2-1
新たに頼もしき仲間(になる予定)を加えたヨシヒコ。
彼等は仏が示した場所、『カルネ村』を最初の目的地として向かう事にしたのだが
そう簡単に行かせまいと、彼等の前に魔王の手先である魔物達が立ち塞がっていた。
「ふん!」
ヨシヒコが青くてプニプニしたにこやかに笑うスライムを攻撃し
「この程度の相手であれば、今の私でも容易い」
セバスがパタパタと宙を舞いながらにこやかに笑うコウモリ型の魔物を拳で殴り
「はん! この私を前にして下卑た笑みを浮かべるとは不届き千万、今すぐに殺して……いった!」
シャルティアが踊りながらにこやかに笑うまん丸サボテン型の魔物から体当たりでダメージを食らい。
「……あ~やっぱ伸びたなー」
そしてメレブは一人、自分の指を眺めながらそろそろ爪を切ろうかなと考えるのであった。
それから少し経った後、ヨシヒコ達は無事に魔物達を全員倒し切る。
「これぐらいの相手であれば、今の我々でも十分に戦えますね」
「そうですな、多少はあの未知なるモンスターとの戦い方もわかってきました」
「……」
剣を鞘に仕舞いながらヨシヒコは段々とコツを掴んで来たセバスとそんな会話をしていると
それをさも面白くなさそうに、シャルティアがジーと見つめていた。
「私はコツどころかまともにダメージさえ与えられない状況でありんすが……」
「あなたは元々前衛信仰系職ですからね、ほとんどの力を失った今、後衛に回って私達に補助魔法や回復魔法を掛けてくれればありがたいのですが」
「いやそもそも、魔法自体全部覚えてありんせん……」
ここに来るまで4人で何度も魔物と遭遇して戦っているヨシヒコ一行だが、未だ自分が蚊帳の外と化してる事に苛立ちを募らせるシャルティア。
それもその筈、本来彼女が所持していたスキルや魔法、装備品やアイテムは全て魔王の波動によって消えてしまい、思いきり弱体化してしまっているからだ。
今のシャルティアでは恐らく、頑張って倒せるのはスライムぐらいである。(現在2勝5敗1引き分け)
「く! この私がこの様な屈辱を味わわせられるとは……! アインズ様に顔向け出来ないでござんす……!」
「そんな事を心配する必要はない、私も最初はそうだった、そしてこれからもっと多くの魔物を倒して行けば、いずれレベルが上がりどんどん強くなっていく」
「レ、レベル?」
拳を震わせ、こんな不甲斐ないままでは盟主に会わせる顔が無いではないかと強い憤りを覚えるシャルティアだが
そこへヨシヒコが魔物を倒した時に出て来るゴールドやらアイテムを拾い終えて戻って来た。
「私もよくわからないが、たまに魔物を倒し続けていたりすると突然空から音が鳴り、その時不思議と少しだけ強くなった感じがする」
「空から音が鳴る……あー私とセバスがお前と仲間に加わったときの様な音でありんすか?」
「こういう音だ」
彼の説明を聞いて首を傾げるシャルティアに、ヨシヒコは身を屈んで彼女の目線に合わせると
「パララ パッパッパー♪」
「な、なにその間抜けな音……? てか顔近いんだけど……」
真顔のまま呟く彼の奇妙な男に、シャルティアは思わず表情を強張らせた。一体なんなのだコイツのいた世界は……
「なんともおかしな世界でござんすな……お前も含めて」
「私はおかしくない」
「いや絶対おかしい、そこは認めなんし」
「あなたがそう思うのも仕方ないでしょう、私も彼等の世界には驚かされ続けています」
ヨシヒコにツッコミを入れるシャルティアの方へ、セバスもまた話に加わって来た。
「しかし今の話で一番大事なのは、地道にモンスターを倒し続けて行けば少しずつ力を取り戻せるという事です、自分はお荷物だと嘆くのはまだ早いんじゃないですか、シャルティア?」
「ふん、そこまで卑屈にはなりんせん……しかしまあ、セバスの言う通りここは時と手間を費やしてでも、多少は戦えるようになりたいでありんすなぁ」
「それは今後次第でしょう、ナザリックの守護者、それも序列的に一位として君臨していたあなたであれば、それもまた遠くない筈です」
せめてまともに戦えるようにはなりたいと思わず本音を零すシャルティアに、セバスは優しくフォローを入れるとヨシヒコの方へ振り返り
「こう見えて彼女はナザリックでもトップクラスの戦闘力を持っていまして、更に回復魔法や支援魔法、あらゆる展開に対処できる優秀な実力者、ゆくゆくは我々の中で最も強くなる可能性が大いにあるので、今の所は大目に見て下さると助かります」
「ええ、セバスさんがそこまで評価してる程ですから、私も彼女の成長性には期待しています、回復の呪文を覚えてくれるのであれば非常に有難いですし」
彼に対してヨシヒコは何も心配は無いと力強く頷く。
その反応を見てシャルティアはフンと不機嫌そうに鼻を鳴らすと、ヨシヒコから顔を背け
「人間如きに期待されても何も嬉しくないでありんす、してそれよりもまず問題なのは私よりもアレ……」
ぶっきらぼうにそう言った後、彼女は自分達から少し離れた所で地面に杖で絵を描き始めている男を指さした。
「この中で最も成長性に見込みがありんせんあの虫けらはどう処分するおつもりかえ?」
「あ、やべぇ、へのへのもへじの三つ目の「へ」を何処に描けばいいのか忘れた……え? なんか言った?」
自称、魔法使い、メレブ
さっきから彼だけは一向に戦いに加わらず傍観ばかりしており、終いには一人で暇潰しをやり出す始末。
仲間に加わったばかりのシャルティアなら、一体コイツがなんの役に立つのかと疑問に思うのも当たり前だ
「ほほう、さては俺がいつまで経っても戦闘に参加しないから怒ってんだろー」
「……よく自分の立場をわかってるでありんすな」
「フフ、お見通しだよこっちは、「あ、そろそろ来るな」と予感してたから」
「メレブさんは私が誇る凄い魔法使いだ、私は何度も窮地をメレブさんの呪文に助けて貰った事がある、今回の冒険でもきっと誰よりも戦いに貢献してくれると思うので、今の所は大目に見てやってくれ」
「いや、お前がどれだけコイツの事を高く評価しようが、私はコイツには砂の一粒たりとも期待しなせん」
ヨシヒコはシャルティアの事を期待してくれたのに、彼女はメレブの事は全く期待していないらしく
こちらにヘラヘラ笑いながら戻って来た彼を、彼女は冷たい視線をぶつけながら拒絶
「そもそもその呪文とやらが使えるのかどうかさえ甚だ疑問でありんすなぁ……もしクソの役にも立たない呪文だったらその杖とテメェの骨へし折るからな……」
「フ、馬鹿め、そんなナメた態度を取れるのも今の内だぞこのロリっ娘吸血鬼が」
「ロリっ娘言うな」
目を細めて凄味のある素の口調で威圧して来るシャルティアに対してもメレブは全く怯んでおらず、逆にそんな彼女を小馬鹿にする態度で
「ていうか~、どこぞのしょーもない吸血鬼さんも~、何時になったらまともに戦えるようになってくれるんですかね~」
「あぁ!? お前にだけは言われたくないわボケ! お前だけにはな!!」
自分の事を棚に上げ、未だシャルティアが結果を出していない事にニヤニヤと笑いながら挑発するメレブ
そんな彼を強く指さしながら怒鳴ると、彼女はすぐにヨシヒコの方へ振り返って
「本当に今まで何度も助けて貰ったのでありんすか!? こんな口先だけの男に!」
「……何度かはある」
「……さっきより自信なさそうに言っているのは私の気のせいかえ?」
全く持って実力が読めない自称偉大な魔法使い・メレブ
果たしてシャルティアが彼の真価を見る事になるのは近い内かはたまた一生来ないのか……
「あ、ところで残念吸血鬼娘、お前またおっぱいが移動してるぞ」
「は!」
「ホントだ! メレブさんの言う通り、さっきの戦いのせいでいつの間にか彼女のおっぱいが背中に!」
「ギャアァァァァァァ! 見るな! 今の私を見るなぁ!」
「ていうかもっと前に気付けよ」
シャルティアの偽乳が元の位置に戻った後、それから何度も魔物と遭遇しては倒すを繰り返していったヨシヒコ一行は
ようやく仏が言っていたカルネ村が見える所まで到着するのであった。
「も、もうダメ……死ぬ……死ぬでありんす……!」
「まさか村一つに辿り着くまでここまでモンスターに襲われるとは……」
「やはりこの世界は、思っていた以上に我々の世界の魔物が溢れかえってるみたいですね……」
しかしその頃には既に三人共体力を真っ赤にした状態でボロボロであった。
ただ一本道を歩いていただけなのに何度も何度も魔物に襲われ続け
なんとか倒したり逃げたりしてここまで来れたが、もはや限界だ。
「こ、こんな姿絶対にアインズ様どころか他のナザリック守護者の面々にも見せられやせん……」
シャルティアに至っては綺麗に整っていた銀色の髪はクシャクシャになっており、煌びやかなドレスは枯葉まみれ、その辺で拾った木の枝を杖代わりにしながらヨロヨロと歩いているというなんとも可哀想な状態に。
しかしこの激戦を経験し彼女はようやく希望を見出す事が出来た、その希望とは……
「クフフ、だがここに至るまでの戦いを経て私は”パララ パッパッパー♪”が頭の中で2回も響いたでありんす……心なしか強くなった気もするし微量であれど回復の魔法も覚えた気もする……コレは正に、私のレベルというのが上がったという事……!」
「おやシャルティア、あなたもその音を聞いたのですか?」
「へ?」
何度も酷い目に遭わされながらも魔物を倒せないというジレンマの中で、遂にシャルティアはレベルが上がったのだ。
その事にボロボロでありながらも勝ち誇った様子でグッとこぶしを握りながらガッツポーズをとる彼女
しかしそれを遮るかのように唐突にセバスが口を開き
「ちなみに私は3回ほどパララ パッパッパー♪を聞きました」
「な! 3パララ パッパッパー!?」
「あ、私もセバスさんと同じ、3パララ パッパッパー♪です」
「わ、私は2パララ パッパッパー♪であるというのにお前達はダブル3パララ パッパッパー!?」
彼女の中で新たな造語が次々生まれている中で報告し合うセバスとヨシヒコ
何故同じ戦いを経験しているというの、彼等だけそんなにレベルが上がるのが早いのだ……
シャルティアは強いショックを受けた様子で遂にその場に両手を突いてへたり込んでしまう。
「ど、どうして私だけ2しかレベルが上がりんせん……」
「恐らくレベルというモノは上がり方も個人それぞれなんでしょう、どうやらあなたは我々よりも優秀な分、成長も遅いみたいです」
「落ち込まないでいい、コレから何度も戦って経験値を稼いでいけば、嫌という程パララ パッパッパー♪を聞くことが出来る」
「く、なんのこれしき……! こんな理不尽の仕打ち程度でこのシャルティア・ブラッドフォールンが折れるとでも!? 成長が遅かれ早かれ、アインズ様への下へは着実に進んでいる筈!」
数々の災難や理不尽に振り回され、事あるごとに落胆して来た彼女であったが、レベルが上がれば全盛期の強さにまで届けるかもしれないという微かな光が、項垂れていたシャルティアを奮起させる。
「絶対にパララ パッパッパー♪を鳴り響かせてどんな壁であろうと乗り越えて見せん!」
「あ~ちなみに俺の報告良いっすかね?」
「あ?」
ガバッと立ち上がってまだまだこれからだと自分自身に言い聞かせながら強く決意するシャルティアだが
そこへあのメレブが軽く手を挙げて歩み寄り
「俺、6パララ パッパッパー♪」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!? なんで!? 戦いにも参加せずに周りをウロウロしてるだけのお前がレベル6も上がってんだコラァ!!」
「いや~そう言われましても~、こればっかりは仕方がないというか~」
なんとここでメレブ、ダントツでパーティー内でレベルトップに
全く戦いに参加せずなんの活躍もしていないこの男が何故……流石にこの不公平さにはシャルティアも黙っていられず怒鳴った後頭を抱える。
「全く持って意味がわかりんせん……! この私が2に対しこんなゴミ虫が6? 一体どういう事なのでありんすか……」
「私もまだその辺はよくわからない、メレブさんは何故か、昔から異様にレベル”だけ”上がりやすい」
「なるほど、レベルは上がりにくいが潜在能力の高いシャルティアとは対照的に、大して強くなる見込みのないメレブはレベルが上がりやすいという訳ですな」
「おい、今さり気なく酷い事言っただろジジィ」
メレブの謎の成長速度については未だ謎があり、付き合いの長いヨシヒコでさえもまだ解明には至っていない。
だが当の本人はそんな些細な事気にしていない様子で、「俺がレベルトップ~」と陽気に歌いながらステップを踏んで小躍りをしている。
「ま、君達そうやってね、どうしてこんな奴がとかジェラシー抱くのはわかるよ? けどしょうがない、生まれた時から天才になる事を義務付けられた奴もいるの、それが俺」
「ヨシヒコ、コイツを斬っておくんなし」
「あー早く、この天才の力を君達にお披露目したいわ~」
踊りながら自分を親指で指してドヤ顔を浮かべるメレブに、もう我慢ならんとシャルティアがジト目でヨシヒコにメレブの殺害を要請していると……
「「「「!?」」」」
突如として、彼等の周りにあった茂みから、ザッと数人の人影が取り囲むように現れたのだ。
しかも全員弓を構えてこちらに狙いを定めながら
いきなりの展開に一同驚くも、すぐに自分達の周囲を囲む連中が何者なのか観察してみる。
それは頭に角の生えた短い牙を口から生やす緑色で小柄の……
「おんや、もしや”ゴブリン”かえ?」
「私達の世界のモンスターを見るのは久しぶりですな」
「ゴブリン……」
特徴から察するにそれがシャルティア達がよく知るゴブリンという魔物だという事に気付いた。
そしてヨシヒコも、以前何処かで見かけた様な気がすると眉間に眉をひそめてジーッとそのゴブリン達を見つめながら
「そういえば前の異世界で戦った事があります、確か集団で人間に悪さをする連中だと覚えが」
「概ねそれで合っています、単体だと大して強くありませんが集団のゴブリンは中々に厄介です、しかしどうしてこんな所にゴブリン達が……」
「ほぼほぼ体力限界の私達で勝てる見込みは無いでありんすな……チッ、こんな雑魚共相手に私がこんな思考に陥るなんて……」
カルネ村の周囲だというのに、何故ゴブリンがこんな所で隠れ潜んでいるのか
そして何故こちらに向かって弓を構えたままで、どうしてすぐに攻撃をしてこないのか
シャルティアが苦々しく舌打ちしてる中、セバスは状況をもっと冷静に観察してみようと鋭い視線で彼等を見つめていると……
「やれやれ、仕方ないですな~」
そこへ呼んでも無いのにまたしてもメレブが調子乗った風に笑って勝手に歩き回りながら
「ここは俺に任せときなさい、俺が呪文と顔だけじゃないカリスマ魔法使いだって事を、俺をナメ腐ってるお前達に教えてやる」
「……メレブ、あなたは一体このゴブリンに対して何をなさるおつもりで?」
「お前に出来る事があるとしたら命乞いぐらいでありんしょう、さっさとしろ、そしてゴブリン共に殺されろ」
「フフフ、まあそこでおじいちゃんとエリってる残念な吸血鬼は大人しく見ていなさんな」
このタイミングで初めて自ら前に立って何かアクションを起こそうしているメレブを、セバスとシャルティアが怪訝な様子で眺めていると
「しかとその目に焼き付けるが良い、このメレブが編み出した、過酷な世を生き延びる為に身に着けたとっておきのコミュニケーション能力を」
メレブは小足でステップを踏みながら周りにいるゴブリンの中の一匹に向かってゆっくりと近づいて行った。
「こういう時はまず、こちらに敵意が無いことを示す必要がある、大人しくここを通して貰えるよう誠意を伝える大事なのだよ」
「ヨシヒコさん、メレブが一体何をするつもりなのか付き合いの長いあなたではわかりませんか?」
「いえ、私にもわかりません、しかしメレブさんならきっとこの状況を打破する秘策を持っている筈です、信じましょう」
一体彼が何をやろうとしているのか見当もつかず、三人はとりあえず固唾を飲んで見守っていると
メレブは弓を向けて来るゴブリンに
「お前等! それでいいのかよ!!」
「あ、なんかいきなりゴブリンに叫び出したでありんす」
何かを訴えかけるかの様に大声を上げるメレブ、ゴブリンはビクッと反応した。
「お前等だって本当はずっと期待していたんだろう! 誰も苦しまず! 悲しまず! 犠牲にならない最高のハッピーエンドって奴を!!」
「あれは……なんですか?」
「……わからないです」
突然ゴブリンの前で体を激しく演説みたいな説教をしだすメレブ、これにはセバスだけでなくヨシヒコも困惑、そしてそれを間近で見せられてるゴブリンも当然困惑
「アレ……誰の真似でありんすか?」
「答えろよゴブリン! お前等が本当に望んでいたのはこんな形で終わらせる事じゃない筈だ! ここで俺達が争うんじゃなくて! 最高の形で物語を締めようぜ!」
「はて、なんか適当にどこぞの誰かの台詞をうろ覚えでパクったかのような……」
「さっぱりわからない……」
徐々にテンション上がってるメレブにシャルティアがヨシヒコと首を傾げているますます謎が深まるばかり
「だがそれでもなお俺達を襲うってんなら……いいぜゴブリン……! まずはそのふざけた幻想をぶち殺……!」
そして間近でその謎の舞を見せつけられているゴブリンは、メレブの背後にいる方の同族に無言で手を挙げて合図すると、その同族はコクリと頷いて
サッと弓を引いて無言でメレブに矢をパシッと放った。
「「「あ」」」
「す……あ」
ゴブリンの放った矢はプスリとメレブのお尻に命中
一同が声を出すと、一人でテンション上がっていたメレブも臀部に違和感を覚えてピタリと静かになると
矢に何か動きを止める類のモノでも塗ってあったのか、そのまま気絶したかのようにドサリとその場に倒れてしまうのであった。
「「「……」」」
「「「「「……」」」」」
メレブが倒れて動けなくなったと同時に、ヨシヒコ達とゴブリンの間に微妙な沈黙が流れ始めた。
そして最初にその沈黙を破ってくれたのはゴブリンの中の一匹で
「……アンタ等何しに来たんだ?」
「え、喋れたんですかあなた方?」
「いやまあ、喋れるけど、この変な男が急に怒鳴り出したからどうしていいのかわからなくてよ」
持ってた弓を下ろして普通に話しかけて来たゴブリンにヨシヒコがキョトンとしていると、そのゴブリンは倒れたメレブを指さしながら
「で、なにしたかったんだコイツ?」
「「「わかりません」」」
自分がレベルトップになれた事での驕りによって生まれた、メレブがゴブリンとのコミュニケーションを円滑に進める為に行った奇妙な説教
しかしその実態はヨシヒコ一行とゴブリン達には知られる事無く
彼等の中で永遠の謎となるのであった。
次回、カルネ村に到着