「うぉおおおおおお!!! 物語、書くの、面白いぞぉおお!
できれば、感想・アドバイス、欲しいぞぉおおお! ポォオオオオオ!!!」
ちなみに、この状態で入れるお茶が最高においしい。
初トーコーです。
感想・アドバイス心よりお待ちしております。
校舎での激戦
ジャッ。ギン、ギギギギギンッ。
夜。辺りは暗くなり冷気が静かに満ちている。街を照らすのは点々と灯る小さな街灯のみで、多くのものは夜闇の中で眠っている。長閑な日の下とは打って変わった世界。その世界は空をつんざく衝撃によって異常への幕を切ろうとしていた。
超硬度な物質が亜音速でぶつかりあう音。その中心では長髪緑髪の美形人が舞うようにして火花を散らしていた。一挙手一投足。その全てが、彼の元へと飛来する矢をはたき落とさんがためのものだった。
カンッ。キキキキキキキンッ。
一本の矢が現れた、と思った次の瞬間、けたたましい音と共に無数の矢が力無く宙を舞っている。矢は美形人の多様な武器に変形する五体によって弾かれ切られ潰され払われ、拉げられていた。害意を消された矢はグラウンドの土へ無残に倒れていく。見るからに人間の理解を超えた危機の渦中に立つ彼は、しかし人形のような顔を微塵も変えずに、ただひたすらに矢を放つ根源の方を向いていた。
その男は弓を構えていた。正確無比な射撃は一瞬の間に十の矢を美形人の体に当てる。弾かれることが分かっていながら、その手は弦を弾き続けていた。怒濤の速度で空へ、また美形人へ。
突如、男は弓を下ろし地面を蹴った。
ドゴォッ。ジャラジャラジャラ。
男の立っていた土を破ってそれらは現れた。無数の鎖、その先端には矢尻がついている。
(やるじゃないか………!)
美形人は自らの放った攻撃を容易く躱され、素直に感嘆していた。直前まで男は地面に対して何の反応も示していなかった、にもかかわらず、不意を突いて現れた鎖を難なく避け、更には反撃を用意している。
男の隙を捉えるために駆けようとしていた美形人に無数の矢が降り注ぐ。美形人の、不意を突こうという攻める気持ちが堪っていたところを、逆に不意を突く形で矢の猛雨が攻めたてた。美形人は身体の変形が間に合わず、数瞬の間無防備な姿をさらしてしまう。
ドドドドドドド。
一撃一撃が確かな威力をもって美形人の身体にぶち当たる。身を襲う激痛。しかし土煙の中から現れた美形人の肉体は無傷だった。
沈黙する男。美形人も静かに男を見据えていた。
夜。辺りから消えていた静寂が再び戻ってきた。しかしそれは決して安全な物などでは無い。静かに燃える炎が互いの火薬を舐めているような、一時の油断もならない状況だった。
パキッ。
ふと、その空気を破る小さな音。小枝を踏みでもしたのだろう。林などで気がつかぬうちに立ててしまうような微かな音がした。
「不味い!」
慌てて男が美形人を射るも既にその姿は無く、豪速の矢は虚空へと吸い込まれていった。
「どうしたの、アーチャー!」
「悪い、マスター。事情を説明してる暇はないな、こりゃ」
そう男が言うと、戦闘が行われる側で緊張の面持ちで立っていた、マスターと呼ばれた女は男に担ぎ上げられた。
「えっ、どういうことよ!?」
「舌噛むなよ」
男が跳躍をすると、女は悲鳴をあげる間もなく高速で校舎に飛んでいった。
星月の光が差す校舎には抉れた地面と、無数に突き立つ矢だけが残った。