閃乱カグラ~混沌の世界~   作:麻婆豆腐メンタル

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己の魂の色 (後編)

「じゃあ、チャクラを発動させる方法を教える」

 

 「は、はい!」

 

 「……やり方はな……」

 

 「……ゴクリ」

 

 夜天がチャクラ発動が出来ない白堊に教えるためにまず最初に自身が発動させた後にやり方を教える事にしたらしく良く見ておくように、と言いった後

 

 「ヨット!」 ブワッ!!! 

 

 気合いを入れるような掛け声を出すと同時に恐らく忍ではない常人ですら肉眼で視認できる程の赤黒いオーラを放出したこの膨大で禍々しいチャクラに周りの人間は息を飲んだ。

 

 「!!!(何だこのチャクラ量は!?カグラ並み……いや、それ以上じゃないか!?)」

 

 「……(相変わらず、凄まじいチャクラだなぁ…)」

 

 「さ…流石、夜兄…凄い…」 

 

 蛇女と龍導の戦慄と驚嘆に加え、彼を知る焔からの若干引きつつも尊敬の声を浴びながら夜天はチャクラを放出したまま白堊に向き

 

 「と、まぁこんな感じだ…分かったか?」

 

 『『いや、それだけで分かる分けないだろ!?』』

 

 「う~ん……」

 

 全員が心の中で呟く中、肝心の問われた白堊は目を瞑りなから顎に手を当て唸りながら答えた。これを見た蛇女の総司は

 

 「(無理だろチャクラを扱えなかった奴が、いきなりあんな高等技術を見ただけで習得など。まぁ……奴が諦めたら私が教えてやらんこともないがな!天才は才能なき者を導く気遣いを持っているのだ!)」

 

 とそんな事を考えながらほくそ笑んでいると、目を瞑りながら考えていた白堊は目を瞑ったままに深呼吸をし

 

 「スゥゥゥ…………ハァ!!カッ

 

 「へぇ……」

 「嘘だろ!?」

 「使えなかったはずじゃあ!?」

 「才能はあった訳ね」

 

 「!?見ただけで?」

 「なんか?凄いんか?」

 「なにか?凄いのか?」

 「……ムゥ」

 「天才って奴かな?(……総司ちゃん?)」

 

 薄くはある物のチャクラを発動させた。コレには龍導メンバーは驚き半分感心半分と言った意見に別れ対する蛇女も大体似たような反応だった(かなり違う)

 

 「フフッ、やはり分かったか?」

 

 「はい!リミットブレイク*1の応用だったので直ぐに理解出来ました!」

 

 「まぁ、ただ今までは気付いていなかっただけだがな」

 

 「(放出したままを保っている)……あーー」

 

 夜天の呟きに白銅は何気に維持もしていると思いながら頷いた。夜天曰く白堊はリミットブレイクを使用する際に身体の中心に集める物をチャクラではなく、気合いか何かだ!、と言う思い込みによりチャクラが使えなくなっていただけで実は使えていたとの事であった。

 

 「よし!チャクラ完璧に扱えた!!」

 

 「いや、かなり全然だぞ」

 

 「え?ど、どのへんが?駄目何ですか!?」コォォ

 

 白堊はチャクラが使えるという事が分かったか為かご満悦だったが夜天がそれを否定した。その為か、白堊は信じられないと言った表情を向けて来た為、夜天は頭が痛くなる思いをしながらも白堊の目の前に手を差し出した。

 

 「?えっと………何ですか?」

 

 ボォ

 

 「おわ!?」

 

 夜天が差し出した掌から炎が現れた為、仰け反る白堊にチャクラコントロールに長ける生徒の白銅が

 

 「ハァ……チャクラ維持まで無意識に出来てるなら忍びにとって重要な遁術…つまり属性があるだろ!」

 

 「あ!そうだった!」

 

 「やれやれ…………ん?

 

 「!」「……」「(見た事のない光属性だ…)」

 

 呆れながら腕を組む夜天だったが、蛇女天守閣部分から何かを感じたの理事長室を見た。同じく《光牙》《輪廻》《白銅》と言った実力者達も夜天同様に理事長室へと目を向けた。

 

 「?どうかしました?」

 

 その様子を見た白堊が訪ねて来たが夜天は、少しの沈黙の後

 

 「……いや、何でもない。それより《属性》の説明をする」

 

 そう言いながら夜天は、何処からかホワイトボードを取り出しながらそれぞれの《属性》の特徴を書き始めた。

 

 火/炎属性・・主に使用者の攻撃力を高める

 

 水/属性・・攻撃は勿論、浄化の通り回復等も可能

 

 土/属性・・防御を高める

 

 風/属性・・空気の対流を利用した攻撃が可能

 

 雷/属性・・攻・防・速の等の形態の多さが売り

 

 「まぁ、こんな所だ」

 

 「へぇ、何れも中々、良さげですねぇ…何か夜天さんの使う《雷属性》えらく贔屓してませんか?」

 

 夜天がホワイトボードに書き記したそれぞれの《属性》の特徴を見た白堊は《雷属性》が上記の他の《属性》が霞む位に有能だと記しているのに気付き、そう記しているのは夜天が得意としている能力だからではないか?と言うと夜天は

 

 「事実だからな。取り敢えず《五大性質》からだがどれにするんだ?」

 

 「急かしますね、さて…」

 

 「……(どれに?)」

 

 雷の有能性は事実だと短く語った後《五大性質》の内どれを習得したいか?と訪ねてきたため、白堊の隣に居た総司は夜天の最後の『どれに』に対して疑問を抱いた。

 

 「(先程のどれかと言う事は……コイツは《五大性質》を全て使えると言う事か?……それが事実なら……父上に伝えてみるか……)」

 

 チラリと悩み続けている白堊を見ながら総司は戦慄と脅威の目を向けつつ、何かを考えていた。

 

 「全く、浮かばないんですが!」ガバッ!

 

 勢いを付けながら顔を上げた白堊は習得する属性を浮かべる事が出来ない、と叫ぶ。

 

 「あ、言い忘れたが属性は自身の心の具現化みたいな物だから、自分の魂の色を頭に浮かべれば発動しやすいぞ」

 

 叫ぶ白堊にそう返した夜天は自身の魂の色をイメージすれば出やすいとアドバイスを促した。夜天のアドバイス通りに目を瞑り座禅を組む白堊。すると……

 

      チッ!バチッ!!パチパチ!!

 

 「ん?」 

 

 「……これは」

 

 微かではあるが、白堊とその周辺から蒼白い火花が迸り始めた。更に座禅を組んだ状態で手を合わせチャクラを更に溜めていく白堊。

 

 「はぁぁぁ…」ビリビリビリ 

 

 遂に微弱では有るが電光を放ち始めた為、白堊の属性は『雷』と判明し滅赤や蘇芳は感嘆の声を上げる。しかし白堊は何故か合わせていた手を放し座禅を解きその場から立ち始めた。それと同時に白堊の身体の周りから発せられていた雷が消失した。

 

 「お……おい、どうしたんだ?」

 

 火花が出た為少し離れていた総司は不思議に思い近付こうとするが、急に輪廻により肩を捕まれ白堊から引き離された。

 

 「ハイハイ~危ないから離れましょうね~」

 

 「ちょっ……!」ズルズル

 

 反抗しようにも、見掛けによらない力で押さえ込まれる。引き離された総司を尻目に正面の夜天に対し構えを取る。

 

 「なっ!」「え!?」「何故構えを…」「無謀」

 

 「……………」クイクイ

 

 その光景に、驚きの声を上げるギャラリーとは反対に周りを気にする事なく掌を動かし挑発する夜天。その動きが終わると同時に白堊は動いた。

 

 バッヂィ!!ボガァァン!!

 

 蒼白い閃光を地面に残し、雷の塊が夜天に迫ったかと思いきや轟音が鳴り響き、左手を突き出した夜天が立っていた。

夜天の目線には

 

 「へへ……受け止めましたよ……」バチチチ

 

 身体から先程と同じ蒼白い雷を放つ白堊が苦笑いを浮かべながら夜天の拳を受け止めたと言うアピールをしていた。その様子にギャラリー達は『おぉ…』と感嘆の声を上げ、夜天も少し笑みを浮かべながら

 

「どうやら、習得出来たようだな良くやったな」ポンポン

 

 肩を叩き労いの言葉を掛け

 

 「雷属性は説明した通りだが、今のお前の現状だとチャクラ量が少ないからそっちの修行をしとけ」

 

 「え?あの何処に行こうと?」

 

 そう言いながら通り過ぎようとしていた為、白堊は夜天に問いかける。夜天は

 

 「ん?あー……少しここ(蛇女)の理事長に話が有るのを思い出してな…後は頼んだぞ、白銅」

 

 「では、9で手を打ちましょう」

 

 ジト目で量手で9つの数字を見せつけながら、それで手を打つと言われた夜天は頭を掻きながら

 

 「……………分かった、用意しておく」

 

 そうなると言うと夜天は訓練所を後にし天守閣方面へと向かって行った。他は他でそれぞれの修行へと以降して行った。

 

 「9って、なに頼んだんだ。ハク?」

 

 白銅と夜天の会話の中にあった《9》という数字が気になった。輪廻は白銅に聞くと白銅は珍しく顔をニヤケさせながら

 

 「フヒヒ、《特性傀儡の作成資料》だ」

 

 「あぁ、ね」

 

 《特性傀儡の作成資料》と聞いた輪廻は納得の声を上げ、そう言えば先鋒戦の時も合体した傀儡に食いついていたなと思い、納得した。

 

 「ハクは白堊にチャクラ量増加の修行で他もそれぞれかー私はどうするかなぁ~?」

 

 そう言いながら空を見上げた後にそれぞれの様子を見ると、何やら光牙と焔が言い争いからの対戦に移りそうだったのでちょっと余計な事をしようと含み笑いを浮かべながら向かおうとしたが、白銅から

 

 「リン、そう言えばアンタ宛に手紙が来ていたぞ?」

 

 「へえ?」

 

 自分宛に手紙が来ていたと、封筒を渡された。差出人を確認した輪廻は少し目を見開いた後封筒を糸で頑丈に結び内側のポケットに入れ、光牙と焔へちょっかい出しに向かって行った。

 

 「(嬉しそうだなリン、そんなに《志藤理閻》とか言う奴からの手紙が嬉しかったのか?」

 

 そんな輪廻の背後を見ながら、手紙の差出人の名前を浮かべながら見つめる白銅。そんな彼女に対して白堊が

 

 「あの?白銅先輩そろそろ…」

 

 修行の準備が出来た為、手解きを願い出てきた。

 

 「あぁ、分かった」

 

 白銅はそう言って、白堊のチャクラ量を増やす修行へと移った。

*1
体内のチャクラを身体の中心に溜め放出し広範囲の敵を攻撃する技

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