それと、今回新キャラが登場しますがまだ龍導や蛇女には絡んで来ません。
……新キャラ出すに至って無駄話が、多いですが…許してください。
ーー第二訓練所ーー
「うっ……うん、ここは…あ、私は確か爆風に巻き込まれて……Σあ!でしたら結果は!?あの方は?」クラクラ
詠は起き上がった際に自身が置かれた状況を把握し次に勝敗の確認と相手の安否を確認しようとした(何気に相手の安否確認しようとしている所意外と自身と境遇の近い者には優しいのかもしれない)が…第二訓練所の光景を見て思わず声を失ってしまった。
「……こ、これは……?」
詠の目に写った光景は《焦土》と化した訓練所であった先刻まで緑の見えていた森は消え、地面に至っては灰色に染まっていた。
更に蘇芳が技を発動した場所の範囲は
「隠せたかな?爆発の方が少し早かった?……どちらにせよ、あの道元とか言う奴には隠し立ては出来ないか…ハァ」
輪廻が溜め息を尽きながら憂鬱に浸っていると背後からスタタタと走って来る音と共に蛇女選抜メンバーの焔、未来、日影が観戦場へとやって来て詠と訓練所の様子を見た後に輪廻に対して、焔はニヤニヤとにやけながら
「オイオイ~お前の所の次鋒はデカイ口叩いたわりにはあっさりと負けて自爆しちまったな~?いや~私達の2連勝か~いや~次もこりゃ余裕だなぁ~」
焔の安すぎる煽りに、周りから輪廻に対して哀れみの目や蔑んだ目でクスクスと嘲笑われていたが、当の輪廻は
「本当に困るわアイツ、何時もデカイ事言うだけ言って私を始末書の山に送り込むし……この第二訓練所の弁償いくらすんだよ……」
と蘇芳の不満点や第二訓練所の事を考えていたためか焔は呆気に囚われていたが、気を取り直しまた煽ろうとしたが…
「所で、次も楽勝とか言ってたなお前?そんな訳ねぇだろうが気ィ抜いてたら死ぬぞ?後な蘇芳は自爆してねぇ、まぁ負けるが…灰怒は暁霧さんが鍛えた奴だし勝つだろう……何よりまずお前は自分の身の心配していたらどうだ?その程度だと白堊の方が強いぞ?ほむ……ぇっと……ほむ…ホームステイ…だったけ?」
途中まではシリアスに語っていたが最後の最後で台無しにした輪廻に周りもズッコケてしまった、しかし当の名前を間違えられた焔は
「誰が留学生だ!私の名前は!ほ!む!ら!だっ!!」
こめかみに青筋を浮かべながら、大声で叫ぶと輪廻は耳を塞ぎながら。
「わざとに決まってんだろ、ポムポムプリン」
次に至っては完全にわざとだったため焔の怒りのVoltageは更に上がって行くが、そこえ
「オイ、輪廻あまり焔をからかうな、余計に犬のように騒ぐだけだ」
「誰が犬だ!」ギャンギャン!
光牙が観戦場来ながら輪廻にやめるように言うと輪廻は肩を竦めながらすんなりと言うことを聞いた。
《何で光牙君の言うことは聞くのかしら?》ヒソヒソ
《リーダーやからとちゃうん?》ヒソヒソ
《顔がカッコいいからとか?》ヒソヒソ
春花、日影、未来が小声で話し合っていると背後から輪廻が嗤いながら。
「ハハハ!違う違う!こいつは中々強いからだよ」
未来の背中をバシバシと激しく叩きながら言う、春花はビクッ!とまるで野良猫のような反応をした。
ーー数分後ーー
「それで……詠が戦っていた相手だが……一体何処に行ったんだ?」
光牙が訓練所でキョロキョロと蘇芳を探す詠と同じように辺りを見渡すが姿が見当たらないため輪廻に聞こうとすると、輪廻は地面に手を当て次の瞬間、上空に顔を上げ観戦場にいる蛇女子学生達に
「実力が無い奴等は逃げろ!」
これを聞いた蛇女子学生達は自分等の事を嘗めていると思ったのかブーイングを起こし初めた……が
ポト…ポト…と空から氷の粒が落ち始めたため蛇女子次期選抜候補の一人《伊吹》が空を見上げると、鋭利に尖った氷柱が観戦場含め訓練所まで降り注いできた。
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン
「うわ!?」ザク 「キャッ」サクッ 「ギャア」ザシュッ
氷柱を避けきれなかった、生徒達が次々と氷柱の犠牲に成っていく中。選抜メンバーや候補、実力者達は防ぐか捌く事で防御をしていた、訓練所でも詠は大剣の変形ギミックで刃のサイズを広げてガードしていた。
「輪廻!この氷柱を起こしている奴はまさか」
粒子で造り出した盾で比較的余裕のある光牙が輪廻にこの氷柱を発生させた主は蘇芳なのか?と問うと
「恐らくはそうだと思うが……どうりで地上に反応が無いわけだ」
輪廻は地面に生命反応が無かったため、少々焦ったが上空へと覗いていた糸を使い探って見ると生命反応に加え複数の攻撃反応があったため、蛇女の生徒達に注意を促したのである。
「貴様が恐らくと言うことは奴のあの姿を見るのは初めてと言う訳か?」
「まぁねぇ」
光牙が上空を見ながら言うと肯定する輪廻、空には全身に氷の鎧を纏い翼を生やしたまるで氷の竜の姿をした蘇芳が居た。蘇芳は無言で地上を見下ろした後上空に手を上げると
パキ!パキ…パキパキパキパキピキピキ!
派手な音と共に小さく作った氷の塊がどんどんと大きくなっていく……それはもはや氷塊ではなく氷山となった。
「なぁ……流石にあの氷山を落とすような事はしないよな?観戦場含めて潰すような事は……どうなんだ?輪廻……」
光牙が輪廻に死んだ目と嫌な予感を感じながら聞くと輪廻も同じように死んだ目で
「ハハッ☆ソウナランヨウニイノロウ!」
この一言を聞いた、光牙や選抜メンバー達は全員"あ、これ絶対に落とすな"と思いそして、光牙以外は考えるのを止めた。
龍導サイドはと言うと、観戦場の真ん前にいる白堊に対して灰怒が何やら作戦があるらしく話し合っていた。
「白堊くん、バレーボールのトスの要領で僕をあの氷山目掛けて飛ばす事は出来ますか?」
そんなとち狂った考えをした灰怒に対して白堊は目をパチクリさせながら
「いや、お前まさかと思うが……」
白堊は灰怒があの氷山を手にしているナイフで斬るのかと思ったらしく無理だろうと言おうとしたが、灰怒の目が冗談ではなく本気の目で語り掛けていたため。
「くん、を付けるな気持ち悪ぃからわかった……アイズを出せそれと同時に飛ばしてやる」
そう言うと同時に若干気持ち悪いと言われたことにショックを受けたものの、ありがとうと言うと一人の蛇女子生徒に近づき
「その刀だけど、貸してくれるかな?」ニコリ
話し掛けられた生徒は頬を赤らめかけながら渡した。
「あ、は、はい……」
刀を受け取り白堊にアイズを送る。
「(この刀……彼女が作ったのか?名刀や業物とは言え無いけど……良い出来だ)」ヒュンヒュン
何回か刀を振った後に構えを取り飛ばす準備をしている白堊の方向へと向きを変える。
一方、蛇女選抜メンバー側は一人だけ諦めていなかった光牙が光で弓を造りながら氷山に狙いを定めながら矢を放とうとしていた。
すると、突然肩を叩かれたため叩かれた方を振り向くと人差し指が頬に当たりフニッとなった。その行動をしたのは輪廻であったためいい加減に光牙はキレそうになるが……
「ほら、この矢を使えお前の矢じゃあ壊せんだろうしな」
そう言いながら、輪廻は先端が螺旋状になった矢を光牙に渡して来た
「この矢は?」
光牙は矢を訝しながら輪廻に聞くと
「そいつはまだ名称すら決めていない特別な矢でね。対象に突き刺さると螺旋状の先端から炎が吹き出して対象を焼き尽くす矢さ」
輪廻は簡単に矢の解説をし光牙の手に矢を直接持たせる受け取った光牙は微妙な表情をしながら「お前が射てよ…」と言うが、輪廻は「お前の方が上手いだろ?」と言い聴かないことに加え今は言い争っている場合では無いため、矢をつがえ狙いを定め始めた。
一方の白堊達は灰怒が白堊の手を目掛けて走り出し手に乗った瞬間上空へと飛ばした。
「良し、これならいける!心魂!?ッ」
鋭い一閃が氷山には入らずに突如飛んで来た矢に直撃してしまい矢を明後日の方向へと吹き飛ばす。何事かと思い矢が飛んで来た方を見ると驚いた表情をしている選抜メンバーと輪廻が居たため氷山を破壊しようとしていたのは自分達以外にも気付きながら、白堊の居た場所へと着地し歯を食い縛る。
一方の輪廻達もこれは予想外だったらしく急ぎで粒子の矢で時間を稼ぎ螺旋矢を作ろうとするが、氷山は全く勢いを落とさずに落下していく!誰もが諦めかけたその時…
ヒュイン……ズギャャャアン!!
謎の雷撃を纏った斬撃が飛んで来て氷山を細切れにしてしまったこれには場に居た者達の殆どが驚愕していたが龍導側の白堊、灰怒、輪廻。蛇女側の光牙、鈴音は誰が斬ったのかははっきりとわかっていた。
「こんな芸当できる人は一人しか居ない……暁霧さん……技を使おうとした僕は…まだまだ未熟だな…」
ポツリと細切れになった氷山を見上げながら呟く灰怒は自信の未熟さに歯痒い思いをしながら、先程刀を貸してくれた生徒に礼と共に返却し観戦に戻った。
「(今の斬撃…暁霧とか言った奴か……しかし、あの常に目を閉じた様な糸目に飄々とした態度……まさか…)」
静かにその光景を目にしながら鈴音は氷山を細切れにした男の
ーー訓練所ーー
「氷山といい、それを細切れにする斬撃…あんな芸当が出来るなんて……相手方も中々侮れませんわね」ガシャン!
詠は防御形態になっていた大剣を元の形態に戻しながら呟いていると。
「成程な。オレの初撃を大剣を防いだのか……」
自分の真横から声が聞こえたため警戒しながら、振り向くと赤髪にソフトマッチョのイケメンが居た。
「……え……あの…えーと…どちら様?」
詠は混乱しながら、名前を尋ねると件の男はキレ気味に
「あ" ぁ!?さっきまで戦ってた相手の顔忘れ…てん…じゃ……何だぁこりゃあ!?」
細切れになった氷山の欠片に写った自分の姿を見た蘇芳は自身の余りの変わりっぷりに驚いていた。
「オイオイ!オレの鍛え上げられた筋肉が……消失しちまった!?…が……仕方ねぇこのまま殺るしかなぁ!」ゴォ!
最初は落ち込んでいた蘇芳であったが、直ぐにスイッチを入れ替え氷の鎧からマグマを纏った籠手と具足を造り出した。
「行くぜ!新技!
蘇芳が手の甲を広げながら詠に向けた。するとまさに噴火の如く詠目掛けて拳型のマグマの塊が飛んで来た。
「え?…うぁあ!?」ドジュウ!!今までとは比べ物にならない程の超高温が詠の腹部に伝わる、確認して見ると腹部が大火傷を負っていた。
「まだまだ!行くぜ!
今度は打撃を放った拳から膨大な嵐の風が放出した。回りの石やボウガンの矢を含んで詠に迫って行く!食らえばミンチになってしまうだろう。
「避けろ!詠!」
ポム……焔が叫ぶが、詠は声が聞こえなかったのか大剣を構え大嵐を向かえ撃つ構えを取った。これには蘇芳もド肝を抜かれたのか。
「マジか」
驚きの余りに唖然としながら、その言葉しか出なかった蘇芳しかし、それが命取りとなってしまう。
「今ですわ!テヤァ!!」グン!
詠が大剣を振ると同時に嵐が蘇芳目掛けて飛んで来た。僅かな一瞬であったがその嵐をまともに受けてしまった蘇芳……しかしここで疑問が浮かぶ。それは屈強な肉体を持ち詠の攻撃も効き目が無かった者に跳ね返しただけの攻撃が通用するのか?……という疑問であった。答えは
「グゥッ……クソッ!ガッ…」ドクドク
yesであった。直撃する際僅かにではあるが右側に避けたため全体には直撃しなかったらしく、左腕の犠牲のみで助かった(完全に使い物にはならないが)
「やはり、その力の正体…"命懸け"ですわね!」
『命懸け』…それは、転身衣装を捨て下衣だけになる事により防御を捨てた完全に攻撃特化の諸刃の剣に近しい能力である。
蘇芳は詠の台詞に「…せっかく演技したのに…バレたか…」と肯定の意を示した、現に蘇芳は転身姿の特効服ではなく上半身裸の下はダメージジーンズといった出で立ちになっていた、演技というのはソフトマッチョにショックを受けた所である。
「あの……それ肯定してはいけないのでは?」
詠のご尤もな指摘に対して蘇芳は苦笑いしつつ頭を掻きながら
「いやな、どうせ隠した所でバレるなーと思ってなそれにオレの命懸けは特殊でな……更にもう
「もう一段階ですって(だと)!?」
蛇女の面々や龍導の一部(白堊除く)は驚いていた。
蘇芳が力を蓄え初めた為、詠は止めるためにボウガンや大砲を撃ちながら阻止しようとするがそのことごとくが蘇芳から発せられる熱気によって無効化される。
そんな中だんだんと蘇芳の身体に変化が起こり始めた。まずはマグマの籠手が腕から肩に掛けて這うように伸びていく。そしてそれが固まると甲冑のような腕となった。ダメージジーンズも同じような形になっていき、全体にマグマが回り固まって行くと同時に背中から円上の《火》《水》《木》《金》《土》の文字が浮かんだ謎の造形物が突出し顔にもマグマが這い完全体になった!と思われた瞬間
ヒュン!ゴチン⭐と派手?な音と共に蘇芳の顔面に何かが直撃した。
「あ"痛!?」シュウゥ
直撃した事により貯めていた力が抜けてしまったらしく元の命懸けに戻ってしまった。
「痛つつ……あ、戻ちまったか…仕方ねぇか…行くぜ!」
元の命懸けに戻ってしまったにも関わらず、詠目掛けて突進攻撃を仕掛けた。
「
暴風を纏いながら詠目掛けて突進して来た!余りの速度に反応が遅れた詠は打ち上げられてしまった。
「こいつで止めだ!
ズガアァァァァァァァン!!
凄まじいマグマの塊が蘇芳の右腕から放出され打ち上げられた詠に直撃した!
「あの馬鹿……」ハァ
輪廻は深い溜め息を吐きながら頭を押さえる。更に反対側で観戦していた白堊も呆れた表情で見ていた。
火山特攻砲……威力、射程距離共に優れた技ではあるが勿論欠点はある。それは自壊前提つまり本来の用途は自爆技だということ。そんな大技を片手で使用した訳であるが、その代償は右腕一本ですんだ…その理由は蘇芳が普段から尋常ではない程の筋トレを積んでいたためであった。
……しかし
「ハハハ、ヤベェ両腕が使い物にならん…」ダラン
格闘スタイルを戦術としている蘇芳からすれば今の状況はかなり部が悪く確実に負けるフラグが建っていた、現に技を食らった筈の詠が……
「ハァハァ……
息切れし装束のあちこちがボロボロに成りながらも立っていた。
風遁・嵐壁この技の効果は凄まじい風圧の壁を造り攻撃を防ぐ防御技だが……火山特攻砲を防御できる程の防御力はないならば何故、防げたのかと言うと単純に詠の属性が風であり更に大嵐・打撃の風属性を吸収していたからである。
話を戻して訓練所では大剣を構えた詠と力の入らなくなった腕をぶら下げながらも構える蘇芳が膠着状態となっていた。
「……その腕ではもう闘えないでしょう?…潔く降参をお薦めいたしますが?」
そう言われた蘇芳はこめかみに青筋を立てながら声を荒上げながら
「ざっけんじゃねぇ!!!んな格好悪ぃ事出来るか!」ビリビリ
訓練所全体に響き渡る程の大声で拒否の意をみせながら臨戦体制に入った。
「仕方ありませんわね」
詠はヤレヤレと言わんばかりに溜め息をつきながら大剣を構えた……その慢心が隙となる
「秘伝忍法で止め……オッグゥ!?」
突如腹部に鈍痛が入ったため何事かと自身の腹部を見ると使用不能になっていた筈の腕で腹部を殴っていた。
「慢心する余裕は無いだろ?」シュウゥゥ
身体中から蒸気を出しながら詠に対して語りかけた蘇芳。そんな蘇生を驚きと戦慄の表情で見ていた詠だったがある事に気が付いた、それは追撃が可能であるのにそれを行わなかった事である。理由は単純に蘇芳の身体は等に限界を向かえているからであった。
「……どうしたぁ?敵はまだ立っているぞ?…向かわないなら戦いを放棄したという事でオレの勝ちで良いな?」ニヤ
険しい表情を浮かべながらも、不適に笑って見せる蘇芳
に対して詠は声を張り上げながら
「いいえ!私はまだまだ十分闘えます!次の一撃で私が勝利いたします!」
と啖呵を切って見せるが実の所詠自身も身体に限界が来ており発言したように後一撃しか攻撃を行う事が出来無い身体の状態になっていた。それを踏まえた上で勝利宣言する詠に対して蘇芳は
「ならば受けて立とう!来い!貴殿が倒れるのが先か!俺が耐えた上で倒れるのが先か!勝負と行こうか!」
「望む所ですわ!!いきますわよ!秘伝!忍法!」
グオォォォ!!超高濃度の気と属性エネルギーが詠の使用する大剣に集束し始め、青藍に輝く大剣となったその大剣から繰り出される秘伝忍法は通常とは異なるその名は
「シグムンド・ブリュンヒルデ!」
ザシュウウゥゥゥゥ!!!振り落とされた大剣が蘇芳の左肩に直撃する!災害化した命懸けも合間って大剣の刀身は段々と蘇芳の左肩から下へと沈んで行く。
「ぬぐぅあああああああああ!!」
予想外の威力を持った秘伝忍法のダメージによりたまらず絶叫する蘇芳それに対する詠もどこか辛そうであった。
「うっぅぅ……ハァ、ハァ…倒れ…て下さ…い」クラッ
「……っ……」
今にも気を失いそうな詠を攻撃に耐えながら見ていた蘇芳は数秒考えた後
(……すまんな…白堊…)「ヌンッ!」ドカッ!
倒れそうな詠に鋭い蹴りを叩き込んで弾き飛ばした、その蹴りを食らった詠は「う"っ」と短い悲鳴を上げながら吹き飛ばされ、訓練所の壁際に叩きつけられ完全に気を失ってしまった。
「……決着……勝者…龍導がく「待て」…?」
鈴音が蘇芳の勝利宣言を上げようと口上しようとした途端蘇芳によって、止められてしまったため怪訝な顔をしながら問いかけると。
「俺は
会場からはどよめき声がわきだち良いのか?や頭おかしいだろ?等と言った声が聞こえて来るが当の蘇芳本人はどこ吹く風であった。
これを見た光牙は輪廻に対し「……良いのか?あれで」と聞くと肝心の輪廻は
「え?まぁ本人が納得してるんならいいんじゃない?」ワインを飲みながら適当に答えたため光牙は「……そうか」とだけ言い鈴音に対してサインを送った。
それを見た鈴音は
「勝者……蛇女子学園…2年選抜メンバー詠!」
高らかに宣言したつもりだがどこかモヤモヤした気持ちを抱えた鈴音。これに対しては他の学生達も同様らしく訓練所全体にはどこか煮え切らない空気が流れていた。
その空気を作り出した蘇芳はと言うと
「ん~やっぱり、敗北宣言はダサかったかな?……まぁ、あいつらなら納得しただろ…」
蘇芳は頭にとある双子を浮かべながら訓練所を後にした。
ーとある学生領ー
「クシュン!」
髪の毛に赤いメッシュを入れた少女がくしゃみをすると風呂上がりらしくバスタオルで髪を拭いている同じ顔だが髪の毛のメッシュの色が青色の少女が
「どうしたの?右京?噂?」
と聞かれたので右京と呼ばれた少女はげんなりとした表情で問いかけて来た少女に対して。
「何で、いきなり噂から入るのよ!まず風?でしょう?左京」
左京と呼ばれた少女は「アハハ」と愛想笑いでごまかしながら話の話題を切り替えた。
「……懐かしいねこの写真……」
ふと、視界に自身達の幼い頃の写真が入ったため右京にそう言うと。右京も写真を見ながら
「そうだな、貧民街で育った私達が今ではロックバンドアーティスト活動してるんだもなー」
ゴロンとベッドに寝転がりながら言うと左京は
「……5年か……ねぇ覚えている?彼の事?」
左京は写真を撫でながら聞くと右京の方も懐かしそうに同意しながら
「蘇芳か、確かにな。まぁあいつの事だ元気にしてんだろ?それとも何だ?好きだから会いたいのか?」ニヤニヤ
ニヤニヤと笑いながら悪戯っ子のように左京に聞くと左京は顔を真っ赤にしながら。
「///ちっ違うよ!結構長い時間会って無いから懐かしいなーて思っただけだよ!そーゆーお姉ちゃんはどうなの?前会いに行った時寂しそうにしてたじゃん!お姉ちゃんの方こそ好きなんじゃないの!?///」
今度は右京が顔を真っ赤にしながら
「///は…はぁ!?ベベベベつに好きじじじゃねーし!おじいちゃんに会いに行ったら旅行中だったみたいな感じだかりゃ!///」
二人して赤面しながら、一通り息を落ち着かせながら顔をみあわながら「「プッアハハハハハ!」」と笑いあいながら。
「そんなに気になっているなら、明日は…無理か…明後日にでも貧民街にでも行ってみようか!」
「そうだね、それじゃ明日早いし寝よおやすみ~」
そう言いながら二人は眠りについた。
二人は今人気のバンドグループA.R.C.Angelsのメンバーのメロディ系ベース担当の右京、リズム系ベース担当の左京二人共に蘇芳が5年前にいた貧民街出身の双子である。貧民街にいた頃は三人でよく一緒に遊んだりしておりまるで本当の家族のように過ごしていた仲であり成長するに連れて仲の良い親友から一人の異性として意識し始めた二人であったが、蘇芳は唐突に二人の前から姿を消してしまった。
二人はとても悲しんだが一緒に住んでいた部屋に「必ず戻って来るここじゃない場所でも必ず会いに行く」と書かれた手紙があったため二人は涙を拭いて前に進む決心を付け今に至る。
そして、明後日会いに行くと行った際に本当に会えるのはまだ先のお話……である。
く!長くなりすぎてしまった!
とりあえず、次鋒戦は終了しました!結果は詠ちゃんの勝利となりました!
詠ちゃんの秘伝忍法の「ワルキューレ・ブリュンヒルデ」と進化?した理由は属性に関係がありますがそれについてはぼちぼちと
そして、蘇芳の幼馴染みとして、NEWWaveより!右京&左京を出させて貰いました!