閃乱カグラ~混沌の世界~   作:麻婆豆腐メンタル

29 / 64
灰怒くんのターン+明けまして、おめでとうございます。(遅い❗)


成長した従弟(おとうと)

 ロードバイクを漕ぎながら今から向かう宿泊場への道を進む灰怒

 

 「……道順は間違ってない…よな?ここいらに家があるようには思え無いけど……」

 

 少し進んでは止まりを繰り返しながらもメールに付与された地図のルートに従って進んではいるが明らかに周り木々に囲まれており、家所か車が通ったり人がヒッチハイクしてそうな雰囲気すら無い程暗い道だった。

 

 「まぁ、ルートを信じるしかないか!」

 

 そう一人で言いながら再びロードバイクを漕ぎ出す灰怒ロードバイクを漕ぎ出した灰怒の頭の中に浮かぶのは地図のルートではなく、昔から自分の後ろを付いてきてた弟のような従弟であった。

 

 「元気にしてるかな~?電話での連絡のやり取りだけだったしな~、声は変わっていたけど…」

 

 そんな事をぼやきながらロードバイクを漕いでいるといつの間にか住宅街が立ち並ぶ開けた場所へと辿り着いた。

 

 「へぇ、不安だったけどちゃんとした地図ルートだったんだ……で家はあれかな?高校生で一軒家って……」

 

 住宅街が立ち並ぶ中に一際目立つ家があった為近くで確認すると、表札に《城風》とあったのでチャイムを押してみたが

 

 ピンポーン「…………」ピンポーン「……出ない?」

 

 チャイムを押しても一向に返事や出迎えが無い為、悪いとは思いつつも家の扉を開けようとドアノブにてをかけようとしたが、それより早く扉が開いた。

 

 「どちら様で………従兄(にい)さん?」

 

 開いた扉から出て来たのは、身長180㎝はある長身の青年だった。

 

"従兄さん"…確かにそう呼ばれた、そう呼ぶ青年の顔を良く見ると昔自分と良く一緒にいた少年の面影があった為。

 

 「もしかして、颯人か?」

 

 「従兄さん(にいさん)!!

 

そう名前を訪ねると目の前の青年がいきなり飛び付いて来たため、体制を崩して倒れこんでしまった。

 

    「グヘッ!?いきなり飛び付いて来んなよ!!!!颯人!!!」ゴンッ!

 

    「痛い!!」

 

 どこかで見たようなやり取りをしていると部屋から誰かが歩いて来る音と共に眼鏡を掛けた少女が現れ

 

 「ちょっと!颯人!漫画の手伝い、いきなりサボらないでよ!この作品が終わった後のネタも探さなと行けない……の……よ?……ネタ見つけたわ!」

 

 颯人に対し愚痴と最後に何やら嫌な予感がする言葉を紡ぎながら駆け足で奥に戻って行った為

 

 「……取り敢えず、上がんなよ従兄さん」

 

 「……そうさせて、もらうよ」

 

 そう言いながらリビングに移動すると、先程の少女含め4名の少女達が颯人の後ろに居る灰怒に興味が出たのか質問を繰り出して来た。

 

 「おい!颯人!そのイケメン誰だ!?」

 

 鼻筋に絆創膏を貼っている活発そうな女の子が颯人に聞いてきた為、颯人が答えようと口を開く前に、灰怒の側へと駆け寄り四方八方見た後

 

 「はぁ~近くで見るとより一層迫力あるなぁ!」

 

活発そうな少女が言うなり残りの少女達も近くにより灰怒を見るなり、同じように「格好良い」や「キレイな顔立ち」や「颯人君がワイルド系なら彼はクール系ですね」や「こんなにBL映えしそうなモデルは居ないわ!」等と様々な意見を一通り言い終わった後全員で一声に

 

 「「「「「所で貴方誰?」」」」」

 

 問いかけられた灰怒は溜め息を吐きながら颯人の肩を叩くと颯人は

 

 「飛彗、名前を聞いているのに回答より先に行動するな。霞先輩は前に写真を見せた時も一緒でしたね。蔵人はせめて口のマスク位外したらどうだ?後、元親はオレもイケメンと言ってくれてありがとう。楓先輩は……平常運転ですね!彼はオレの従兄弟の灰怒兄さんだよ」

 

 発言した少女達に流れる様なツッコミと自身の紹介をする颯人の光景を見た灰怒は

 

 「彼女達の発言のツッコミに加え僕の紹介とか器用な事するな、お前は。まぁ説明の通り従兄弟の灰怒です」

 

 苦笑しつつも肯定の返答をする灰怒に先程の少女達は「へぇ~」と感嘆の声を上げ各々の作業に戻った。

 

 「(変わり身早いな)」

 

 内心でそう思いながら彼女達の行動を見ていると颯人からヒソヒソ声で

 

 「彼女達は全員《忍》でね。善忍だから従兄さんが悪忍だって事はばれないように頼むよ。オレもある程度の協力はするから

 

 颯人から頼まれた灰怒はコクコクと頷きながら風呂場を借りようとしたとき、眼鏡の少女『楓』の眼光が鋭く光った事に『(今の話を聞かれたのか!?)』と思い最重要の危険人物として警戒する事にした……が、肝心の『楓』本人は

 

 「ハァハァ(イケメンの入浴シーン……ゴクリ……貴重なサンプルになるわ……)」

 

 別の意味で危険人物に成りそうな雰囲気を醸し出していたが

 

 「駄目だぞ?」ミシッ

 

 「あ、ハイ痛い痛いニヤリ

 

 颯人に注意の肩ポンを食らった為、諦めたように見せ掛け灰怒の後ろ姿の後に続く影を見ながら不敵な笑みを浮かべた。

 場所は変わり、風呂場では灰怒が身体を洗った後に湯に浸かりながら

 

 「……変わったな、颯人の奴」

 

 自身の従兄弟の変わりように驚いていた。外見は勿論だが何より驚いたのは人間関係が苦手で余り口数の多くなかった颯人が饒舌に喋っていた事に驚いていた。

 

 「何があったかは、アイツに聞くか」ザバッ

 

 湯から上がりタオルで身体を拭き脱衣所で着替えていると何やら悪寒がした為、風呂場の入り口を開けると(流石に下はジャージであるが着ている)

 

 「………誰だ?後……手の機材(スマホ)でナニを撮っていた?」

 

 「…………………………………………ネタ?……を楓に頼まれたから…………撮っていた」サッ!

 

 黒髪ロングヘアのオッドアイの少女はそう告げると素早い動きで風呂場前から逃走した為、急いで着替えて捕まえようとするが、無駄に広く造られた家の為に部屋が多く、彼女自身の素早さも相まって中々捕まえる事が出来ない。所々で彼女が恐らく主犯の楓にメールかL⚪NEで写真や動画を送るのは何とか阻止していたが

 とうとう送信ボタンに手が迫って行き最早ここまで!と思われた瞬間押すより早く彼女の手に入れていたスマホを素早く取る手があった。

 

 「何ッ!?」

 

 その手の招待は謎の青色の鬼の姿をした電脳体?であった。

 その電脳体はスマホを持ったままリビングへと向かって行ったため少女もリビングへと向かって行った。灰怒はその後ろを息を多少上げながら付いて行くと……こめかみに青筋を浮かべている颯人の前に……正座させられていた、楓と霞に飛彗がおり、ただならぬ気配を感じ取った少女は立ち去ろうとしたが颯人から

 

 「待て、夜霧」

 

 低い声音で語りかけられた夜霧と呼ばれた少女はビクッ!と肩を震わせながらゆっくりと颯人の方向へ振り替えると

 

 「…………待ってくれ、私は楓に頼まれたからであって……」

 

 「ちょっと!私を売らないでよ!」

 

 怒りにより据わった眼で此方を見る颯人に恐れをなしたのか苦し紛れに楓に頼まれたと言い訳をするも颯人は

 

 「言い訳無用だし加担したのは、事実だな?」

 

 「……はい」

 

 「別に泊まるのも良い、飯を集りに家に来るのも良い、金を借りに家に来るのも別に良いが……」

 

 「「「「「「(前半はともかく、後半は良くないだろ(でしょ)…)」」」」」」

 

 颯人が夜霧に対して語りかけた事に二人以外の全員は口に出さずに内心でツッコミを入れた。

 

 「人に迷惑をかけるな、という訳でお前ら4人纏めて説教コース3時間の刑だ」

 

 「「「「うひぃ!」」」」」

 

 「(本当に変わったな)」

 

 従弟の変わりように、驚きつつも邪魔になると思った為か別の部屋にて時間を潰す事にした。

 

~3時間後~

 

 まるで魂を抜かれたかのような表情をしながら寝室へと向かう4人を見ながら、灰怒は颯人が変わったな……と思いながら寝室へと移動した。




次は投稿です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。