ポケットモンスター -Hello My Dream- 作:PrimeBlue
タケシに連れて行かれたその場所は、昼にナオトがサトシとバトルした広場であった。
「こんな所に連れてきて、一体何をするつもりなんだ?」
そう文句を投げかけるナオト。アイも彼の隣で不安そうにしている。
トレーナーポジションに積もった雪を足で除けたタケシは、おもむろに懐からモンスターボールを取り出し、ナオトに向けた。
「ナオト、俺とポケモンバトルしろ」
「えっ……はあ?」
予想外のその申し出に、ナオトは思わず呆けた声を出してしまう。
「こんな時に、どうしてタケシとポケモンバトルしなきゃならないんだよ?」
「こんな時だからだ。今回だけは、俺はジムリーダーとしてお前とバトルする。だから、お前もジム戦をするつもりでかかってこい」
当然の疑問を返すナオトだが、タケシはそう一方的に返すだけ。
「さあ、トレーナーポジションに立て」
「……わ、分かったよ」
タケシの有無を言わせないという佇まいに押され、ナオトは不承不承といった態度でアイと一緒に彼の向かい側のポジションに立つ。
「使用ポケモンは一体。お互いの手持ちの中で一番強いポケモンで勝負だ」
タケシが伝えてきたルールに、ナオトは眉をしかめる。
ナオトの手持ちの中で一番強いポケモンとは言えば──アイツしかいない。正気を疑うような視線を向けると、タケシはしたり顔で返した。
「そうだ、ナオト。バンギラスで来い」
「な、何馬鹿なこと言ってるんだ!?」
目を見開いて怒鳴るナオト。いくら元ジムリーダーで実力が確かなタケシであっても、あのバンギラス相手では自殺行為もいいところだ。
「タケシだってユズジムの惨状を見てただろ! なのにどうして……自分のポケモンが大事じゃないのか!?」
「……大事さ。俺はポケモンを大事に思う気持ちなら、サトシにだって負けないつもりだ。そしてナオト、お前にもな」
その言葉と、瞼を開けていないのに伝わってくる真剣な眼差しにナオトは口を噤む。
「大事に思ってるからこそ、俺は俺のポケモンがお前のバンギラスに負けないと信じている……それともナオト、お前は俺のポケモンがそんなに弱いと思っているのか? だったら、自惚れるのもいい加減にしろよ」
「何だと……っ!」
タケシらしくもない挑発するような言い草に、ナオトは朽ちかけていたプライドを刺激されて無意識に拳を握りしめる。
「違うって言うのか? そうやって真剣にバトルを申し込む相手をいつも見下してきたんだろう?」
タケシの責めるような言葉が続く。
ナオトはわなわなと手を震わせながら、ベルトに取り付けられたモンスターボールを手にする。バンギラスの入ったボールを。
「ミャアッ」
モンスターボールに触れるナオトの左手を、アイが咄嗟に両手で覆い塞ぐ。首を横に振って、ダメだよと言う顔で彼を見上げた。
動きの止まったナオトを見てタケシはわざとらしく溜息を吐き、最後の追い打ちをかける。
「……そんな小さな女の子に庇われているようじゃ、フルーラがサトシの方に目移りするのも当然だな」
────ッ!!
今最も聞きたくない言葉を投げかけられ、ナオトの頭の中でプツンと何かの糸が切れる。
ナオトはアイの手を振り払い、モンスターボールを掴んだ。
「ミャウ、ミャミャア!」
アイの声も耳に入れず、ボール片手にタケシを睨む。
「どうなったって、知らないからな……!」
そう呟き、ナオトはボールを振りかぶって投げた。
月も見えない曇天の夜の下、ボールから漏れ出した光が広場を眩く照らし出す。
それは瞬く間に何倍もの大きな光の塊となり、ナオトとタケシの間に巨体──バンギラスがその姿を現わした。
まさに怪獣という表現が相応しい出で立ちのそれは、閉じていた瞼をゆっくりと開き眼前のタケシを静かに見下ろす。それは嵐の前の静けさというものをそのまま体現しているようであった。
「さすがの威圧感だな……だが、それでこそだ」
タケシは巨影を前にしてもそう言って笑い、懐からモンスターボールを取り出した。
「こっちも、俺の最初のポケモンにして最強の相棒で行かせてもらう。出てこい、イワーク!」
タケシが放り投げたボールが宙で開き、光を放ってバンギラスを照らす。
その光はバンギラスの時と同様に大きな姿を形作り、屈強な岩の巨蛇が顕現する。
「グオオオッ!」
いわへびポケモン、イワーク。体長8.8メートル。
尻尾の先がとぐろを巻いている状態だが、それでもナオトのバンギラスの背丈とほぼ同じ大きさであった。その事実が、彼も怪獣と呼ぶに相応しい存在であることを主張している。
自然界のバランスが崩壊し世界に危機が迫っているという切迫した状況の中、どうしてこんな小島で二体の怪獣が争うことになったのか。いや、そういう状況だからこそなのもしれない。
生憎、審判を担当する者がいない。
唯一アイだけがこの勝負を見届けられる位置にいるが、両手を胸の前で合わせて不安そうにしている彼女にそれを任せられないだろう。
何が起ころうと止められる者はいない、審判なしの真剣勝負だ。
ナオトとタケシ、双方の間に重く鋭い静寂が訪れる。
これまでにないほどの緊張感が荒波の音さえも聞こえなくさせていた。
「ギラアアァァーーッ!!」
そして、その静寂が前触れもなく突如破られる。
その下手人は、無論ナオトのバンギラス。破壊の化身は目の前の岩の塊を敵対者と認識し、主の指示を待たずしてその牙を剥いたのだ。
地鳴りを起こしながらイワークに肉薄するバンギラス。風圧など物ともせず迫りながら右手を振り被って力を溜め、メガトンパンチをお見舞いした。
イワークに対してノーマルタイプのわざは悪手でしかないが、このバンギラスにおいてはその身に余るデタラメなパワーが相性の差を覆してくれるはず。
「イワーク!」
「グオオッ!」
だが、その豪腕は空を切った。
イワークはその蛇型の身体をくねらせ、さらにバンギラスのパンチの風圧をも利用して紙一重で避けてみせたのだ。
クリスタルのイワークに対しては不器用な接し方をしていたが、身のこなしは器用ということか。微笑ましく思えてくるほど主人に似ている。
「ラアァッ!!」
バンギラスは構わず連続でメガトンパンチを振るう。
しかし、それらは全てイワークの器用な身のこなしによって避けられてしまう。
「──ァァ!」
当たらない攻撃に苛立ちが募ったのか、バンギラスは余計な力の込もった大振りのパンチを繰り出す。例によってそれも躱され、勢いを殺し切れずバランスを崩す。
「イワーク、しめつけ攻撃だ!」
すかさずタケシの指示が響く。
指示を受けたイワークは空振った体勢のままのバンギラスに自身の身体を巻き付け、力を込めてギチギチと締め上げ始めた。
しかし、イワークの力は見た目ほどには強くない。バンギラスと比べてその差は歴然だ。
「バンギラス!」
ナオトの声を皮切りに、バンギラスが気を張り始める。
身体にパワーが溜め込まれ、熱を帯びて膨張。その状態でバンギラスは無理矢理身体を動かし、己を締めつけるイワークを押し退け始めた。
「グ、オオオ……ッ」
自身の力以上の力で押され、堪らずイワークはバンギラスに巻きつけていた自身の身体を解いてしまう。
間髪入れず、バンギラスは今度こそその岩で出来た顔の横っ面にメガトンパンチをお見舞いする。岩そのもののそれは当然硬い手応えを返した。
「──ラァッッ!」
よろめくイワークの顎に、二撃目。バンギラスがもう片方の腕でメガトンパンチのアッパーを食らわす。
三撃、四撃目と続けてパンチが繰り出され、それらを全てまともに受けてしまったイワークは地面に敷かれたレンガを崩しながら派手に転倒してしまう。
「イワークッ!」
倒れたイワークを前にして、バンギラスが身構える。膨大なパワーが溢れ出し、オーラのような気の流れがその身を包み始めた。
それを纏ったまま、バンギラスはイワークに突撃する。ギガインパクトだ。
気の流れの先端──パワーの集中点が光り輝き、まるで大型弩砲から放たれた矢の如き一撃がイワークを貫いた。
巻き上がった土煙によってバンギラスとイワークの姿が隠れる。
再び訪れた静寂を前に我に返ったナオトは、後悔と焦燥感に駆られながら視界を覆う煙が晴れるのを待った。
程なくして、煙が晴れる。
その先には、地面に倒れたイワークとそれを見下ろすバンギラスの姿があった。
勝負は決した。
だが、バンギラスは力無く横たわるイワークにさらなる追撃を与えんと足を持ち上げ始める。ブラッキーの時のように、散々踏みつけて死体蹴りするつもりなのだ。
「ッ、バンギラス! 戻──」
それを見たナオトは慌ててモンスターボールを取り出し、バンギラスを戻そうとする。
「イワーク! あなをほれ!」
タケシの声によって、バンギラスを戻そうとしていたナオトの手が止まる。
今まさにバンギラスに踏みつけられようとしていたイワークが閉じていた硬い瞼を開き、タケシの指示通り穴を掘って潜り始めた。
そのスピードたるやまさに早業。バンギラスの踏みつけは空を切ってしまう。
イワークの地面を掘り進む速度は時速80キロと言われているが、今のは動き出しからしてかなりの速度であった。タケシのイワークがよく育てられている証拠だ。
「あれだけの攻撃を受けてまだ動けるなんて……」
ナオトが思わずそう零す。
メガトンパンチ、ギガインパクト。どちらもノーマルタイプのわざで、イワークに対してはこうかはいまひとつ。だとしても、あれだけの攻撃を受ければどんなポケモンでもやられておかしくない。
「ナオト、俺のイワークの頑丈さを甘く見てもらったら困るな」
ナオトの零した言葉を拾ったタケシが笑みを浮かべて口を開く。
その口上は、以前クリスタルのイワークを助けるためにドミノ達と戦った際に言っていたものだっただろうか。まさかそれを自分に向けて言われるとは思ってもいなかったナオトは呆然としてしまう。
「行け! イワーク!」
タケシの合図を切っかけに、地盤が振動してバンギラスの足元が急激に盛り上がる。
そして、地面から勢い良く飛び出したイワーク。バンギラスは真下から強烈な頭突きをかまされた。
「ギッ……!」
タイプ一致でこうかばつぐんの攻撃を受けたバンギラスはバランスを崩し、敷かれたレンガを撒き散らしながら横転してしまう。
バンギラスは体格的に一度倒れてしまうと起き上がるのに一手間かかる。そんな大きなチャンスを見逃すはずもなく──
「すなじごくだ!」
「何ッ!?」
予想外のコンボにナオトが驚愕する。
イワークが尻尾を地面に打ちつけると、土壌にパワーが伝わり目標であるバンギラスが倒れている場所の地盤が脆くなる。事前に穴を掘っていたこともあって、発動のスピードは通常よりも早い。
「ギ、ラ……!」
流砂へと変化した地面にバンギラスは仰向けのまま流される。自身の体重の重さもあって、もはやイワークのすなじごくから逃れるすべはない。
「万事休すだな、ナオト。お前のバンギラスはもはやアリ地獄にハマッたアリアドスも同然だ。どうする? 降参するか?」
「…………ッ」
タケシの言葉に、ナオトは歯ぎしりをする。
まだだ。自分のバンギラスはこんなものじゃない。何か打開策があるはずだと、必死に考える。
──そして、閃く。
「バンギラス! 自分にストーンエッジだ!」
「何だとっ!?」
ナオトの意図が分からず、疑問と驚きを声に出すタケシ。
指示を受けたバンギラスは突起した背中からパワーを放出させ、地面の中にストーンエッジとなる岩を形成する。続けて、それを自らの背中へ打ち付けるようにして突き出した。
自分のストーンエッジによる一撃を背中から受けたバンギラスはその衝撃で宙に飛び上がり、イワークのすなじごくの拘束から脱出することに成功する。
それと同時に、獲物を失ったすなじごくは元の地面へと戻っていった。
その図体と重さを感じさせないような身のこなしでイワークの向かい側に着地したバンギラス。
あなをほるとすなじごくのコンボを受けて、さらにストーンエッジで自らダメージを受けたにも関わらず、全く応えた気配を感じさせない。
「なるほど、まさかそんな手であの状況から脱出するとは……伊達にポケモンリーグで準優勝したわけじゃないようだな」
「え?」
ナオトが声を漏らす。どうしてそのことを知ってるんだ、と。
それを察したタケシが続ける。
「ケンジが各地のリーグ情報をまとめた雑誌を持っていたんだ。それを読んで知った」
「そうか……でも、タケシもさすがだな。バンギラスとここまで渡り合えたジムリーダーはタケシが初めてだ」
「まだまだこんなものじゃないさ」
そう言葉を交わして、自然と笑みを浮かべる二人。
バトルを始めた時の険悪な空気はいつの間にかどこかへと消えてしまっていた。
「さあ、試合を続行しよう。イワーク! いわおとしだ!」
「グオオォッ!」
タケシのかけ声でイワークが周りの地面から大小の岩を形成し、尻尾でバンギラス目がけて連続で打ち飛ばす。
「岩に構うな! 砂嵐を起こせ!」
対するナオトはあろうことか、迫る岩に構うなとバンギラスに言い渡す。そして、砂嵐を起こすよう指示した。
身体中にぶつかる岩の弾丸を物ともせず、イワークを見据えながら静かに佇むバンギラス。その足元を中心に砂嵐が巻き起こり始める。
これは技によって発生したものではない。バンギラスの特性、すなおこしによるものだ。その規模と勢いはお互いが見えなくなるほどのものであった。
砂嵐のつぶてはいわ・じめんタイプのイワークの身体を傷つけはしないが、それでも視界を奪わられてどこから攻撃が来るか分からない状態には変わりない。
「くっ……イワーク! もう一度穴に潜るんだ!」
堪らず、タケシはあなをほるでイワークを地面の中に避難させた。
────……
やがて、砂嵐が止み始める。
視界を覆っていた砂色の幕が開け、バンギラスが再び夜闇の元に姿を現す。
(……一体何が目的で砂嵐を起こした?)
攻撃を物ともせずにいたところからして、いわおとしを中断させるためだけに起こしたわけではないだろう。
タケシは警戒を怠らず、イワークを地面に潜らせたまま様子見を選択する。そんな彼に対して、ナオトは不敵な笑みを浮かべた。
「コイツ相手に時間を与えるのは失敗だったな……バンギラス! 地面に向けてメガトンパンチだ!」
「──ラアアァァッ!!」
バンギラスの雄叫びが轟き、大振りのメガトンパンチが広場の地面を穿つ。音を追い抜く勢いのそれは、一瞬遅れて轟音と衝撃波を発生させる。バトル開始時とは比べ物にならない威力が擬似的な地震を引き起こした。
凄まじい地盤の振動に巻き込まれ、地面に潜っていたイワークが飛び上がるようにして地表に引きずり出される。
「しっかりしろ、イワークッ! ……どういうことだ。最初の時と威力が桁違い──まさかッ!?」
「ああ、タケシの考えている通りだよ」
焦るタケシが察すると同時に、ナオトがネタばらしをする。
バンギラスの攻撃力が増大した原因……それは、りゅうのまいという技によるものだ。
りゅうのまいは自身の攻撃力と素早さを高める効果があるが、その最中は隙だらけになってしまう。
そう。バンギラスは砂嵐が巻き起こっている間にりゅうのまいを発動していたのだ。
砂のベールを纏った巨影が赤いオーラに包まれ、更なるパワーをその身に宿す。舞というには程遠いが、このバンギラスにそんなモノは無用。どうせその姿を拝むことができるのは唯一、トレーナーであるナオトのみなのだから。
「バンギラス! ストーンエッジ!」
「ギ、ラアァッ!」
ナオトの指示を背中に受けて、バンギラスが片腕を地面を抉るようにして振り上げる。呼応するようにして地面から岩で形成された槍が隆起し、波のような動きでイワークへと迫る。
そして、標的であるイワークの身体を突き立てた。
「グ、オッ!?」
イワークの巨体が宙に浮き上がり、それを見上げるタケシに影を落とす。
さらに、そのイワークを打ち上げたストーンエッジを踏み台にしてバンギラスも飛び上がる。その身体に膨大なパワーを形にしたオーラを纏って。
「行け、バンギラス! ギガ、インパクトオオォォーーッ!」
光の一撃がイワークの横っ面をぶち抜き、流星の如く地面に叩きつける。
凄まじい衝撃波が広場を中心に広がった。
──パラパラと、土埃と雪が舞う。
激しい戦闘音が鳴り響いていた状況から打って変わって、再び広場に静寂が訪れる。広場は局地地震でも起きたかのような、もはや目も当てられないひどい惨状となっていた。
そして、そこには完膚なきまでに打ちのめされ、地面に埋まった状態で倒れ伏すイワークの姿があった。
「イワーク!」
イワークに駆け寄り、その傷だらけの岩の身体を労るタケシ。
そんな彼に顔を青くさせたナオトが声をかける。
「タ、タケシ、イワークは……」
「大丈夫だ……やっぱり、お前のバンギラスはすごいな。ナオト」
イワークを労りながら、タケシは先程までとは違う優しい笑みを浮かべてナオトにそう言葉を投げかけた。
ハッとするナオト。
無我夢中で今の今まで気づいていなかったが、先ほどのバトル……バンギラスはいつの間にかナオトの言うことをしっかり聞くようになっていた。
それに、バンギラスは戦闘不能のイワークに攻撃を加えようとしない。ただ静かに、目の前の岩の勇者を見下ろしている。
「……ミャア?」
アイがそんなバンギラスの足元に駆け寄り、見上げる。
バンギラスはゆっくりと首を動かしてアイに視線をやり、身を屈めて片手を伸ばした。
「ミャウッ!」
アイはその手に縋り付き、嬉しそうに頬擦りする。とても懐かしそうに。
「バンギラス、お前……」
「ナオト、バンギラスはな……寂しかったんだ」
「寂し、かった?」
ナオトはそう聞き返しながら、イワークの傷を見ているタケシを見た。
「ポケモンバトルは、言わばポケモンとのコミュニケーションだ。バトルを通して、ポケモンはトレーナーとの一体感を得ることが出来る……だから、カロス地方のポケモンリーグで卑怯な真似をした相手にお前が怒った時、その感情はバンギラスにも伝わった。そのせいで、相手を仕留めるまで戦いを止めることができなかったんだ」
ナオトの方を振り向いて、続けるタケシ。
「そして、お前は怒りに我を忘れたことを後悔した。その惨状を作ったバンギラスを無意識の内に恐れるようになったんだ。モンスターボールに閉じ込められたままでも、バンギラスにはその感情が伝わっていたんだろう」
だから、リーグが終わっても……そして、ユズジムの時も暴れた。
親愛するトレーナーから恐怖の目で見られていれば、寂しくて感情を爆発させてしまうのも当然だ。
タケシの話を聞いたナオトは顔を俯かせ、アイの隣に立つと彼女と同じようにバンギラスの大きな手に触れる。
「バンギラス……ごめんな」
「ギラァ……」
視線を交わすナオトとバンギラス。
そこから感じ取れる感情に、負の色は一切ない。
「でも、それも終わりだ。本気でぶつかれる相手とのポケモンバトルを通して、バンギラスは再びナオトとの一体感を得ることができた。恐怖も怒りもない、純粋にバトルを楽しむお前とな」
「……ああ」
タケシの言葉に、ナオトは頷く。
「──グ、オオオ……」
その時、倒れていたイワークが身体に積み重なっていたレンガの破片を零しながらむくりと起き上がった。
一度ギガインパクトを食らい、さらにりゅうのまいで威力が増した二発目まで受けて、まだ起き上がることができるとは。頑丈にも程がある。
「イワーク、無理は──」
タケシが起き上がろうするイワークを押し止めようとしたその時、彼の身体が白く輝き始めた。
「これはっ……!?」
ナオト達は驚きのあまり口を開ける。イワークが進化を始めたのだ。
頭の突起がなくなり、代わりに身体の方に突起が増えていく。
シルエットが変化し終わると同時に、光が収まった。
「ガアアァッ」
イワークの進化した姿──てつへびポケモン、ハガネールだ。
イワークから一転して顎が出っ張った厳つい面構えになっているが、目はイワークの時と同じ優しい目のまま。
ハガネールは一度タケシを見やると、さらに大きくなった鉄の身体で振り返り再びバンギラスと相対する。それを見たタケシは合点がいったように頷いた。
「イワーク……いや、ハガネール。まだやれるんだな?」
「ガアァネ」
ハガネールもその言葉に頷いて答える。
しかし、進化したとはいえハガネールはバトルのダメージでボロボロの状態のままだ。それでも、未だ余裕を見せるバンギラスに一矢報いたいということだろうか。
「ナオト、構わないか?」
「ああ、もちろんさ」
タケシがバトルポジションに戻り、ナオトもアイを連れてバンギラスから離れる。
「よし、行くぞ! ハガネール!」
「ガネエエッ!」
気合を入れ直すようにタケシがそう叫び、服を脱いで上半身裸になる。両腕を胸の前でクロスさせ、相対するナオトを見据えた。
そんなタケシに苦笑いを浮かべつつ、ナオトは先手を取る。
「……勝負だタケシ! バンギラス、メガトンパンチで一気に決めろ!」
「ギラアァッ!」
まだりゅうのまいの効果は残っている。高まったスピードと攻撃力で畳みかけようとナオトは指示を出した。
バンギラスはそれを受け、その巨躯からは想像もつかないような電光石火の速度で地響きと共にハガネールに迫る。そして、拳を振りかぶった。
「躱せ! ハガネール!」
「ガアァッ」
対するハガネールは進化して体重が増えたにも関わらず、バンギラスの拳打をするりとした身のこなしで躱した。
元々器用なことに加えイワークの頃から素早さを重視して鍛えられていたので、鋼の身体になっても同じことが可能なのだ。
だが、既に戦闘不能になっていてもおかしくないダメージを受けている状態ではそれも長くは続かない。
勢いに乗って連続で繰り出されるバンギラスのメガトンパンチを避け続けていたが、徐々に追い詰められ身体に擦り傷が増えていく。
「ラァァ!」
「──ッ!?」
「今だ! ギガインパクトォッ!!」
そして、バンギラスの返す拳によってハガネールの体勢が崩れ、決定的な隙が出来る。それを見逃さず、ナオトの指示でバンギラスは三度目の正直のギガインパクトを放つ。
「来たなっ! ハガネール、ボディパージだ!」
それを待っていたと言わんばかりにタケシの声が響く。
ハガネールの鉄の身体が光り出す。そこへバンギラスのギガインパクトによる攻撃が襲いかかる。
直撃する──と思われたその時、信じられないことが起こった。今までとは比べ物にならない速度でハガネールが動き出したのだ。
「何ッ!?」
ボディパージ。自身の身体の無駄な部分を削り落として体重を落とし、素早さを格段に上げる技だ。
瞬速と化したハガネールはそのまま迫るバンギラスの身体を掻い潜り、ギガインパクトを見事に避けて背後に回り込んだ。ギガインパクトの反動で、バンギラスは身動きが取れない。
「ハガネール! 残った全パワーを絞り出せ! アイアンテールッ!!」
「ガアアァッ!!」
タケシに後押しされるようにして、ハガネールの尻尾が輝き出す。残された全てのパワーを込めた渾身のアイアンテールがバンギラスに迫る。
「踏ん張れバンギラス! メガトンパンチだ!」
「──ッ!」
ナオトの声に答えるべく、力を振り絞るバンギラス。無理矢理身体を動かして振り返り、アイアンテールが振るうハガネールに向けて拳を振り上げた。
バンギラスのメガトンパンチがハガネールの横っ面を殴り、ハガネールのアイアンテールがバンギラスの肩に雷槌の如く直撃!
重い響きと共に強烈な衝撃波が砂埃を巻き上げながら広がった。
「──────―」
両者、攻撃した体勢のまま。
まるで時が止まったかのようにお互いピクリとも動かない。
「……ッ!」
「バ、バンギラス!」
それが永遠に続くかと思えたその時、バンギラスが体勢を崩し地面に片膝を突いた。
「────ガ、ネッ」
しかし、そのすぐ後にハガネールも全身から力が抜けたかのようにガクリと崩れ、地面を揺らして横倒れになる。
「ハガネール!」
タケシが駆け寄る。ハガネールの目はグルグルと渦を巻いていた。
どうやら、今度こそパワーを使い切ってしまったようだ。それでも、あの状態からバンギラスに膝を突かせることができたというのだから十分驚異的である。
「……よく頑張ったな。お前は俺の誇りだ」
そう労いの言葉をかけ、タケシはハガネールをモンスターボールに戻した。
「俺達の完敗だ、ナオト。無理矢理バトルさせて悪かったな」
「いや、僕の方こそゴメン。それと……ありがとう。おかげで、目が覚めた気がするよ」
「お前がしっかりしていれば、バンギラスは二度と暴れることはないさ」
もしナオトが最初から精神的に立ち直っている状態であれば、今回のようにイワークがハガネールに進化したとしても一方的に押し負けていただろう。
「……ところで、さっき言った雑誌なんだが、実はフルーラも読んだんだよ」
唐突なタケシの発言にナオトは首を傾げる。
「サトシを助けに火の島へ向かおうとした時、フルーラは長老様からお前を連れて行くように言われていた。でも、断ったんだ。どうしてだと思う?」
それがフルーラがリーグについて書かれた雑誌を読んだことと何の関係があるのかと思いつつ、ナオトは「そりゃあ、あんな喧嘩した後だし……」と呟いて返す。
タケシは首を横に振った。
「お前をこれ以上傷つけたくないから……そう言ったんだ」
雑誌を読んで、ナオトの過去に何があったか、どれだけ辛い気持ちでいたか知ったフルーラは、ここで彼をポケモントレーナーとして頼ったらまた傷つけてしまうと思ったのだろう。
「……ッ」
ナオトは不甲斐ない自分を恥じ、閉じた口の中で奥歯を噛み締めた。
自分のことを気遣ってその選択をした彼女は、今まさに危険な状況の真っ只中にいる。
────―
その時だった。鳴き声のような音が島に響き渡ったのだ。
それは、フルーラの吹く笛の音にどことなく似ていた。
「ん、あれは?」
タケシがナオトの肩越しに見えた何かに反応する。
ナオトが振り返ると、自分達のいる広場から東──海面から突き上がった渦潮がアーシア島に向かっているのが見えた。
その渦潮の上にはなぜか船が乗っており、やがてナオト達の位置からは山に隠れて見えなくなってしまう。
あの渦潮、まるで船を運んでいるようであった。
向かった先は、アーシア島の裏側……確か例の宝を納める祭壇がある岬のはずだ。
「タケシ……」
「……ああ、行ってこい。ヨーデルさん達のことは任せておけ」
ナオトが目で自分の意思を伝えると、タケシはそれに頷いて答えた。
頷いて返したナオトはバンギラスをモンスターボールに戻し、岬へと続く洞窟に足を向ける。
「行くぞ、アイ!」
「ミャウ!」
力強く答えたアイと共に、岬へ向けて駆け出すのだった。
◓ ◓ ◓ ◓ ◓ ◓
ファイヤー達の攻撃によって航行不能となった飛行船は黒煙を上げながら空を流れ、雷の島に不時着した。
フルーラ達はファイヤー達の開けた穴を通って辛くも脱出することに成功したが、上空ではファイヤーとサンダー、そして氷の島から出てきたフリーザーが争いを始めている。
それを尻目に、一面雪景色と化した雷の島へ転がるようにして降り立った一行とロケット団の三人組。
「わっ、わっ! 飛行船が!?」
「早く! 逃げるのよ!」
不時着した飛行船が傾き始め、彼女らを押し潰さんと迫り始めた。自身らを覆う影から離れようと必死に走り、何とか押し潰されることから逃れる。
「「うわああっ!?」」
しかし、衝撃からは逃れられず全員その場に倒れ込んでしまう。
それと同時に、飛行船のプロペラの一部が雷の島の祭壇を破壊した。祭壇に収められていた宝珠が衝撃で吹き飛び、丁度倒れていたサトシの元へと転がってくる。
「これは……」
「ギヨーーッ!!」
宝珠を手に取ったサトシに反応してか、他の二鳥と争っていたサンダーが相手を変えて襲いかかってきた。
「サトシ君、こっち!」
「ピカピ!」
「あ、ああ!」
フルーラ達に促されて起き上がったサトシは再び走り出し、飛行船に空いた穴から島の湖に零れ落ちた長老の船に乗り込む。
「ギヤーオッ!!」
「キョー!!」
そこへ、サンダーを追いかけてきたファイヤーのかえんほうしゃ、フリーザーのれいとうビームが船の傍を掠め、湖を囲う山肌を崩す。天然のダムが崩壊したことにより、湖の水は滝となって島の外へと勢い良く流れ出した。
「「わああぁぁぁっ!!」」
フルーラ達の乗る船もその流れに巻き込まれ、滝から飛び出て空中へと放り出されてしまう。
落下先の海は氷漬けになっている。このまま叩き落とされたらひとたまりもない。
だが、フルーラ達は船にしがみつくので精一杯だ。
──その時、突然眼下の氷漬けとなった海面から巨大な渦潮が突き出した。
それはまるで意思を持っているかのように動き、落下する船を拾い上げて助けたのである。
「な、何? これ……」
渦潮はそのまま移動し、フルーラ達をアーシア島の裏側──祭壇のある岬へと運んだ。
一行は船を捨てて渦潮から岬に降り立つ。
「ギヤーオ!!」「ギヨォーッ!」「キョー!!」
しかし、一息吐く間もなく追ってきた三鳥の攻撃が襲う。
そこへ間に割って入った渦潮が壁となり、攻撃からフルーラ達を庇った。
渦潮が割れて、中にいた存在が姿を現す。
銀景色を思わせる白い羽毛。
翼竜のようなその身体は三鳥より二回り以上も大きい。
鋭い目元が相対する三鳥を睨み、牽制するようにして翼を広げている。
「──海の神、ルギア」
いつの間にか祭壇の傍に姿を現していたおうじゃポケモンのヤドキングがそう呟いた。
ロケット団のニャースのようにポケモンが喋ったのだが、ルギアの存在に目を奪われそれを気にする余裕はない。
海の神が、世界の危機を前にその姿を現したのだ。
「この声……」
フルーラは目の前のルギアの鳴き声が、自分の吹く笛の音に似ていることに気付く。
「──!」
「ギヤーッ!」「ォー!」「キョオ―!」
ルギアはフルーラ達の目の前で三鳥と激しい攻防を繰り広げるが、いかに神と呼ばれる存在であろうとも多勢に無勢。
渦潮での攻撃やまもるによる防御で何とか渡り合っているが、傍から見ても徐々に追い詰められていっているのが分かった。
海の神、破滅を救わんと現れん。されど世界の破滅防ぐ事ならず。
「────!!」
ルギアのバリアが三鳥の攻撃を凌ぎ切れず限界を迎える。そして、サンダーのかみなりをまともに受けてしまった。
それによって出来た隙を見逃さず、ファイヤーのかえんほうしゃとフリーザーのれいとうビームが立て続けに襲う。
負傷してしまったルギアはそのまま氷を割って海に落下。
そのまま、再び浮かび上がることはなかった。
「そんな……」
それを見届けていたフルーラ達は、アーシア島の周り──氷漬けとなった海の上に大勢のポケモンが集まっているのに気付く。
恐らく世界の危機を直感的に感じ取り、世界中から集結してきたのだろう。何もできないかもしれないが、何もせずにはいられない。その強い思いに押されて。
「優れたる操り人現われ、神々の怒り鎮めん限り」
ヤドキングがそう呟く。彼は傍らにいるサトシを目で示した。
優れた操り人──ポケモントレーナーが世界を救う。そう言いたいのだろう。今この状況でそれに当てはまるのは、二つの宝珠を集めたサトシ以外にいない。
「サトシが、あのファイヤー達を鎮めるってこと……?」
「ええっ? オ、オレが!?」
しかし、さすがのサトシも三鳥の暴れ狂う光景を前に躊躇してしまう。
ポケモンマスターを目指してはいるが、世界を救うなんて柄じゃないと。彼の顔はそう語っていた。
「……ごめんなさい。こんな大変なことに巻き込んじゃって」
フルーラがそう言ってサトシに謝る。
もしこれが運動神経の鈍いナオトだったら、間違いなくどこかで取り返しのつかないことになるだろう。
「巻き込まれたつもりはないけど……でも、どうすりゃいいんだ」
「心配ないわ。私が行ってくるから」
「「ええっ!?」」
予想外のフルーラの言葉にサトシ達が驚きの声を上げる。
「私も一応成り立てとはいえトレーナーだもの。優れてるとかどうかなんて関係ないわ。サトシ君をこれ以上危険な目に合わせるわけにもいかないし」
「いや、優れたる操り人でないと駄目」
横からヤドキングがそう割って入ってくる。
フルーラはそんなヤドキングを睨みつけ、おもむろにポシェットからモンスターボールを取り出して投げつけた。
「え」
赤い光に包まれてボールに閉じ込められるヤドキング。
ヤドキングはボールの中でしばらく身動ぎしていたが、やがてポンッと言う音を鳴らして大人しくなった。
「ほら! ちゃんとゲットできた!」
「「「いやいやいや」」」
フルーラの言葉に一連の流れを呆然と眺めていたサトシ達がとんでもないと片手を振る。
結局のところ、誰が行くにせよ危険なことには変わりないのだ。
「せめて、あのルギアがいれば……」
と、ケンジが呟く。
その時、フルーラは自分の持つ笛の演奏が神々に捧げるものだということを思い出した。
あのルギアの鳴き声に似た音を奏でる笛。
もしかしたら、と肩に下げていたポシェットからおもむろにその笛を取り出す。
そして、舞台で演奏した曲を吹き始めた──
一方、祭壇のある岬を目指して急ぎ走るナオトとアイ。
アイはナオトに置いていかれないよう、元のゾロアの姿に戻っている。
岬に繋がる洞窟を進み、やがて目の前に出口が見えてくる。
後もう少し……! そう思っているナオトの耳に聞き覚えのある音が届き、思わず足を止めた。
フルーラの笛の音だ。
それに気付いたナオトは、再び洞窟の土を蹴って駆け出し出口を抜けた。
洞窟を出たナオトの視線の先に、祭壇を挟んでフルーラとサトシ達の姿が見える。無事なフルーラの姿を見て、ナオトは安堵の溜息を吐いた。
今更出てきても遅いかもしれない。
それ以前に、ナオトは自分が場違いであるというようなことまで無意識に感じていた。
だが、ここまで来て立ち止まるわけにはいかない。
それに何よりフルーラに会いたかった。世界の存亡がかかった大変な状況だが、だからこそ会って謝りたかった。例え愛想を尽かされていたとしても。
「ミャウ!」
「ああ、急ごう!」
アイに急かされ、意を決して岬に向かおうとするナオト。
「──うわっ!?」
しかし、雪の積もった地面に足を取られ転んでしまう。
「ミャ、ミャウミャ?」
「……大丈夫。あぁ、くそっ」
真っ白な地面に綺麗な人型を作ってしまったナオトは、自分の運動神経の鈍さを嘆きながらも冷たい感触から離れるために手を突いて上半身を起こす。
そんな彼の目の前に、バッグから黄色いモンスターボールが転がり出た。ウチキド博士からサトシに渡すよう言われて預けられた、GSボールだ。
ナオトはバッグに戻そうとGSボールを拾い上げようとする。
──その時だった。GSボールが眩く光り始めたのだ。
「なっ!?」「ミャア!?」
突然のことに身構えるナオトとアイ。
ウチキド博士がどうやっても開かなかったというその開かずのボールが、どういうわけか独りでに開き始める。
溢れんばかりの光と共に中から現れたのは、アイと同じくらいの小さなポケモン。妖精を思わせるその姿を見て、ナオトは目を見開いた。
「……セ、セレビィ?」
図鑑で見たことのあるそのポケモンの名を呟く。
「ビィッ」
セレビィは宙に浮かび上がって呆然としているナオトとアイを見下ろすと、待ちくたびれたとばかりに薄く笑みを浮かべた。そして、ウバユリを思わせるその細い両手を合わせる。
すると、その両手の間からボールから出た時とは違う不思議な光が漏れ出した。光はそのまま広がっていき、気付けば周りの空間も歪み始める。
「まさか、これは……ま、待ってくれ!」
ナオトは慌ててセレビィを止めようとする。
何が起こっているのか分からず「ミャ、ミャ?」と動揺しているアイ。
このポケモンの分類は、ときわたりポケモン。
つまり、今まさにセレビィは"時渡り"をしようとしているのだ。
セレビィをひっ捕まえるナオトだが、抵抗むなしく目を潰さんばかりの光がナオトとアイを覆い尽くす。
(フ、フルーラ……!)
意識の薄れ始めるナオトの耳から、フルーラの奏でる笛の音が遠ざかっていった──
ここでまさかのタイムスリップという暴挙。
完全に悪手ですけど、サトシの活躍を邪魔せず、かつ同等の活躍をナオトにさせるにはこれしか思い浮かばなかった。
■タケシ
サトシがニビジムに挑戦した際、ジムリーダーのタケシは厳格な態度で彼を迎えた。
ピカチュウやピジョンで挑むサトシに対しての台詞は「やめておけ」「愚かな」などと彼らしくない。
まだ設定がしっかり作られていなかったからなのだろうが、ジムリーダーとしてトレーナーと真剣に向き合う時だけあんな感じになると考えたらギャップがあってかっこいい。
■「ポケモンバトルはポケモンとのコミュニケーション」
これはAG編第140話『コダックの憂鬱!』でタケシが発した台詞。
何を隠そう、序盤で登場したスイートハニーコダックちゃんのアヅミがゲストキャラとして出た回。
妙に印象に残っている台詞なので、アヅミを登場させたのはそのせいもある。
■GSボール
アニメ本編で放置されたままなので伏線を回収してあげたかった。
■セレビィ
いやまあ、GSボールといったらコイツしかいないし。
■ヤドキング
浜ちゃん。