Emerald First Love (本編完結)   作:Shige_puni

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リアルの友人から、焦れったいと感想をもらいました
あと暴走に気を付けてと……

今回は特に力を入れた回その2です
果南が可愛く書けていれば良いなと思います
それではどうぞ


8話 夏祭り

夏休み その4

 

 今日は夏祭りが開催される

 果南・ダイヤ・鞠莉・隼人・江井の5人で行くこととなった。Aqoursみんなで行こうという話も当然出たが、あまり大人数だと行動しにくいため、学年で分かれる案に落ち着いた

 そんなこんなでお祭り会場入り口付近に集合。約束の時間10分前

 

 

隼人「おっす!早いな」

 

果南「ううん、私たちも今来た処だよ♪」

 

ダイヤ(果南さん、とても楽しみにしていたようですからね)フフッ

 

鞠莉「ところで、私たちの浴衣、どうかしら?」

 

 

 3人は、各々のイメージカラーが基調の浴衣を着ている。それぞれ違う魅力があり、何かの撮影かと思われてもおかしくないほどで、現に道行く人がちらほらこちらを見ている

 因みに男子の方も、体格が良いためか甚平がそれなりに似合っている

 

 

江井「ふむ……ダイヤさんは流石の着こなし、マリーさんは普段とのギャップが良い感じだな!」

 

ダイヤ「ふふっ、ありがとうございます♪」

鞠莉「Thank you♪」

 

江井「果南さんは……お前が言え!」

 

隼人「お、おう!」

隼人「……」ジー

 

果南「ど、どうかな……?」

果南(ん~なんか、ドキドキしちゃうな……///)

 

隼人「……」ボー

 

ダイヤ・鞠莉(あらあら♪)

 

果南「あ、あの……そんなに見られると恥ずかしいんだけど///」

 

隼人「あっ、あぁすまん……」

 

鞠莉「もしかして、ハヤトったら果南に見惚れちゃったの?」

 

果南「えっ、そうなの……?」

 

隼人「うん、恥ずかしながら……」

 

 照れながら頬を掻く隼人

 

隼人「なんて言うかその……浴衣、似合ってる。髪の結び方も、いつもと違うんだな。美しさと凛々しいのと……綺麗だよ、果南」

 

隼人「ってすまん!何言ってんだ俺……///」

 

果南「ううん。ありがとう♪」

 

隼人「……あぁ」

 

江井(あ~、何か暑いな)

ダイヤ(完全にお2人の世界ですわね)

鞠莉(2人ともシャイニーね☆)

 

ダイヤ「……お取込み中すみませんが、そろそろ参りましょうか」

 

果南「うん!」

隼人「おう!」

 

 

 

━━━━

 

 

 

鞠莉「スーパーボールすくいがあるわ。丁度空いてるし、やってみましょう♪」

 

果南「ふふっ、ちょっと久々かもね」

 

隼人「よっしゃ! ん?ダイヤさんどした?」

 

ダイヤ「あ、いえ。なんだか懐かしいなと思いまして」

 

 それぞれお金を払い、ポイを受け取る。ポイは最中の生地のようになっている

 

隼人「毎回思うんだけどさ、このポイにジャム付けて食べたら美味そうだよな」

 

江井「うむ、スーパーボール掬ってから試してみれば?」

 

隼人「No way!」

 

果南「漫才はその辺にして、やろ♪」

 

隼人「……ッ/// そうだな!」

 

隼人(あ~、ヤバい……)

 

江井(今のは仕方ない)フフッ

 

 ますます果南の笑顔に弱くなった隼人であった

 

……

 

 

鞠莉「じゃあ、いっちょやっちゃいますか!」

 

 

 それぞれしゃがみ込んで掬い始める。皆それなりに器用なのか1つ2つと掬い上げる

 小休止しようと隼人が顔を上げると、左前に位置する果南が目に入った

 

 

隼人(やっぱり今日は一段と綺麗だなぁ。美丈夫って言うのかな……)

 

 楽しみながらも真剣な果南の横顔に、再び隼人は見惚れてしまう

 すると

 

ダイヤ「あら?ポイが流れてきましたわ」

 

江井「てか隼人のじゃね?」

 

 ハッとして手元を見ると、右手に持っていたハズのポイが金具だけになっていた

 

鞠莉「残念~ハヤトが最初に脱落ね!」

 

果南「隼人君どんまい♪」

 

隼人「……ハハッ」

 

 肩をすくめ、おどけた表情で誤魔化した

 

 

 

━━━━

 

 

 

隼人「さ~て次は~っと」

 

トン!

 

果南「きゃっ!」

 

隼人「おっと」

 

通行人「あっ、すみませ~ん!」

 

果南「大丈夫で~す」

 

 果南が通行人と接触しバランスを崩した処を隼人が受け止めた。必然的に2人の距離は近くなる

 

果南「あっ、ありがと///」

 

隼人「あぁ……/// ケガは、ない?」

 

果南「うん、大丈夫……♪」

 

 またもや2人の世界になってしまった。するとダイヤが何やら考え込み……

 

ダイヤ「やはり二手に分かれましょうか」

 

鞠莉「そうね。その方が動きやすいわね」

 

江井「んじゃ、そうするか。じゃあ隼人、しっかり果南さんを守るんだぞ!」

 

ダイヤ「1時間程したら、また入り口に集合致しましょう」

 

鞠莉「じゃあ果南も頑張ってね~♪」

 

果南「え!?ちょっと待って!」

 

隼人「ちょ、え?マジで?」

 

 まるで示し合わせていたかのように去っていく3人。人込みに紛れ、あっという間に見えなくなった

 

隼人(気ぃ利かせてくれたの……かな?)

 

果南「2人に、なっちゃったね」

 

隼人「あぁ、そうだな。まぁ、とりあえず回ろうか!」

 

果南(折角2人きりなんだし、鞠莉に言われたように、積極的に……)

 

果南「ねぇ……手、繋がない?その、はぐれないように、さ」

 

隼人「!」

 

果南「どう、かな……?」

 

 

ギュッ

 

 

果南「!」

 

隼人「さぁ、行こうぜ!」

 

果南「……うん♪」

 

果南(隼人君の手って思ったより大きいな。なんか安心する)

 

隼人(ヤバい、ドキドキする……。手汗とか大丈夫かな?)

 

 果南の誘いに応え、手を握る隼人。流石に恋人繋ぎではないが、今の2人はこれでも充分満足だろう

 

 

 

━━━━

 

 

 

果南「あ!射的があるよ、やってみない?」

 

隼人「おっ、やってみるか!」

 

果南「折角だし、勝負しない?」

 

隼人「そりゃあ良いな。取った個数で勝負するか」

 

隼人(果南に勝てる気はしないけど、楽しけりゃ良いか)

 

果南「オッケー!」

 

 お金を払い、弾を5発受け取る

 

隼人「しかし久々だな~。構えはこんな感じだっけ?」

 

果南「ん~ちょっと変だな。ここをこうして……」

 

隼人「え!?あ、おっおう」

 

 隼人のフォームを修正する果南。当然2人の距離は近くなり、さらには果南の手が隼人に触れることになる

 

隼人(今日の果南はどうしたんだ?やけに積極的というか……)

 

果南「そのまま狙って撃てば大丈夫なハズだよ」

 

隼人「……了解」

 

隼人(煩悩退散煩悩退散……)

 

コン!

 

果南「やった♪当たったね!」

 

隼人「ふぅ……お陰様で」

 

果南(ふふっ、動揺しちゃってかわいいかも♪)

 

 そんな果南の顔も赤くなっているのは何故だろうか

 

 

……

 

 

 その後は果南が先攻になり、3発目までお互いノーミスで景品を撃ち落としていく

 

果南「さて次は……っと!」

 

 4発目も果南は難なく命中

 

果南「よっし、これでリーチだね!」

 

隼人「流石果南だな~。じゃあ次は、あのデジ〇ンのにしよう」

 

果南「あれは結構重そうだね。大丈夫?」

 

隼人「とりあえず狙い撃つ……なっ……!」

 

果南「惜しい~!」

 

 隼人が撃った弾は見事景品に命中。しかし位置はズレたものの、落ちるには至らなかった

 

隼人「マジか!あいつ体幹強いな~」

 

果南「体幹って……プランク得意なのかな? これで私が一歩リードだね」

 

果南「じゃあ次も遠慮なく……っと。やった♪」

 

隼人「パーフェクト!ってことは俺の負け確定か。まぁ気持ち切り替えてあいつを……うっし!」

 

果南「あっ!今度は落ちたね。さっきのが効いたのかな」

 

隼人「かもな。まぁこいつ欲しかったから良いや」

 

射的店主「はいよ。お2人さんのはこれで全部かい?」

 

果南「そうですね。ありがとうございます」

 

店主「おう。また来てな!と言いたい処だが、毎回あんだけ取られちゃ商売上がったりだな!ハハハ! 今度は2人専用の的でも作って待ってるよ!」

 

隼人「そりゃあ楽しみですね。また来年も2人で来ますよ!」

 

果南「!」

 

店主「おう。また来てな!」

 

 射的を後にし、2人はまた手を繋いで歩き出す

 

 

……

 

 

隼人「豪快で気さくなおっちゃんだったな」

 

果南「ふふっ。そうだ!罰ゲームは何にしようかな~♪」

 

隼人「罰ゲームあるのか!お手柔らかに」

 

果南「じゃあ色々食べ歩きしよ♪隼人君の奢りで!」

 

隼人「仰せのままに!」

 

果南「ハハッなにそれ。じゃあまずはそこのリンゴ飴一緒に食べよ♪」

 

隼人「おうよ」

 

果南「ん~どれにしようかな~。隼人君先に取っちゃって」

 

隼人「ふむ、じゃあこれだ!」

 

果南「即決!?ちょっとでも大きいのとかにしないの?」

 

隼人「それも良いんだけど、やっぱセンターで!」

 

果南「なるほどね。じゃあ私はこれにしよっと♪ じゃあ乾杯しよ♪」

 

「「かんぱ~い」」

 

隼人「因みにそれにした決め手は?」

 

果南「う~ん、内緒♪」

 

隼人「あらら。まぁいっか」

 

果南(隼人君の隣のが良かったんだよね。えへへ)

 

果南「あっ、でもこれじゃ手繋げないね…」

 

 隼人は射的の景品をまとめた袋を持っているため、リンゴ飴で手が塞がる

 

隼人「う~ん……ちょっとこれ持っててくれる?」

 

果南「あ、うん」

 

 リンゴ飴を一旦果南に渡し、荷物を右肘にかける。そしてリンゴ飴を右手で持てば左手が空く

 

隼人「これでOK!」

 

果南「ありがと♪ これならわたあめでもいけるね!」

 

隼人「ハハッ、お任せあれ!」

 

 

 

━━━━

 

 

 

~お祭り会場入り口。即ち集合場所~

 

 

鞠莉「あの2人は上手くやってるかしら♪」

 

江井「尾k……様子を見守ろうと思ったけど見失っちまったからな」

 

ダイヤ「もう、鞠莉さんが急にいなくなるからですわ!」

 

鞠莉「Sorry~。色んな誘惑に負けちゃった♪」

 

江井「まぁあのケバブ美味かったし結果オーライで、な」

 

ダイヤ「まぁ、もう終わったことですし仕方ありませんわ」

 

江井(しかしダイヤさんが尾行に一番ノリノリだったのは意外だな)

 

江井「お!来たんじゃないか?……って、おい」フフッ

 

ダイヤ「予想以上ですわ♪」

 

鞠莉「ふふっ、仲良しさんね♪」

 

 3人が見たのは手を繋いで寄り添い歩く、果南と隼人の姿であった

 

果南「あ、みんなもう来てたんだね」

 

3人「」ニヤニヤ

 

果南・隼人「?……ッ!」

 

 手を繋いだままだったことに気付き、思わず手を離す2人

 

鞠莉「あらぁ、別にそのままでも良かったのに~♪」

 

果南「いや、その、流石に恥ずかしい///」

 

江井「いや~見せつけてくれるねぇ~」

 

隼人「マジで恥ずかしいから止めてくれ……///」

 

ダイヤ(ふぅ、本来あまり目立つのは良くないのですが、それを言うのは野暮ですわね)フフッ

 

ダイヤ「みなさん、もうすぐ打ち上げ花火の時間です。移動しましょう」

 

4人「は~い」

 

 

 

━━━━

 

 

 

 一行は、予め決めておいた花火が良く見える場所へと移動する

 

 海岸の方から打ち上がった大輪の花が、夜空を彩る

 

 

「「たーまやー!」」

 

「シャイニー!」

 

「これは見事ですわ!」

 

「綺麗だね……!」

 

「あぁ……」

 

 

チョンチョン

 

 

「?」

 

 

ギュッ

 

 

「!」

 

(フフッ♪)

(あらあら♪)

(これで付き合ってないとかマジかよ)

 

 

 其処には、照れながらも嬉しそうに手を繋ぐ2人と、優しく見守る3人がいた

 

 

 

━━━━

 

 

 

江井「いや~今日は楽しかったな~」

 

鞠莉「とってもシャイニーな一日だったわね!」

 

ダイヤ「えぇ、予想以上に充実していましたわ」

 

ダイヤ(特に、お2人にとって♪)

 

果南「みんなありがとう。楽しかった♪」

 

隼人「なんか、気ぃ使ってくれたみたいだし。ありがとう」

 

鞠莉「さぁ、何のことやら♪」

 

江井「まぁ明日もみんな練習だろうし、そろそろ解散すっか」

 

ダイヤ「そうですわね。ではみなさん、失礼致します」

 

鞠莉「Ciao~☆」

 

隼人「おう、おやすみ~」

 

果南「またね~」

 

 

……

 

 

キュッ

 

 

隼人「?」

 

 

 彼が振り返ると、果南が袖をつまんでいた。やや俯いて、顔を赤らめているように見える

 

 

果南「ねぇ、もう少しだけ、一緒にいない……?」

 

 

隼人「! あぁ。喜んで」

 

 

……

 

 

 それから2人は、近くにあったベンチに並んで座った。特に何を話す訳ではない。だが2人寄り添って座っている、これだけで充分幸せを感じていた

 

 そして隼人は、今日幾度となく果南に見惚れていた。花火が照らす横顔、澄み渡る泉のような瞳、今宵の星空のように煌めいて靡く黒髪、その全てが彼を魅了していた

 

 しばらくして、果南が口を開いた

 

 

果南「お祭り、楽しかった?私はすごーーっく楽しかったよ。ありがとう♡」

 

隼人「俺もすっっげぇ楽しかった!ありがとな」

 

果南「……また来年も、一緒に来たいな」

 

隼人「……だな。射的のおっちゃんにも約束したし」ハハッ

 

果南「ふふっ♪ じゃあそろそろ帰ろっか。ゴメンね付き合わせちゃって」

 

隼人「なんのなんの。まぁその、俺も少しでも長く一緒に居たかったし……」ゴニョゴニョ

 

果南「ん?」

 

隼人「あ~いや……やっぱり手を、繋いで帰りたいな、って……」

 

 

ギュッ

 

 

隼人「!」

 

果南「えへへ、さっきと逆だね♪」

 

隼人「ハハッ、そうだな」

 

 

 この日はお互いの気持ちが深まった2人にとって、特別な夏祭りになった

 

 

 

つづく

━━━━

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