Emerald First Love (本編完結) 作:Shige_puni
あと暴走に気を付けてと……
今回は特に力を入れた回その2です
果南が可愛く書けていれば良いなと思います
それではどうぞ
夏休み その4
今日は夏祭りが開催される
果南・ダイヤ・鞠莉・隼人・江井の5人で行くこととなった。Aqoursみんなで行こうという話も当然出たが、あまり大人数だと行動しにくいため、学年で分かれる案に落ち着いた
そんなこんなでお祭り会場入り口付近に集合。約束の時間10分前
隼人「おっす!早いな」
果南「ううん、私たちも今来た処だよ♪」
ダイヤ(果南さん、とても楽しみにしていたようですからね)フフッ
鞠莉「ところで、私たちの浴衣、どうかしら?」
3人は、各々のイメージカラーが基調の浴衣を着ている。それぞれ違う魅力があり、何かの撮影かと思われてもおかしくないほどで、現に道行く人がちらほらこちらを見ている
因みに男子の方も、体格が良いためか甚平がそれなりに似合っている
江井「ふむ……ダイヤさんは流石の着こなし、マリーさんは普段とのギャップが良い感じだな!」
ダイヤ「ふふっ、ありがとうございます♪」
鞠莉「Thank you♪」
江井「果南さんは……お前が言え!」
隼人「お、おう!」
隼人「……」ジー
果南「ど、どうかな……?」
果南(ん~なんか、ドキドキしちゃうな……///)
隼人「……」ボー
ダイヤ・鞠莉(あらあら♪)
果南「あ、あの……そんなに見られると恥ずかしいんだけど///」
隼人「あっ、あぁすまん……」
鞠莉「もしかして、ハヤトったら果南に見惚れちゃったの?」
果南「えっ、そうなの……?」
隼人「うん、恥ずかしながら……」
照れながら頬を掻く隼人
隼人「なんて言うかその……浴衣、似合ってる。髪の結び方も、いつもと違うんだな。美しさと凛々しいのと……綺麗だよ、果南」
隼人「ってすまん!何言ってんだ俺……///」
果南「ううん。ありがとう♪」
隼人「……あぁ」
江井(あ~、何か暑いな)
ダイヤ(完全にお2人の世界ですわね)
鞠莉(2人ともシャイニーね☆)
ダイヤ「……お取込み中すみませんが、そろそろ参りましょうか」
果南「うん!」
隼人「おう!」
━━━━
鞠莉「スーパーボールすくいがあるわ。丁度空いてるし、やってみましょう♪」
果南「ふふっ、ちょっと久々かもね」
隼人「よっしゃ! ん?ダイヤさんどした?」
ダイヤ「あ、いえ。なんだか懐かしいなと思いまして」
それぞれお金を払い、ポイを受け取る。ポイは最中の生地のようになっている
隼人「毎回思うんだけどさ、このポイにジャム付けて食べたら美味そうだよな」
江井「うむ、スーパーボール掬ってから試してみれば?」
隼人「No way!」
果南「漫才はその辺にして、やろ♪」
隼人「……ッ/// そうだな!」
隼人(あ~、ヤバい……)
江井(今のは仕方ない)フフッ
ますます果南の笑顔に弱くなった隼人であった
……
鞠莉「じゃあ、いっちょやっちゃいますか!」
それぞれしゃがみ込んで掬い始める。皆それなりに器用なのか1つ2つと掬い上げる
小休止しようと隼人が顔を上げると、左前に位置する果南が目に入った
隼人(やっぱり今日は一段と綺麗だなぁ。美丈夫って言うのかな……)
楽しみながらも真剣な果南の横顔に、再び隼人は見惚れてしまう
すると
ダイヤ「あら?ポイが流れてきましたわ」
江井「てか隼人のじゃね?」
ハッとして手元を見ると、右手に持っていたハズのポイが金具だけになっていた
鞠莉「残念~ハヤトが最初に脱落ね!」
果南「隼人君どんまい♪」
隼人「……ハハッ」
肩をすくめ、おどけた表情で誤魔化した
━━━━
隼人「さ~て次は~っと」
トン!
果南「きゃっ!」
隼人「おっと」
通行人「あっ、すみませ~ん!」
果南「大丈夫で~す」
果南が通行人と接触しバランスを崩した処を隼人が受け止めた。必然的に2人の距離は近くなる
果南「あっ、ありがと///」
隼人「あぁ……/// ケガは、ない?」
果南「うん、大丈夫……♪」
またもや2人の世界になってしまった。するとダイヤが何やら考え込み……
ダイヤ「やはり二手に分かれましょうか」
鞠莉「そうね。その方が動きやすいわね」
江井「んじゃ、そうするか。じゃあ隼人、しっかり果南さんを守るんだぞ!」
ダイヤ「1時間程したら、また入り口に集合致しましょう」
鞠莉「じゃあ果南も頑張ってね~♪」
果南「え!?ちょっと待って!」
隼人「ちょ、え?マジで?」
まるで示し合わせていたかのように去っていく3人。人込みに紛れ、あっという間に見えなくなった
隼人(気ぃ利かせてくれたの……かな?)
果南「2人に、なっちゃったね」
隼人「あぁ、そうだな。まぁ、とりあえず回ろうか!」
果南(折角2人きりなんだし、鞠莉に言われたように、積極的に……)
果南「ねぇ……手、繋がない?その、はぐれないように、さ」
隼人「!」
果南「どう、かな……?」
ギュッ
果南「!」
隼人「さぁ、行こうぜ!」
果南「……うん♪」
果南(隼人君の手って思ったより大きいな。なんか安心する)
隼人(ヤバい、ドキドキする……。手汗とか大丈夫かな?)
果南の誘いに応え、手を握る隼人。流石に恋人繋ぎではないが、今の2人はこれでも充分満足だろう
━━━━
果南「あ!射的があるよ、やってみない?」
隼人「おっ、やってみるか!」
果南「折角だし、勝負しない?」
隼人「そりゃあ良いな。取った個数で勝負するか」
隼人(果南に勝てる気はしないけど、楽しけりゃ良いか)
果南「オッケー!」
お金を払い、弾を5発受け取る
隼人「しかし久々だな~。構えはこんな感じだっけ?」
果南「ん~ちょっと変だな。ここをこうして……」
隼人「え!?あ、おっおう」
隼人のフォームを修正する果南。当然2人の距離は近くなり、さらには果南の手が隼人に触れることになる
隼人(今日の果南はどうしたんだ?やけに積極的というか……)
果南「そのまま狙って撃てば大丈夫なハズだよ」
隼人「……了解」
隼人(煩悩退散煩悩退散……)
コン!
果南「やった♪当たったね!」
隼人「ふぅ……お陰様で」
果南(ふふっ、動揺しちゃってかわいいかも♪)
そんな果南の顔も赤くなっているのは何故だろうか
……
その後は果南が先攻になり、3発目までお互いノーミスで景品を撃ち落としていく
果南「さて次は……っと!」
4発目も果南は難なく命中
果南「よっし、これでリーチだね!」
隼人「流石果南だな~。じゃあ次は、あのデジ〇ンのにしよう」
果南「あれは結構重そうだね。大丈夫?」
隼人「とりあえず狙い撃つ……なっ……!」
果南「惜しい~!」
隼人が撃った弾は見事景品に命中。しかし位置はズレたものの、落ちるには至らなかった
隼人「マジか!あいつ体幹強いな~」
果南「体幹って……プランク得意なのかな? これで私が一歩リードだね」
果南「じゃあ次も遠慮なく……っと。やった♪」
隼人「パーフェクト!ってことは俺の負け確定か。まぁ気持ち切り替えてあいつを……うっし!」
果南「あっ!今度は落ちたね。さっきのが効いたのかな」
隼人「かもな。まぁこいつ欲しかったから良いや」
射的店主「はいよ。お2人さんのはこれで全部かい?」
果南「そうですね。ありがとうございます」
店主「おう。また来てな!と言いたい処だが、毎回あんだけ取られちゃ商売上がったりだな!ハハハ! 今度は2人専用の的でも作って待ってるよ!」
隼人「そりゃあ楽しみですね。また来年も2人で来ますよ!」
果南「!」
店主「おう。また来てな!」
射的を後にし、2人はまた手を繋いで歩き出す
……
隼人「豪快で気さくなおっちゃんだったな」
果南「ふふっ。そうだ!罰ゲームは何にしようかな~♪」
隼人「罰ゲームあるのか!お手柔らかに」
果南「じゃあ色々食べ歩きしよ♪隼人君の奢りで!」
隼人「仰せのままに!」
果南「ハハッなにそれ。じゃあまずはそこのリンゴ飴一緒に食べよ♪」
隼人「おうよ」
果南「ん~どれにしようかな~。隼人君先に取っちゃって」
隼人「ふむ、じゃあこれだ!」
果南「即決!?ちょっとでも大きいのとかにしないの?」
隼人「それも良いんだけど、やっぱセンターで!」
果南「なるほどね。じゃあ私はこれにしよっと♪ じゃあ乾杯しよ♪」
「「かんぱ~い」」
隼人「因みにそれにした決め手は?」
果南「う~ん、内緒♪」
隼人「あらら。まぁいっか」
果南(隼人君の隣のが良かったんだよね。えへへ)
果南「あっ、でもこれじゃ手繋げないね…」
隼人は射的の景品をまとめた袋を持っているため、リンゴ飴で手が塞がる
隼人「う~ん……ちょっとこれ持っててくれる?」
果南「あ、うん」
リンゴ飴を一旦果南に渡し、荷物を右肘にかける。そしてリンゴ飴を右手で持てば左手が空く
隼人「これでOK!」
果南「ありがと♪ これならわたあめでもいけるね!」
隼人「ハハッ、お任せあれ!」
━━━━
~お祭り会場入り口。即ち集合場所~
鞠莉「あの2人は上手くやってるかしら♪」
江井「尾k……様子を見守ろうと思ったけど見失っちまったからな」
ダイヤ「もう、鞠莉さんが急にいなくなるからですわ!」
鞠莉「Sorry~。色んな誘惑に負けちゃった♪」
江井「まぁあのケバブ美味かったし結果オーライで、な」
ダイヤ「まぁ、もう終わったことですし仕方ありませんわ」
江井(しかしダイヤさんが尾行に一番ノリノリだったのは意外だな)
江井「お!来たんじゃないか?……って、おい」フフッ
ダイヤ「予想以上ですわ♪」
鞠莉「ふふっ、仲良しさんね♪」
3人が見たのは手を繋いで寄り添い歩く、果南と隼人の姿であった
果南「あ、みんなもう来てたんだね」
3人「」ニヤニヤ
果南・隼人「?……ッ!」
手を繋いだままだったことに気付き、思わず手を離す2人
鞠莉「あらぁ、別にそのままでも良かったのに~♪」
果南「いや、その、流石に恥ずかしい///」
江井「いや~見せつけてくれるねぇ~」
隼人「マジで恥ずかしいから止めてくれ……///」
ダイヤ(ふぅ、本来あまり目立つのは良くないのですが、それを言うのは野暮ですわね)フフッ
ダイヤ「みなさん、もうすぐ打ち上げ花火の時間です。移動しましょう」
4人「は~い」
━━━━
一行は、予め決めておいた花火が良く見える場所へと移動する
海岸の方から打ち上がった大輪の花が、夜空を彩る
「「たーまやー!」」
「シャイニー!」
「これは見事ですわ!」
「綺麗だね……!」
「あぁ……」
チョンチョン
「?」
ギュッ
「!」
(フフッ♪)
(あらあら♪)
(これで付き合ってないとかマジかよ)
其処には、照れながらも嬉しそうに手を繋ぐ2人と、優しく見守る3人がいた
━━━━
江井「いや~今日は楽しかったな~」
鞠莉「とってもシャイニーな一日だったわね!」
ダイヤ「えぇ、予想以上に充実していましたわ」
ダイヤ(特に、お2人にとって♪)
果南「みんなありがとう。楽しかった♪」
隼人「なんか、気ぃ使ってくれたみたいだし。ありがとう」
鞠莉「さぁ、何のことやら♪」
江井「まぁ明日もみんな練習だろうし、そろそろ解散すっか」
ダイヤ「そうですわね。ではみなさん、失礼致します」
鞠莉「Ciao~☆」
隼人「おう、おやすみ~」
果南「またね~」
……
キュッ
隼人「?」
彼が振り返ると、果南が袖をつまんでいた。やや俯いて、顔を赤らめているように見える
果南「ねぇ、もう少しだけ、一緒にいない……?」
隼人「! あぁ。喜んで」
……
それから2人は、近くにあったベンチに並んで座った。特に何を話す訳ではない。だが2人寄り添って座っている、これだけで充分幸せを感じていた
そして隼人は、今日幾度となく果南に見惚れていた。花火が照らす横顔、澄み渡る泉のような瞳、今宵の星空のように煌めいて靡く黒髪、その全てが彼を魅了していた
しばらくして、果南が口を開いた
果南「お祭り、楽しかった?私はすごーーっく楽しかったよ。ありがとう♡」
隼人「俺もすっっげぇ楽しかった!ありがとな」
果南「……また来年も、一緒に来たいな」
隼人「……だな。射的のおっちゃんにも約束したし」ハハッ
果南「ふふっ♪ じゃあそろそろ帰ろっか。ゴメンね付き合わせちゃって」
隼人「なんのなんの。まぁその、俺も少しでも長く一緒に居たかったし……」ゴニョゴニョ
果南「ん?」
隼人「あ~いや……やっぱり手を、繋いで帰りたいな、って……」
ギュッ
隼人「!」
果南「えへへ、さっきと逆だね♪」
隼人「ハハッ、そうだな」
この日はお互いの気持ちが深まった2人にとって、特別な夏祭りになった
つづく
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