ポケットモンスター -Hello My Dream-   作:PrimeBlue

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20. カロスリーグ・デルニエたいかい ① ▼

 人々とポケモン達の賑わいが、町のどこへ足を向けても耳に届く。

 

 ここはカロス地方のデルニエタウン。

 デルニエ通りに流れる川沿いに作られた、それほど大きくはない町だ。

 

 必然的に、普段この町で日常を過ごしている者達は、川のせせらぎやそこに住むポケモン達の鳴き声に耳を傾けて過ごすような、穏やかな生活を繰り返している。

 しかし、ここ数日に限ってはその日常の記憶もどこへやら。町は一転して川の音が聞こえないほどの活気に包まれていた。

 

 それもそのはず。

 この町では今、ポケモンリーグが開催されているのだ。

 

 あちらこちらに出店や小規模のイベントが催されている中、町のメインストリートの向こうに見えるスタジアムは、太陽の光を受けてどの建物よりも輝いて目に映る。

 そして、空はこの賑わいを歓迎するかのように雲一つない紺碧の色に染まっていた。

 

 その色を見上げながら、スゥッと深呼吸。

 

「……やっぱ、この空気好きだなぁ」

 

 ピンクのショルダーバッグを肩に下げた一人の女性が懐かしむように鼻を鳴らす。

 白地にピンクのモンスターボールが描かれた帽子に、ふんわりとした焦茶色のポニーテール。青いホットパンツを履いて、すらりと伸びたその長い脚を惜しげもなく晒している。

 

「さーてとっ、あの子はしっかりやってるかな?」

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

 場面は変わって、此度の主役となるスタジアムの会場。

 所狭しと埋め尽くされた席から、大勢の観客達が食い入るように一点を見つめていた。

 真円状に並んだ観客席に囲まれた、バトルフィールドに。

 

 そこでは、今まさにポケモンバトルが繰り広げられていた。

 

「ゴロンダ! アームハンマーだ!」

「ゴロオォッ!」

 

 こわもてポケモン、ゴロンダが雄たけびを上げながら大きな体躯に似合わぬ速度で猛然と駆ける。鉄の如き剛腕が白く輝き、目前に立つ相手に向かって風を切って振るわれる。

 

 決まったと誰もが確信した。

 が──

 

『おーっと! ポリゴンZのみがわりが発動したぁ! 』

「何ぃっ!?」

 

 実況の声が会場に響く。攻撃がヒットする直前、標的である対戦相手──ポリゴンZの身体にノイズが走り、その姿が一瞬にして消え去ったのだ。

 アームハンマーは空を切り、ゴロンダはそのまま前のめりになって大きく体勢を崩してしまう。

 

「──今だポリゴン! トライアタック!」

「ポリイィー!」

 

 宙に浮いていた本物のポリゴンZの鼻先から三色のエネルギー弾が放たれ、無防備なゴロンダの頭上へと一斉に降り注ぐ。眩い光が激しく点滅し、選手や観客達の視覚を刺激する。

 

「ゴッ、ロ……!」

「ゴ、ゴロンダッ!」

 

 全てのエネルギー弾をその身に受けたゴロンダは、ゆっくりとうつ伏せに倒れてバトルフィールドの土に顔を埋めた。ドシンッと地面が揺れ、土煙が舞い上がる。

 

「ゴロンダ、戦闘不能! ポリゴンZの勝ち! よって勝者、ナオト選手!」

『ナオト選手、やりました! 一回戦からこの準々決勝まで、一体もポケモンをダウンさせずの勝利です!』

 

 ワッと会場中から喝采が起こる。

 ナオトは傍にいたゾロアの姿のアイと共にバトルポジションを離れ、狂ったような動きで飛び込んできたポリゴンZを抱き留めた。

 

「よくやったな、ポリゴン!」

「ミャウ!」

「ポリポリポリポリ」

 

 

 

 

 

 歓声の雨を受けながらバトルフィールドを後にしたナオト。

 青い髪の少女に化けたアイを連れて、明日に続く試合の準備をしに行くためにスタジアムの選手専用通路を歩いていた。

 

 次はとうとう準決勝。

 そこからは、三対三のバトルではなく六体六のフルバトルとなるのだ。

 

「特に意識してたわけじゃないけど、ここまで交代はしても一体もやられずに勝ち上がってきたから、なんか変に期待されちゃってるみたいだな」

「ミャウミャ」

「……まあ、あのダークライ使いに比べれば大したことはないんだろうけど」

 

『──さあ、お待たせしました! 前人未踏の快進撃を続けているタクト選手の入場です! そして、対するはアローラ地方からやってきたイリマ選手──』

 

 通路に設置されたスピーカーから聞こえてくる実況に耳を傾けながら、呟く。

 どうやら、今日最後となる試合が始まったようである。ナオトが口にした、ダークライ使いの準々決勝戦だ。

 

 あんこくポケモン、ダークライ。幻と呼ばれるポケモンの内の一匹で、極めて強力な力を持った存在である。

 そのトレーナーであるタクトという選手は、一回戦からここまでそのダークライ一体で勝ち進んできた。間違いなくこのデルニエ大会で一番の注目株であり、そして最も警戒すべき相手だ。

 トーナメント表の配置から、ナオトが準決勝で彼と当たることはない。もしバトルすることになるとすれば、それは決勝戦である。

 

 自分に勝てるだろうか? そう考えるナオトの顔に懸念の色が浮かぶ。

 無意識の内に驕っていたのか、まだ準決勝戦を終えてもいないというのにナオトの頭の中はダークライ使いとのバトルのことで一杯になっていた。

 

「こらっ! せっかく勝ったってのに、なーに不安そうな顔してんの?」

 

 突然横から声をかけられ、ナオトはビクリと肩を揺らす。それは彼とアイにとっては少し懐かしい、聞き慣れた声であった。

 まさか、と振り向いた先に、帽子を被ったふんわりポニーテールの女性が立っていた。ナオトよりも頭一つ分背の高いその女性は、イタズラっ子のようなしたり顔を浮かべている。

 

「ト、トウコさん?」

「はい、トウコです。えへへ~、ナオ君ひっさしぶりぃ! アイちゃんも、元気してた?」

「ミャア!」

 

 片手を挙げてニッコリと挨拶するトウコという名の女性。パッと顔を明るくさせたアイが駆け寄ると、トウコは膝を折って飛び込んできた彼女を抱き留めた。

 

「ととっ、バトルの後だってのに元気一杯だねぇ。よぉしよし」

「トウコさん」

「お? ナオ君もハグして欲しい? いいよいいよ~、さあ来い!」

「ここ、関係者以外立ち入り禁止なんだけど」

 

 素っ気ないナオトの返事に、両手を広げたまま「ズコォッ!」とずっこけるトウコ。

 

「ちょっと~、一年ぶりの再会なのにその塩対応はお姉さん泣いちゃうぞ?」

「いや、だって実際立ち入り禁止だし」

「大丈夫大丈夫。なんたってアタシ、イッシュのチャンピオンリーグマスターなんだから。タマランゼ会長やここのチャンピオンのカルネさんとも顔見知りだし、もち顔パスよ」

「元、だろ? 自分で返上したんじゃないか」

「細かいことは気にしない気にしない。ねー、アイちゃん」

「ミャ、ミャウ……」

 

 ナッハッハッハ、と豪快に笑うトウコ。

 そんな彼女に、ナオトは相変わらずだなと呆れながらも釣られて笑みを浮かべた。

 

 彼女──トウコは、ナオトが幼い頃にイッシュ地方の故郷から飛び出した先で行き倒れかけていたところを助けてくれた恩人で、そこからカロス地方に居を構えるまでずっと世話になっていた人である。

 そして、イッシュ地方の元チャンピオンリーグマスター。四天王を退け、チャンピオンのアデクを下して史上最年少で新チャンピオンに就任した経歴を持つ凄腕のトレーナーだ。

 とは言ってもチャンピオンだった期間は短く、まだピチピチの十代だからもっと世界を見て回りたい! と駄々をこねてチャンピオンの座をアデクに返上したのである。

 

 ナオトにとっては姉のような存在であると同時に師匠的存在でもあるが、トウコから直接何かを教わったことはあまりない。トウコ自身人に教えるのが苦手なのもあって、一緒に旅をしていく中でナオトが勝手に彼女からバトルのイロハを学んだのだ。

 

「それにしても明日はいよいよ準決勝か。それもここまで一体もポケモンをダウンさせずにでしょ? びっくりしちゃったよアタシ、あんなに小ちゃかったナオ君が立派にバトルしててさ」

「……いい加減子供扱いは止めて欲しいんだけど」

「ごめんごめん。とにかく、お姉さんは鼻が高いです。この調子で優勝まで頑張りなよ!」

 

 トウコはそう言いながら、ナオトの横に並んでその肩を抱く。白いインナーに包まれた確かな膨らみがナオトの二の腕に当たる。

 

「ちょっ、くっつくなって!」

「もー! ナオ君ったら相変わらずだなぁ。このくらいで恥ずかしがってたら彼女が出来た時大変だぞ?」

「そんなの作る予定もないし、いらないっての!」

 

 強引に離れようとするナオトを、「うりうりっ」とさらに抱き寄せるトウコ。

 いつものやり取りなのか、傍で眺めているアイは懐かしそうにしながらもちょっぴり頬を膨らませている。

 

「それで、今日はもう試合はないわけでしょ? 今から夕ご飯?」

「まあ、そのつもりだけど」

「じゃあ再会と準決勝進出を祝って一緒に食べましょー! 適当なお店でたっくさんテイクアウトしてさ!」

 

 トウコが溢れんばかりの笑顔を向ける。

 その待ってましたと言わんばかりの顔を見て、ナオトは察した。

 

「……まさか、それ目当てで来たんじゃないだろうな? 出場選手は飲み食いタダって特典を利用してバカ食いするつもりなんだろ」

「あ、バレた? いいじゃんいいじゃん! 世話になったお姉さんへの恩返しだと思ってさぁ! お願い!」

 

 そう言ってナオトから離れ、両手を合わせて懇願するトウコ。

 ナオトはジト目を向けていたが、やがて「はぁ」と溜息を吐いた。

 

「……まあどうせタダだし、分かったよ」

「よっしゃ! じゃあ早速美味そうなの片っ端からもらってこよっか! ほら、アイちゃん。いこいこ!」

「ミャウ!」

「あっ、おい! 待てって! 僕がいないとお金取られるだろ!」

 

 善は急げとアイの手を取って駆け出すトウコを、ナオトは慌てて追いかけるのであった。

 

 一人の青年が陰から覗いていたことも知らずに。

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

「んー! 美味い! これが全部タダって思うとさらに美味く感じちゃうんだなぁ!」

 

 出場選手に充てがわれた自由スペース。そこにテーブルを置いたナオト達は。大量に並べた料理に舌鼓を打っていた。

 もっとも、手を動かしているのはトウコだけで、ナオトとアイは既にげんなりとした様子で椅子に座り込んでいる。もはや食べ物を見るだけで吐き気を催しそうだ。

 

 そんなトウコはポテトを口に咥えながら、ナオトの傍で身体を休めているポケモン達に視線を送る。

 ブースター、ポリゴンZ、リオル、バンギラス。ゲンガーの姿が見えないが、彼は今食後のデザートを作るために施設の厨房を借りて調理中だ。

 

「一年の間に随分顔触れが増えたねぇ。アタシと初めて会った時はアイちゃんとゲンガーだけだったのに」

「当たり前だろ。一応リーグ出場目指して旅してたトレーナーなんだから」

「ま、そうだね。でもナオ君ったらモンスターボール投げるのも下手っぴだったからさぁ。何回アタシのお尻にぶつけたと思ってんの?」

「ぐっ! それを言うなよ……」

 

 苦虫を噛み潰したような顔で項垂れるナオト。

 運動神経の鈍い彼は当然のことながらボールを投げるのも苦手だった。それもあって、ゲットして連れているポケモンはこの六匹だけ。余所に預けているポケモンはいない。

 

 そういえば、とナオトは自分のポケモン達を一匹一匹見やる。 

 改めて思い返すと、みんな通常の方法──つまり、ボールを投げてゲットしたのではないことに気づく。

 

 ブースターはトレーナーに捨てられて一匹で彷徨っていたところを助ける形で。

 元のトレーナーがブースターに進化させた後でやっぱりサンダースに進化させたかったと駄々をこね始め、それに文句を返したら「じゃあお前なんかいらない」と放り出されたのである。

 人間への信用を失っていたことに加え、負けん気の強い性格が災いして最初の頃は苦労したが、今ではバトルの切り込み隊長を務めてくれている。

 

 ポリゴンZはナオトの使っていたパソコンにいつの間にか侵入していた。

 アイが彼から聞いた話によると、アキハバラ博士という人のもとで無理な実験の対象にされ続けていたところをネット回線を介して逃げてきたのだという。

 性格なのか過去に何かあったのか分からないが、何かある度に『ボクノセイダ、ボクノセイダ』と自分を責める傾向にある子らしい。

 

 リオルはシャラシティで出会ったシャラジムのジムリーダー・コルニから譲られたポケモンだ。

 元々リオルを二匹連れていたコルニ。パートナーとしている一匹はルカリオに進化したものの、片割れである彼が一向に進化する兆しを見せないのを悩みの種にしていた。彼は寡黙で人見知りな性格をしており、明朗活発なコルニは上手くコミュニケーションできずにいたのだ。

 そこへジムに挑戦しに来たナオトにリオルが進化する気がないんじゃないかと指摘され、家系の都合に加えて個人的にも進化に拘っている自分とよりもナオトと一緒にいた方がいいだろうと判断して託してくれたのである。

 

 そして最後に──バンギラス。

 

「しっかし、そのバンギラスはホント規格外の大きさだねえ。色違いのアイちゃんと同じで突然変異か何かなのかな?」

「さあ、分からないけど……」

 

 ナオトは唯一規格外の巨大さを誇るその山を見上げる。バンギラスは周りの邪魔にならないよう、その大きな体躯をできるだけ縮こませてスペースの隅に背を預けていた。

 彼はまだ生まれてもいないタマゴの頃にポケモンハンターに攫われてしまったのだが、トラックで崖道を移動している最中に事故で荷台から転げ出てしまったのだ。意図せずして逃げることができたわけだがそのまま崖を転がり落ちてしまい、このままでは割れてしまうというところを偶然鉢合わせたナオトがアイやゲンガー達と協力して助けたのである。

 

 通常のタマゴより数倍大きなタマゴからして予想はついていたが、生まれたヨーギラスは通常固体よりも巨大。幼体にしてゲンガーとほぼ同じ大きさであった。

 親がどこにいるか分からない以上一緒に連れて行くしかないと判断したナオトであったが、その手間のかかりようは大きさに比例した。やんちゃなヨーギラスをポケモン達総出で世話をしたのは今となっては良い思い出である。特にアイはタマゴから生まれたヨーギラスにいたく感動し、率先して世話を買って出ていた。

 

 そういうこともあって、さらに巨大なバンギラスに進化した今でもみんなにとっては子供のような存在なのだ。もっとも、進化してからは大人しさの方が目立つようになったので手間はあまりかからなくなったが。

 

「あら、トウコちゃん?」

 

 ナオトがそれぞれのポケモンとの出会いを思い浮かべていると、横から声がかかった。

 

 振り返った先にいたのは、華やかな白い衣装を纏った女性。

 そこに立っているだけで、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのように思わせるような出で立ちをしていた。

 

「む、ぐっ。カルネさん! お久しぶりでーす!」

 

 トウコが口に詰まっていた物を飲み込み、その女性に片手を挙げて挨拶する。

  

「お久しぶりじゃないわよ、もう。来るなら来るって連絡くれればいいのに」

「すみませーん。ナオ君を驚かせたかったもので」

「……まあ、アナタの神出鬼没は今に始まったことじゃないわよね。アデクさんもそうだったけど」

 

 そう溜息混じりに零すと、カルネはトウコからナオトに視線を移す。

 

「こんばんは、ナオト君。準決勝進出おめでとう」

「あ、ど、どうも……」

 

 それだけ言葉を交わすと、ナオトがあまり人付き合いになれていないことを察したカルネは再びトウコの方に顔を向けて再び気安い会話を始めた。

 彼女ら二人の間に挟まれる形になったナオトは、気まずげにしながらもチラリとカルネを盗み見る。

 

(カルネさん……カロス地方のチャンピオンリーグマスターか)

 

 確か、このデルニエ大会の開会式でも演説していた。本来ならポケモンリーグの総本部であるカントー地方のタマランゼ会長が登壇するはずなのだが、彼自身高齢なためカロスやイッシュといった遠方でのリーグは彼女のようにチャンピオンがその役を担っている。

 また、彼女は女優も兼業しており、その有名さたるやカロス地方に住んでいる者なら知らない者はいないほどなのだという。

 

 以前メールで聞いた話によると、トウコはこのカルネと非公式ではあるがバトルをして勝利したことがあるらしい。相手はメガシンカという進化を超えた進化を扱うため相応に苦戦したようだが、それでも勝ってしまうところさすがである。

 バトルでは普段のおちゃらけた態度から一転して殺気丸出しになるトウコ。ナオトは未だに彼女に勝てる気が一片たりともしないでいた。

 

「ところで、貴方に紹介してもらったメイちゃんなんだけど……」

「あっ、そうそう! どうでしたあの子?」

「どうでしたも何も素晴らしかったわ! まだまだ演技に拙さはあるけど、彼女の言うメイっぱいの元気さと根気強さで十分カバーできてるもの。紹介してくれて本当にありがとう!」

 

 ナオトを挟んだまま彼の知らない話をし続ける二人。

 居心地の悪さに拍車がかかり、席を外そうかと考え始めるナオト。

 

「ゲンゲーン♪」

 

 そこへ、デザートのガトーショコラを作り終えたゲンガーがやってきた。

 

「おっ! 待ってました! ナオ君のゲンガーが作ったスイーツ久しぶりだなぁ!」

「え? そのゲンガー、スイーツが作れるの?」

「そうなんですよー。これが美味しくって! じゃ、いただきまーす!」

「ゲン♪」

 

 早速フォークを握って切り分けたショコラを口に運ぶトウコ。

 アンタ何でも美味しそうに食べるじゃないかと心の中でツッコミを入れるナオトは、ふとカルネの方を見やる。

 

 じ~っと、ゲンガーの作ったガトーショコラを見つめている。

 美味しそうに頬を膨らましているトウコへ向けて羨ましそうにチラチラと視線を寄越していた。

 

 そんな彼女を見たナオトはいつか読んだ雑誌の内容を思い出す。

 その雑誌によると、彼女は無類のスイーツ好きでよくお忍びで専門店を巡っていたりするらしい。

 

「……あの、良かったらどうぞ」

「え!? で、でも、他のポケモン達も食べるんでしょ? 私が食べちゃったらナオト君の分がなくなっちゃうんじゃないかしら?」

「いや、僕はもうお腹一杯なんで」

 

 遠慮しないてください、とナオト。

 カルネはもじもじと迷っているような素振りを見せつつも、目の前のスイーツの誘惑には勝てなかったのか、申し訳無さそうな顔で使われていないフォークを手に取った。

 

「あ、ありがとう。それじゃあ頂くわねっ」

 

 ショコラを一切れ小皿に取り、小さく分けてから口に入れる。大口を開けて一気に平らげたトウコとは天と地の差がある上品な食べ方だ。当のトウコは全く気にした様子もないが。

 

「ね? 美味しいでしょ?」

「んっ。ええ、そうね! とても美味しいわ」

 

 トウコに聞かれて笑顔で答えるカルネ。

 しかし、その笑顔は少しばかりぎこちない。確かに美味しかったのであろうが、彼女が通う専門店に比べたらやはり差があったのかもしれない。自分から物欲しそうにしていた手前、顔には出さないようにしているようだが。

 

「……あ、そうだ。メイちゃんをテスト撮影したビデオがあるんだけど、良かったら私の部屋に見に来ない?」

「ホント!? 見る見る! ナオ君も来ない? ほら、イッシュにいた頃ポケウッドで会った女優志望のメイちゃん! 覚えてるでしょ?」

 

 もちろん覚えているが、生憎ナオトは彼女ら二人に挟まれてカルネの部屋に行くほどの度胸は持ち合わせていなかった。ようするにヘタレである。

 

「……僕は遠慮しとくよ」

「そう? じゃ、アタシちょっと行ってくるね!」

 

 トウコは椅子から立ち上がり、食後の運動とばかりに軽快な足取りでカルネの後についていく。

 

「それじゃあナオト君。明日の準決勝、頑張ってね」

「あ、はい」

 

 そう言い残して、自由スペースを出て行くカルネとトウコ。

 

 二人を見送ったナオトは今まで息を止めていたのかというほど深い溜息を吐き出した。

 傍らに座るアイはそんな彼をジト目で見上げている。もうちょっと人付き合いに慣れなさいと言いたいのだろう。

 

「何だよその目は。お前の分のショコラ食べるぞ?」

「ミャッ!」

 

 ナオトの文句にすかさず自分の分のショコラを小皿に取って遠ざけるアイ。スイーツが別腹なのは彼女も変わらないようだ。

 それに苦笑しながら、ナオトはゲンガーに他のポケモン達に残りのショコラをあげるよう伝えようとする。

 

 

「──やあ、ちょっといいかな?」

 

 

 そこへ、ナオトに声をかける者が現れた。

 トウコと違って交友関係の狭いナオト。このリーグ会場で彼女以外自分に声をかけてくる者に心当たりがない彼は訝しげに声のした方を振り向く。

 

 振り向いた先にいたのは少し年上の男性。やはりナオトの知る人物ではない。

 いや、少し違う。知りはしないが、どこか見覚えがある顔ではあった。

 

「俺はソウマ。明日の準決勝で君とバトルするトレーナーだよ」

「準決勝? あ……」

 

 道理で見覚えがあるはずである。トーナメント表や出場選手プロフィールで何度も目に入れていたのだから。このまま夕飯を食べ終えたら彼について調べようとも思っていたのだ。

 

「一応挨拶しておこうと思ってさ。明日はよろしく頼むよ」

「あ、ああ。こちらこそ」

 

 差し出された右手を、ナオトは慌てて立ち上がって握る。ソウマと名乗ったその男の左手首には七色に光る石が嵌められた腕輪が着けられていた。

 

「俺、イッシュ地方から来たんだ。君は?」

「えっと……今はカロスに住んでるけど、僕も以前はイッシュにいたんだ」

「そうなのかい? 偶然だなぁ」

 

 同じイッシュ地方から来たトレーナーと分かったからか、ソウマの顔に笑みが浮かぶ。

 一方で、ナオトの彼に対する第一印象も悪くないものであった。知り合いならまだしも、そうでない対戦相手のもとへわざわざ挨拶しに来たのは彼が初めてだったからだ。

 

「……そういえば、その子は君の妹?」

「え?」

 

 ソウマの視線を辿ると、その先にはきょとんとした顔をしているアイ。

 少女の姿に化けている時のアイの髪色はナオトと同じ青。そのせいか、二人は兄妹と勘違いされることが多いのだ。

 

「まあ、うん。そうだけど」

 

 本当はゾロアなのだが、いちいち説明するのが面倒なので勘違いしている相手には勘違いさせたままにしておくことが常になっている。

 ちなみにだが、この対応の仕方をする度にアイはムッとした顔を浮かべる。出会った当初は少女の姿でも大してナオトと身長が変わらなかったので、妹扱いされるのが気に食わないのかもしれない。だったら大人の姿にでも化ければいいのにと思わないでもないが。

 

「へえ、俺にもスワマっていう弟がいるんだ。その子と同じで可愛いヤツでさ。まあ、兄貴同士仲良くやろうよ」

「……そ、そうだな」

 

 妙に馴れ馴れしく踏み込んでくるソウマに、ナオトはおずおずと不慣れながらも返事を返す。アイにあんな目で見られた以上、彼なりに頑張って上手くコミュニケーションしようとしているのだ。

 

「──ゲンゲン!」

「ん? ど、どうしたゲンガー」

 

 ナオトが自分からも何か話題を出さなければと考えあぐねていた矢先、ゲンガーが声をかけてきた。

 少しホッとしながらも振り返ると、彼はナオトのバッグから手の平大の端末を取り出して見せている。その端末はリーグ出場者向けに連絡用として配られたもので、それが通知を知らせるために振動していたのだ。

 

「ちょ、ちょっとごめん」

 

 ソウマに断りを入れて彼に背を向けたナオトは、ゲンガーのもとに駆け寄って端末を受け取る。アイもショコラを乗せた小皿を持ったまま、ナオトの後に続く。

 端末を見てみると、誰かから非通知の着信が届いてた。訝しげに思いつつも、とりあえず出てみようとナオトが端末を操作する。しかし、その途中でそれはプツリと切れてしまった。

 

「どうしたんだい?」

「いや、なんか非通知電話が来てたんだけど、切れちゃって……」

「ふ~ん、君に負けた相手がイタズラ電話でも仕掛けようとしたんじゃないかな?」

 

 ソウマの言葉に、ナオトはかもしれないと眉をしかめる。

 一回戦で当たった相手は粗暴な性格をした男で、年下のナオトのことを事あるごとに貶していた。もちろんストレート勝ちで返り討ちにしてやったが、その男が腹いせに仕掛けてきたという可能性はあるだろう。が、それにしては仕掛けるのが遅すぎる気がしないでもない。

 

「……おっと、それじゃあ俺はそろそろ部屋に戻らないといけないから。せっかくゲンガーが作ったデザートの邪魔をして悪かったね」

「え? い、いや。そんなことは……えっと、明日は悔いのないバトルをしような」

 

 立ち去りかけていたソウマは、ナオトの言葉にピタリと足を止める。

 

「……ああ。お互いにね」

 

 そう小さく返して、ソウマはスペースを出ていった。

 彼を見送ったナオトは自分で言った手前、明日のバトルのための準備をしなければと意気込み始める。

 

「さあ、早くデザート食べて僕達も部屋に戻ろう」

「ミャウ!」「ゲンゲラ♪」

 

 ナオトの言葉に頷いたアイが手元に持っていたショコラを口に含む。

 そして、ゲンガーがテーブルの上のショコラを小皿に切り分けてブースター、ポリゴンZ、リオル、バンギラスに配った。

 

「ブスタッ」

「ポリィ♪」

「ギラ……」

 

 美味しそうにショコラを食べるブースターとポリゴンZ、そしてバンギラス。バンギラスはその大きさ故少し物足りなさそうにしている。

 

「ゲンゲン」

「ギラ?」

 

 そんなバンギラスにゲンガーが自分の分を差し出すと、彼はいいの? とばかりに目を丸くする。おずおずと大きな手でそれを受け取るが、すぐには食べずチラチラとゲンガーとショコラを見比べるバンギラス。

 

「……ギラ」

 

 すると、バンギラスはおもむろに手に持ったショコラを半分に分け始めた。大きな爪を器用に使って切り、片方をゲンガーに渡す。半分こしようと言っているのだろう。

 

「ゲン? ……ゲンガァ♪」

「ギラァ」

 

 ゲンガーは嬉しそうにそれを受け取り、バンギラスと一緒に美味しそうにショコラを食べ始める。

 

「…………」

 

 しかしその横でリオルだけはなぜかショコラに手をつけず、しきりにソウマが立ち去っていった方向を気にしていた。

 

「? どうした、リオル。食べないのか?」

「……ルル」

「ポリッ!」

「ルッ!?」

 

 難しい顔をしているリオルの口に、ポリゴンZが無理やりショコラをぶち込んだ。喉に直接押しつけられ、そのままショコラをゴクリと飲み込んでしまうリオル。

 

「ポリポリ~♪」

「…………ッ」

 

 ニコニコ笑っているポリゴンZは世話を焼いた気でいるのだろう。

 だが、一方のリオルはどこか自棄になった表情を浮かべて、ただ静かに呆然とその場に立ち尽くしている。

 

 ナオトとアイは、そんなリオルに首を傾げるしかなかった。

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

 日付は変わって、翌日の朝。

 昨晩、ナオトは遅くまで部屋に用意されたコンピューターで対戦相手であるソウマのポケモンや彼の戦法を見て戦略を練っていた。そのせいか、陽が昇っても起きる気配が全くない。

 だが、準決勝の試合は昼前。多少朝寝坊しても十分間に合う。さして問題ないはずであった。

 

 そう。問題なかったはずなのだ。

 

「ミャウッ! ミャウミャッ!」

 

 静かな寝息を立てるナオトを、アイが切羽詰まったような鳴き声を上げて揺すり起こす。

 彼女が起こしてくれることはいつものことだが、優しい彼女がこんなに乱暴に揺さぶることはない。ナオトは呻き声を漏らしながら瞼を開けた。

 

「う、ん……どうしたんだ? アイ」

「ミャウ!」

 

 ナオトが起きるや否や、アイはその手を両手で掴んでバルコニーへと彼を引っ張る。

 

「お、おい! 一体何──え?」

 

 アイに引っ張られるままバルコニーに出るナオト。

 寝ぼけ眼に陽の光が眩しく、ナオトの視界は一瞬遮られる。幾度かの瞬きの後、再び戻った彼の視界に映ったのは信じられない光景であった。

 

 

 ポケモン達が、苦しそうにもがきながらバルコニーに倒れていたのだ。

 ブースター。ポリゴンZ。リオル。バンギラス。皆一様に熱に浮かされるようにして床に這いつくばっている。

 

 

「ブースター! ポリゴン! リオル! バンギラス! どうしたんだ!?」

 

 まさしく死屍累々といった状況にナオトの眠気は一気に覚め、慌てて彼らに駆け寄る。

 一匹一匹様態を確認するが、ポケモンドクターでもないナオトの付け焼き刃の知識では症状や原因を掴むことはできない。

 

「ミャウ……」「ゲン……」

「アイ。それにゲンガーも。お前達は大丈夫なんだな?」

 

 ナオトの言葉に二匹は頷いて返す。

 アイが言うには、モンスターボールから出したら既にこの状態だったのだという。ナオトよりも少し早く起きることができた彼女は、ブースター達にもお日様の光を当ててあげようと考えたのだ。

 

 ところが、出してみればゲンガー以外この有様。

 その時のアイの心情を思うと、ナオトは唇を噛まずにはいられなかった。しかし、今一番苦しんでいるのはブースター達だ。

 

「ポリ……ポリ……」

「ミャウミャ」

 

 ポリゴンZが弱々しく何事か呟くと、アイが首を横に振って答えた。またいつものように『ボクノセイダ』と自分を責めていたのだろう。

 その隣で、リオルが顔を歪めている。その顔からは熱による苦しさとはまた違う、ポリゴンZと同じような後悔の色が見て取れた。

 

「ブゥ……」

「ギ、ラ……ッ」

 

 ブースターもバンギラスも今まで見たことないほど苦しんでいる。

 とにかく、早く何とかしないと……! そう考えるナオトだが、初めての状況に頭の中がパニックになって正常な判断ができないでいる。

 

「ナオく~ん、おはよ~。いやぁ、お姉さん久々にまともなベッドで寝たから寝坊しちゃって。ふわぁ……」 

「ミャウ!」

 

 そこへ、場違いな明るい声。

 ノックを省いて遠慮の欠片もなく部屋に入ってきた寝癖だらけのトウコ。そんな彼女を、アイがナオトの時と同じように引っ張ってくる。

 

「おっとと? どしたのアイちゃん──って、これは……」

 

 目の前の惨状を見て、さしものトウコも言葉を失う。

 

「トウコさんッ。朝起きたらこんな状況になってて──」

「何してんの!! 早くボールに戻してポケモンセンターに連れていきなさい! 急いでッ!」

 

 普段のトウコからは想像もつかないような鋭い叱責に、ナオトはハッとしてすぐさまベランダに転がっていたボールを拾い上げる。

 瀕死状態のブースター達に赤い光を当ててボールに戻し、脇目も振らず急いでポケモンセンターへと向けて走り出した。

 

 

 

 

 

 スタジアム近くにあるポケモンセンターに駆け込んだナオト達。

 一体何事かといった表情で迎えたジョーイは、すぐに状況を把握してブースター達の治療を始めてくれた。

 

 治療が始まって二時間後。

 落ち着かない様子で待っていたナオトのもとに、処置を終えたジョーイが戻ってくる。

 

「ジョーイさん! ブースター達は……」

「とりあえず、なんとか危険な状態から脱することはできたわ」

 

 ジョーイから容態を聞いたナオトはホッと息を吐きかけるも、自責の念がそれを許さない。

 パニックを起こさずにいれば……いや、昨晩夜更かしなどしていなければ、もっと早くポケモンセンターに連れてくることができたのだ。

 

「でも、まだ油断はできない状態よ。とても強い毒に侵されてたんだから」

「毒ッ!?」

「ええ。もう少し遅かったら取り返しのつかないことになってたかもしれないわ」

 

 頷いて答えるジョーイ。思いもかけない症状に、ナオトは動揺を隠せない。

 

「それにしても、どうして……ナオト君、心当たりはある?」

「あるわけないじゃないですか! 毒なんて、そんな……」

 

 ジョーイの問いかけにナオトは狼狽して声を上げる。本当に心当たりがないのだから。

 

「それで、ジョーイさん。回復までどのくらいかかりそうなんですか?」

「……みんなよく鍛えられているから、回復のスピードは速いわ。それでも、少なくとも一日は様子を見ないと駄目ね」

 

 トウコが尋ねると、ジョーイはそう答えた。

 今日の準決勝戦の開始は一時間後。とてもじゃないが、試合には間に合いそうもない。

 

「そっか……ナオ君、どうするの?」

 

 トウコが何時になく真剣な眼差しでナオトに問いかける。棄権するか否か、そう尋ねているのだろう。

 他に預けているポケモンはいないし、それ以前に個々の試合は予め登録申請したポケモンしかバトルに出せない。

 

 準決勝戦からは六対六のフルバトル。

 しかし、まともにバトルできるのはアイとゲンガーだけ。

 決勝戦は明日の正午なので、この準決勝戦に勝ちさえすればどうにかなるかもしれない。だが、ナオトの気持ちは決まっていた。

 

「…………どうするって、そんなの決まってるだろ。こんな状態で試合なんか、できるわけ──」

 

 

 ──ドガンッッ!!

 

 

 その時、地響きを鳴らすほどの大きな音がナオトの言葉を遮った。同時にポケモンセンターの全体が大きく振動する。その地響きと振動は不規則なリズムで続いた。

 

「な、何かしら?」

「ナオ君! あれ!」

 

 トウコに言われ、彼女が指差す先──ポケモンセンターの中庭が覗く全面窓を見やるナオト。

 

「バ、バンギラスッ!?」

 

 そこにはいたのは、ナオトのバンギラス。

 バンギラスはその大きな身体を引きずるようにしてこちらに向かってきていた。その背中越しには派手に壊された壁。傍には必死な様子で引き留めようとしているプクリンの姿が見える。

 

 まるで山が動いているような光景。しかし、このままでは窓を割って入ってきかねない。慌てて中庭に出るナオト達。

 

「バンギラス、何やってるんだお前! 安静にしてなきゃ駄目じゃないか!」

「ミャア!」「ゲンゲンッ!」

「……ギ、ラ」

 

 駆けつけたナオトとアイ、ゲンガーが叱りつけるも、バンギラスは強い意思を持った目で反論するように彼らを見返した。

 

「バン、ギラス? どうしたんだ?」

「……この子、自分が他の三匹の分まで戦うって言ってるんじゃない?」

 

 少し後ろで同じようにバンギラスを見上げていたトウコが、そう呟く。

 ナオトは驚いて彼女を振り返り、次いでアイに顔を向ける。彼女は頷いて肯定を返した。

 

「駄目です! まだ毒が抜けきってないんですよ! それに、バイタルが基準値でないポケモンをバトルに出すことは……って、え!?」

 

 手元の端末を確認していたジョーイが仰天の声を漏らす。

 

「バイタルが基準値まで回復してる……まだ毒状態のはずなのに、なんて生命力なの」

 

 信じられないとばかりに開いた口を手で塞ぐジョーイ。

 何時になく奮い立っているバンギラスを呆然と見上げているナオトに、トウコが言葉を投げかける。

 

「バンギラスは、諦めたくないんだよ。みんなで頑張って勝ち進んだのに、こんなことで終わりにしたくないって……だから無理をしてまで君のもとに来た。ブースター達の無念を背負ってね」

 

 ナオト達に育てられてここまで成長してきたバンギラスだからこそ、彼らを思う気持ちは強い。それ故の不屈の意思であった。

 

「ナオ君。決めるのは君だよ」

 

 トウコの言葉が耳を通して頭に響く。

 不安の色が入り混じっていたナオトの目に光が戻った。

 

 バンギラスのトレーナーは自分だ。

 なら、彼だけに背負わせるわけにはいかない……!

 

 




過去編は早く終わらせたいので、後編は明日投稿します。

アニポケの新キャラでサクラギ博士とコハルというキャラが発表されましたね。
でも、コハルって名前の子はベストウィッシュにもいたような……まあいいか。同じ世界線とも限らないですし。

■トウコ
ポケットモンスターBWの女主人公がモデル。
ナオトの師匠的存在で、イッシュ地方の元チャンピオンリーグマスター。
ナオトの外見がBWのエリートトレーナーなので、ショタ化したナツキ君(観覧車イベントのアレ)とトウコが並んでいる姿を想像していただければと思います。
ベストウィッシュに出演して欲しかった。

■メイ
ポケットモンスターBW2の女主人公がモデル。
イッシュ地方のポケウッドで活躍する新米女優。
ベストウィッシュに出演して欲しかった。

■カルネ
カロス地方のチャンピオンリーグマスター。
短期間ではあるが同じくチャンピオンであったトウコとは顔馴染み。
トウコとカルネが絡んでる話なんて見たことないから正直どうかと思ったが、シロナとか他のチャンピオンは他のSSでよく見るのにカルネさんはあまり見ないので、まあいいかなと。

■ナオトのポリゴンZ
ネタ枠。
アニメに出れないなら、せめてSSには出してあげたかった。

■ナオトのリオル
ジムリーダー・コルニから譲渡されたポケモン。
ナオトがオレンジ諸島に連れて行かなかったポケモンを書くにあたって、適当なポケモンだと一切記憶に残りそうになかったのでゲーム原作イベント(コルニから進化系のルカリオをもらえる)を元にした。

■イリマ
アローラ地方出身のトレーナー。プリンスと呼ばれ、ファンが大勢いる。
アニメではカロスリーグに出場したことがあるらしいので、今作では準々決勝でダークライ使いに負けたという設定に。

■アキハバラ博士
無印編第38話「でんのうせんしポリゴン」に登場した科学者。アニポケではポケモン転送システムの開発者はマサキではなく彼になっている。
転送システムの障害を修復するため、自ら作り出したポリゴン初号機と共にサトシ達を電脳世界へと送り込んだ。
この第38話は世間を騒がせたポケモンショックで有名な回で、現在でも欠番扱いとなっている。当然ながらAmazonプライムビデオでも見れない。


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