Emerald First Love (本編完結) 作:Shige_puni
夏休み その3
今日は海の家イベントが開催され、Aqoursがメインで参加する
(スクフェスのメインストーリー25章より)
千歌「準備万端!お客さん、いっぱい来てくれるかなぁ?」
梨子「ふふっ、頑張ろうね、千歌ちゃん♪」
そこへ男子2人組がやってきた
「「いらっしゃいませ~!」」
隼人「おっ、ここで間違いないな」
江井「お邪魔しま~す」
果南(あっ♪)
果南「来てくれたんだね。いらっしゃい♪」
隼人「おう、もちろん!今日は午前中筋トレで、あとは自主練にしてきた」
江井「職権をフル活用だな」
隼人「それよりも……」
江井「うむ……」
水着である
水着である!
いずれ劣らぬ美少女が9人、水着である
もはや絶景という他ない。健全な男子としては(略
善子「フフッ、お久し振りね。Blaster」
脳が煩悩に支配される前の絶妙なタイミングで話しかけてきた善子。正直助かったと思う男子2人であった
隼人「ほう、ヨハネではないか。息災であったか」
善子「ご心配には及ばないわ。貴方もお元気そうで何よりね」
花丸(始まったずら)
隼人「無論だ。しかしヨハネ、闇の住人たる其方がこの陽光を浴びて無事とは……中々やりおる」
善子「!其処に気付くとは流石ねBlaster」
花丸「最初は辛かったけど、段々慣れてきました。練習の成果ずら♪」
隼人「そっか、それは良かった。分かってるとは思うけど、水分・塩分はしっかりな!」
果南「花丸ちゃんとは普通なんだね」
隼人「そうだな、アムピトリーテー」
果南「えっ?」
江井「キャラが安定しないな」
アムピトリーテー。ギリシャ神話に登場する海の女神の一柱だ
鞠莉「う~ん、果南がアムピトリーテーなら、ハヤトはポセイドンにしたら良いのに♪」
果南・隼人「!」
ポセイドン。ご存知、ギリシャ神話の海の神。最高神ゼウスの兄弟で、彼に次ぐ強大な力を持っていたとされる
ダイヤ「荒々しいとされるポセイドンとは普段は性格が逆かも知れませんが、試合中の隼人さんはポセイドンのような気迫でしたわね♪」
隼人「あ~、恐れ多いのと恥ずかしいのと……」アハハ
果南「でもホント、カッコ良かったよ♪」
隼人「ありがとう。でも流石に照れる……」
善子(置いてけぼり……)
ルビィ(ど、どんまい)
千歌(あれ、2人はどうしちゃったの?)
花丸(確かギリシャ神話で、アムピトリーテーとポセイドンは夫婦だったずら)
千歌(そうなんだ~。2人は仲良しだからピッタリかもね~♪)
……
江井「まぁ気を取り直して、メニューあるかな?」
曜「こちらであります!」
江井「ありがとう。どれどれ……」
・スペシャルヨキソバ
・堕天使カレー
・黒ごま団子
・焼きトウモロコシ
・冷やしおでん
・ゴージャス焼き
・シャイ煮
・かき氷(ふわふわいちご・抹茶あずきミルク・みかん)
隼人「これってみんなが考えたメニューなんだよね?」
ダイヤ「ええ、そうですわ」
鞠莉「どれもおススメよ♪」
隼人「ふむ。とりあえず一通り頼むか」
江井「そうだな。腹減ったし」
梨子「そ、そんなに食べるんですか?」
隼人「男子高校生の胃袋はinfinityだからな!」
量もそうだが一部怪しいメニューがある。突っ込むどころか躊躇いもなく注文した、infinity胃袋の持ち主
江井「流石にデザート系は1つを2人で分けたいんだけど良いかな?」
千歌「大丈夫です!」
……
「「ごちそうさまでした!」」
果南「お粗末様でした。どうだった?」
隼人「いや~どれも美味かった~!お世辞じゃなくマジで」
江井「ホント、みんな良い嫁さんになるぜ!」
千歌「嫁さんは照れるけど、喜んでもらえて良かったです!」
梨子「ありがとうございます♪」
果南「それは良かった♪ でも隼人君、江井君」
隼人・江井「?」
果南「視線には気付いてるからね」
隼人・江井「ごめんなさい」
椅子に座っている男子2人の目線の高さは、立っているAqoursの胸元辺りになる。目の前に圧倒的存在感を放つ果南の双丘があるのだから、つい見てしまうのは仕方ない
隼人(しかしマリーや曜ちゃんも勿論だけど、花丸ちゃんが1年生にしてあの破壊力……!恐ろしいぜ……)
などと考えていると
「「はぁ……」」
隼人「!」
花丸「なんか邪なものを感じたずら……」
ダイヤ「全く、殿方というのは……」
隼人「重ねてごめんなさい」
果南「まぁ見るなとは言わないけど、もうちょっと気を付けて欲しいな」
鞠莉「別に良いじゃない、減るもんじゃないし。もっと見せつけなきゃ♪」
ワシィッ!!
隼人・江井「!?!?」
果南「きゃあっ!!ちょっと鞠莉!訴えるよ!!」
突如、鞠莉が果南のおもちを鷲掴みに!
いや、正確には両手で下から持ち上げた形だ。が、この状況ではその違いは意味をなさない!
ダイヤ「鞠莉さん!?破廉恥です!お止めなさい!」
「「あわわわわ……!」」
これには他のAqoursメンバーもビックリである
一方男子は……
隼人「」
江井「」
あまりの衝撃に固まってしまったようだ……
━━━━
江井「ん~なんか昼を食べてからの記憶が曖昧だな……」
隼人「うむぅ。なにか途轍もないものを見た気がするんだけどな……」
果南「別に!何もなかったと、思うよ!」
隼人「う~んそうかなぁ~。まぁ、良いか」
果南(ホッ……)
鞠莉(果南ごめんね?)
果南(もうホントだよ!)
隼人「みんなこの後はライブだよね。何か手伝うことある?」
ダイヤ「いえ、もう大丈夫ですわ。昨日アメフト部の皆さんに手伝って頂きましたから」
鞠莉「まさかあんなに来てくれるなんてね。まさに百人力デース!」
ダイヤ「しかしご迷惑ではなかったのですか?アメフトの練習もあったでしょうに」
隼人「とんでもない!むしろみんな喜んでたし」
曜「そうなんですか?」
隼人「あぁ。先日のハーフタイムショー以降、ウチの部のAqours熱が凄くてさ」
江井「Aqoursの手伝いって、むしろ士気を上げるにも丁度良かったんだよね」アハハ
暑い中、練習もマンネリ化しがちなこの時期、どうしても心身が疲れ気味になる
そこに憧れのAqoursと一緒にイベント準備となれば当然テンションは上がる
純粋にAqoursの力になりたい者、少しでもお近づきになりたい者。理由は様々だろうが、アメフト部有志が集まった
ついでに筋トレにもなり、Aqoursとしては強力な助っ人が来た。所謂win-winである
彩色や風船などは、所謂神モブのみんながやってくれた
ルビィ「ルビィ、重たい物を運ぼうとしてて困ってたら、クラスの男の子が助けてくれたんだ!」
ダイヤ「ふふっ、良かったですわね、ルビィ」
ルビィ「うん!話したことなくて、最初はちょっとビックリしちゃったんだけど、優しい子だったから安心したんだ」
隼人「そいつぁ、良かった」フフッ
梨子「私たちだけじゃ運べないものもありましたし、ホント助かりました!」
善子「まぁ、このヨハネの魔力を以てすれば造作もないのだけれど」クックック
花丸「善子ちゃんもいっぱい手伝ってもらってたずらね♪」
善子「うっさい!あれはリトルデーモン達に指令を出してたの!」
千歌「各地で大活躍だったみたいだね。こんな身近に私たちのファンがいて、イベントを手伝ってくれるのってホント嬉しいね!」
隼人「……まぁ、お役に立てたなら何よりだ」
江井「だな」
果南「何照れてるのさ♪」
そう言いながら隼人の脇腹をつつく果南
隼人「ぷにっ。いや、別に照れてないし」
鞠莉(そんな果南は妬いてるのかしら♪)
江井「んじゃまぁライブまでちょいと泳ぐか」
隼人「そうすっか。じゃあみんなまた後で!頑張ってな!」
果南「うん!また後でね!」
千歌「よ~し、じゃあみんな頑張って行こ~!」
「「お~!!」」
━━━━
<終わらない夏への扉を
<Ah 情熱で灼かれたい
<地元愛!
<こんなに楽しい夏が、ずっと続いてくって信じてたよ
それぞれ2人または3人に分かれ、夏をイメージした4曲が披露された
早めに席を確保し前列でライブを見た隼人たち。アメフト部の他のメンバーもちらほら見えた。皆、彼女らのパフォーマンスのトリコとなったことだろう
そして何より……
隼人(なんか、ライブ中にちょいちょい果南と目が合った気がするんだが……。いや落ち着け。果南はアイドルなんだから、ファンサービスみたいな感じだろ。俺だけに向けた訳じゃないハズだ……それはそれで凹むけど……)
高まる胸を抑えながら、尚も自問自答を続ける
隼人(それでもまぁやっぱり、ドキドキしちまう俺がいる訳で……)
鞠莉とダイヤに約束した以上、しばらく想いを伝えることはない。勢い余って言いそうになったことはあるが
江井「どうした隼人?。ライブの片付け、手伝おうぜ」
隼人「おう。行くか」
江井(……わかりやすいな、我が相棒は)フフッ
隼人(とりあえず今は、一緒にいられるだけで……充分かな。くれぐれも、粗相のないようにってね)
言えない想いのその先で、ステージに輝く彼女の笑顔
それは些か、今の彼には眩し過ぎるようだ
つづく
━━━━