閃乱カグラ~混沌の世界~   作:麻婆豆腐メンタル

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過ぎた行事ネタ

今回は、下っ手な「挿し絵」蟻!

そして、最初に謝っておきます。







「原作ファンの皆様申し訳ございません!」


茶番劇 バレンタインに会った出来事Vol.1

 バレンタイン。それは特別な相手にチョコを送る日

 それは日夜戦いや修行明け暮れる彼女、彼等も例外ではない。

 

 龍導学園の3年生のとある人物の内容を紹介しようと思う。

 


 

 街はバレンタインフェアであり、回りにはカップルや告白に胸をときめかせている少女達に溢れている。そんな甘酸っぱい雰囲気を醸し出している街を見ながら、喫茶店に居るとある一人の少女が溜め息を吐いた。

 

 「……はぁ」

 

少女の名は《輪廻》龍導学園の筆頭にして学園一の実力者かつ歴代生徒でカグラに最も近しいと吟われる少女である。そんな彼女が何故に溜め息をついているのかと言うと……

 

 「"会って、お話がしたい"……ねぇ……時間と場所を指定しながら来ないとか……しかも貸し切りとか……」

 

 それは、下校の際に自身の下駄箱の中に名無し且つ見覚えのない文字で書かれた手紙が入っており件の内容であった為であった。

 尤もその後に綴られていた文章が気になった為、律儀に待っているのだが

 

 「カプチーノお待たせいたしました」

 

 「……どーも」

 

 時間になっても来ない相手にややイラついて来た輪廻だったが

 

 「あの、待たせてしまい……その、すいません……」

 

 茶髪の平凡な顔をした少年が申し訳無さそうな表情と声音で語り掛けて来た。

 

 「ん?」ジッ

 

 輪廻は多少だが苛立って居た事もあり、語り掛けてきた少年を睨み付けたが直ぐに表情を切り替え

 

 「女性を待たせるとは、随分と気の利いたシニョーレ(紳士)*1ですね?」クスリ

 

 揶揄いと皮肉を混ぜた言葉を少年に浴びせると少年は少し顔を赤らめながら「か、揶揄わないで、下さい///」と言った後に向かい側の席に座り自己紹介を初めた。

 

 「改めてまして、僕は《七つの凶彗星(グランシャリオ)》の序列7位の「志藤」と申します」

 

 「……それ、名前なの?それとも名字?」

 

 輪廻は志藤と名乗る少年の名前に真っ先に疑問に思った事を口にした

 

 「え?あっ…えっと…コレは…(コレは…ヤバい…とりあえず、何か最もな事を答えて誤魔化す!)」

 

 志藤は頭をフル回転させ何とかそれらしく誤魔化す理由を考え始めるが、輪廻はそれを見透かすかのように

 

 「苦し紛れに適当な事を言った所で私は誤魔化せないよ?」

 

 「!?」ギクゥ

 

 思わず顔に出てしまう志藤に輪廻はニヤニヤしながら鞄の中からラッピングされた小包の中からチョコを取り出し。

 

 「正直に答えたら……私が作った、コイツ(チョコ)をやる、いるか?」ヒョイ

 

 

【挿絵表示】

 

 

 ソレを聞いた志藤は物凄い勢いで

 

 「いる!欲しい!答えます!」

 

 身を乗り出す勢いで食い付いて来た。

 

  「……っ(;^∀^)」

 

 そんな志藤に言い出しっぺの輪廻は若干引きつつも、平静を装い

 

 「……で、本名は……の前に、貴方って戦える?」グルグル

 

 輪廻は左手で頬杖をつきながらテーブルに置かれた、カプチーノの中に指を突っ込みかき回しながら聞いて来た。この輪廻の行動を見た志藤は「(ソレを飲むの?)」と言った表情で見たが、輪廻は気にする素振りを見せず寧ろ「早く答えろ~」とした目で返して来たため、溜め息を吐きながら。

 

 「はぁ……ぼ、僕の本名は、志藤理閻(しどうりえん)です、そして僕は一般人より強い程度です……ソレなりに武装があれば一国の軍隊を滅ぼす力はありますが……今は無理ですね……何故そのような事を聞くんですか?」

 

 さらりととんでもない発言をするしど……志藤に目を向けず相変わらずカプチーノに指を突っ込み回しながら

 

「ん~?じゃあ……スターム・ルガーMkⅠサイレンサーモデルの弾丸は躱せないね~」ガッ

 

 「え?フガ!?」ゴスッ

 

 いきなり志藤は頭を机に叩き付けられた。余りにも突拍子な事を行う輪廻の行動に理閻は一旦頭の整理が追いつかなかったが背後から『チュン!』と鳥の囀ずりにも近い音がした後に『ドシャ』と何かが倒れる音がしたため

 

 「今の音は、サプレッサーを付けた銃の発砲音?誰が?しかし、痛たた……いきなり、何をするん……!?」

 

 鼻を擦りながら顔を上げると服の左胸に穴が空き倒れている輪廻がいた。それを見た志藤は急いで輪廻に近付きながら

 

 「大丈夫ですか!?」ユサユサ

 

    「………」

 

 身体を揺すってもピクリともしない輪廻に志藤は顔を青ざめながら、恐らく輪廻の左胸に風穴を開けたと思われる人物の方を振り向くが

 

 「お前!よくもっ……!?」ギョ

 

 その状態に目を丸くした。何故なら拳銃を手にし倒れている人物は骨まで溶け完全に跡形もなく消えた為だったからである。

 

 「一体何が?」

 

 「アルカリ性の劇薬をぶち込んだからな。しかしここまで効果があるとはな……」

 

 「本当に何が!?

 

 志藤は何事もなかったかの様に状況を説明する輪廻に驚きの声を上げた。

 

 「何だよ?ビックリするじゃないか」

 

 わざとらしく耳を塞ぐ輪廻に志藤は

 

 「いやいやいや、左胸に穴が空いていたのに何で?生きてるんですか!?普通におかしいと思いますよ!あ、いや、生きてて良かったんですけどね?」

 

 テンパりながら疑問をぶつける志藤に輪廻は溜め息を吐きながら志藤の手を取り……自身の左胸の穴の部分へと引っ張った。

 

     ムニュン

 

  「どうだ?」

 

  「あ、柔らかいです///…………じゃなくて!!!何してんですけど!?いきなり会った初対面の男に胸を触らせれルとか最高ですじゃなくて!!!兎に角!何してんですか!?」

 

 輪廻の驚きの行動でますますテンパる志藤に対し肝心の輪廻はあっけらかんとした表情をにやけさせた後

 

 「穴なんて空いてたか?」

 

 「え?あ……空いていなかったです……?」

 

 輪廻の発言に冷静さを多少取り戻した志藤は胸に触れれると言うことは『穴は開いてなかった』と言うことを理解した……しかし、「胸に触れた」という事実は消えた訳ではないため直ぐに顔を赤くした。それを払拭する為に志藤は輪廻に質問する事にした。

 

 「あの、何故銃撃を喰らったにも関わらず、弾丸を受けた場所に穴が空いていなかったのですか?」

 

 「(ふ~ん、切り替えが速い……ポイント高いぞ)」

 

 気持ちの切り替えの速さに感心しながら、輪廻は糸で二つの輪を作り出し、一つを自分側の机にもう一つを志藤側の机に置いた。

 

 「?」

 

 志藤が不思議そうにその輪に顔を近づけながら輪を見る志藤に輪廻は

 

 「危ないぞ?」

 

 そう言うなり自分側の輪に指を突き刺した。すると志藤側の輪の中から指が飛び出し、志藤の目に指が綺麗に刺さった。

 

 「イイッ↑タイ↓メガァァァ↑

 

 片目を抑えながら悶絶する志藤に輪廻は吹き出しながら

 

「クク……だから、言ったろ?ブフ!危ないって」

 

 語る輪廻に志藤は抑えている片目から涙を流しながら反論の意の後に輪廻の能力を分析した。

 

 「痛たた……その能力の正体ですが、《糸術(しじゅつ)》による『空間転移(くうかんてんい)』ですね?」

 

 あの状態にも関わらず冷静に分析した志藤に対して好感を抱く輪廻

 

 「正解よ、あらかじめ空間転糸(くうかんてんし)二つ作って置いたのよ。一つは私のおっぱいにもう一つは相手の脳天にね、と言うか志藤アンタ《忍》では無いのに何で《糸術》の事を知っているんだ?」

 

 好意的な視線から警戒の目を向ける輪廻……ある意味では当然の事でもある。輪廻の使用する《糸術》は忍界ではかなりマイナーな技術であり、忍界でも知っているまたは使用する人物は極僅かな為である。

 

 「あーそれですか………《夜天》さんから忍の色んな事を聞いたから、知っているんですよ…」

 

  「!?」

 

 志藤の衝撃発言に声の出ない程の驚きを露にする輪廻だったが相手があの(・・)夜天なら何かしらの人脈があっても不思議ではないと思い納得し

 

 「成程ね……まぁ、それは良いとして……そろそろ《本題》に入ろうか」ピラ

 

 自身宛に届いていた手紙を志藤に差し出す。それを見た志藤は目を細めながら

 

 「えぇ、そうしましょう……単刀直入に僕達『七つの凶彗星(グランシャリオ)』と同盟を共闘戦線を結びませんか?」

 

 紳士全とした態度で自身の組織と同盟を組もうと申し上げるが、輪廻は眉間に皺を寄せながら。

 

 「……アンタ等『不吉な占星術(グランドクロス)』とねぇ……「七つの凶彗星(グランシャリオ)です」……『七つの凶彗星(グランシャリオ)』とねぇ…」

 

 唸りながら考える輪廻を前に志藤は自身達のリーダーの神威の上げた提案の効率の悪さと良さについて考えていた。

 

 「(神威さん……『同盟』ではなく『依頼』としてなら恐らく受けてくれると思いますがね……『同盟』は中枢を把握してからが基本ですよ……まぁ『外堀』から……って発想は悪く無いんですけど……)」

 

 どうやら、七つの凶彗星は凶彗星で色々と考えていようであった。

 

 「ん、良し!分かった!『同盟』を結ぼう!」

 

 輪廻は数分考えた後、何か吹っ切れたように答えたその答えに志藤は嬉しさと意外さに返事を返そうとし。たが輪廻は「但し!」と続け様に

 

 「私が『同盟』を結ぶ相手は志藤理閻!お前(・・)個人でありお前が所属する組織(・・)ではない!まっ!選抜メンバー達は組織側にするがな」

 

 「う"ぇ?あの?ちょっ……」

 

 思わず変な声が出てしまった志藤。しかしそんな事お構い無しと言わんばかりに輪廻は紙に自身のアドレスと褒美のチョコレートを机に置き去ろうとしたが。

 

 「あっ!私の本名言ってなかったな」

 

 「ちょっと!?忍なら絶対言ってはいけないタブーじゃないですか!駄目ですよ!」

 

 忍としてアウトな事を言おうとしている輪廻に志藤は止めようとするが、輪廻は

 

 「んなぁ、細かくて面倒な事はどうでもいいんだよ~、それにアンタが答えたのに私が答えないのは何か嫌だしぃ~?」

 

 アウトを『面倒』で済ませた輪廻は自身の本名を口にした。

 

 「私の本名はな『アメリア・H(ヘルシング)・スカーレット』だ」

 

 自身の本名を告げた、輪廻……もといアメリアは「用件あったら連絡くれ」と言い去って行った。店内に残された志藤はチョコレートとアドレスを見ながら

 

 「今日……僕は死ぬかも(幸福かも)知れない…」

 

 菩薩のような顔をしながら、天を見上げた。

 


『おまけ』

 

七つの凶彗星(グランシャリオ)本部

 

 「フム、成程。『同盟』は結べた……と言うわけか?」

 

 「はい」

 

 志藤は本部に戻り『同盟』が結べた事を神威へと報告した。無論『個人契約』については話さなかったが。

 

 「ンム、ご苦労さん……と言う訳で、毎年チョコレートを母親からしか貰えない哀れな男に妾からチョコレートのプレゼントだ!」

 

 何が、「と言うわけか」は理解できないがチョコレートを渡された志藤はバッグから小包を出しながら、不敵な笑みを浮かべた。

 

 「ふっ、貰えない?何の事ですかね?」

 

 「なん……だと?」

 

 小包に入ったチョコレートをみた神威は思わず絶句した……が何時もの調子に戻り

 

 「まぁーどうせ義理だろ?」

 

 バッサリと切り伏せた、切り伏せられた志藤は目にわかるぐらい落ち込みつつも

 

 「初恋の人から貰った物です!例え義理だろうと嬉しいですよ!」

 

 口を尖らせながら語る志藤の背後を見ながら神威は苦笑いを浮かべ志藤に警告を促した。

 

「……志藤……お前、ヤバい奴に話聞かれたぞ?」

 

 「?」

 

 志藤が首を傾げながら神威の指差す方を見ると……とてつもなく邪悪な笑みを浮かべた最悪の存在「エンデュミレア」がいた。

 

 「クヒヒヒヒ」スッ

 

 不気味な笑い声と共に姿を消した。それを見た志藤は急いで後を追うが、その場には「エンデュミレア」は消えており志藤は『この世の終わり』の様な表情を浮かべていた。

 

 「(輪廻を撃ったウェイター……恐らく「エンデュミレア」が洗脳した部下だろうな……全く迷惑な奴だ……)」

 

 神威は志藤から聞いた話の襲撃してきた人物とエンデュミレアの不気味な笑みでその人物の正体を察し、深い溜め息を吐いた。

*1
イタリア語で紳士




と言う訳で(どう言う訳だ)過ぎた行事ネタの1が終わりました。本当はアーサーと光輝のも描きたかったのですが……長くなりそうなの+本編とbackに登場してないので断念しました。

今日の『同盟+共闘戦線』と『輪廻の本名』は本編にも割りと深く関わって来ます。私が最初に謝った理由ですが……分かりましたかね?

ともあれ次は本編を進める予定です……確証はない。

龍導の女子三人組です


【挿絵表示】
左から「白銅」「滅赤」「輪廻」です
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