ヒィのマビ日記   作:ひいちゃ

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7月第1章~ご主人様、『マスは地獄です!』『あれ、そうだったっけ?』(その1)

 ダンバートンの近郊というにはちょっと遠いある場所。そこに、ヒィとメイナは来ていた。

 

「やってきましたマスダンジョン! いや~懐かしいなぁ」

 

 そう楽しそうに言うヒィに、メイナが不思議そうな視線を向けた。

 

「あら? ご主人様、私を雇う前に、ここに来たことがあるのですか?」

 

 そうメイナに聞かれたヒィは、「たはは」と笑いながら、頬をかきながら答えた。

 

「いや、前世にね。ここによく通ってた記憶があって」

「はぁ……」

 

 ヒィの答えに困惑した表情を浮かべるメイナ。まぁ、確かにそれは困惑するだろう。

 

「まぁ、それはさておき、さっそく入ろうよ」

「そうですね。頑張っていきましょう」

 

 そう言葉を交わし、二人はマスダンジョンの中に入っていった。

 

* * * * *

 

 最初の部屋。そこにあった宝箱をヒィが開ける。すると、扉が閉まり、コボルドたちが現れた。

 

「よし、やるとするか。メイナはあっちのコボルドをお願い」

「かしこまりました」

 

 そう言葉を交わすと、二人は別の方向に走り、戦闘を開始した。

 

 一匹のコボルドに狙いをつけ、クロスボウの強烈な一撃をお見舞いする。そしてそのコボルドの反撃を盾で受け止め、メイスで殴りつけてとどめを刺す。

 

 ヒィは危なげなく、コボルドたちと戦っていた。

 

 そしてある程度倒したところで、余裕が出てきたので、メイナのほうを見ると……。

 

「……」

「うわあああ、メイナああああ」(やっぱりコボルドの相手は、メイナには早すぎたかなぁ……)

 

 メイナがコボルドにやられて、気絶していたのであった。ヒィはあわてて、メイナを倒したコボルドとの戦いに向かって行った。

 

* * * * *

 

「はふぅ……すいません、ヒィ様」

「う、うぅん、こちらこそごめんね。もっと早く気づけばよかったんだけど」

 

 あれから、コボルドを全滅させた後、フェニックスの尾でメイナを蘇生させた後、傷の手当をしながらヒィはメイナと謝りあっていた。

 

「い、いえ、こちらこそ……」

「いやいや、僕のほうこそ……」

 

 そして謝りあって数分。

 

「そ、それじゃ、おあいこってことで。これからお互い気を付けていこうよ」

「そ、そうですねっ。お互い、気を付けて頑張っていきましょうっ」

 

 そう気まずい雰囲気ながらも言葉をかわし、二人は再び歩き出したのであった。

 

* * * * *

 

 そして次の部屋。そこで遭遇したのは、コボルドとクモとネズミであった。

 万が一のことを考えて、メイナはあらかじめ、部屋の外に待機させている。

 

「よーし、それじゃまずは……と」

 

 そうつぶやくと、ヒィはクロスボウに矢をセットして、コボルドに放った。それで吹き飛ばされたコボルドは怒ってヒィに襲い掛かってきた!

 

 その攻撃を盾で受け止めると、ヒィはメイスを思いっきり振り下ろして、コボルドを吹き飛ばした! その後も、ヒィは手慣れた様子で、コボルドを倒していった。

 

 そして部屋の中のコボルドがいなくなったところで……。

 

「おーい、メイナ、もういいよー」

「はーいっ」

 

 ヒィのそばにメイナが瞬間移動した。その原理は一切不明である。

 そしてメイナは残っているクモ、ネズミに向かって走り出した。そしてそのまま戦闘に突入する。

 

 もちろん、その間も、ヒィは気を抜いているわけではない。メイナの様子に気を配って、彼女が危ないときは援護をしたりした。

 

 そして数刻後。

 

 メイナの奮闘と、ヒィの作戦と援護のかいあって、部屋の敵は全滅していたのであった。

 

 

 

 しかし、マスダンジョンの地獄は、まだまだこれからなのであった……!

 

 




今話も読んでくださり、ありがとうございました!
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