互いに筆頭として、他人の上に立つ者同志で覇を競い合っている間
~白堊side~
「………暇だなぁ…」
蛇女子学園の屋根で寝転がりながら、白堊は呟いた。
輪廻に問題を起こさない事を条件に自由行動を許可された選抜メンバー達……白堊以外のメンバーは蛇女子学園内の施設に興味をそそる物があったらしく、それぞれに興味を持った施設の見学や体験等をしている中、
白堊のみ、屋根に寝転がっていた。
「……(はぁ、白銅さんは武器の整備、蘇芳は戦車をバーベル代わりに筋トレ、滅赤ちゃんは学食、灰怒は話し掛ける前に資料館)へわぁ、マジで暇じゃけぇ……」ゴロゴロ
変な溜め息を吐きながら、屋根をゴロゴロと転がっていると。
「貴様、先程から何をしている?」と頭上から聞こえたので見上げると、黒のショー……ではなく、金髪に自信に満ちた表情をした蛇女の生徒がいた。
「見て分からね~の?寝転がっている、後パンツ丸見えだぞ」
と、後者は余計ではあるが状況を説明した。
すると、女子生徒はドヤ顔で
「フッ……この美しい私、しかも、その下着を見て見蕩れる至極当然の事……寧ろ、裸体を見れなくて残念だったな」
「………ウン、ソーダネ(何言ってんだ、コイツ)」
白堊は内心かなり引いた。
「……あー、一応自己紹介な。俺は龍導学園2年の白堊だ」
テンションの差に落差があったので空気を返るために自己紹介をする事にした白堊、それに対して相手は
「私は蛇女子学園の美しく気高き一年の総司だ」
またしても、美しいという言葉を付け足した。女子生徒もとい総司それに対し白堊は今度は引かずに
「……そこは、“気高き”の後ろに“剣”か“花"を足した方が格好良くないか?」
と提案した、すると総司は「確かに」と納得した表情を浮かべた。
「では、こうか?……私は美しく、気高き一輪の悪の華……総司、悪の定めに舞い忍ぶ!…か?」
これに対して、白堊は「先より、格好良いと思わないか?」ドヤ顔でフフンと鼻を鳴らした。
総司はドヤ顔で決め台詞を語ったこの男に興味を多少ではあるが持ったため、このまま暇潰しも重ねて話しをする事にした。
~灰怒side~
蛇女子学園の資料館、灰怒は大量に積まれた資料を漁っていた。
「……これでも、ないか……何処に有るんだ?」
灰怒が一心不乱に探している物は……
「ここに、あると思ったんだけどな……大妖魔の資料」
妖魔……太古の昔に忍達の争いにより、産まれた怪物。その中でも極めて危険で凶悪な大妖魔と呼ばれる者……その資料を探していた。しかし、本来妖魔は《カグラ》という忍の中でも最上位、最強と吟われる者しか相手出来ない存在、そのような怪物を彼が何故調べているかは、まだ不明である。
「……無い物は、仕方ないか……」
そう言いながら灰怒は資料館を後にした(片付けろ)
~白堊side~
「へぇ…中々に面白い武器だな。鞭のような鎖鎌か…」
白堊は総司と互いの武器や戦法について、話し合っていた総司は白堊の戦法を聞いた際に疑問に思っていた事を口にした。
「その…秘伝忍法が使えなくて、選抜メンバーとは誠なのか?」
「うん?あぁ事実だよ、俺は《秘伝忍法》が使えない」
白堊は笑いながら答えた。
「だからさ、この合同演習で習得するつもり」
「成程、ならば蛇女の選抜メンバーの中に好戦的な先輩がいるぞ」
総司は秘伝忍法を使えなくとも、選抜メンバーになれたこの男の実力を見てみたいそういった気分になった。
「へぇ?どんな奴だ?光牙とか言う奴か?」
……好戦的、その一言だけで、白堊は興味を持った。
「忍部屋に居る筈だ、付いてこい」
~忍部屋~
蛇女子学園の選抜メンバーが集う忍部屋。流石というべきか他の教室よりは多少ではあるが優遇されていた(具体的にリビングルームや茶室等)
「今回は他の学校の生徒が来るらしいけど、どんな人達なんだろう?」
と眼帯をつけた、蛇女1年の《未来》が聞いていた。
それを聞いた長いブロンドヘアが特徴的な生徒《詠》が返してきた。
「確か、男性が3人女性3人の選抜メンバーらしいですわ」
「えぇ……男が3人も居るの!?」
自分達選抜メンバーの中にも男は一人だけいるが、向こうは3人いる…未来は少しだけ不安な気持ちになった。
「フン!相手に男が何人居ようと、関係ないな。蹴散らして私の成長の糧としてやる!」
そう答えたのは選抜メンバー2年の《焔》という名の蛇女生徒だった。
ガタガタ、ガシャン!と忍部屋専用のエレベーターの起動音が部屋に響き渡った。
「ん?光牙か」焔が呟いた。
しかし、入室して来たのは《時期選抜候補》の総司だった
「総司?悪いが今お前の相手をする程暇ではないからな。手合わせなら、他を当たってくれ」
焔がそう言うと、総司はにやけながら答えた。
「いやいや、私は手合わせ、況してや下剋上を渡しに来たわけでありませんよ。合同演習の学園に焔、あんたに興味を持った男が手合わせをしたいらしく、連れて来たんですよ」
「何?」焔が怪訝な表情をしながら、エレベーターに顔を向けるが……
「おい、総司…別に手合わせしたいとは言ってないぞ?」
と、背後から声がしたので振り向くと一人の男がいた。
「貴様、いつの間に?」焔が聞くと「え?あぁ、総司が手合わせって言った辺りかな」
「(……気配を全く感じなかった)」
「で…総司が言うにはお前が戦いが好きな奴なのか?俺は龍導学園2年の白堊だ、よろしく」
白堊はそう言いながら、手を伸ばして来たが。
パシッ!
差し伸べられた手を、焔は払い除けた!
「仲良しごっこがしたいなら、他所に行け。貴様の用な男は虫酸が走る…」
焔は嫌悪に満ちた、表情をしながら手を払い除けた
「……いやいや、握手は悪かったかもしれないけどさ、挨拶は最低条件だろ?お前そんなんだと、友達できないぞ?」
白堊の方も焔の態度に少し頭に来ていた。が後者の台詞が焔のターニングポイントに火をつけた、らしく刀を抜いて迫って来た。
ガキン!すんでの所で白堊はチェーンで防御をしたため無事であった。
「そんな物、私には必要ない!強くなるためには只のお荷物だ!」
白堊はそれを聞いて過去に何かしら、あったのだろうと思う気持ちと同時に、蛇女の選抜メンバーの“非力差”を嘆いていた。
「さいですか、寂しい奴だな…まぁ、それは置いといてお前…その程度で選抜メンバーなのか?…幾らなんでも軽すぎる、お前なら俺の秘伝忍法の習得の糧になると思ったんだが期待外れだわ周りの奴含めて、弱すぎる」
総司に「行こうぜ」と言いながら、部屋を出ようとしたすると、後ろから
「待て!そこまで言うなら、私達と勝負しろ!」
「…お前ら全員に対して、俺一人って事か?」
白堊は内心で“計画通り”と思いながら振り返って応えた。
「いいや、違う選抜メンバー筆頭を除いた、戦闘だ!5対5の戦いを行う!」
「…ふぅん、別に構わないけど?それって俺達に何かしらのメリットあるの?」
白堊は煽り気味に聞いて見た。これに対して焔は
「貴様等が勝てば、私達は何でも言うことを聞こう!しかし、私達が勝った場合は非礼を詫びて、速やかにこの学園から立ち去れ!」
「そうか、わかった…戦う場所は俺達が決めてで良いだろ?」
白堊が問うと、焔は「良かろう」と答えた。他の蛇女の生徒もこちらに対して、敵愾心を剥き出していた。
「んじゃ、第二訓練所とか言う場所で……逃げんなよ?」ニヤリ
その一言に対し、ギリッ…焔達の闘争心に日をつけた。
「お、おい!大丈夫なのか!?あんな条件のんで!」
総司が焦りながら、聞いて来た。連れて来たのは自分なので、もし白堊達が負けてしまったら責任が自分に降りかかってしまうからである。
それに対し白堊は「心配すんな、負けたら無理矢理お前に場所を聞いて、案内させたって事にするから、後、負けるとかあり得んからな……」
「……って事になった!力貸してくれ!」
「「「「…………………」」」」長い沈黙が部屋に続く
自身の学園の選抜メンバーに事情を説明したのである。しかし、殆どのメンバーが呆れた表情をしていた。
「……ハァ」と白銅、「浅はかすぎですね」と灰怒「マジカイ」と蘇芳「???」と滅赤
これに対して、白堊は「(けしかけたのは俺だし、コイツらは関係ないからな…俺一人で相手するか…)」
「分かった、俺一人で……『待て』白銅先輩?」
白堊が焔達の場所へ向かおうと、立ち上がる前に白銅がそれを静止させた。
「その勝負だが私は受けるぞ」「「「!?」」」と滅赤を除いたメンバーは(白堊含めて)驚愕していた。無理もない。3年にして、輪廻に続く位の冷静な判断力を持った白銅が受けると言ったからである。
「ほ……本当ですか!?先輩!」「ああ」
これに対して、灰怒は「何故ですか!輪廻先輩から、問題を起こすなと言われていますよね!?」
と灰怒は声を荒げながら、言うと白銅は冷静に
「……輪廻は相手の筆頭と戦っているから、人の事言えんだろ?」
「……ぇ…」灰怒はほぼ絶句と声が合わさった用な声を出した。
「ハハ!だったら行くか!」と蘇芳「たくさん、遊ぼう!」と滅赤
「そんな訳だから、訓練所に向かうか…第二訓練所だったな、行こう」白銅は淡々と言いながら向かって行った。
「あぁ、もう!」灰怒はそう言いながら、後に続いた。
次は筆頭同士の戦闘描写を綴るつもりです。
総司は自分に責任が降り掛かるからと、記入してますが実の所は私的な理由があります。