サトシ(仮)が好き勝手旅する   作:狗妹

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プロローグ【転生後の自覚】

カントー地方、マサラタウン。

その名前通り一面緑豊かで人工物が最低限しかないのどかなタウンである。

その土地で生まれた私の名前はサトシ。

親は母親のみ、父は旅に出て以降帰ってないのでしらない。

しかし片親でも周りの助けもあってすくすく育っていった。

しかし、なかなか同年代の子達とは馴染めなく外にいる野生のポケモン達と遊んでたりしてた。

 

と、いうのも私はただの子供ではない。

私、サトシは前世の記憶を持っている。

前世の私はアニメ、ゲームが大好きなOLでとあるゲームシリーズでは図鑑コンプや厳選などハマりにハマるほど子供のころから夢中でやっていた。

今世はそのゲームの世界観そっくりの世界に生まれたもんだから前世の記憶が芽生えたあと発狂するほど驚きそして自分の名前と身近にいる人を見てさらに愕然とした。

サトシ。その名は私が良く見ていたポケットモンスターのアニメの主人公の名前であり。私の容姿はそのアニメにそっくりな可愛い顔立ちで母親のハナコはアニメで見た時よりも少し若いような気がする。

そして近くの研究所にはアニメ有名なオーキド博士。そして同じ年頃でよく突っかかってくるつんつん頭のイケショタなシゲルという幼馴染。

 

アレ?もしかして私主人子に成り代わってる!!!

アニメも大好きな私は成り代わりよりも転生という形で主人公たちと会いたかった・・・・。

 

しかしなってしまったものはしょうがない。

清く諦め第2の人生を大いに楽しもうと決意した。

ポケモンが大好きな私は実物をみて野生であろうが研究所のポケモンであろうが世話をやいた。

博士の研究所では境目が分からないほど広いので世話の手伝いもかねてポケモンと触れ合った。

前世夢にまで見たポケモンが現実で見て触れるなんて感動もので喜々と率先して手伝いした甲斐あってオーキド博士とも仲がいい。

シゲルがやきもちなのか変に突っかかってくるけど本場サトシみたいに反抗はせず「シゲルも一緒にやる?」と誘いモフモフを楽しんだ。

その後何故かタウンの取り巻きの子達よりもこっちに来るようになったのは意外だ。

まあ弟のように接しているからなのか多少突っかかるも家族ぐるみでよく一緒にいる。

というのもオーキド博士はあまり食に関心がなくシゲルと2人暮らしなのに食生活がガタガタ。なので母さんと一緒によく食材を持って行って料理しては一緒に食べている。

片親の渡しがいうのもあれだけど甘えられる親がいなく、祖父も研究に忙しいで構ってもらえず寂しい思いをしていたであろう。

取り巻きたちはオーキド博士の孫としてしか見ないのでそうであれと外見を繕うがやっぱり甘えたいのだろう。研究所でポケモンたちと昼寝したときに「ママ・・」と涙をこぼしていた。

 

やっぱり寂しいんだろうね。

 

 

 

 

「サトシまだやってるか!?」

「ん~・・あ、シゲル」

「あ、じゃない!毎日毎日ポケモンの世話で飽きないのかよ」

「全然?・・はい、おしまい。きれいになったよ!」

『ラッタ!!』

『ポッー!』

「ちょっと待ってて、順番にやるからな?」

「相変わらずポケモンに好かれて・・・て、じゃなくて!もう少しで旅に出られるんだぞ!前もってリュックとか服とか身に行こうって言っただろ」

「・・・あ、そういえば」

「~~~~!!!君はいつも・・!!」

 

orzの状態でぶつぶつ言うシゲルをそのままほおっておけないしうざったいのでしょうがないのでブラッシングを切り上げることにするか。

 

「ごめんな、また次来た時にもやってやるから・・な?」

『ラッタラタ・・・』

『ポゥー・・』

 

しょうがないと言わんばかりにシゲルを一目見た後大人しく膝から降りてくれた。今度来た時おやつもつけるからね。

 

「ほら、準備できたぜ?」

「僕の事を放り出してポケモンばっかりで・・僕のことをちっとも見てくれ・・・はっ!」

「おいシゲル?大丈夫か?」

「だ、ダイジョブダヨ!!」

「そうか?んじゃいくか?シゲルのセンスいいから期待しゃうなー」

「そ、そうかい?・・ふふ!まかせなよ!ピッタリなのを探し出してやるよ!」

「そうか?ありがとな!」

 

一気に機嫌が良くなるシゲル。

単純と言うか何と言いますか・・・まあまだ10歳になったばかりだしこんなものか。

基本的に前世女の私は男の子の服装とか分からなかったのでありがたいけど。

大体は黒シャツに青と白の半そでジャケット、緑のリュックに例の赤白帽子と初期の主人公服となった。

原作では書かれてなかったけどこの服装はシゲル案件だったのであろうか?

 

「あとアレはもってるのかい?」

「ああ、コレだろ?」

 

取り出したのは古くボロいモンスターボールの下半分。これはアニメだとトレーナーになる前にサトシとシゲルが釣りをしていた所、両方の釣り針にボールが引っ掛かり奪い合って半分に取れてしまったものだ。

原作ではシゲルがかなりの負けず嫌いで見下していたサトシに初めて釣りで引き分けにされたことが屈辱的らしくサトシに引き分けになったことは負けと同じだと言っていた。

 

ただ今世の場合シゲルと釣りをして両方の針に引っ掛かり真っ二つに割れてしまったことまでは同じだがシゲルが「僕はこっちで君はこっち」と勝手に渡してきた。

別に原作みたく私を見下すということはしない中この展開に?マークが飛び出るが。「か、勘違いするなよ!トレーナーになって強くなった時にこのボールをかけて完成させた方が勝ちだ!」と良く分からない理論を繰り広げられた。

男って勝ち負けがすきねー(←今世男)

 

「絶対に持ってろよ?」

「わかってるさ」

 

シチュエーションは違うけどもこのモンスターボールは私が初めて持った思い出のボールでもある。

こうしたライバル関係みたいなのもアニメでは女だてら憧れていた。

 

「そ、それと・・・ポケモンをもらう日は一緒に・・」ごにょごにょ

「??なんて???」

「な、なんでもない!!」

 

ぶんぶんと首を振り「じゃあ!また明日な!!」と足早に去っていった。

もうすぐで旅立つ。私も研究所や周りにいるポケモンたちに挨拶周りしないとな。と呑気に考えてシゲルのことは早々に頭の隅に追いやってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(サトシの奴ちゃんとくるかな?あいつの事だポケモンの事ばかりで自分の事を忘れてそうだ)」

「おーシゲル。サトシとは旅の支度は順調か?」

「あ、おじいさま。サトシのやつまたポケモンの所にいて全然やってなかったのでしっかり準備させてきましたよ」

「おお、そうか。あ奴はなんというか自分のことはからっきしじゃからのう」

「ええ!本当に!!この前も僕が声をかけようとしたのにあっという間に森にいってポケモンに一人で会いに行ったんですよ!!」

 

なんでもかんでも小さいころから一人でふらふらとどっかに行っていた。追いかけてみればそこには野生のポケモンたちと遊んでいるサトシの姿があった。

あじいさまや他の大人たちは野生のポケモンには危ないから近づくなと言われていたのにアイツだけ一人守らず遊んでいたのだ。

僕はそれがズルイと思いサトシに近づこうとしたら野生のポケモンたちが僕に襲い掛かろうとしていた。サトシが待ったをかけなければ技を当てられていただろう。

トレーナーもいない野生のポケモンは警戒も強く懐くなどまずありえない。なのにサトシ一人そんあポケモンたちに懐かれていて気が付けば大声でそのことを口に出してた。

 

なんでお前だけポケモンに愛されてるんだ!ずるい!みんなにもおじいさまにも頼られて!・・なんでお前だけ!!

 

そんな小さい頃の僕は同い年ながらもおじいさまにポケモンの世話を任されているサトシがうらやましく他の子達よりも一足早くポケモンたちに触れられている状況を妬ましく思っていた。

そんな僕をサトシは「なら一緒に遊ぼうぜ」とやさしく僕に手を伸ばし僕を野生のポケモンたちに紹介してくれた。

それから僕はサトシと一緒にポケモンたちの輪に入り遊んだ「あいつ等だって感情があるんだぜ?怖いとかそんな思いで近づいてもあいつ等だってそれに気づいて近づかねーぞ?」と真っ当な言葉に衝撃を受けた。

そこから半分意地になってサトシに引っ付き一緒にポケモンの世話や遊びに付き合った。そうしてるうちにポケモンとの接し方。世話の仕方。ポケモンたちの意思疎通など分からないことが一気に解け始めた。

おじいさまもサトシのポケモンの接し方に感銘を受けそれを参考にしているほどだ。

同い年の子供はそんあ事も分からず前の僕みたいにサトシを見下したまま「生意気だ!」「博士やシゲルに媚を打ってる」など皮肉った。

むしろサトシのおかげでポケモンの自然体な暮らし方といった生態の研究に一躍買っていることをしらない。

次第に料理もうまくハナコさんと一緒に料理を作ってくれるほど上達していた。

本当に美味しくてもうインスタントなどはお断りだ。

 

料理以外の家事もハナコさんの手伝いを率先してやっていたらしくある程度できるらしい。

この前研究所の掃除の手伝いまでやってくれた。

あの紙雪崩が多発する資料室で淡々とおじいさまに「これにいるものといらないものわけて」と段ボールを渡して分別させたおかげて見違えるほどすっきりしてた。

なんでもそつなく熟すアイツを見ていると自分がいかにちっぽけな存在なんだと思ってしまう。

僕が言えるのなんておじいさまの孫という事いがい張り合えない。

しかしサトシは「シゲルは頭もいいしポケモンの世話も上手じゃん。技や特性とかスラスラ言えるし・・あとセンスもいいよな。今度俺にも教えてくれよ」とうそ偽りない声音であっけらかんと言った。

 

オーキド博士の孫ではなくシゲル個人としか見てないんだとここで実感した。

サトシ曰くおじいさまは俺と一緒でポケモン好きの博士。僕は幼馴染。という事だけらしい。

実に彼らしいと思った。

 

だからこそそんな何歩も前にいき先導する彼の隣に立ちたくてボールを渡した。

少しでもつながりが欲しくて。あいつポケモンは覚えるけど人は全く興味示さないから!!

強くなって対等に強くなればアイツは僕を見てくれるようになるかな??

 

そう、これは僕のわがままでもある。

いつもポケモンしか映らないあいつの瞳写りたいという単純な思いだ。

けして負けない。勝ってやる!そしてあっと驚かせてやるんだ!

みょうに弟扱いするあいつに、僕はこんなにも頼れるんだと証明してやるんだ!!

 

 

 

 

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