キャラが本家よりだいぶ、変わっています……
「さて、大浴場ってよりは露天風呂が妥当だと思うがね、俺は。んで人は……居ないな、こりゃラッキーだな」
脱衣所前に来るなり、そうぼやく白堊だが別に大浴場でも間違ではないが……それよりも白堊が人の有無を確認したのは中学生の時の苦い経験によるものがある。
それは、自身の幼少期から続けた激しい修行によってついた傷を他の入浴者達から
汚い身体
と言われた事がある為である。しかし彼なら「傷は漢の勲章だ!」と言いそうなものだが、そう言わなかったのは
「せっかくの良い旅館なのにあんなのがいるなんて、台無し」
と続け様に言われた為であった。
「……チッ、嫌な事思い出しちまった……こーゆー物は汚れごと流してスッキリしますかねっと!」
しかしそこは学園で恥とバカにされ続けていても心が折れない位の強メンタルを持っている白堊である。直ぐに気持ちを入れ替え身体を洗い、湯船に浸かった。
「ふぅ~やはり、静けさの中に湯船に浸かるのは良い」
そんな事を思いながら湯に浸かっていると同時に、昔この旅館の女将さんの娘と一緒に遊んでいた事を思い出した。
「……あいつ、今頃何してるんだろう?」
目を瞑りノスタルジアを抱きながら呟いていると、隣から……
ブクブク、ブクブク
「……?何だ?」
泡が立ち始めた為、少し距離を取る白堊。すると
ザッパアアァァァァァァン!!!
「なっ……何だァ!?」
勢い良く何かが飛び出して来た為、驚きの余り身構える白堊だったが、その姿を見て身体を硬直させた。何故ならば……
艶やかな黒色の長髪にグラビアアイドルに居てもおかしくはない程の豊満な胸に美しい肢体を持ち顔立ちも整っている美少女だった為である。
「……何してんの?」
白堊はそれしか言えなかったが、直後その美少女から
「それはこっちの台詞よ!!このド変態!!!」
「ゴア!?」
顔面目掛けて勢いの良いストレートパンチが放たれ吹き飛ぶ白堊。殴り飛ばした美少女は
「女の子が入浴中なのに!堂々と入って来る何て!本当っ!信じらんない!!!」
羞恥と憤怒で顔を赤らめながら喚いた為、白堊は顔を反らしながら
「いや!誤解だって!俺が脱衣所を確認した時は誰も居なかったし!そもそも何でアンタは潜っていたんだよ!?」
そう反論すると、相手は
「いや!?脱衣所に誰も居ないからって、入って来るとか普通誰かに入っているか確認してから入るでしょ!?潜っていたのは見知らぬ男が入って来たからに決まっているじゃない!」
そう返された白堊は一瞬だけ、「確かに」と思ったが直ぐさま苦し紛れとは理解していたが
「おばさんに言われたら、誰も入ってないって思うだろ!?」
そう返された、美少女は訝しげな表情で
「おばさんって誰よ!」
と聞いて来た為、白堊は「ここの女将さんだよ!」と返した。するとその美少女は
「はぁ?だからって……て」
それは理由にならないと返そうとしたが、自分の
「……白堊?」
「白堊」確かにそう呼ばれたため、白堊は反射的に振り返りそうになったが流石にヤバいため横を向いたまま
「……何で俺の名前を知っているんだ?」
自身の名前を知っている事に白堊は多少驚きながらもその理由聞くと、相手は
「こっち、向きなさいよ……椿、私の名前よ」
美少女は一向に此方に顔を向けない白堊に多少苛立ちながらも名前を名乗ったが、やはり白堊は顔を向けないまま
「マジか……で、そっちを向かない理由な……自分の姿見てみろ……」
そこまで驚かない白堊に若干不満げな表情をしながら椿は自分の状態を見ると……見事に全裸であった……
「へ……変態///!!」バチン!
「理不尽ッ!?」
白堊はビンタを食らった……
~数分経過~
取り敢えず、背中合わせで湯に浸かることにした。
「その……何だ……すまんかったな……確認せずに入って来て」
取り敢えず白堊は自身に非があると思った為に椿に謝罪すると、椿は
「いや、私の方も悪かったわ……いきなり、殴ったりして」
「「…………」」
互いに謝罪した後は重い沈黙が二人を包み込むが、沈黙に耐えられなくなったのか、椿が
「……私は先に上がるわね……お母さんに言いたい事あるし……」
そう言いながら椿は一足先に風呂場から立ち去って行った。
「……変わったなぁ……」
そうぼやきながら、少し長めに湯に浸かった後に白堊は風呂場から上がった。
「あらあら、白堊ちゃん~お風呂では大変だった見たいね~」
上がるなり、女将さんにそう言われた白堊は何か言うべきか迷っていた。何故ならば女将さんの頭に見事にたんこぶができていた為である。
「……俺の宿泊部屋はどこですか?」
取り敢えず、自業自得として自身の宿泊部屋を聞くと女将さんは目を光らせながら
「うふふ、こっちよ~」
案内し始めたが、白堊は早速イヤな予感がしていたが後を付いていくと……
「ここよ~」
「いや、女将さんの自宅じゃん!?普通は!旅館の部屋じゃないの!?」
予感が当たったのか、旅館内の敷地内にある自宅へと付いたためツッコミを入れると女将さんは
「何を当たり前の事を?旅館はあくまでも商売用よ?そんな場所に長期間泊める訳にはいかないでしょ?そうなったら必然的に自宅になるのは当たり前の事でしょう?」
「……ウグッ」
正論を返され反論出来なくなった白堊に、女将さんはニヤリと口角を上げ泊まる部屋へと案内したが……白堊は「あ、これ結果的に蛇女と変わらんな」と思いながら部屋の紹介をされた。
「泊まる部屋はここよ」
「……やっぱりね」
「え?私の部屋に泊まるの?何で!?」
泊まる部屋はなんと実の娘のである椿の部屋であった、椿は当然ながら驚きの声を上げたが肝心の母親は
「椿、仕方ないのよ。隣の部屋はまだ荷物の整理していないからとてもじゃないけど、人が就寝できる状態じゃないの……今日だけで良いから、白堊くんと一緒に寝てちょうだい?」
「あの……最後の誤解を招くような「分かったわ」え?」
女将さんの説明にアレな部分があった為にツッコミを入れるが、その途中に椿が了承してしまった為
「はい!決まり!決定!この話は終わり!後は若人達でごゆっくり!」スタコラ~
言うなり、女将さんは素早く旅館方面へと走って行き、部屋には白堊と椿だけとなった。
「まぁ、決まった物はしょうがないでしょ?あ、でもアンタは床だから?ベッドは私ね」
「……それは別にいいけどさ、お前はその、俺が一緒に居ても良いのか?(これ、絶対あのパターンだ)」
椿に自室に本気で泊まっても良いかと聞くと、椿はさも当然と言った顔の表情を浮かべながら
「今日の1日だけでしょ?なら全然いいじゃない……別にずっとでも良いけど///…」
白堊は頭に手を当てながら、やはり蛇女の総司と一緒のパターンだと思いつつも本人もこう言っているために諦める事にした。(尚最後の小声の声は聞こえなかった模様)
「そーいえば、何の長期間の滞在なの?何かの試合とか?」
「!?」
借りた布団をズルズルと引きながら、就寝の準備をしている最長に椿が何気なく聞いて来た為に白堊は驚きと共に正直に答えるか、悩んだ……何故ならば自身が忍でしかも悪忍で同じ悪忍の学校との合同演習の為に此方側に長期間滞在になったと言った所で信じてもらえる訳がなかったからであった……しかも、仮に彼女が善忍だった場合……殺し合い……になる可能性もあったが、泊めてくれる相手に嘘はつきたく無いのもあり、危険を承知で真実を話すと……
「……ふーん、アンタも忍なんだ。しかも悪忍まで同じなんてね……あ、私も『セイントヴィーナス』で《A.R.C.Angels》っていうバンド兼忍をやってんのよ」
あっさりと認めた上に自身も忍で悪忍である事を明かした。
「驚かないんだな(《A.R.C.Angels》?確か蘇芳の知り合いがいるとかなんとか)」
白堊がそう言うと椿は「まぁね」と答え布団を被り始め寝る用意をし始めたため自分も横になると疑問に感じていた事を聞いてみた。
「なぁ……昔から血生臭い世界が嫌いなお前が何で、忍なんかしてんだ?」
そう聞くと椿は
「忍やっている理由は一人で生きて行く為には役に立つかもしれないからよ」
そう素っ気なく、答えたため白堊は「そうか」とそれだけ答え眠りに付いた。
「…………(一人で生きて行くのは口実……本当はアンタと一緒に居たいからもあるのよ……)」
椿は心の中でそう呟きながら、既に寝ている白堊の寝顔を見て自分が小さい時によく遊んだりしている内に異性として意識し始めていった事を思い出す。そうして眠りに付か……ずベッドから降りゆっくりと白堊の顔に近づきながら、まるで犬のように鼻をスンスンさせた後ハイライトが消えた目になり……
「別の女の匂いがする……」
そう呟いた後、自身のベッドに戻り今度こそ眠りに付いた。
「(……今の………何……?)」
実は起きていた白堊は先程の椿の一言と行動に戦慄を覚えながら目を閉じた。
………はい、大分所かかなり滅茶苦茶にキャラが変わった椿ちゃんです。
ファンの方申し訳ございません……