星輝子ちゃん、お誕生日おめでとう!!!
星輝子の誕生日を祝ってくれる人が一人でも増えてくれると嬉しいです。
「フヒ……今日は、キノコパーティー……」
私は女子寮の一室にこもり、シイタケくん達と今日を祝うためのパーティーを開いた。そう、今日は誕生日。私の。
私を祝ってくれる人なんていないから、いつもキノコ達とお祝いしてる。アイドルを始めて、トモダチ……も、出来たと思う。けど、誕生日を祝われるなんて……
「輝子さん!!」
「フヒッ!?」
いきなり扉が開かれ、明るい光が差し込んでくる。そこに立っていたのは、
「何やってるんですか?皆リビングで待ってますよ!ああもう窓も締め切って、こんなに暗くして……」
「幸子ちゃん……どうしたの?」
「どうしたのって……今日は輝子さんの誕生日じゃないですか!!カワイイボクと142'sのリーダー、何より輝子さんの友達として!祝わないわけにはいかないでしょう!!さあっ!」
「あっ……」
幸子ちゃんに手を引かれ、暗い部屋から引っ張り出されてしまう。廊下は午前中ということもあり、窓からは木漏れ日が差し込んでいた。
「キノコも、持っていっていい?」
「あんまりたくさんは止めてくださいよ!」
「「「「「輝子ちゃん(さん)、お誕生日おめでとう!!!」」」」」
パンパン!
クラッカーが鳴り響き、リビングで待っていたのはまゆさん、乃々ちゃん、美玲ちゃん、そして小梅ちゃんだった。
「もう!輝子さんったら主役という自覚が無さすぎますよ!」
「気持ちは分かるんですけど……」
「ショーコ、たまには太陽の光を浴びないとダメだぞ!」
「これ……キノコと目玉のチョコ……作ったの……」
「私はキノコをふんだんに使った料理を作ってみました。お気に召した?」
「おぉ……おおぉ……」
……誕生日というのは、こんなにも楽しいものだったんだな。
「嬉しい……あ、ありがとう……っ!」
「フフーン、もっと喜んでくれていいんですよ!……って輝子さん?泣いてるんですか?」
「へ……?あ、ほんとだ……」
気づかないうちに私の両目からは涙が溢れていた。
「どこか痛いのか?」
「病気だったら、大変……む~り~……」
「そ、そういうのじゃないんだ。何て言うか、ヒャッハーとも違って、心が、ポカポカして、分からないけど、勝手に……」
「それって、嬉し泣き、じゃないかしら?」
「まゆさん……」
「私もプロデューサーさんのことを思いすぎて、感極まって泣いちゃったことあるから、それと似た感じのかも?」
「そっか……嬉し泣き、か……」
「なんだ、ショーコは嬉しすぎて泣いたのか!」
「ふふっ……だったら、私達も、嬉しい……あの子も、お祝いしてくれてるよ……」
「うふふ、だったら少し遅くなっちゃったけど、パーティーを始めようかしら。愛梨さんからアップルパイを作ってもらったから、食べましょう、輝子ちゃん。」
「う、うん……ふふっ、エリンギ、マイタケ、ブナシメジ……キノコパーティー……フヒヒ……ヒヒ……ヒャッハァァァァ!!!!」
「あ、キノコが絡むとヒャッハーするんですね。」
「ショーコのキノコ好きは筋金入りだもんな!」
食事やプレゼント渡しが終わり、時間が午後2時に差し掛かってきた頃。
ドタドタドタ
「ん?何の音でしょうか。」
「……嫌な予感が、森久保は机の下に隠れ「輝子!!誕生日おめでとぉ!!でも今から仕事だぞぉ!!」ひぇぇ………」
「あ、プロデューサーさん♪」
「ちょっとプロデューサーさん!今日くらい休ませてあげてもいいじゃないですか!誕生日ですよ、誕生日!誕生日っていうのは、その日は何でもしていいんですよ!」
「幸子ちゃん、それは少し違うような……」
「といっても前から決まってたんだが……輝子のバースデーライブ。ほら、ファンからもこんなに祝福のメッセージが送られてるぞ!」
親友が持っていた携帯の画面を見せる。そこには凄い数の文字列が並んでいて目がチカチカしてしまうようだった。よく読んでみると、
『輝子ちゃん誕生日おめでとう!!』『輝子ちゃんが産まれてきてくれたことに何よりの感謝を』『ヒャッハー!!今日は生誕ライブ!!キノコの嵐を、俺たちの愛を輝子ちゃんに届けてやるぜ!!』
「……これ、は……」
「輝子のファンからのメッセージ。皆輝子の誕生日を祝福してるよ。」
「―――」
「俺からも改めて。輝子、誕生日おめでとう。輝子が産まれてきてくれたこと、今まで生きてきてくれたこと、そして、アイドルになってくれたことの全てに、感謝を伝える。ありがとう。」
「……じん、ゆう……」
「あー!プロデューサーさん泣かせましたね!最低ですね!!」
「私達もさっき泣かせちゃったけどね……」
「プロデューサーさん♪まゆの誕生日にも、同じくらい熱い言葉、聞かせてくださいね?」
「………(机の下で必死に息を殺す森久保)」
涙が止まらない。前が見えない。私はフラフラになりながらも前にある何かに抱きついた。
「ぅえ!?どうした輝子?泣かせるつもりはなかったんだが……」
「……プロデューサー、私、アイドルになって、良かった……!」
「……そう言ってくれると、プロデューサー冥利に尽きるね。よし、そんな輝子をもっと喜ばせよう!ライブ会場に行くぞ!ファンの皆からも、熱い声援を受け取ってやれ!!」
「……うん!!」
「よーし、てことで仕事だ。お前らサプライズゲスト枠で出演してくれ。輝子の誕生日パーティーに来てるってことは今日非番だろ?ちなみに担当プロデューサーには許可とってあるから。」
「へ?そんな急に言われても今日は……予定が、特にないですね。というか、輝子さんの誕生日を祝うためにスケジュール調整してましたし……」
「私も……」
「まゆは大丈夫ですよぉ♥️」
「ウチもだ!輝子の誕生日ライブ、インディヴィジュアルズで、個性の嵐を巻き起こしてやるぞ!」
「だってさ。てことで行くぞ乃々。」
唐突に机の下に手をやり乃々を引っ張り出す。
「ひっ!?きょ、今日はこのあと凛さんとラジオが……」
「それは明日だ。そもそもお前らインディヴィジュアルズとまゆのスケジュール管理してるのは俺だしな。」
「うう……でも、輝子さんの誕生日は祝いたいので、頑張ります……」
「おう、その意気だ。頑張ってくれよ、やるくぼ。」
「プ、プロデューサー……ご、ごめんね。急に抱きついちゃって……あと服、ぐじゃぐじゃにしちゃって……」
「お、落ち着いたか。服は……まあ、買えばいいのさ。気にすることはない。それよりだ、皆に最高のパフォーマンスを見せに行くぞ!」
「……ああ!やってやるぜ、親友!!美玲ちゃん、乃々ちゃん、小梅ちゃん、幸子ちゃん、まゆさん、今日は本当にありがとうな!!少し付き合わせちゃうけど、私と一緒に、最高のパフォーマンスを見せつけてやろうぜ!!」
「「「「「うん(ああ)『はい』!!!」」」」」
「ヒャッハァァァァァァァァ!!!!元気かボッチどもぉぉぉぉ!!!!今日は私の生誕ライブに来てくれてありがとうなぁぁぁぁ!!!短い時間かもしれないが、最高の時間を過ごしていきやがれええええ!!!!」
星輝子ちゃん、お誕生日おめでとう!!!
拙作をここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
輝子の誕生日を祝いたい気持ちだけで書いたため内容はとても酷いものになっているかと思います。申し訳ございません。
補足として輝子、乃々、美玲、まゆは作中のプロデューサー、幸子と小梅は別のプロデューサーの担当となっているため許可をとることになりました。
最後に、星輝子が産まれてきてくれたことに心からの感謝を。