バ美肉おじさんssが流行って居たので乗っかりました。駄文となりますが何卒寛容な心でご覧になってください。
あんずちゃん大好き

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あんずちゃん大好き


第1話

〜バーチャル小学校〜

 

直上からじりじりを地面を照り返す強い陽の光、蝉や同級生達の騒ぐ声が煩わしく、ずっと教室の隅でずっと本を読んでいた、僕は人と話す事が苦手だった、つまるところのコミュ症、引っ込み思案で臆病で、人に嫌われるのが怖くて、黙り込んで、拒絶して、そんな僕をみんなは避けるようになっていった、興味も関心もなくただ居るだけ僕の印象は皆共通してそうだろう。

1冊目の本を読み終わってしまった、次は何を読もうか、暑さのせいで思い腰を上げのっそりのっそりと対角の隅に位置する本棚へむかいしゃがみこんだ、グランドクエスト……一昨日見たな、、昆虫大図鑑これも以前見た、そうやって暫く、ふと思い出す、そういえば全部読んでしまった、2週目に入るしかないか………なら………お気に入りのライト兄弟の本を掴もうとした瞬間

 

「ねぇねぇ、なにやってんの?」

横からいきなり女の子の声、びっくりした僕は女の子の反対側へ跳びのき尻餅をついてしまった。

 

「キミ……大丈夫?」

 

「だっ、だいじょうぶ……」

珍しい紫のさらっとした髪が揺れる、これがキミとの初めての会話だった。

 

 

    

 

 

それからと言うものの、彼女『あんず』ちゃんは事あるごとに僕に話しかけて来た、億劫そうに邪険に扱う僕に怯みもせず、明るい笑顔を向けて来た、その笑みが眩しすぎて僕は目を背ける事しか出来なかった。

 

陽と陰、絶対に同じところに存在していて、絶対に交わらぬ2つの存在、それが彼女『陽』と僕『陰』だった。

 

「ねぇ、今日はなに読んでるの?」

隣に腰を下ろした彼女が尋ねる

 

「ねぇってば、聞こえてるでしょ?もう……」

拗ねたように彼女が言う

 

ふと無意識に

「なんでそんなに僕に構うの?」

訪ねてしまった。僕の顔をキョトンとした顔で見つめていた、そして考えるような仕草をしてからゆっくりと口を開いた。

 

「そうだなぁ……似てる……からかな」

 

何処がだ、無性に腹が立ってしまった。

「似てないよ!」

怒鳴って、睨みつけて、やってしまったと血の気が引いた、『ごめん』言おうとした、言葉が出なかった、口が、動かなかった………

 

少し潤んだ彼女の瞳が僕の目を見つめる。

 

僕は目を逸らした

 

 

    

 

 

あの一件があってから一週間ほどたった。

彼女がアレから僕に近づく事は無かった、静かなお昼休み、蝉と同級生変わらぬ喧騒と、1人になってしまった寂しさが、寂しく思えた。

ふと視線を外に向けた、鮮やかな紫色がチラつき、目を逸らそう、そう思ったが、思いに反して眼球が彼女を追うのをやめなかった。砂場で"1人"黙々と何かをやって居る。あの明るい彼女が1人?友人と予定が合わず暇なのだろう、そう思い文章に視線を戻した。

その翌日も外の様子を覗いていた。今日は鉄棒で"1人"その翌日も、翌日も………

 

『似ている』

彼女の事もよく知らず、憤っていたバカはどいつだ。彼女は僕と同じだったんだ。彼女の性格なら友達の1人や2人、いや大勢いるもんだと思い込んで言葉の意味も知ろうともせず手を振りほどいて、自分がムカつく情け無い、どうしようもないバカだ。

 

乱暴に本を閉じて机に放り投げる、全速力で廊下を走り下駄箱へ向かう『廊下を走るな!』そんな張り紙の横を駆け抜け外に出る、彼女はまた砂場、走る、走る、走る

 

 

荒い息を整え、彼女の前に立つ

「ごめんなさい!!!!」

今まで一度も出したことがないような大声、それも昼休みの喧騒に塗れてやがては消えてゆく

 

深々と下げた頭をそのままに続けて叫ぶ

「僕は君のことをなにも知らなかった!それなのに勝手に違うって思い込んで、交わらないって遠ざけて、本当にごめんなさい!」

 

体制をそのままに彼女の返答を待つ、どんな罵倒も受け入れる、それほどの事をした。

 

「わたしもね、友達、居ないんだ。」

 

『同じだ』

 

「この春引っ越して来て、ほらもう四年生でしょ?友達同士のグループもだいたいできちゃってて、それにさ」

 

「紫の髪って珍しいじゃない?だからなかなかみんな近づいて来てくれなくて……」

 

 

「な、ならっ!」

 

大きく息を吸って

「僕と友達になってください!あんな事を言って、許されないかもしれないけど、君と一緒に居た時間はとっても楽しかったんだ!」

ずっとずっと隠してた本心をさらけ出す。目を瞑り返答を待つ。

 

「わたしからも、お願いします。友達になってください」

 

 

    

 

 

あれから一年経った、彼女は持ち前の性格で徐々に友達を増やして行った、きっかけさえあれば、すぐ馴染んで行ける性格しているのだから当たり前ちゃ当たり前なのだろう。

 

僕の方はそれ程、軽口を叩ける友人が数人ほど片手で数えられるほどだが………

 

「まだかぁ………」

刺すような日差しが肌を焼く、今晩のお風呂は痛いかも知れないなぁ………

 

「ねぇねぇ!なにやってんの!?」

横から大声で叫ばれとっさに跳びのき尻餅をつく

 

「なにって、"あんずちゃん"の事を待ってたんだよ!」

 

「えへへ、知ってるよー」

 

「このっ、まあいいや帰ろうか」

 

「うん!今日はわたしん家でスマブラしない?」

 

「いいね、負けた方はアイス奢りで」

 

「なにおー、絶対負けないからなー!」

 

そんなたわいない会話をしながら

"一番の大切な友人"と今日も過ごすんだ。

 

 

ー終ー




ここまで読んでいただきありがとうございました。これからもあんずちゃん、ひいてはバ美肉をよろしくお願いいたします。

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