ポケットモンスター -Hello My Dream-   作:PrimeBlue

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22. ふたたびのアーシアとう! ナオトVSサトシ! ▼

 ナオトとジギーのバトルが行われた日の夜、ユズジムは何とも言い難い重苦しい空気に包まれていた。

 

 それも仕方がない。皆、午前中の凄惨なバトルの光景が忘れられないでいるのだ。ほんの数十秒の出来事であったが、それ故か記憶に鮮明に焼き付いて離れないでいた。

 

 ナオトのバンギラスによって重症を負わされたブラッキーは、すぐにマンダリン島のポケモンセンターへ搬送したことで何とか大事には至らずに済んだらしい。

 兄のポケモンが死んでしまうと泣き続けていたマリーはそれを聞いて安堵のあまりまた泣き始め、そのまま泣き疲れて眠ってしまった。

 

 そして、当事者であるナオトは宿泊室でアイの看病をしていた。

 ただの風邪であれば、わざわざポケモンセンターへ連れて行くよりもこうして療養させた方がいい。タケシが持っていた漢方薬のおかげか、熱も大分引いた。この分なら、明日の朝には回復するだろう。

 

「ミャア……」

 

 ベッドに横になったままのアイは、自身が病気であったにも関わらず心配げな顔をナオトに向けている。自分がバトルに出られなかったから、と責任を感じているのかもしれない。

 

「……お前のせいじゃないよ」

 

 そう言って、アイの頭を撫でるナオト。彼女はこそばゆそうに目を細めた。

 ナオトはアイを撫でながら、もう片方の手で握っているバンギラスの入ったモンスターボールに目を向ける。

 

「僕の方こそ、ごめんな」

 

 こうしてアイの看病に徹しているのは、もちろん彼女を心配してのことである。

 だが同時に、ナオトは他に誰もいない宿泊室に籠もることができるというこの状況を、起こしてしまった事から背を向けるために利用してしまっているのだ。

 

 

 

「…………」

 

 一方、宿泊室の外の廊下では、長椅子に座ったフルーラとタケシが浮かない顔で部屋の扉を眺めていた。

 

「……ねえ、タケシ君。どうしてナオトのバンギラスは突然あんなに暴れ出したの?」

 

 ふいに、フルーラがタケシにそう尋ねる。

 

「……俺にも分からない」

 

 タケシは首を横に振って答えた。

 無理もない。何も事情を聞かされていないのだから。

 

「ポケモンが言うことを聞かないことは、わりとよくあることだ。その理由は、例えば性格……フルーラのシャワーズだって、あの性格だからゲットしたばかりの頃は言うことを聞かなかっただろう?」

「え、ええ」

「他にも……一番代表的なのは、やっぱりトレーナーの実力不足だな。俺が一緒に旅をしていたサトシのヒトカゲも、元は大人しかったのに進化してから一転して粗暴になってしまってな。力も強くなって、まだ未熟なサトシの言うことを聞かなくなったんだ」

 

 天井を見上げ、旅を思い返すタケシ。

 カントーリーグ・セキエイ大会に出場したサトシは、その進化したリザードンが試合中に居眠りをし始めたせいで敗退。ベスト16という結果に終わってしまった。

 あの時の俯いて帽子に隠れたサトシの顔は、悔しさと、そして怒りに満ちていた。リザードンに対してではなく、自分の未熟さに対しての怒りだ。

 

「じゃあそのどちらか、もしかしたら両方が原因?」

「いや……」

 

 フルーラの言葉にそう返すタケシだが、そこから言葉は続かない。

 

 タケシとしては、ナオトは人付き合いに慣れてない節はあれど、トレーナーとして実力不足だとは思えなかった。

 元ジムリーダーから見てもバトルの才能はあると思うし、指示も冷静で結構な場数を踏んでいることが分かる。アイやゲンガーといったポケモン達からも信頼されていて、彼自身もポケモン達を家族のように思っているのがこれ以上無いほど感じ取れた。

 

 だから、分からない。どうして彼のバンギラスはあんな暴走をしてしまったのか。

 

「……はぁ」

 

 タケシが黙っているので、フルーラは手に顎を乗せて溜息を吐いた。

 そんな彼女の耳に、廊下の先から足音が届く。

 

 

 

 アイが再び寝息を立て始めた頃、宿泊室のドアを誰かがノックした。

 

「……はい」

「ジギーだ。入ってもいいかな?」

「え? あ、ああ」

 

 ナオトが気後れしながらも返事をすると、返ってきた返事の主に思わず立ち上がる。

 

「失礼する」

 

 部屋に入ってきたジギーは、アイが寝ているのを見て音を立てないよう静かにドアを閉めた。

 

「……あの、今朝のバトルのこ──」

「少しばかり遅れてしまったが、君に渡す物がある」

 

 あの凄惨なバトルのことについて謝ろうとするナオトであったが、それはジギーによって遮られた。

 彼は懐から取り出した何かをナオトに差し出す。それは、ユズジムのジムリーダーに勝利した証──リンボウガイで出来たリンボウバッジだった。

 

「トラブルはあったとはいえ、負けは負けだからね」

「は? えっ……う、受け取れないですよ」

 

 あんなトレーナー失格な事件を起こして、バッジを受け取るなんて恥知らずなことはとてもじゃないができない。

 ナオトがそう言って首を横に振ると、ジギーは自重気味に笑みを浮かべて答えた。

 

「今回の件については、僕にも非がないとは言えない」

「……え?」

「僕はあの時、君に本気を出させたくてわざと煽り文句を投げかけた。君に代わってフルーラさんとオレンジ諸島を回るという、アレだ。アレさえなければ、君は相棒が熱を出して倒れた時点で冷静に試合の中止を申し出ていたはずだ」

 

 昨日、技テストを終えて一緒にランチを食べていたフルーラがジギーに話したのだ。ナオトがあまりバトルに積極的ではないということを。その話を聞いたジギーは、その理由が技の制御ができていないことに関係しているのではと考えた。

 チャレンジャーの本気を引き出させるのもジムリーダーの仕事の内。故にジギーはわざとナオトを煽った。ナオトがフルーラのことを少なからず意識していることを察していた彼は、それを出しに使ったというわけだ。まさかあんな惨事に発展するとは思いもしなかったが。

 

「それに君の相棒が熱を出したのは、ウチのマリーが天気が崩れることを忘れてあんな場所に連れ出したせいだ。だから、このバッジは詫びの気持ちでもあると思ってくれ」

 

 そう言って、リンボウバッジを差し出すジギー。

 ナオトは断れそうにないと諦め、渋々ながらもそれを受け取る。

 

「ブラッキーのことは心配するな。僕のポケモンはそこまでヤワじゃないからね」

 

 と、ジギーは部屋を出る間際にそう言い残していった。

 

 

 

「あっ、ジギーさん。その……どうでした?」

 

 ジギーが宿泊室から出てきたのを見て、フルーラが声をかけた。

 

「何とも。バッジは受け取ってもらえましたが、やはり精神的ショックが大きいようです……ああ、彼の相棒の方は熱が下がったみたいで顔色は良くなってましたよ」

「そうですか……」

 

 ナオト達の様子を聞いたフルーラはジギーに軽く頭を下げ、続けて宿泊室に入ろうとする。

 

「あっ、フルーラさん。ご実家の方からお電話が来てますよ」

「え、実家って……お姉さんから?」

 

 が、ドアノブに手をかけたところでやってきたジギーの弟子がそう伝えてきた。

 何で自分がユズ島にいると知っているのか、首を傾げるフルーラ。ナオトのことを気にしつつも、仕方なく弟子の後に続いて電話のある場所へと向かっていった

 

 残されたジギーとタケシ。

 宿泊室の方に目線をやりながら、ジギーの方が先に口を開いた。

 

「彼は、色々と問題を抱えているトレーナーのようだね」

「……ああ」

 

 タケシは頷いて答える。

 ナオトはバトルに積極的じゃないことに加え、極力相手のポケモンに余計なダメージを与えないようにと苦心していた。恐らく、過去にも同じようなことが起きて、それがトラウマになってしまったのだろう。

 

「弟子達から君が元ジムリーダーと聞いたよ。彼の問題の解決を手助けできるとしたら、それは他ならぬ先輩トレーナーである僕達しかいない……少なくとも、新米トレーナーであるフルーラさんでは無理だ」

 

 僕は地雷を踏む形になってしまったけどね。そう付け加えて、肩を竦めるジギー。

 

「もし彼があのバンギラスの手綱を引けていたとしたら、正直勝てる気がしないよ。僕もジムリーダーとして、まだまだだな」

「……一つ聞きたいんだが、君はフルーラに気があったんじゃなかったのか?」

 

 タケシの質問に、ジギーは自嘲気味に笑って首を横に振った。

 

「素敵な女性だとは思うけど、まるでこちらに無関心だったからね。それに、つい最近別の女性にフラれたばかりだから、しばらくロマンスは休業中なのさ」

「そ、そうか……」

 

 相変わらずのキザっぷりに、自分のことは棚に上げて引き気味のタケシなのであった。

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

 ジギーから受け取ったリンボウバッジを手に眺めるナオト。

 そのバッジは、今までのバッジと違って輝いて見えない。むしろくすんでいるように思えた。例え今いるのが太陽の下だったとしても、きっと変わりはないだろう。

 

 バッジをポケットに入れ、ナオトは小さく溜息を吐く。

 そこへ、ガチャッと誰かが宿泊室に入ってくる音。振り返ると、そこにはフルーラが彼女にしては珍しく控えめな様子でドアノブを握っていた。彼女と目が合うと、なぜだか気まずい沈黙が流れる。

 

「…………えっと、大丈夫?」

「……まあ、何とか」

 

 それだけ言葉を交わして、また沈黙が挟まれる。

 

 フルーラは自分がジム巡りを勧めた手前、ナオトのやつれた様子にある種の責任を感じていた。

 ナオトはナオトで、ジギーの言葉で改めてフルーラを意識するようになった中で、あろうことかあんな無様を晒してしまい後ろめたい気持ちになっている。

 

「「あのっ」」

 

 今度は同時に口を開く。

 お互いあ゛っというような表情になり、気まずさから顔を背ける。

 

「……先に言えよ」

「そっちが先でいいわよ」

「いいから、言えって」

 

 意固地になって話そうとしないナオト。フルーラは諦めて先に話し始めた。

 

「……あのね、アーシア島のお祭りの話、覚えてる?」

「ああ。覚えてるけど……」

「そのお祭り、実は明日なのよ」

「ええッ!?」

 

 椅子から立ち上がって驚くナオト。まだまだ先の話だと思っていたからだ。

 

「さっきお姉さんが電話で教えてくれたのよ。いつの間にか結構時間が経ってたみたい」

 

 ちなみになぜヨーデルがナオト達の居場所を知っていたかというと、船のGPSを頼りにビッグシティのポケモンセンターに電話し、ジョーイを経由して突き止めたとのことであった。

 そういえば、そろそろビッグシティで預けた船の修理も終わっていることだろう。

 

「だからジム巡りは一旦中断して、明日はアーシア島に戻らなきゃなんだけど……ナオトはそれで大丈夫?」

「まあ、アイも明日には完全に回復するだろうし、僕は別に構わないけど……」

 

 ナオトはそう返し、続けてポツリと呟く。

 

「……ジム巡り、続けるのか」

 

 その呟きを拾ったフルーラが「何言ってんのよっ!」と彼に言葉を投げかける。

 

「さっき廊下ですれ違った時にジギーさんから聞いたけど、バッジもらえたんでしょ? それなのに、ここで止めたらもったいないじゃない! せっかくここまで頑張ってきたんだから!」

「もったいないとか、そういう話じゃないんだよ。今回は大事には至らなかったけど、また同じようなことが起きたら……」

「バンギラスを出さなきゃいいじゃない! これまでだってそうしてきたんでしょ?」

「それは、そうだけど……」

 

 ナオトは俯き、罪悪感に顔を歪めながらも続けた。

 

「……バンギラスとは、タマゴの時から一緒なんだ。アイや他のポケモン達と一緒に一生懸命育ててきて……だから、モンスターボールの中に閉じ込めていつまでも問題を先送りにしたままにするのは、嫌なんだよ」

 

 辛そうに話すナオトにフルーラは眉を下げる。しかし、ここで優しくしても彼のためにならないと、あえて発破をかけるように声を強めた。

 

「だったら、尚更ジム巡りして問題を解決する切っかけを見つけなきゃ! ほら、元気出しなさいってば。あんたがそんなんじゃお祭りの主役が務まらないでしょ!」

「……は?」

 

 フルーラのその言葉に、俯かせていた顔を上げるナオト。

 主役というのは、その日に訪れた操り人──トレーナーを試練に挑戦させるという、例のお祭りの催しのことであろう。もし操り人が訪れなければ、島にいるトレーナーから選ぶのだとか。

 そういえば、フルーラは毎年選ぶのが大変だからなどと理由をつけてナオトに操り人になれとしつこく迫っていた。

 

「それは断ったじゃないか! 僕なんかよりもっとマシなトレーナーが他にも──」

「フ・ネ」

 

 反論するも、彼女のその一言だけでナオトはぐっと言葉を詰まらせてしまう。それを見てフルーラはクスッと笑い、スッと歩み寄ってナオトの隣の椅子に座った。

 

「……トレーナーとしての自分にあまり自信がないってことは、なんとなく分かってるわ。それでもね、私にとってトレーナーって言ったら、ナオトしかいないから」

 

 そう言って、フルーラはポシェットからシャワーズの入ったモンスターボールを取り出し、思い出を振り返るように優しく撫でる。

 その柔らかな横顔にナオトが無意識の内に見惚れていると、ふいにフルーラが振り向いてそんな彼の目をじっと見つめ返した。

 

「だから、船のこととか、操り人選びが面倒臭いとかそんなの関係ない。私はただ、ナオトに操り人になって欲しいの」

 

 真剣な目で、気持ちを真っ直ぐに伝えてくるフルーラ。

 ナオトの胸がドキリと高鳴る。思わず仰け反るようにして彼女から顔を逸らした。

 

「……どうしてもって言うなら、考えてもいいけどさ」

「ホント!? じゃ、約束ね!」

 

 不承不承という様子でナオトがそう呟くと、フルーラは言質を取ったとばかりに笑顔でナオトの手を取って無理矢理指切りを交わす。

 

「……ミャ」

 

 その傍で、寝息を立てながらチラッと目を開けるアイ。彼女は二人の会話を寝たフリをしながら聞き、静かにほくそ笑むのであった。

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

 翌日の早朝、ユズ島を出発することとなったナオト達。

 アイは熱が完全に下がってすっかり元気になっていた。

 

「アイちゃん、ごめんね。大変な目に合わせちゃって……」

「ミャウミャ」

「許してくれるの……? じゃあ、また絶対遊びに来てね!」

 

 涙混じりにマリーがアイにお別れの言葉を交わし、再会を約束する。

 

 一方で、彼女はアイの隣に立つナオトには余所余所しい態度が目立っていた。それはジギーの弟子達も同じで、中にはあからまさに睨みつけている者まで見受けられた。ナオトがバッジを手に入れたことに納得していないのだろう。

 そういう扱いを受けて当然と思っているナオトは甘んじてそれらの視線を受けていた。

 

 

 

「さてと、これからマンダリン島で船を受け取ってアーシア島に向かうわけだけど、タケシ君はどうする?」

 

 定期船でマンダリン島に戻る途中、フルーラがタケシに向かってそう口を切った。

 

「どうって?」

「だってサトシって子を追いかけてるんでしょ? アーシア島に寄ってたら追いつかなくなるかもしれないじゃない」

「う〜ん、そうだな……」

「ミャウ……」

 

 アイはタケシと別れるのが寂しいのか、不安そうな顔をしている。

 

 もしここでタケシと別れるのなら、ウチキド博士から預かったGSボールはタケシに渡しておいた方がいいかもしれない。あれはそのサトシに渡さなければならない品なのだから。

 話を聞きながらそう考えたナオトは、バッグからGSボールを取り出そうとする。

 

「タケシ。もしマンダリン島で別れるなら──」

「いや、俺も一緒にアーシア島に行くよ」

 

 しかし、その前にタケシが口を開いた。

 

「そのお祭りにも興味があるしな」

「ミャア!」

「そ、そうか」

 

 アイが手を合わせて喜び、ナオトは内心でホッとする。

 旅に一人欲しいと言っても大げさでないほど頼りになる彼とここで別れたくはなかったし、正直フルーラに加えて姉のヨーデルもいる環境に連れの男がいてくれるのは精神的に助かるのだ。

 

「ふ〜ん。タケシ君、お祭りとか好きなの?」

「もちろん! お祭りと言えば、浴衣のお姉さん! これを見逃す理由はない!」

「……まあそんなことだろうと思ってたわ」 

 

 相変わらずのタケシに呆れた目を向けたフルーラは、放っとこうとばかりに眼前に近づいてきたマンダリン島の港へと視線を移す。

 その一方でタケシはおちゃらけた態度をスッと戻し、フルーラの隣で同じく港の方に視線をやっているナオトを真剣な目で見やるのだった。

 

 

 

 そうして、無事修理した船を受け取ったナオト達。

 今から真っ直ぐアーシア島へ向かえば、昼過ぎ頃には到着できるだろう。

 

 しかし、船の上で簡単な昼食を済ませながらアーシア島目指して船を進めていると、何時しか陽が陰り雲行きも怪しくなってきていた。

 

「……何かヤな空気。みんな一応どこかに掴まってて」

「え、どういうことだ?」

「一荒れ来るってこと!」

 

 言うが否や、突如として強風が吹き荒れ始めた。波が飛沫を上げて盛り上がり、船を大きく傾かせる。

 

「ミャアッ!」

「アイ!」

 

 バランスを崩して船から放り出されそうになったアイを抱え、船の梯子にしがみつくナオト。視界の端で、大量のコイキングが荒波に流されているのが見えた。

 

「フルーラ! 一旦マンダリン島に戻った方がいいんじゃないか!?」

 

 手すりにしがみついているタケシが海の荒れ様を見てそう叫ぶ。

 

「いいえ! むしろそっちの方が危ないわ! だって──」

 

 フルーラの言葉によって、タケシの危惧は杞憂であると分かる。

 なぜなら、ナオト達を襲う荒波はまるで船をアーシア島へ押し運ぶかのように流れていたのだ。

 

 まるで、何かが彼らを呼んでいるかのように。

 

 

 

◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓

 

 

 

 しばらくして、一行の船は何とか無事にアーシア島へ辿り着く。その頃には荒海もそれまでの勢いが嘘であったかのように鳴りを潜めていた。

 

「ほらね。ちゃんと着いたでしょ?」

「正直何時転覆するか気が気じゃなかったが……ナオト、大丈夫か?」

「……ちょっとだけ、休憩させてくれ」

 

 港の桟橋に船を停める一行。

 ナオトは激しい揺れの影響で船酔いしてしまっていた。アイが座り込んだその背中を擦ってあげている。

 そんな彼に苦笑を零したタケシは、次いで空を仰ぎ見る。嵐が治まったとはいえ、空の様子は以前として芳しくない。

 

「……この分じゃ、お祭りは中止なんじゃないか?」

「う~ん、多分大丈夫よ。今の所雨も降ってないし、あれくらいの波だったら船を出すのも訳ないしね」

 

 二人が会話する横で、ナオトは遠くの景色を見て酔いを覚まそうと腰を上げて村の方を見やった。

 時折風が髪を揺らす中しばらくそうして眺めていると、港から村へと続く階段の方を見て小首を傾げる。祭りの飾りつけがされている家々の先に何やら人集りが見えると同時に、ガヤガヤと騒がしい声が微かに聞こえてきたのだ。

 

「フルーラ。何か村の方が騒がしいみたいだけど」

「え? 変ね。まだ出店もお神輿も始まってない時間のはずなのに……とりあえず行ってみましょう」

 

 そう促して船を降りた彼女に続いて、ナオト達は村の方へと向かっていった。

 

 村に入ると、以前にも見た民族衣装に鳥を模した仮面を被った村人達が二人の少年と一人の少女を歓迎するように囲っていた。

 その内の赤い帽子を被った少年とサイドテールの少女を見て、タケシが驚きと歓喜の混じった声を上げる。

 

「サトシ! カスミ!」

「えっ、タケシ!?」「ピカチュ!」

 

 二人と、少年の肩に乗っている黄色い鼠のようなポケモンがビックリした顔を返す。どうやら、タケシが以前一緒に旅していたというサトシとカスミは彼らだったらしい。もう一人の赤いパンダナを額に着けた背の高い少年は新しい旅の仲間だろうか?

 自然と人集りが別れて道が開き、サトシ達がナオト達の方へと駆け寄ってくる。

 

「どうしてあんたがここにいるのよ? ウチキド博士はどうしたの?」

「ウッ!! き、聞かないでくれ……」

 

 胸を抑えて蹲るタケシを見て、色々と察した顔をするサトシとカスミ。彼らにとってもいつものことのようだ。

 

「あの、どうも初めまして、僕はポケモンウォッチャーのケンジ。オーキド博士に会いたくて、サトシ達の旅について行ってるんだ」

 

 赤いパンダナを着けた少年がタケシに向かってそう名乗り出る。サトシ達からタケシのことを聞いていたのであろう。

 

「よ、よろしく。ああ、そうだ。こっちはナオトとフルーラ。二人の旅について行きながらサトシ達を追いかけてたんだ」

 

 タケシが紹介と説明をする中、フルーラは何気なしに隣に立つナオトに問いかける。

 

「ねえナオト。あのサトシって子の肩に乗ってるポケモンは?」

「……え? ああ、あれはピカチュウだよ」

 

 ナオトの表情はどこか暗い。フルーラの問いに答えながらも、視線はサトシとピカチュウの方へと向けられている。

 タケシから彼が未熟ではあるものの良いトレーナーであることは聞かされている。事実、あの一人と一匹は一目見ただけで深い絆で結ばれていることが伺えた。

 その関係を羨んでいるのか、彼らを見つめるナオトの目に濁った色が浮かぶ。アイがそんなナオトを気にして彼の服の裾を握るが、反応はない。 

 

「フルーラ!」

「あ、お姉さん」

 

 そこへ、ヨーデルが人混みを掻き分けてフルーラの元へ駆け寄ってくる。

 

「おかえり。思ったより早かったわね」

「ええ、海が荒れたおかげで島まで流される形になっちゃったから」

「まあ、早く帰って来れたに越したことはないわ。あ、サトシ君。この子、私の妹のフルーラ。こんなナリだけど、お祭りの主役の巫女さんを担当してるの」

 

 ヨーデルはフルーラの後ろに回って彼女の両肩に手を置き、サトシ達の前に押し出してそう紹介した。

 

「フルーラ。この子達はケンジ君とカスミちゃん。そしてこの子が──」

「知ってる。ポケモントレーナーのサトシ君、でしょ? タケシ君から聞いてるもの」

 

 フルーラが顎でしゃくってタケシを指す。すると、タケシは素早い動きでヨーデルの手を取り、キザな笑みを浮かべてキラリと歯を光らせた。

 

「初めまして、ヨーデルさん。自分はタケシと申します。荒波に揉まれながら流れ着いたこの地で、貴方という美女に出会えたのはまさしく運命。此度のお祭りでは、ぜひ自分と一緒に──」

「ハイハイ、ちょっと黙ってましょうね」

 

 ヨーデルに向けて歯の浮くような台詞を並べるタケシ。そんな彼の耳をカスミが慣れた様子で引っ張って黙らせた。

 

「ま、まあ。美女だなんてそんな……」

「お姉さん……」

 

 満更でもなさそうに少し顔を赤らめているヨーデルをフルーラはジト目で見る。

 実は彼女、絶賛恋人募集中。十歳で結婚できるこの世の中、行き遅れていると言われる年齢も幾分か低いのである。

 

「おお、フルーラ。帰ったのか」

「お爺ちゃん、ただいま」

「ワシの船は壊したりしとらんだろうな?」

「え? ああ、うん。まあね。壊してたらここにいないわよ」

「うむ。それもそうか」

 

 ヨーデルに続いて人集りの中から出てきた長老。ヨーデルから船を修理に出したことを聞いてないらしい。フルーラは目を逸らしながらそう答えた。

 

「そうじゃ、フルーラ。今年の操り人なんじゃが、丁度この島を訪れてくれたこのサトシ君に頼もうと思ってな」

 

 長老が腕を伸ばして手の先をサトシに向ける。彼は気恥ずかしげに頬を掻きながら「えっと、どうも」とフルーラに挨拶した。

 

「ええっ!? ちょっと待ってよ! トレーナーならナオトがいるじゃない!」

 

 思わず声を上げ、後ろにいるナオトを指差すフルーラ。

 一斉に周りの視線がナオトに集中し、彼はビクリと肩を揺らして居心地悪げに目を泳がせた。その中でケンジだけはナオトの顔を見て何か思い当たる節があったのか、訝しげに首を傾げている。

 

「しかし、ナオト君は操り人になるのを嫌がっとったじゃないか。のう?」

「え、ええ。まあ……」

 

 顔を向けて問いかけてきた長老に、ナオトは曖昧な返事を返す。

 

「でもっ!」

「まあまあ。抑えた抑えた」

 

 なおも食ってかかるフルーラを、横から出てきた緑色の髪の女性が抑えた。

 この人はみっちゃんというヨーデルの友人で、サトシ達をここまで運んだ船の船長らしい。どことなくドミノと声が似ているのは気のせいだろう。

 

「それじゃあさ、トレーナーはトレーナーらしくポケモンバトルで決める、なんてどう?」

「いいわよ!」

「は? ちょ、待っ──」

 

 みっちゃんの出した提案を上等だとばかりに受け入れるフルーラ。

 本人そっちのけの展開にナオトは文句を口にしようとするが、周りの人達も思いがけない余興に面白そうだと騒ぎ始めている。

 

「何かよく分かんないけど、バトルなら受けて立つぜ!」

「ピッカ!」

 

 サトシもサトシで乗り気だ。こうなってはもう止められそうにない。

 結局、ナオトは操り人の座を賭けてサトシとポケモンバトルをするはめになるのだった。

 

 

 

 

 

 バトルを行うため、一行は広場へと足を運ぶ。

 広場には話を聞きつけた島民が大勢集まってきていた。

 

「ナオト、絶対勝ちなさいよ!」

「あ、ああ……」

 

 フルーラが発破をかけるようにナオトへ声をかけるが、それに対する彼の返事は覇気が薄い。事情は知っているが、引くに引けない状況にフルーラは励ます他なかった。

 

「しっかりしなさいよ。バンギラス以外の子なら、オレンジ諸島に来てから何度もバトルしてきてるでしょ?」

「……分かってる。アイ、お前はここで待っててくれ」

「ミャウ」

 

 顔色が優れないまま頷き、ナオトはフルーラの傍にアイを残してトレーナーポジションへと歩いていく。

 

「ちょっと、大丈夫なの? あのナオトって子。何か心ここにあらずって感じじゃない」

「チョキプリィッ」

 

 不安そうにナオトを見送るフルーラに、カスミが歩み寄ってそう話しかけた。その腕には割れたタマゴを履いたトゲトゲ頭のポケモンが抱かれている。

 

「あら……あなた、カスミだっけ? サトシ君の妹さん?」

「誰が妹よ!」

「じゃあガールフレンド?」

「誰がサトシなんかと!」

 

 フルーラの興味本位の問いかけにカスミは眉をひそめて憤慨する。なかなかどうして素直じゃない娘である。

 

「どっちにしても、こんなトコまであんな野暮ったそうな子と一緒に来るなんて……あなた正直、良い趣味ね」

 

 遠慮のない言葉を口にしてナオトの方に視線を戻すフルーラを、何だコイツは! と言いたげな目で睨むカスミ。

 

(……まあ、私も人のこと言えないんだろうけど)

 

 カスミのにらみつけるを涼しい顔で受け流しながら、フルーラは心の中でそう独りごちた。

 

「よし、審判は僕が務めるよ」

 

 ケンジが手を挙げて名乗り出る。

 そして、ナオトの向かい側で意気揚々とした様子のサトシが自分のトレーナーポジションにつく。

 

「オレはマサラタウンのサトシ! お前は……ええっと」

「……ミアレシティのナオトだ」

「よし、ナオト! 事情は知らないけど、バトルするからには正々堂々全力で行かせてもらうぜ!」

 

 言い切ると、サトシは帽子のつばを指で掴んで後ろ被りにする。そして、右手にモンスターボールを握った。

 

「リザードン! キミにきめた!」

 

 力強く放り投げられたボール。白い光を放って開かれたそれから、巨体が現れる。

 大きな翼にオレンジ色の肌。長い尻尾の先には炎の灯火──かえんポケモン、リザードンだ。

 

「グオオオッ!」

 

 リザードンは登場すると共に咆哮を上げ、自らをアピールするかのように空へ向けて口から炎を吐き出した。

 

「頼むぜ、リザードン!」

「グオゥ」

 

 というサトシの言葉に、リザードンは喉を鳴らして答える。

 その様子を見て、タケシが感嘆の声を漏らす。

 

「サトシ、リザードンが言うことを聞くようになったのか!?」

「へへっ、まあね。今では正真正銘、オレのエースさ!」

 

 人差し指で鼻の下を擦り、得意げに返すサトシ。

 

「もしかして、あれがタケシ君が言ってたポケモン? ……言うこと、聞くようになったんだ」

 

 サトシのリザードンを見たフルーラが、そう小さく零す。

 ピカチュウと同じで、リザードンとの間にも厚い信頼の繋がりが結ばれていることがよく分かる。

 

「……行ってくれ、ブースター!」

「ブゥ!」

 

 対するナオトは左手に握りしめたモンスターボールを投げ、ブースターを繰り出す。

 それを見て、タケシはなぜ? と言いたげに眉を曇らせた。ほのおタイプに加えてひこうタイプも合わせ持つリザードン相手であれば、ノーマルタイプとかくとうタイプのわざを無効化し、さらに10まんボルトを覚えているゴーストタイプのゲンガーを出した方がどう考えても有利だからだ。

 

「……フンッ」

 

 同じほのおタイプのポケモン相手だからか、リザードンは鼻息を立てて威嚇するようにブースターを睨みつけている。

 ブースターはそんなリザードンの視線を無視して一度ナオトの方を振り向くと、彼の目を見て何か察したのかやれやれと言わんばかりにかぶりを振った。

 

「それじゃあ……バトル開始!」

 

 両名が自分のポケモンを出したところで、ケンジがバトルの開始を宣言する。

 

「リザードン、かえんほうしゃだ!」

「スゥゥ……グァオオッ!」

 

 先手必勝とばかりに指示を飛ばすサトシ。リザードンは息を大きく吸い込みながら首をもたげ、一気に突き出すと同時に口から業火を吐き出した。

 

「こっちもかえんほうしゃだ!」

「ブゥアァ!」

 

 ナオトの指示を受け、リザードンとは倍の体格差があるブースターもその小さな口を開いて炎を放つ。

 リザードンとブースターの炎が衝突し、激しい火の粉を散らす。炎の大きさはリザードンの方が上。ブースターの炎は徐々に押されていく。

 

「そのままとっしんしろ! リザードン!」

 

 かえんほうしゃを続けた状態で繰り出されるサトシの指示。

 それを受けたリザードンは炎を吐き出しながらも翼を羽ばたかせて飛び上がり、低空飛行で前方目がけて突進する。飛行による勢いを乗せてブースターの炎を押し消し、自分の吐き出す炎を纏いながらその巨体をブースターにぶつけた。

 

「ブッ!?」

 

 ブースターはその威力と自身の体重の軽さ故に大きく吹き飛ばされてしまう。

 

「──ッ!」

 

 それでも、ブースターは空中で体勢を持ち直し着地した。傷を負っているブースターを見て、ナオトは顔を歪めながらも次の指示を出す。

 

「ブースター、でんこうせっか!」

「ブゥ!」

 

 一鳴きして答え、俊足の走りでリザードンに迫るブースター。

 飛び出した小さな身体がリザードンの腹にめり込む。続けて反動で後方に跳ね上がる際に後ろ足で彼の顎を蹴り上げた。リザードンは蹴り上げられた衝撃で一歩後ずさる。

 

「怯むなリザードン! メガトンパンチだ!」

「グ、オオッ!」」

 

 踏み止まったリザードンがパワーを込めたパンチを振りかぶった。

 それを飛び退いて避けるブースター。リザードンの拳が地響きと共に地面に埋まる。

 

「かえんほうしゃ!」

 

 ナオトはそこにすかさず指示を出す。ブースターは大きく息を吸いこみ、一拍置いて炎を吐き出した。

 

「躱せ! リザードン!」

 

 しかし、リザードンはサトシの指示で空へと飛び上がり、余裕を持ってブースターの炎を躱した。そのままリザードンは翼を広げて宙を飛行する。

 

「ブースター、続けてかえんほうしゃだ!」

「ブアッ!」

 

 空を飛ぶリザードンへ向けてさらにかえんほうしゃを指示するナオト。ブースターは空へ向けて続け様に炎を撃ち上げるが、リザードンは翼をはためかせて華麗にそれを躱し続ける。

 

「リザードン! ちきゅうなげだ!」

「グオオッ!」

 

 サトシがちきゅうなげを指示すると、リザードンは旋回してブースター目掛けて降下し始めた。迎え撃つためにブースターも炎を放射するが、リザードンは降下しながら身体を回転させ、それによって生まれた風圧で炎を紙一重で避けていく。

 

「ッ、ブッ!」

 

 とうとうブースターを捉えたリザードン。自分の半分ほどの大きさしかないブースターの身体を両手で抱え上げ、再び空へと急上昇する。

 リザードンはブースターを抱えたまま空中を地球の形を描くように旋回し始め、徐々に速度を上げていく。そして、遠心力を極限まで加えた状態で急降下し、そのままブースターを地面へと叩きつけた!

 

「ブ、ゥッ」

 

 ちきゅうなげが決まった。

 何の抵抗もせずにいたブースターはそのダメージによってノックダウンしてしまう。

 

「ブースター、戦闘不能! リザードンの勝ち!」

 

 ケンジによってブースターの戦闘不能判定がなされ、サトシの勝利が宣言された。

 

「やったぜ! リザードン!」

「……グルル」

「あれ? どうしたんだ、リザードン?」「ピカ?」

 

 喜び勇んでリザードンを褒めるサトシであったが、肝心のリザードンはどこか腑に落ちないような顔で唸っている。

 

「あ〜ら、残念。勝負はサトシの勝ちみたいね」

「…………」

「な、何よ。黙りこくっちゃって……ふんっ」

 

 観客達が歓声を挙げて拍手する中、カスミはだんまりを決め込むフルーラを訝しげに思いつつもサトシに駆け寄っていった。

 

「悪い、ブースター」

 

 ナオトは倒れているブースターに駆け寄って助け起こす。ブースターは仕方ねえなとばかりに溜息を吐いた。

 

「いやあ、すごかったなぁ!」

「あのリザードンかっこいい!」

 

 バトルの感想を話す観客達。迫力のある戦いぶりを見せたサトシとリザードンを褒め称えている。

 

「でも、確かナオト君だったかしら? フルーラちゃんと一緒に旅してた子。もうちょっと頑張って欲しかったわね」

「まあ、あの体格差じゃ勝ち目ないだろうし、しょうがないんじゃねぇの?」

 

 一方で、ナオトとブースターは最初から勝負は決まってたとばかりの言われ様。

 

「残念だけど、今年の操り人はサトシ君に決まりみたいね」

 

 フルーラの肩に手を置いてそう言うヨーデルであったが、当のフルーラは姉の言葉が耳に入っていないのか、先ほどと変わらぬ影の差した表情で口を噤んでいる。

 

「ミャウ……」

 

 そんなフルーラと、ブースターを労りながらボールに戻すナオト。彼らを見比べていたアイは二人の間から不穏な空気を感じ取る。

 

「…………」

 

 そして、それはアイの傍に立つタケシも同様であった。

 




ようやくサトシ達とエンカウントできました。
まあ、この後の展開のせいであまり絡まないんですけどね。
次回はギスギスした雰囲気になります。

■サトシ
ご存知スーパーマサラ人にして永遠の十歳児。
無印時代なので勝てば調子に乗るし、負ければ目の前が真っ暗になる。
今のサトシを否定するわけじゃないが、作者はこの頃のサトシの方が人間味があって真の意味で子供っぽいから好き。

■カスミ
ご存知世界の美少女にしてハナダ美人三姉妹の出涸らし。
水ポケモンマスターを夢見ているが、実はギャラドスだけは苦手。その理由は幼い頃に食べられそうになったから。
SM編で再登場した際に出たギャラドスも元は言うことを聞かず暴れ回っていた。
このギャラドスとカスミの話はサイドストーリーで見れるので、興味ある方はAmazonプライムでぜひ(現在は見れなくなっている模様 2019/11/17)。
余談だが、『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』でこの設定がちゃんと反映されているのを見て劇場で一人うんうん頷いていた。

■ケンジ
オーキド博士に憧れるポケモンウォッチャー。
オレンジ諸島でサトシ達と出会い、サトシがオーキド博士の知り合いであると聞いて彼らの旅について行く。
元々海外展開のために離脱させられたタケシの代打として用意されたキャラ。しかし、海外でもタケシが人気だと分かり、オレンジ諸島編終了と同時にレギュラーから外されてしまう。
その後の彼の活躍はサイドストーリーで見れるので、興味ある方はAmazonプライムでぜひ(現在は見れなくなっている模様 2019/11/17)。

■みっちゃん
サトシ達が乗ってる船の船長。ヨーデルの幼馴染。
本名が分からない。みっちゃんという愛称は声優の三石琴乃さんから来ていると思われる。
ドミノと同じ声優さんなので彼女が化けている設定にしようかとも考えたが、展開が上手く思い浮かばなかった。

■フルーラ
「あなた正直、良い趣味ね」
この台詞は外せない。


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