\ワイワイ/ \ガヤガヤ/
「遅いな、アイツ」
多くの人が行き交う駅前にて、夜天は呟いた。
「………誰を待っているんですか?」
「あ?あ~、昔の悪友的な?」
明らかに苛立っている夜天に旋風は誰を待って居るのかを問うと悪友と答えた夜天は携帯を取り出しその悪友とやらの番号へコールしだした。
(……確か、月閃に行くんじゃなかったのか?……行かないならそれはそれで私的には比較的に安心では有るんだが……待ち合わせの相手次第では修行処では無い事に成りかねん……)
一先ず『悪忍絶対処す集団』達の本拠地に行かない事に安堵する旋風だったが。
それと同時に自分の修行が無くなるのでは?と言った不安もあった。
「ふ~ん?君が先輩の言ってた旋風ちゃんか~」
「え?」クル
いきなり自身の名を呼ばれた旋風は背後を振り返るが、誰も居ない為に気のせいかと視線を戻すと
「やぁ⭐」
「ヒャア!?」
短めの茶髪を遊ばせた男が僅か数cmしか無い位に顔を近づけながら気さくに挨拶をしてきた。
「
思わず倒れそうに成る旋風を今度はいつの間にか背後にいた女性により支えられた。
「まぁまぁ、そういわないでよぉ。
「抱きつくな、鬱陶しい」
「あ~ん☆いけずぅ~♪」
玄月と呼ばれた男が彩花と呼ばれる女性に猫なで声で抱きつくが、突き放された。
(う、うわぁ…)
二人のやり取り(主に玄月の態度)に周囲や旋風は引いていると
「よぉ、姉ちゃんそんな男よりオレ達と遊ばねェか?そっちの嬢ちゃんもどうよ?」
「はい?」
声のした方を向くと軽薄そうな外見の男達がニヤつきながら近付いて来た。十中八九ナンパの類いだろう。
「は"ぁ~お誘いは嬉しいのですが私達は人を待って──「失せろ粗チン共」いうぇ!?」
濁点のある溜め息を吐きながらも、出来る限り只の一般人だと思われたい旋風は穏便に済ませようと定番の断り文句を言い終わる寸前に玄月が軽薄な男に対して暴言を吐いた。
「あ?何?何?なぁ~に、調子こいた発言してんのぉ~お兄さん?」
暴言を吐かれた男はチンピラのような歩き方で玄月に詰め寄り。
「もっペン言ってみろや、兄ちゃん」
数cmの距離まで顔を近づけ、もう一度言えと脅す。
「…………はぁ」クシャクシャ,ジリ
「へへ」
玄月は目をそらし溜め息を吐き髪をかきむしりながら二、三歩下がる。
男達は怖じ気づいたと感じたらしく下卑た笑みを浮かべるが
「オレは女だッ!」ドグヂャア!
「ぴょうぇ!?」
「「「「ギャーース!!??」」」」
玄月の発言と蹴りあげにより吹き飛ばされ、二撃目のシュートにより取り巻きの男達共々ノックアウトした。
「ったく、つくづく苛つく奴等だ」
「何してんだ」
そんな騒がしい玄月に呆れた様に何人かの男女を連れた夜天は問い質す。
「吹き飛ばされた連中が玄月を男と勘違いし、キレた玄月に蹴り飛ばされました」
「成程」
まだイライラしている玄月に変わり彩花が答えると夜天は納得した。
「所で後ろの子達はどういった関係で?」
彩花は夜天の連れた集団が気になった為に問うと
「ん?あぁ……旧友に頼まれてな。お前ら軽く自己紹介しとけ」
彩花は夜天の連れた集団が気になった為に問うと、自分が言うより早いと判断したらしい夜天は集団に自ら挨拶する様に促す。
「あ、はい。『
「私は『
「オイラは『
(あれ?……忍じゃないのか?)
名を告げた少年と少女達の名が明らかに忍らしからぬ為に怪訝な表情を浮かべる旋風
「
「僕はラストーチカ」
「……スカイフィーア=A……スカイフィーアだ」
(あれ?……今度は忍っぽい?)
しかし次の人物達の名前が僅かとは言え忍らしかった為に益々疑問に思っていると
「聞いての通り、この子らは『忍』ではございません!!さて、とっと目的地に行きますわよ!ささ、早くバスに乗りなさいな!」パン!
(言っちゃったよ。『忍』じゃないって…てか、目的地?)
手を叩きながら夜天が『忍』では無いと言い更に目的地へと行くと語り出した。
色んな意味でツッコミ処が満載だが言われた通りに用意されていたバスに乗り出発し目的地なる場所へ出発した。
────2時間後────
「さぁて、到着!ここが目的地!」
到着した場所は木々が生い茂り……
\ウホウホ/ \グルル…/ \シャアァァ/ \クロロ/
ゴリラ、ワニ、アナコンダ、豹と言った野生動物が顔を見せていた。
「「ここ、日本だよね!?」」
日本には生息していない動物が生息している事にツッコミを入れる旋風と香織だったが
「当たり前でしょうが」
「……何で生態系が乱れているんですか?」
ラストーチカの真っ当な質問に夜天は
「何か昔『帝』ってのと『創造神』とやらが殺り合ってなんやかんやで生態系が崩れてこんな成ったらしいよ」
「へぇ、成程」
「「納得するな!!」」
夜天の適当な説明に納得するユウヤにまたもツッコミを入れる二人
「はい、話は終わり!雷の君と小さい君はオレについて来てくれるかな?」
「雷はオレだな、『小さい君』?……あ」ジリジリ
「呼ばれてるわよ、ラスト」
香織に声をかけラストーチカは前に出る中で、ユウヤは何かに気付いたのか少し距離を取り始めた。
「ノンノンノン、お前じゃない、君だよ君ィ~」
前に出るラストーチカを制止ながら、夜天はラストーチカに声をかけた香織に指を指した。
「はぁ??私?何でよ!どう見てもラストの方がチビでしょ!!」
指を指された香織は反論する。確かに香織は168と言う少女にしては割りと高身長な部類に入る為に彼女の反論はご尤もだが
「いや、ほら?部分的に色々小さいじゃん?まぁそんな些細な事は放っておいて、君達の修行は頂上でだから。僕は先に行くから速くしなよ~」ビュン
夜天は香織の有る部分に指を指したあと風の様に頂上へと駆け出した。
「……す……す……す…ろ……す」
そんな中、香織は胸を抑えながら小さく呟いていた、その理由は夜天の『部分的に小さい』とその際の目線が彼女の胸に集中していたからであった。
「『ブッ殺す!!!』あの野郎!!人が気にしてる事、言いやがってクソが!パーフェクトにぶっ殺す!!」ギュン
『キエェェイ!』と奇声を上げながら香織は夜天の居る頂上へと駆けていく。
其れを見届けたユウヤは
「……じゃあ、行って来るわ」
そう短く言い頂上へと登り始めた。
「そんじゃ、オレ達も修行しよか」
ユウヤを見送った後、玄月は残されたメンバー達に語りかけるが
「え?俺達は付いて行っちゃ駄目なのか?」
「正規メンバーじゃないから、とか?」
「納得出来ないゾ」
不平不満を言う残されたメンバー達に彩花は
「私達との修行じゃあ嫌かな?」
成るべく笑顔を作りながら言うと
「別に言いんですけど…強いっすよ?俺」
「私達は並みの忍より強い」
「つまり私達はお前達より強いから不満ダ」
(Σ(・∀・|||))
不満の理由がわかった彩花はニコニコしながら『そうか、成程~』と言いながら玄月の方を見る、その表情に玄月はあ、ヤバイと言った雰囲気を醸し出した。
((あぁ、なんかヤバイんだろうなぁ))
その玄月の表情を見た不平不満を述べなかったラスト―チカと旋風も悟った。
「じゃあ、私達と」
\カチャカチャ/
\ガチャン!/
彩花は何処からか対物ライフルを取り出し、肩を叩きながら
「手合わせしてみるか?クソガキ共」
悪鬼羅刹のような禍々しいチャクラを発しながら試してみるか?と武器を構えた。
「へへ!加減しませんからね!」
「私達に挑んだ事を後悔しろ」
「だガ、その蛮勇は認めてやル」
「はぁー…」
それに相対する様に四人は同じく武器を構えた。(ラストーチカはやる気が無いようだが)
「じゃ、オレ達は向こうに行こうか」
「そうですね」
残された旋風は玄月に連れられ、この場を離れる事にした。
────山の頂上付近──
「フゥ、結構高いな…あと少しか?」
香織と夜天に取り残されたユウヤは山を登り、頂上に着くと
「遅かったね?何していたの?あのバカと言いその弟分と言い人を待たせるのが好きなのかな?かな?」
「え、いやぁ~……」
「……《●》≡《●》……」
「……………(-_-;)」
倒れている香織の上に座って見るからにイライラしながら睨み付けている夜天にユウヤは
「…す、すいません」
「よし、許す。じゃあ始めようか」
謝罪すると夜天は寸なりと受け入れ足首をのばした後
「何してるの?早く君も準備しなよ?」ヒョイ
ユウヤにも準備するように促し倒れていた香織をお姫様抱っこしながら安全そうな場所に退かす。
「行きます。』
夜天が香織を退かした事を合図にユウヤは"異能"である雷の力で電磁力を発動し腕に砂鉄を集め名の通りに装甲をガントレットを生成し構えた。
「よし!来い!」
夜天もかかってこい!と拳を構える───が
\シュウゥゥゥ/サラサラ……
いきなり異能とそれにより生成したガントレットを解除した。
「あれれぇ~?可笑しいぞぉ~?」
ユウヤの突然の行為に夜天は米花町の死神みたいな反応をする
「神威が任せる様な人なんだ、生半可な力じゃあ通用しないだろ。だから」
\バリバリバリジジジ!!/
言うなり強力な放電を纏い始め
「異能『雷神』…………神化覚醒、
カッ!
強力な閃光が弾けると共にそこには……
金属で出来た機械のような右腕と左腕に後方に金属の羽の用な刃に髪の色まで黒から白に変化していたユウヤがいた。
「今出せる全力で行かせて貰う!!」
そう言い今度こそ構えるユウヤに夜天は構えを解き笑みを浮かべながら
「その判断──」
ユウヤの眼前からいきなり姿を消し
(消えた!?)
突然の出来事に驚きを隠せないユウヤだったが
───
背後から気配と言葉が聞こえ感じた為に振り向いた瞬間
「グッ!……」ゴポ
腹に鈍痛が入ると共に口一杯に鉄の味が広がると共に
「ぐっはぁぁぁ!?」
勢い良く吐血しながら吹き飛んだ。
「な、何が!?」
膝を突きながら何が起きたのか頭を整理しようとしていると
「ほらほら~もう戦いは始まっているよ~」
間の抜けた声と共に自身の周囲に数十個の紅い雷撃を纏った球が接近し空中に停止していた。
(………何だ?)
危機感を感じ構えるユウヤだったが
「遅い、
夜天の冷たい声と共に周囲の紅い球から雷撃の槍が飛びで
「がっ!?」
ユウヤの肉体を貫いた。
「本気を出すのは良い事、だけどね?切り札を出すのは感心しないな~その形態だと……尚更ね~。じゃあ、まだまだ行くよ~」
夜天はユウヤに本気を出すのは感心だが、初手切り札は悪手と後者を意味深に語りながら攻め始めた。
────────山の反対側の下にて────
「良い餌の匂いだ……行くぞ」
\テケリリリ/
ローブを纏いながら呟く謎の人物?が山全体を見ながら呟くと共に背後の不気味な奇声を発するフード姿の集団に声を掛け、歩を進めた。
次回は続きか本編か飛鳥ちゃんvs於国かもしれない。と言ったどっちつかずですが。
不定期と言う名の「月曜日更新または金曜日」を目指します。
リフレッシュの映画をみながら閃いた口実
新しく出たキャラのプロフィール
玄月《げんげつ》
イメージCV:小松未可子
誕生日:10月10日
性別:女
一人称、二人称:私、オレ/お前、あんた、●●くん/ちゃん
性格:勝ち気、からかい好き
年齢:22歳
髪色・髪型:茶色のショートカット
身長:175cm
3サイズ:B94・W58・H92
血液型:A型
好きな食べ物:フグ刺し、馬刺し、酒
好きな肉:馬
好きな海鮮類:全般
好きな野菜・果物:大豆、モヤシ
好きな甘味類:特に無し
嫌いな食べ物:特に無し
好きな物:強くて可愛い女の子、弟
嫌いな物:弱くてダサい男、身体目当ての男、男扱いする男
苦手な物、事:男扱い
趣味:男女年齢問わずナンパ、ダイビング
好きな異性:彩花
戦ってみたい相手:無し
男性(女性)経験:彩花
家族構成:祖父 、母、父、弟
秘伝忍法:蜃
戦闘スタイル:銃による遠距離と蜃気楼による撹乱、大銛による槍術+大剣による斬術
武器: 長銃(XM8)、変形銛(銘:紫舌矢)
特異属性:蜃気楼、砂
クナイタイプ:ノーマルタイプ
忍階級:カグラ(歴戦より強い)
特徴:男に見間違えられる位に美形、高身長、着痩せするタイプ、黒波の姉
彩花《あやか》
イメージCV:高野麻里佳
誕生日:2月10日
性別:女
一人称、二人称:私/お前、●●(呼び捨て)、●●さん
性格:沈着冷静、短気
年齢:22歳
髪色・髪型:白と赤色のボブカット
身長:170.5cm
3サイズ:B84・W55・H85
血液型:B型
好きな食べ物:ジビエ料理
好きな肉:鹿、熊、ウサギ、キジ、鴨、イノシシ
好きな海鮮類:鮭、鮎等の川魚
好きな野菜・果物:キノコ、ミカン
好きな甘味類:氷砂糖
嫌いな食べ物:特に無し
好きな物:狩り外のある獲物(強い敵)
嫌いな物:害獣(弱い癖に渋い敵)
苦手な物、事:懐いてくる兎や鹿
趣味:弾丸制作、罠制作、編み物
好きな異性:無し
戦ってみたい相手:無し
男性(女性)経験:無し
家族構成:祖父 、祖母
秘伝忍法:狕
戦闘スタイル:銃による遠距離と鉈による近接戦
武器: 長銃(バレットM82)、二つの鉈(銘:炎牙/嵐牙)
特異属性:風、磁
クナイタイプ:ノーマルタイプ
忍階級:カグラ(歴戦カグラより強い)
特徴:忍務の無い際は物静かな美人
二人のモデルはGGOのクラレンス(玄月)とシャーリー(彩花)