キャラ崩壊注意
「はぁ~、えらい目に遭ったな……」
左頬を赤く腫らした白堊は蛇女学園に着くなりそんな事をぼやきながら選別部屋に行くと
「ん?おぉ、珍しいな。お前が遅刻しねーとはな」カチカチカチ
左手にハンドグリップ(500kg)を持ち、背中に詠と滅赤を乗せながら片手指立て伏せをしている蘇芳が白堊が遅刻しない事を珍しげに言った(因みに、詠は滅赤に「もやし」の素晴らしさを語っていたが……当の滅赤は頭に「?」を浮かべながら聴いていた)
「つぅーか、何だ?その左頬。蚊でも叩いたのか?」カチカチ
蘇芳は赤く腫らした左頬にハンドグリップを持ちながら指を指しながら聞いてきた。
「……別に何もねぇよ。それよかお前こそどうした?そんな古典的な筋トレなんぞしやがって……」
頬の事は適当に流し、普段なら部屋ではなくグラウンド等の広々とした場所で筋トレを行っている蘇芳が狭っ苦しい部屋で行っている事に話を変えたが
「あぁ、それはな……」
「輪廻が部屋で待機との連絡をした為、グラウンドが使えない蘇芳は部屋で筋トレを行っている訳だ。蘇芳……白堊の頬が腫れている原因は十中八九で女絡みだ」
「ちょっ……!」
蘇芳が答えるより早く白銅が春花の傀儡を弄りながら答えた。それに蘇芳は「そうゆう事だ」と言うとまた再び筋トレに戻った。白堊は白銅に対して「何故決めつける」と言ったような目を向けるがそれを無視しながら傀儡弄りに戻った。未だに納得出来なかった白堊だったが、背後からとてつもない負のオーラを感じたため振り向くと……
「……女絡み?……ホホウ」ゴゴゴチャキ
ハイライトオフの目をしながら手に愛用の鎖鎌鞭を持つ総司がいた。口角は上がっているが目が明らかに笑っておらず、ヤバめだった為に白堊はゆっくりと後退りをし始めると、総司はヒュンヒュンと鎌を回しながら
「どうした?何故?後退るんだ?私はすこぉ~~~~~しその女絡みとやらについてお前(の身体)に(直接)聴きたいだけ何だがぁ~~?」ジリジリ
「ま、待て!取り敢えずその顔をやめて鎌を置いてくれないか?話はそれからだ」サササッ
そう言って後退りつつも宥めようとするが、一向に止めずにだんだんと距離を詰めて来る総司。このままだとヤられる(物理)と判断した白堊は助け船を出して貰おうと周囲を見る。
取り敢えず蛇女達に助け船は無理だと判断して自身の学園の選抜を見るが、白銅は傀儡を弄りながらほくそ笑み、蘇芳は筋トレに集中し始めた為に無理、滅赤は詠とのもやしトークを延々としており万事休すかと思ったが、窓際の灰怒と目が合った……が、あったと同時に本で顔を隠された。
「(あっの野郎っ!!!)」
「ふっ!諦めたようだな!いくぞ!」シュバッ!
勢いよく舞い上がると共に白堊へ目掛け飛び掛かる総司に白堊は絶体絶命となったが
「何してんだ?お前は」シュルル
冷めた声と共に糸が総司へと飛んでいき、そのまま蔓巻きにした。
「あ、輪廻先輩……助かりました」
絶体絶命の白堊を助けたのは龍導筆頭の輪廻だった。心なしか少しソワソワしているように見える。
「随分早く用件が終わったな?てか後ろの奴誰だ?後、光牙さんは……?」
白銅が輪廻に語りがけながら輪廻の背後にいた人物に目を写すとその言葉に全員が目を向ける。
輪廻の背後に居たのは、何かしらのキャラクターのフードを被った一人の少年だった。
「光牙はまだ何か道……ドーナツ?が用件あるらしいから少し遅くなるって、だから彼の変わりに蛇女の選抜新メンバーを何故か私が紹介してくれとカイ……カイルア・コナ?から頼まれた訳さ」
その言葉に蛇女選抜と候補達は訝しみながら少年を見ながら「こいつが?」や「強いのか?」といった表情を向けて来た。当の少年は少々眉間に皺を寄せて来た為、蛇女メンバーを「ちょい下がれお前ら」下げさせ名前を紹介する事にした。
「こいつの名前は、ぐ……ぐれ………」
名前を紹介しようとした輪廻だったが、途端に顎に手を宛ながら首を傾げ少年の顔を見ながら
「お前の名前何だったけ?」
「お前その質問12回目だぞ?
「うるせぇ、クソガキ!!本当は名前の説明するのは私じゃあないんだよ!」
「今はお前の役目だろうが!デカ女!!!」
「んだと!?チビ猿!」
ギャー、ギャーと互いを罵り合う二人組に白銅と春花は溜め息を吐きながら割って入り
それぞれの学校側に引き寄せ二人の衝突を防ぐ事にした。
「ハイハイ、そこまでよ」「輪廻……何時ものお前らしくないぞ?」
互いに双方の生徒に宥められ落ち着きを取り戻したらしく白銅は輪廻がソワソワしていた理由を聞くと、輪廻は嬉しそうな顔をしながら。
「蛇女の選抜はあの猿「誰が猿だ!」含めて7人、私達は6人という事は?」
輪廻の言うように紅蓮が蛇女に加入した場合、蛇女側は7名になり6名しかいない龍導との合同演習に不都合が起きてしまう。
ならば、学校から新たに補充すれば良いかと思うかもしれないが選抜になりうる生徒の大半は白亜により潰されているため、担任の翔に相談した所『
「そうか……しかし外部から新たに補充した者だけでお前がソワソワしている理由にはならんだろ?」
「クールな顔でソワソワとか」「白銅お姉ちゃん、可愛いね」
白銅の言うようにそれだけの理由で輪廻が嬉しそうにする訳がない(上記
「フヒヒ、その補充生徒なんだがね……私の弟なのさ」
「弟!?」「輪廻先輩の弟確か14歳ですよね?」「私より下?」「流石にコイツには荷が重いだろ?」ピラ
次々にメンバー達が驚く中で白銅が一枚の写真を出しながら指を指す。全員がその写真に注目すると家族集合写真なのか沢山の人が載っている中、輪廻の横に中性的な顔立ちをした人物が輪廻と手を繋ぎながら写っていた。白銅はこの人物を指差していたのでその人物が件の弟なのだろう。するとその人物を見た灰怒が
「あれ?彼……もしかして、
そう呟くと輪廻は驚きながら灰怒に対して「知り合いだったのか?」と聞いて来た為
「えぇ……一時的でしたが、一緒に修行した事があるので……彼の実力なら確かに問題は無いと思います……しかし彼には……これは僕が言えた事では……ありませんね」
少し言葉を濁しながら灰怒は語った。輪廻は弟に会えるともあってか浮かれていた為、灰怒が最後に呟いた言葉は聞こえなかった模様……彼が言ったこの一言は後に彼自身にとっても最大の試練となる。
「……で、転生の奴は何時に此方に来るんだ?」
「……聞いてなかったわ……へへ、ごめんネ」
白銅の質問に対して、輪廻は舌を出しながら謝罪をした。これを見た白銅は深い溜め息を吐いた。
~とある、商店街路地裏~
ギュウゥゥワン
「っと……ふぅ、久しぶりの"外の世界"だな~」
空間が開き、その割れ目から現れた少年は着地と共に普通の人間が聞いたら『コイツ頭おかしいな』と思うような事を呟きながら手にした刀で肩をトントンと叩いた。
「ウフフ、実に2年ぶりの"外の世界"はどうですか?」
すると謎の空間の割れ目から女性の声が響き渡った為、振り向かずに
「ん~あまり、実感は沸きませんね~……それより、早く戻った方が良いのでは?
空間から聞こえた女性の名は
「……私の気配に勘付くなんて……人間も進歩したのかしら?……まっ!貴方の言う通り帰らせて貰うわ。じゃ~ね~」
そう言うと同時に空間の割れ目が消えた。それを確認した後、路地裏の奥に視線を写しながら
「さて……ゴミ掃除の時間だね」カチャ
刀に青い風を纏わせながら呟いた。