ「あっ!」
鞠莉・隼人「?」
ダイヤ「いえ、応援するとは言え、お2人の仲を深める時点で、周りの目に気を付けるべきなのでは、と思いまして」
鞠莉「う~ん、確かにそうかも知れないわね。でも私たち5人でよく一緒にいるから、クラスや学校のみんなは大丈夫じゃないかしら」
隼人「まぁ、もし何か言われたらボディーガードってことにしとこう。人前では最大限気を付けるよ。まぁ俺ヘタレだし……」
ダイヤ「……わかりました。あまり神経質にならない方が良いのかも知れませんね」
鞠莉「しっかり果南のことを守ってあげてね♪」
隼人「おう!ラインだしな。でも守るのは果南だけじゃない、君たちもだ」
ダイヤ・鞠莉「!」
隼人「協力してもらう以上、何かあれば2人のことも守るのが筋だと思う。それだけじゃない、Aqoursのことも。江井ちゃんには話すし、必要ならアメフト部がAqoursにとっての盾になる。まぁ、具体的に何すれば良いかは全然わかんないけど」アハハ
ダイヤ「もう、其処はビシッと決めてください」フフッ
鞠莉「途中まではとってもcoolだったのに~」
隼人「あはは、よく言われる」
ダイヤ「しかし、隼人さんが全力サポートに相応しい方なのは良く分かりましたわ!」
鞠莉「Yes!ド~ンとお任せよ♪」
隼人「2人とも……ありがとう。よろしく!」
つづく
━━━━
ダイヤ「全く、世話が焼けますわね」フフッ
鞠莉「ダイヤ、ちょっとお母さんみたいね♪」
ダイヤ「ちょっ、何を仰いますの!?」
鞠莉「Sorry~。あの2人、案外似た者同士みたいね。お似合いだわ♪」
ダイヤ「……えぇ、そうですわね。」
鞠莉「ひょっとして、惜しいことしたって思ってる?」
ダイヤ「まさか!……ですが、気は優しくて力持ち。彼のそんな処に、果南さんは惹かれているのでしょうね」
鞠莉「えぇ、そうね。ふふっ、頑張ってサポートしなくちゃね」