ダンジョンワールドにて、ダンジョンワールドを守るためにやってきたタイガと、ダンジョンワールドの世界の宝玉を奪うためにやってきたちえりがファイトし、タイガは敗北し、一度は宝玉を盗まれたと思われた。しかし、ダンジョンワールドの角王であるミセリアによって、宝玉を取り返すことに成功する。
しかし、それによって新たな問題が発生した。
登校途中・・・
友牙とタイガは学校は違うが、家が近いため、朝に登校中に話す機会があった。
ダンジョンワールドでの一件があって一週間後、ガルガと仲直りした友牙は、タイガと現在のダンジョンワールドについて話していた。
現在のダンジョンワールドは世界の宝玉がさらにダンジョンの深くに保管され、大半の者がそこに行くには不可能となったという。
「まぁ、あんなお宝があるダンジョンにしては簡単だったからなー!」
「タイガ、震えてますよ」
「でも、あのダンジョン内でそんなことが行われているとはな。我も着いていきたかったものだ。なぁ?友牙よ」
「お、おう、そうだな。」
「友牙さんも震えてますよ、二人とも風邪でしょうか・・・」
「それじゃ、またキャッスルでな!」
「みんな、ビッグニュースだ!」
相棒学園のとあるクラスに一つのニュースが流れ込んだ。
「なんだなんだ!」
「今日、新しい先生が来るって!しかも、バディファイト専門の!」
「どんな人だろうな。手合わせできるだろうか」
「時間あったらファイトしてみようぜ!」
ニュースをばら蒔いた生徒のすぐ後に先生が教室に入ってくる。その先生の後ろには水色の髪の中性顔の男性が入ってきた。
「今さっき、彼が言った通り、今日から一ヶ月間、この教室でバディファイトについて教えてくれる先生、氷竜 キリ先生だ。みんな、仲良くな!」
「氷竜 キリです。今日から一ヶ月間、君たちにバディファイトの楽しさを教えられるといいなと思ってます。よろしくお願いします。」
「さぁ、今日の一時間目は授業を変更して、氷竜先生のバディファイトの授業だ」
「うむ、あの男、なかなかのやり手だったな。」
「まさか負けるとは思わなかった・・・」
「今日もキャッスルで修行だな、友牙行くぞ!」
「おう!・・・てあそこいるのって、」
友牙の前に現れたのは、下校中のサクラだった。
「サクラー!」
「未門 友牙、どうした?」
「これからキャッスル行くんだ!一緒に行こうぜ!」
「すまない、今日はちょっと用事があって・・・。次こそは行こう!」
「そうか、こっちこそごめんな!じゃあなー!」
友牙はサクラに大きく手を振る。
サクラは小さく手を振り、次の曲がり角に消えていった。
「残念だな、もう一度、サクラとは手合わせしたいものだ」
「サクラだって都合ってものがあるんだ、仕方ないさ。行こうぜ!ガルガ!」
・・・
友牙がキャッスルへと向かっているその頃、バディポリス本部では・・・
「何!氷竜 キリだと!」
黒渦 ライトと龍炎寺 タスクが、監視カメラの映像を見ていた。
そこには氷竜 キリの姿があった。
「氷竜 キリ。確かダンジョンワールドの角王である、ミセリアがこの世界で使ってた名前・・・ですよね?」
「あぁ・・・しかし、この数年間姿を消していたミセリアがどうして今この世界に?」
「今、ゲイルが彼を見張っています。彼は今、カードショップのキャッスルに向かっています。」
「バディポリスに連れてくることはできないか?」
「今は一人でも角王を集めることが必要だ・・・」
・・・
「やぁ、友牙君。」
友牙がキャッスルに着くと、キリが待っていた。
「お、友牙!この人強いんだ!・・・って知り合いなんですか!」
キリの隣にはタイガが立っていた。数分前にタイガもキリとファイトしていた。
タイガもキリに負けていた。
「だよな!キリ先生!もう一度ファイトしようぜ!」
「いいよ、何度でもかかってきて」
キリはコアデッキケースを用意する。
「見つけましたよ、ミセリア」
キリは声の方向を向く。
そこにいたのはタスクと絢爛朱雀だった。
「あなたは・・・」
「ミセリアってあの?」
タイガはキリの顔を見る。
キリの顔は強ばり、絢爛朱雀を睨んでいた。
「ここ数年間、角王の集会にも顔を見せず、エルキホーテやノボルさんの前にも現れなかったみたいですね。どこにいってたのですか?」
「それは・・・」
「ミセリア、このあと時間はありますか?」
「わかった、話すよ。」
キリは下に駐車されたパトカーに、タスクと絢爛朱雀と共に乗る。
「あの、俺たちは・・・」
「君たちには悪いが、この話は」
「君たちも来ていいですよ、一緒に話をしましょう」
「絢爛朱雀!?」
助手席に座る絢爛朱雀は、後ろに友牙とタイガを乗せることを許可した。
「あ、ありがとうございます!」
友牙とタイガは頭を下げると、後ろに乗り込んだ。
「何をしているんだ、彼らを巻き込むことは」
「あなたも、この頃ヤミゲドウと戦ったじゃないですか。」
「しかし」
「それに、彼らはすでにこの事件の関係者です。もう遅いですよ」
「ッ・・・」
タスクは三人を乗せると、パトカーを発進させた。
バディポリス本部に着いた五人は、会議室に入った。
五人は各々好きな場所に座る。
「で、ミセリア。話してもらえるかい?
「・・・話します」
僕はミセリア。ダンジョンワールドの角王だ。
僕はあるモンスターと共にここ最近まで封印されていた。しかし、一週間前に発生したダンジョン内での大きな爆発により、僕の封印は解除された。
封印は解除されたが、僕の心や記憶と体は分裂し、ミセリアの心はダンジョンワールドに残り、体はこの世界に辿り着いた。
この世界に辿り着いた僕は、相棒学園に向かい、理事長に頼んで、学園のバディファイト専門の非常勤講師という扱いで、置いてもらうことにした。
「あるモンスターとは?」
「・・・光の加護 シャイニング † エデン。」
「エデン!?」
「†属性のモンスター・・・?」
ミセリアの口から放たれた名前に、タイガと友牙は驚きを隠せなかった。
「知っているのか?」
「知ってるも何も、俺たちは†属性のモンスターを探してたんです」
タイガのデッキケースが光り、エンジェルが飛び出てくる。
「そうです。私は†属性のモンスターを・・・てミセリア様!?」
「君は?」
「私は† エンジェルです!ミセリア様に助けてもらった†属性のモンスターです!」
「ごめん、今記憶が曖昧で・・・」
「あ・・・そうですよね、ごめんなさい」
「謝ることはないよ」
気まずい雰囲気に絢爛朱雀は咳払いをする。
「・・・感動の再会は今は置いておいて。ミセリア、君の心と記憶はダンジョンワールドにあるといいましたね・・・」
「まさか・・・今のダンジョンワールドに向かうのか!?無茶すぎる!」
「この面々を見て、あなたは無茶だというのですか?ヤミゲドウから世界を救った男。そしてその仲間の一人の息子と私たち角王全てを使うだけの力を持つ男の息子。血を引くものとして、彼らにもその力は必ずあるでしょう。そして私、スタードラゴンワールドの角王がいるのです!これで、何か問題でもあるというのですか?」
「・・・今のミセリアは」
「ん?」
今のミセリアはこれまでのミセリアとは違う。新たなワールドを作り出すくらいの力を持っている。
・・・
一方その頃、ダークネスドラゴンワールドでは・・・
「うわぁぁぁ!」
「ライト!・・・ッ!」
とあるファイトに決着が付いたところだった。
ライトは血まみれになり、地面に這いつくばる。ゲイルもライトと同じく、体に装備した鎧の一部は砕け、傷口から血が出て赤く染まった肌が見えていた。
『WINNER、デスサイズ!』
ライトに勝った男は、倒れたライトのところへ向かうと、持っていた大鎌を向けた。
その鎌の刃は真っ黒で、うっすらと血が見える。
「そんな・・・なんでファイト中に実際にダメージが」
「この世界には、カードの力を現実で使うことができる力がある・・・。覚えておくべきだ」
「ッ・・・クソ・・・」
「ダークネスドラゴンワールド使い同士、仲良くなれると思ったが、目的が違うなら仕方ない」
男は鎌に付いた血を払うと、洞窟の中に消えていった。
その後、力を失い、衰弱したダークネスドラゴンワールドのモンスターが数多く見られ、バディポリスにダークネスドラゴンワールドの世界の宝玉が盗まれたという情報と、カードの力を現実で使うことのできる力があるという情報が流れた。