「僕も行きたいです」
皆城総士が見つかった。真壁司令は素早く救出部隊を編成し出発の手筈を整えていた。
僕はそのメンバーには入れてもらえなかった。
「今回のお前の任務は俺達不在の間の俺達の島の防衛だ亮一。これも大切な任務だぞ」
「零央さん達と一緒に任務に行って役に立ちたいです。僕もパイロットなんだから」
「今回は総士を助けに行くんだ、メンバーは最小限で素早く行動出来た方がいいんだ」
「僕1人増えたくらいで変わらないじゃないですか」
「お前のアトムは中距離支援機だろ。今回の隠密行動の任務にその火力は不向きなんだよ」
「そんなんじゃ、納得いかないです」
「彗。お前もなんか言ってやってくれ」
「俺に言われても…零央が言うこと全部言ってくれたし」
「まあまあ亮ちゃん。帰ったら一杯遊んで挙げるから」
「子ども扱いしないでください。美三香さん」
「…なんでこのタイミングで地雷を踏みにいった」
「あれ…違ったか、エヘヘ」
「亮一くん。いい加減にしなさい」
「真矢さん…」
「これは任務。個人的な感情で動くことは全体の死を招く結果になる。真壁司令はこの編成が最善だと判断して指令を出してるの、貴方がAlvisの一員であると自覚があるのなら、トップの下した判断は尊重し実行しないといけない。わかる」
「それは…わかります…なんとなく」
「亮一」
美羽姉は僕の額に自分の額を重ね合わせ瞳を閉じた。
「亮一のお仕事は、私達の島を守るってとても大切なことだよ。総士は私達が必ず助けるからね」
(総士。亮一早く)
(待ってよ美羽お姉ちゃん)
(あた)
(総士大丈夫)
(痛い…)
(泣くなよ総士。ほら美羽お姉ちゃんが待ってる。行こ)
(うん)
「…またあの頃みたいに3人でいっぱい遊ぼ」
「…わかった」
「ほんとわかりやすいな。亮一は」
「じゃあ、留守は頼んだぞ亮一」
「はい。お気を付けて」
そうして皆はRボートに乗り出発した。
「…」
「お前には、お前にしか出来ない事がある。まずは目の前の任務をしっかりとやり遂げるぞ」
「溝口さん。わかりました」
「まぁ前みたいにフェストゥムが現れることは無いとは思うがな」
そんな時、思わぬ事態へと巻き込まれることとなった。
総士を救出する部隊が出発して暫くして人類軍側からコンタクトがあった。
「なんだ。溝口今はお前がそこの椅子に座っているのか」
「バーンズ。真壁は出払ってるよ俺達の『希望』を救出にな」
「そうか。お前達に頼みがあってな」
「頼みだ。なんだあんた自らってのが嫌な感じだが一応聞いてやるよ」
「フン。減らず口を…まあいい。新国連が隠蔽しているある組織がな、我々にちょっかいをかけて来たのでな、お前達の戦力を貸してほしい」
「ある組織だと…」
「『スクラーベ』だ。聞いたことはあるか」
因縁が僕達に牙を向いた。