スバルの教室に来た転校生、大宇宙 銀河。
初日早々、銀河はスバルにファイトを申し込む。
銀河の使うモンスターは相手のカードを奪う凶悪な効果を持ち、スバルのバディであるクロスを奪おうとする。しかし、スバルはクロスを手札に戻すことでそれを防いだ。
『了解』
銀河のアタックフェイズが始まった。だが、
「ゲージ1払い、キャスト、通告 「不動占術」。シャドウをレストしてこのターンスタンドしない!」
始まって早々シャドウは網によって動けなくなってしまう。
「畜生ッ!このガキィ!」
「口が悪いですよ、シャドウ。私がやります!」
「キャスト、通告「防衛占術」。君の場のモンスターの打撃力をこのターン1減らす。」
スバルのライフ10→9
「2回攻撃を食らいなさい!」
スバルのライフ9→8
「これで君の攻撃は終わりか?」
「ッ!あぁ、そうだよ!これで終わりだ!」
スバル ライフ8 ゲージ2 手札6
銀河 ライフ7 ゲージ2 手札4
スバルのターン
「君はバディファイトを何だと思っている?これはストレスの捌け口じゃないし、力を示すだけの場所じゃない。」
「お前何を・・・。」
「君はファイトを楽しんでいるか?バディファイトは楽しむものだ。ドロー、チャージ&ドロー。」
「ファイトは楽しむもの・・・。」
「センターにクロスをコール。フォーメーション・クリアでゲージ+1、ライフ1回復。」
「楽しむ・・・」
「レフトに占闘竜 セーブルをコール。効果でレイのソウルを捨て、破壊。」
「ぎ、銀河ァァァッ!」
「楽しむ・・・」
レイの叫びむなしく、レイは破壊されてしまう。
「おっと、銀河選手のバディ、超銀河竜レイが破壊される!」
「おい、やべぇよ!どうするんだよ!これ!・・・銀河?」
思い詰めた銀河に昔の記憶がフラッシュバックする。
そんなデッキで勝って楽しい?
お前とファイトしても楽しくない。もういいよ。
相手のカードを奪うとか、そんなデッキ使ってるから友達いなくなるんだよ。
銀河、バディファイト楽しくない?
「父さん、バディファイトを楽しむってどうすればいいんだ・・・」
「スバル。彼を・・・」
銀河はさっきまでの威勢を無くし、涙を流し始めた。
「僕はこれまでに色々なファイターに会い、色々なファイトを経験した。時にはバディのために、バディを解消したり、ファイトに負けて意識を失って倒れたときもあった・・・。でも、どんなときでも楽しむことは忘れなかった。」
「お前に何がわかる!俺は超銀河竜 レイが破壊されたとき、ゲージ2を払い、俺の場の全てのカードを食らって、現れろ!超銀河竜 ギャラクシー・ハート!」
「友牙、あれを見ろ!」
友牙はガルガの指差す先を見る。
銀河のファイトテーブルのセンターには黒いカードが置かれていた。
「あれがタイガの言ってた・・・」
「黒いカードか!」
半分がスタードラゴンワールド、半分がロストワールドの枠のカード。
イオンのカメラによって拡大されたそのカードはまさに黒いカードだった。
「なぜ、ロストワールドのカードを通常フラッグで使えるんだ?」
「おっとこれは、デュアルカード!二つのワールドで使えるカードだ!」
「スタードラゴンワールドとロストワールドのカードで使える見たことないカードがでチュウ!」
「いったい何が起こっているんでしょうか!?わわわ!」
二人の乗っていたUFOは壊れ、観客席に墜落する。
レイやシャドウが出たときとは桁違いの大きな穴ができ、そこにシャドウとマーキュリーが吸われる。
そして空間でもぶち破るかのように出てきたそれは、剥き出しの心臓を、色々な色の星で覆った体に、白と黒の竜の頭と手が付いた、まるで一つの惑星のような竜が現れた。
「お前からファイトを楽しむという感情を奪ってやる!ギャラクシー・ハートが登場したとき、お前の場のモンスター2体を吸収する!効果を無効にして、ソウルごとだ!」
超銀河竜 ギャラクシー・ハート
属性:銀河竜
サイズ3 0/3/10000
ソウルガード 移動 3回攻撃
コスト:君の場の「超銀河竜」が場を離れたとき、ゲージ2を払い、君の場、手札の全てのカードをソウルに入れる(このとき、君の場のカードのソウルのカードも入れる)。
・このカードが登場したとき、相手の場のモンスター2体までの効果を無効化し、このカードのソウルに入れる。
・このカードの攻撃力はこのカードのソウルのモンスターの合計になる。
・このカードの攻撃力、打撃力、防御力は相手の効果で減らず、ソウルは捨てられない。
・このカードのソウルに相手のカードがあるなら、君は効果によるダメージを受けない。
[対抗](起動):このカードのソウルのモンスター1体のサイズを0にしてコールコストを払わずにコールする。この効果でコールしたモンスターがファイナルフェイズ開始時に場にいるなら、このカードのソウルに入れる。この効果は1ターンに一度だけ使える。
「スバルーッ!」
「ッ!すまない!」
「クロス!セーブル!」
クロスとセーブルは効果によって、ギャラクシー・ハートに食われてしまう。
「これによって、攻撃力32000!さぁ、どうする!これで絶望を与え・・・なぜだ。」
スバルは、一度は平静を失ったが、すぐに取り戻して手札を見て次の手を考えていた。
「お前の場はアイテムと設置魔法のみ、ゲージも0枚だ。これ以上お前のバディはコールできないはずだ!」
「手札枚数は5枚、まだいくらでも展開できる手札枚数だ。」
「な!」
「君のモンスターを見てすぐに気づいた。君のモンスターは相手の場のカードを奪うことを得意とするデッキだ。そして対抗で僕の場のカードを奪うこともあり得なくはない。なら、最初に盤面を埋めるような行為はしてはいけない、そう予想した。」
「ッ!キサマ!」
「ルーナ・アルクスの効果。ソウル1枚をドロップゾーンに置き、ドロップゾーンからフレットをレフトにコール。」
「まだまだこれからですよ。」
「フレットの効果でゲージ2プラス、1ドロー。さらにライトにバリューレットをコール。さらにゲージ1プラス。そしてゲージ3を払い、王の輝き クロス・ファルネーゼ・アストルギアをセンターにコール。」
クロスはもう一度センターに現れた。そのクロスの姿に銀河は開いた口が塞がらなかった。さっきまでセンターにいたクロスより青い光輝く羽、頭には王冠のような被り物を着けていた。
「私は何度でもクロスを守る!」
「なんで・・・なんでだよ!」
銀河はファイトテーブルを殴り付ける。
「なぜ、お前はバディを奪われても立ち上がる!」
「バディを奪われても、勝機は奪われていない。」
「勝機は奪われてない?ソウル11枚のギャラクシー・ハートを見てもか?」
「王の輝き クロス・ファルネーゼ・アストルギアは僕の天球竜全てのパワーを10000上昇させる。」
「さらに、私は1ターンに一度だけ、手札を捨てれば、場の天球竜全てがスタンドします。」
「総攻撃回数はクロスが2回、アイテムが3回、フレットとバリューレットが1回ずつ」
「そして、私の効果でスタンドして4回」
「合計は?簡単な足し算だ。」
「えっと、2+3+1+1+4だから・・・11!」
「アタックフェイズ!」
「おぉーーッ!」
ここから11回の攻撃が始まる。ギャラクシー・ハートの周りを回る
「貫通をくらいなさい!」
最後のクロスの貫通効果が入る。
銀河のライフ7→4
「ギャラクシー・ハートは既に破壊寸前だが耐えた!今度は俺が逆転する番だ!」
「ファイナルフェイズ。」
「はぁ?お前の必殺技、
「私たちはこのターンに4回以上殴りました。」
「だから何だよ!」
「僕たちが殴った分!」
「使うゲージが減る、スバルの新たなる必殺技!」
1枚のカードがスバルの手のひらの上で回る。
「「いっけー!スバル!」」
スバルはカードを上に投げると、カードは光包む球体を生み出す。そしてスバルはクロスの前に立ち、ルーナ・アルクスでギャラクシー・ハートを狙う。
「天球が満つる時、」
「君に告げるのは・・・」
「「敗北の矢だ!キャスト!
光が凝縮した矢は、光の球体から放たれた光と共にギャラクシー・ハートを貫き、後ろにいた銀河に命中した。
ギャラクシー・ハートは中心に開いた穴から黒いオーラを放出しながら、地面に落ちていく。
銀河のライフ 4→0
「この俺が、負けた・・・?」
銀河のファイトテーブルのセンターにいた、「超銀河竜 ギャラクシー・ハート」のカードは黒いオーラが消え、真っ白のカードになっていた。
「証明完了。」
ちょっとだけ投稿に遅れたのは、天球竜でどう立ち回れば、手札を必殺技1枚のみにしつつ、11回ジャストでソウルを削れるか考えていたからです。
カードは全て、これから現れるキャラの分、すでに考えているのですが、ファイトの流れは書いてる途中で考えているので、たまに今回みたく、投稿までに時間かかるかもです。